【元ネタ】王書
【CLASS】
セイバー
【マスター】
【真名】イスファンディヤール
【性別】男性
【身長・体重】220cm・160kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B+ 耐久B+ 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
若くして数々の修羅場を潜ったセイバーの眼力は老練の武人にも劣らない。
慚愧の恩寵:A(EX)
天よりセイバーに与えられた最後の加護。
その実体は自身を斃した者の破滅を確約させる神霊級の呪詛である。
現在はスキルに収まった事とこの祝福を厭うセイバーの意思により劣化し、発動は任意とされている。
しかし、伝承通り眼球への攻撃によりセイバーが斃れた時はその限りではない。
彼の意思に関わらず、拝火の祝福は無慈悲な末路を敵対者に齎すだろう。
【宝具】
『七道の征者(ハフト・ハーン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人
大英雄
ロスタムと同じくセイバーが制覇した七つの道程に由来する祝福。
並の英雄ではその内の一つすら不可能な偉業を七度に渡って達成したセイバーの生命力は本来の七倍の数値まで引き上げられた状態となる。
隠された能力として制覇した道程に類似する対象と相対した場合、戦闘・対処に有利な補正を獲得する。
また、かつての難行に匹敵する功業を成したならば、その補正に打破した対象に因んだ物が新たに内包される。
『不毀の紅躯(イスファンダルムス)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人
セイバーがアールマティ神より授かった、祝福された鎧にしてセイバーの「聖なる献身」の成れの果て。
鎧は彼自身と一体化しており、負傷による血液の流出を体表にて封じ込め、肉体を瞬時に再生する能力を獲得している。
ただし弱点である眼球は保護されず、そこへのダメージが生じるとセイバーの全血液が攻撃者へ降り注ぐ。
破滅の呪いを帯びた血潮は伝承通り、彼に仇した者の幸運値をEに固定し、ST判定を自動的に失敗させる。
大いなる祝福と苦難に満ちた恭順の果てにあったものは、偉大なる英雄を貶める禍根であった。
【weapon】
『無銘・剣』
セイバーの愛用する長剣。
竜やシムルグのような高位の幻想種をも斬り裂くほどの業物。
『降魔の鉄鎖』
青銅の護りと共に天より授かった悪性・魔性を縛る鎖。
本来は宝具として成立する格を持つ。
セイバーは鉄鎖術を駆使して単純な武装として用いる事も多い。
【解説】
イラン王ゴシュタースプの息子。不死身の王子。
父共々拝火の教えを広めるべく戦い、その功績をもってして教祖と女神アールマティの様々な祝福を受けた。
これにより青銅の肉体を与えられ無敵の勇者となったが、父に疎まれ、外敵の制圧に駆り出される。
不在の間に母国を占領した邪教の国ヒヨーンの王アルジャースプから父を救い出すものの、更に王女二人の奪還を命じられる。
イスファンディヤールはすぐさまこの命に取り掛かったが、道中で待ち受けたものは試練に次ぐ試練であった。
2頭の巨大な狼、2頭の人食い獅子、竜、邪悪なる魔女、悪しきシムルグ、3日3晩に亘る嵐に遭遇しこれを切り抜け、
砂漠を横断した所業は、かの勇者ロスタムの受けた試練「七道程 (ハフト・ハーン)」に比肩するものとして後世に語り継がれている。
「七道程」を越えヒヨーンの都を落とし、敵王を伐って姉妹を救出したイスファンディヤールであったが、父はなおも息子を疎んだ。
ついに父は「お前の息子はロスタムの手で葬られる」という予言を受けてイスファンディヤールにロスタムの連行を命じた。
これにはイランの東側に広大な領地を持ち、かなりの権威を持つロスタムが王に疎まれていたという事情もあった。
ロスタムの人徳と老齢に躊躇いつつも、イスファンディヤールは遠征に出る。
ロスタムは投降を拒み開戦。当初はイスファンディヤールが優位に進め、ロスタムと彼が駆る馬ラクシュに深手を負わせた。
彼の父
ザールは善き霊鳥シムルグを召喚し、息子を助けるように伝えると霊鳥は彼のもとへ駆けつけ愛馬共々これを癒した。
シムルグはイスファンディヤールを討つには弱点の目を射抜く双頭の矢が必要であることを伝えると同時にこう警告した。
「彼に血を流させし者は命ある限り、そして死後もなお裁きを受けるその時まで、凶兆に苛まれ続けるであろう」
降伏まで進言したシムルグであったがロスタムはこれを退け、明朝に双頭の矢でイスファンディヤールの目を射抜いた。
「どうか己を責めないで欲しい。私は父の命とシムルグの伝えた矢で死んだのだ。私を真に殺めた罪を負うべきは我が父である」
死にゆくイスファンディヤールはロスタムを宥め、息子の養育をロスタムに託し息絶えた。
その養子が、後にロスタムの実子を殺害し、英雄の時代を終わらせることになることも知らずに。
最終更新:2023年11月03日 22:33