人魔臨界血戦タルタロス



【あらすじ1】
 舞台は地中海に位置するシケリア島。
 かつては機神が栄えたこの文明は、あるものによって滅ぼされた。
 その名はテュポーン
 生み出した子たちが互いに争い合う様に怒り嘆き、創世の女神が主神を破壊せんとして冥府より産み落とした原初の怪物。
 あるはずのない「聖杯」の後押しを受けたその怪物はゼウスを粉砕、
 その雄叫びによって数多の機神を狂わせ撃墜、機能停止させたのである。
 人理崩壊点として急速に増大したシケリアへとレイシフトしたカルデアのマスターが目にしたものは、
 旧き神と巨人が跋扈し紅蓮の颱風で焼き尽くされた地上の地獄(タルタロス)であった。

【あらすじ2】
 レイシフト直後から絶望的な戦闘を強いられ、ついに巨人の一閃を以て屠られようとしたその時、漆黒の英雄が巨人を打ち倒した。
 窮地を救った正義王、マーチャーシュ一世に連れられ城塞を訪れたカルデアのマスターは、聖廟にてある巨人と面会する。
 その名はベンディゲイドブラン──ブリテン島そのものを肉体とする、己の首を断った賢王。
 巨人はマスターにある霊基を復元すべく、配下の英霊たちと共に「ネメアの獅子」を討伐せよと命じるのであった。

【あらすじ3】
 大アイアスを討ち取り、漸くテュポーン討伐への足掛かりを得たカルデア=ブラン同盟だったが、
 ついにその怪物は同盟へと狙いを定め、不毀の卵城へと進撃を開始した。
 神に愛された王達は退けられ、難攻不落の城塞は陥落。真の姿を顕した賢王も、怪物の咆哮を前に己の敗北を確信した。
 「カルデアの者よ、奈落の底にこそ『星』は輝く」
 崩れゆく巨躯は今際の際に、シケリアの大地に風穴を開き、
 偉業を成した勇者の聖なる献身と神の書記による分析によって微かにではあるが光明が見えてきた。

 煮えたぎる大地の血潮を臨む地獄谷にて、命運をかけた最後の戦いが巻き起こる。
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最終更新:2023年11月03日 23:01