【元ネタ】『日本書紀』『播磨国風土記』
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】野見宿禰
【性別】男性
【身長・体重】210cm・150kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B++ 耐久B 敏捷D 魔力A 幸運C 宝具B+
【クラス別スキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な結界である"土俵"の形成が可能。
道具作成:B+
魔力を帯びた器具を作成できる。
キャスターの場合はいわゆる埴輪を作成する事に特化しており、埴輪達は入力した命令通りに行動する。
【固有スキル】
角力:A++
相撲や柔道の源流とされる、神道系の魔術スキルとしての側面も併せ持つ古代武術。
『古事記』に曰く、武御雷神と建御名方神の二柱の軍神による力比べが起源とされ、日本最古の武術とも言える。
キャスターが使うそれは攻めに特化しており、その威力は生前最強の力士として名を馳せた当麻蹴速の脇骨と腰骨を蹴り砕き絶命させるほど。
神性:C
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
天穂日命の直系にあたり、死後、相撲の神として信仰されている。
自己改造:D
戦闘に特化した形態に自己の肉体を改造する。
キャスターは主に己の蹴り技の威力を向上する為に肉体全身を調節する。
…但しサーヴァントの身ではあるのだが、これには多大なカロリーを必要とする。
対霊戦闘:B++
キャスターの子孫が代々天皇の葬儀を司ることとなった事で習得したスキル。
死者を送り出す者として、数多の凶悪な霊に対抗する技術を身に着けている。
それは強大な英霊の具現たるサーヴァントでさえ例外ではない。
角力スキルと組み合わせる事でその威力は絶大な物となる。
また
キャスターの場合は戦闘への活用以外にも、その土地の自然霊と相撲を行う事で土地の霊脈の活性化等を起こす事も可能である。
葬送結界:A
道具作成スキルによって作成した一定数以上の埴輪を媒介として発動可能なスキル。
埴輪の持つ魔除けの力を増幅させ、霊的存在の持つ神秘を抑制する大結界を即座に形成する。
また埴輪により殉死の風習を終わらせた伝承から、結界内で生命を贄とする類の魔術は使用不可となる。
【宝具】
『天覧賜死合(すまいとらしむ)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人
相撲の神として昇華された
キャスターが有する、一対一の力比べを行う領域を作り上げる固有結界と似て非なる大魔術。
キャスターが自身と同格かそれ以上と認めた益荒男に対してのみ真名解放が可能。
真名解放により"土俵"を展開、自身と相手の全武装を強制解除し持って生まれた肉体とそれに付随する神秘のみで決闘を行う。
この決闘はどちらかが死亡するまで続き、マスターであっても一切介入出来ずただ見ていることしか出来ない。
【解説】
相撲と埴輪の起源となった強力無双の勇士。
天穂日命の14世の子孫である第13代の出雲国造。またの名を襲髄命。弩美宿禰。
垂仁天皇の時代、「我こそは日本最強と豪語する当麻蹴速に勝る者はいないのか?」と
天皇にご下問された臣下のひとりが推薦し出雲国より召喚される。
天皇の御前、角力を取るや蹴り技の応酬の末に倒れた当麻蹴速の腰を踏み砕き殺し、
日本最強の力士(ちからひと)となる。
勝利の褒美として当麻蹴速の所有していた土地を与えられ、以後垂仁天皇に仕えた。
また、「我が皇后の葬儀だが、常々殉死の風習を良くないと思っているがどうすればよいか?」
という天皇のご下問に、出雲国の土部100人を呼び寄せ、
人や馬の形をした土物(はに)を作って人の代わりに埋葬することを提案。
天皇はこの案を喜んで直ちに裁可し、その土物を『埴輪』と名付け、殉死の風習を廃止するとともに、
その功績を讃えて新たに鍛地を与えて土部の長に任命、土師臣(はじのおみ)の姓も与える。
それ以後、子孫である土師氏は代々天皇の葬儀や古墳の造営を司ることになった。
播磨国の立野で病により死亡し、その地で埋葬され、のちに相撲の神としてなど各地で祀られる。
土師氏から改姓した後裔氏族、
菅原道真や毛利元就らの始祖。
最終更新:2023年09月17日 15:22