【元ネタ】史実
【CLASS】
バーサーカー
【マスター】
【真名】侯景
【性別】男性
【身長・体重】188cm・95kg (宝具により、一時的な肉体の膨張が可能)
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具A-
【クラス別スキル】
狂化:D+
宇宙大将軍・都督六合諸軍事。我こそは天上天下、空前絶後の司令官という強烈な自尊心が彼を狂わせた。
筋力と耐久のパラメータをアップさせるが、その身に余る自尊心により己の優秀さを周囲に知らしめるためにのみ邁進し、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。
【固有スキル】
都督特権:C
都督六合諸軍事を自称した
バーサーカーが有する
皇帝特権の亜種スキル。
都督六合諸軍事とは天地四方の総大将という意味であり別称の宇宙大将軍と合わせて全世界、全時空の最高軍事指揮官という意味。
本来持ち得ない一部のスキルも本人が主張することで短期間だけ獲得できる。
在位期間が半年にも満たない
バーサーカーは幅広い特権を持つことはできず、更には特権を行使する度に多大な魔力を浪費する。
だが、他者の同意を得る、または屈服させることで相手の持つスキルを譲り受けることも可能。
反骨の相:B
一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。
自らは
王の器ではなく、また、自らの王を見つける事のできない放浪の星である。
同ランクの「
カリスマ」を無効化する。
兵貴拙速:B
かつて
バーサーカーが容れた軍師王偉からの進言。
自軍の霊基を軽量化させ、防御力低下のデメリットが発生するものの、
戦闘を継続すればするほどに敏捷のステータスが上昇する。
扇動:B-
数多くの大衆・市民を導く言葉や身振りの習得。
特に個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。
バーサーカーは生前に梁に対する敵対勢力や都の失業者群を反乱軍に取り込むことで首都の包囲を成功させた。
B-なのは仮想敵として掲げる対象や扇動する相手の状態・立ち位置によって効き目にムラがあるため。
【宝具】
『宇宙大将軍(ザ・ドミネイト・ユニバース)』
ランク:A- 種別:対人(自身)宝具/対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1人
生前、
バーサーカーが自称した肩書きと死後遺骸を分割された逸話が合わさり昇華した宝具。
一度はバラバラに引き裂かれた
バーサーカーの肉体は宇宙大将軍の名に相応しく周囲の時空間──即ち宇宙と一体化しており、
バーサーカーは自らと同化した範囲を己が手足同然に扱うことを可能とする。
宇宙と同化することでの
気配遮断及び感知、部分的に同化を解いた手足や首のみでの独立した活動、
周囲の空間を取り込むことによる肉体の一時的な膨張など多種多様な能力を発揮する。
この肉体を用いて
バーサーカーは如何様にも奇襲・奇策を仕掛けることができるが、広大な宇宙との合一化により
存在そのものが希釈されることでこの宝具を使用している間は
バーサーカー自身の霊体が持つポテンシャルが低下し、
乱用すれば肉体が完全に宇宙に溶け込み消滅する危険性を伴う。
【解説】
中国南北朝末期の武将。南朝梁に対する反乱「侯景の乱」の首謀者。
当初は北魏に仕え、六鎮の乱で北魏の頭角を現し、北魏が東西に分裂すると東魏の権臣・高歓の旗下で
軍事を任じられるが、高歓が死去すると跡を継いだ高澄には仕えず、南朝の梁へと亡命した。
しかし、高歓は「侯景に対抗できるのは慕容紹宗ただ一人」という助言を遺しており、
これに従った高澄が慕容紹宗を登用したため、侯景は戦いに敗れ、撤退を余儀なくされる。
ほどなく梁の武帝が東魏と和議を結ぶと孤立を恐れた侯景は梁に対して反乱を起こした。
侯景は梁の宗室の蕭正徳を味方につけ兵を集めると梁の都である建康を包囲した。
その後、梁の援軍が到着すると一度は和議を結んだものの、再度宣戦布告を行い、建康を陥落させた。
都城を落とされた梁の武帝は幽閉され、そのまま失意のうちに憤死した。
武帝崩御後、侯景は簡文帝を擁立し、自らは宇宙大将軍・都督六合諸軍事を僣称した。
しかし簡文帝が自立する動きを察知すると弑殺、新たに豫章王蕭棟を擁立した。
その後、自らが擁立した蕭棟から禅譲を受け、自らが皇帝に即位し、国号を漢に変えた。
しかし、江陵で梁の皇帝に即位していた蕭繹が派遣した王僧弁によって都を追われ、
侯景は二人の息子を溺死させ、腹心数十人と単舟で逃げるも、最後はその途上で部下に殺害された。
皇帝に即位し、漢を建ててからわずか五ヶ月のことであった。
侯景の死後、遺骸は分割され、首級は江陵へ、両腕と両脚は北斉の文宣帝へ送り届けられ、
首より下の体は建康の市へ侯景に恨みを持つ人々の前に曝された。
最終更新:2023年09月13日 20:51