【元ネタ】史実
【CLASS】
アーチャー
【マスター】
【真名】フレグ
【性別】男性
【身長・体重】178cm・63kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具B+
【クラス別スキル】
単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
汚濁せしチグリス:A+
イスラム帝国の首都バグダードで数十万から数百万ともされる人々を虐殺して流した血と、
破壊された知恵の館バイト・アル=ヒクマに代表される図書館のインクでチグリス川を赤黒く染め上げた凄惨な逸話に由来するスキル。
その有り様は大殺戮を行ったモンゴル軍が死臭を避けるためわざわざ陣地を移動させるほどであり、核兵器に匹敵する大破壊だったという。
血濡れの蛮勇、書は焚すべしの効果を含む複合スキル。
武装吸収:A
召喚以後手に入れた装備を己が物とし、それに自軍の装備を改変するスキル。
アーチャーの場合、『神智の瑤台、惨憺たる喰殻を晒せ』によって召喚される隼と狼の軍勢と連動しており、
例えば銃火器の類を手に入れれば軍勢は銃火器と融合した鉄の獣と化す。
アーチャーが中国等の先進的技術、技術者を取り込み侵攻に使用したが故のスキル。
秘教の弾圧者:B++
秘密結社、教団など宗教に由来する組織を壊滅させた者が持つスキル。
アーチャーの場合は
山の翁が当主を務める暗殺教団の命脈を断ったことで、
アサシンクラスから受けるダメージ値の削減や
気配遮断などの効果を無力化する事が出来る。
【宝具】
『神智の瑤台、惨憺たる喰殻を晒せ(ウルスゲレン・チノ)』
ランク:B+ 種別:対軍~対城宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:800人
バグダードの戦いに代表される、イスラム圏諸国を粉砕していった
アーチャーが率いた軍勢による破壊が宝具となった物。
アーチャーの号令により無数の隼、狼の軍勢が出現し、敵陣へと一斉に襲い掛かる。
この軍勢の一体一体が衝撃を受ける事で爆発を起こす性質を持ち、無闇な迎撃は命取りとなる。
また軍勢を集結、融合させることで巨大な鳥獣の姿へと変化させる事も可能であり、その場合爆発の威力はサイズに比例して上昇していく。
【解説】
チンギス・ハンの第四子トルイの子で、イルハン朝の始祖。
1253年にモンケ・ハンの命を受けた中東方面への征西を開始し、アムダリヤ川からシリアまでのイスラム圏諸国を粉砕し尽くした。
またかの暗殺教団を壊滅させたのもこの人物である。
アッバース朝を滅亡せしめたバグダードの戦いでの悪名は高く、投石機の他、中国人技術者が操作する攻城用の火器を運用。
その度を超えて残虐な殺戮は「鳩の飛行を攻撃する飢えたハヤブサ」とも「荒れ狂う狼が羊を襲うよう」とも言われ、街や文化は徹底的に破壊された。
殺戮被害者は最低20万人は殺されたようであり、イスラム教圏は回復不能なほどの大打撃を被った。
略奪と破壊によりモスク、宮殿、図書館、病院など歴史ある壮大な建築物は消失。
貴重な書物を所蔵していた知恵の館も破壊され、「虐殺された人の血でチグリス川は赤く、次に捨てられた書物のインクでチグリス川の水が黒くなった」
と生存者は証言したという。
これらの所業により多くの文化遺産が失われたが学問に無関心であったという訳ではなく、
イルハン朝建国後にアーザルバーイジャーン地方の古都マラーゲに天文台と複合施設を建造し、
学者ナースィルッディーン・トゥースィーに『イルハン天文表』を作成させている。
モンケが没すると、一度はカラコルムに戻ろうとするも、クビライとアリクブケが帝位継承戦争を開始すると本土には戻らず、イランでイルハン朝を建国。
ジョチ・ウルスから派遣された軍勢が相次いで不審死し、当主ベルケ及びジョチ・ウルスとの対立が激化したことも本土へ戻れない理由だった。
ジョチ・ウルスとの幾度かの衝突の後、1265年にクビライ主導のクリルタイが開催されることとなった最中、フレグは48歳で急死。
彼と争ったベルケも、彼の死後の混乱を衝こうとカフカズを南下中に急死した。
最終更新:2024年09月08日 20:36