【元ネタ】史実、ミロシュ・オビリッチ伝説
【CLASS】
アサシン
【マスター】
【真名】ミロシュ・オビリッチ
【性別】男性
【身長・体重】179cm・68kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久D 敏捷A 魔力B 幸運B 宝具C++
【クラス別スキル】
気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば、発見は極めて困難。
ただし自らが攻撃態勢に移ると
気配遮断のランクは大きく落ちる。
【固有スキル】
可能性の光:EX
星の開拓者に似て非なるスキルにして、
無辜の怪物によく似たスキル。
実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像が英霊ミロシュ・オビリッチであり、
現界した彼は「期待」と「可能性」の具現として振る舞う。
可能性の光、聖人の如く。彼と出会った敵対者は、異教の冠を打ち砕く雷霆を見る事になるだろう。
信仰の加護:A
信仰から生まれる精神と肉体の絶対性。
可能性の光スキルによって祖国の英雄に相応しい肉体を獲得したが、精神は生前からのものである。
しかしその信心は紛れもなく聖人そのもの。
情報抹消:B-
対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から彼の能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。
アサシンはかつては文献上にその名は残らず、無名のキリスト教徒の一人という扱いだったが故のスキル。
ただし対戦中に宝具『民よ、この手に雷霆を』の力を引き出せば引き出す程にこのスキルの効力は低下する。
プランニング:C+
対象を暗殺するまでの戦術思考。
軍略とは異なり、少数での暗殺任務のみに絞られる。
なお、自己の生還は考慮しない。
可能性の光の如何によっては一介の刺客にあるまじき軍事的才能を開花させることも。
【宝具】
『民よ、この手に雷霆を(グローム・コイ・ラーズビア・クルーヌ)』
ランク:C++ 種別:対人/対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:400人
アサシンが祖国の英雄たる所以を示す強襲宝具。
通常時は隠密性が高く、王属性を持つ者へ強力な持続ダメージをもたらす毒の短剣の一撃のみに留まるがスキル「
可能性の光」により表出した側面の影響を受け、
ランク・能力は大きく変動する。
発動によって現在
アサシンに齎される力は「11人の同志の実体ある幻影を伴っての特攻」「毒剣の聖剣化」「高ランクの
魔力放出(雷)を剣に宿す」
「万軍を薙ぎ払う竜種の剣爪」「伝承で友誼を結んだ英雄たちを召喚し最大5ターンまで現界させる」などが確認されている。
場合によっては以上の能力を複数重ねて解放することも可能。
中世の暗殺者としては規格外の能力強化と爆発力を見込める切り札だが、その代償として
アサシンの実像からかけ離れた力を引き出すほど霊基に深刻な負荷がかかる。
また何れの伝承でも
アサシンの死が確認されていることから宝具終了後の生還判定にも大きなマイナス補正。
残敵が存在する状況下では味方の援護なしに
アサシンの生存は保証されないと言っていいだろう。
【解説】
14世紀にセルビアのラザル・フレベリャノヴィチに仕え、オスマン帝国スルタン、ムラト1世を暗殺したとされる伝説的騎士。
実在は定かではないが、後にセルビア叙事詩にてオビリッチは主要人物となり、19世紀にはセルビア正教会により聖人として崇敬される事になる。
初期文献ではムラト1世暗殺者の名は出てこず、12人のキリスト教徒貴族がオスマン軍の戦列を打ち破ったのだと記す物もあったという。
セルビアの文献にムラト1世暗殺の話が登場したのはラザルの子ステファン・ラザレヴィチの伝記であり、そこでも暗殺者の名は挙げられていなかった。
オスマン帝国側の初期文献ではムラト1世は戦場で共を連れずに行動していた所、死体に紛れて身を潜めていた無名キリスト教徒に襲われ短剣で刺殺されたとしている。
15世紀までムラト1世を殺害した騎士の名は文献において言及されなかった。
そしてセルビアにおける伝承では、ミロシュはセルビア君主ラザルの義理の息子、婿であったという。
あらすじとしては、ミロシュの妻とその姉妹の間で、どちらの夫が勇敢かという内容で喧嘩が起きた。
その結果ミロシュの妻の姉妹の夫はラザルに、ミロシュがラザルを裏切ろうとしていると告げ口した。
ラザルはミロシュを不忠者だと咎め、ミロシュは忠誠心を示すべく、オスマン帝国陣営に向かい、機を見るとムラト1世を刺殺。
自らはスルタンの近侍の者に処刑された。
オビリッチは時代を経るにつれより讃えられていき、『オビリッチ、ドラゴンの子』という詩においてはドラゴンの子であるとされ、
心身共に超人的な力の持ち主だと強調されている。
またムラト1世殺害後、1万2千の兵を道連れにしたとも言われてさえいる。
最終更新:2023年09月12日 17:49