【元ネタ】史実
【CLASS】
セイバー
【マスター】
【真名】ウェスパシアヌス
【性別】男性
【身長・体重】173cm・70kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C(A)
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
ただし宝具『天命、落陽より昇る』発動中はAランクにまで上昇する。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
吝嗇家:A
質素倹約を旨とする忍耐強さ。
魔力の消費コストを半減させる。
皇帝特権:B(A)
本来有していないスキルを短期間獲得できる。
騎乗、剣術、
カリスマ、軍略と多岐にわたるスキルを習得できる。
また宝具『天命、落陽より昇る』発動中の場合のみ本スキルはAランクに上昇し肉体面での負荷(神性など)すらも獲得する。
自己暗示:B
自身にかける暗示。精神攻撃への耐性をあげるスキル。
Bランクであれば、肉体面に影響を及ぼし得るレベルの思い込みが可能となる。
セイバーの場合は感覚の一時遮断なども可能。
また晩年には『皇帝たるもの立って逝かねばならぬ』と述べ、病床に臥せった状態からどうにか立ち上がったとされる。
【宝具】
『熱狂、忘憂なる剣闘より(アンフィテアトルム・コロセウム)』
ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:10、30、60 最大捕捉:50人、300人、500人
生前、セイバーが建設に着手した円形闘技場を、魔力によって形成・再現する固有結界とは似て非なる大魔術。
現代においてもローマの象徴として残り続け、闘技場・競技場を意味する「コロシアム」の語源となった巨大円形闘技場。
展開中は内部に招かれた対象を剣闘士として指名し、戦闘行動を強制する。
戦闘を行うのはセイバー自身の場合もあれば、魔力により再現された当時の剣闘士や猛獣、
場合によっては他のサーヴァント同士を戦わせることも可能。
戦闘の内容はあらかじめセイバーが設定することが出来、自身に有利に働く戦場を作り出せる。
また、闘技場内に水を呼び込めば擬似海戦(ナウマキア)を行うことも出来る。
円形闘技場の建設の本来の目的は緊縮政策取りながらも、市民を懐柔するための娯楽の提供であったため、
隠された能力として「剣闘士」とは別に「観客」として他者を呼び込み、
「剣闘士」の戦いに湧き上がる「観客」の感情を力に変え、セイバーの魔力として貯蔵することが本来の用途である。
『天命、落陽より昇る(フラウィウス・アポセオシス)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:0 最大捕捉:1人
破綻したローマ財政の再建に奔走した生涯と自らの死に際して「神になる」と告げた逸話、
死後に自らの葬儀の費用を聞き、棺桶から起き上がったという喜劇の内容を基盤とする宝具。
英霊としての霊基の消滅が確定する事を条件として発動する。
消滅の際、霊基に蓄えられた余剰魔力を用いて神格化されたセイバー自身を神霊サーヴァントとして再召喚する。
召喚された神霊は“再建”の概念の具現というべき存在であり、自らの神気に満ちた魔力が続く限り、
周辺の建築物や環境を再生させ、民衆の心身を回復させる。
反面、一つの概念に特化しているが故に神霊としての権能を攻撃などへ転用することは出来ず、
また、余剰魔力が尽きた時点で自動的に現世から退去してしまう。
【解説】
古代ローマ帝国9代目皇帝。
子には後にローマ皇帝となるティトゥスと
ドミティアヌスがおり、自らの血統に基づくフラウィウス朝を創始した。
元は平民階級の出ではあるが、軍に入ると頭角を現し、将軍にまで登りつめる。
だが、ネロ帝の随行としてギリシアへ赴いた際、彼はネロが主催したコンサートにおいて、
よりにもよってネロ自身が楽器を弾いている時に居眠りをしてしまい、
皇帝の寵愛を失ってしまう。
パレスチナで反乱が起こるとウェスパシアヌスは軍司令官として抜擢され、ユダヤ人の反乱勢力を鎮圧した。
その後、ネロが帝位を追われ自殺、ガルバ・オトー・ヴィテリウスが次々と皇帝に即位し、帝国はローマ内戦へと突入する。
ウェスパシアヌスは反目しあっていたはずのエリート軍人貴族のムキアヌスを
性格の良さで知られた息子ティトゥスの仲介によって味方につけて当時の皇帝ヴィテリウスを破り、
ローマ内戦は終結、「ウェスパシアヌスによる平和」を宣言し、自らがローマ皇帝として帝位に就いた。
皇帝に即位してからのウェスパシアヌスはネロをはじめとする皇帝たちの浪費と混乱によって、
破綻したローマ財政を健全化するために様々な改革を行った。
代表的な施策が『有料公衆便所の設置』と『コロッセウムの建設』である。
10年の統治を経て、老いた彼は病気になり、死を覚悟した際には「残念なことに余は神になりつつある」
と皇帝が死後に神格化されることを揶揄したユーモアを呟いたとされる。
財政健全化に務めたことで死後も吝嗇として揶揄の対象となり、棺桶の中のウェスパシアヌスの遺体が起き上がって、
自分の葬儀の費用を聞いて驚き、『そんなことに金を使わず自分の遺体は河に捨てればよい』
と言ったという内容の喜劇が上演されたという。
最終更新:2024年01月16日 06:46