【元ネタ】史実、『太平記』ほか
【CLASS】
セイバー
【マスター】
【真名】北畠顕家
【性別】女性
【身長・体重】167cm・53kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
鎮守府大将軍:A-
征夷大将軍と並ぶ、武門に於ける最高栄誉職。
軍略や
カリスマ等といった軍を率いるのに必要なスキルと、
心眼(偽)等といった個で戦う際に用いるスキルの複合。
朝廷の最高機関である参議の公卿でもある
セイバーの場合、自身よりも身分の低い武士階級以下の敵に対して強い威圧感も与える。
ただし、その選民意識の高さから自身よりも身分の低い味方との連携などでファンブルが発生しやすくなってしまう。
驥足百般:A
武芸、芸術、色事など様々な分野に才を見せた逸話から。
生前に嗜んだものはBクラス以上、新しく始めた事柄は通常より速い速度で習熟する。
麗しの風貌:C
服装と相まって、性別を特定し難い美しさを(姿形ではなく)雰囲気で有している。
男性にも女性にも交渉時の判定にプラス補正が働く。
また、特定の性別を対象としたあらゆる効果を無視する。
陵王の舞:B
生前北斉の武将たる高長恭に扮して舞った『陵王』。
味方の士気を向上させ、敵を怯ませる。
雅楽『陵王』では「音容兼美」と称される絶世の美貌を表現するため、
女性や子供が高長恭に準えた化粧を施しただけの素顔で舞う場合もあるとされる。
顕家諫奏:A
かつて後醍醐天皇に上奏した文がスキルとなったもの。
権威ある存在に対して意見する為のものであり、何かしらの強制を行う効果に抵抗する力を
セイバーに与える。
また対象の抱える問題点を見抜く効果を持つ。
【宝具】
『孫子四如(かぜのごとく、ひのごとく)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:500人
「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」。
セイバーが生前用いた「風林火山」の旗印に由来する四つの属性の異なる魔力を操り、
嵐の如き魔力風、軍勢規模の
気配遮断、炎に包まれた騎馬による突撃、移山の術などを己の軍略として繰り出す事ができる。
とりわけ、高速進軍と略奪による現地補給の逸話から
セイバーのそれは特に風と火に秀でる。
ひとたび旗印を掲げれば、風によって周囲の魔力リソースを自軍に向けて巻き上げ、
それを炎の魔力によって燃焼することで爆発的な瞬発力と瞬間火力を発揮する。
難点として魔力消費が激しいという面を持ち、周辺への略奪といった形でのバックアップを必要とする。
この宝具を使用した後には「太平記」にて『恥知らずの夷の軍勢』と評された
北畠軍による草木ひとつ残さぬ進軍の痕跡が拡がる。
【解説】
鎌倉時代末期から南北朝時代の公卿にして武将、
鎮守府大将軍。
後醍醐天皇の側近であり『神皇正統記』を著した北畠親房の息子であり史上に前例がない
数え14歳の若さで朝廷組織の最高機関である太政官の官職の一つ・参議に上り詰めた麒麟児。
後醍醐天皇の建武の新政では父・北畠親房と共に義良親王を奉じ、奥州の統治を担当した。
文武両道ともに優れた人物であったとされ、公家でありながらも武将として
足利尊氏をはじめとする同時代の武家とも互角に渡り合った手腕と戦略眼を持ち合わせており、
後醍醐天皇に対して尊氏が反乱を起こした際には後の世の
豊臣秀吉が強行した
中国大返しを
遥かに上回る脅威的な速度で進軍して各地の足利勢を打ち破り、一度は足利勢を京から西国へと追いやることにも成功した。
また、戦国時代の大名・
武田信玄よりも先に「風林火山」の旗印を用いたとされる。
眉目秀麗な北斉の武将高長恭(
蘭陵王)に扮して『陵王』を舞ったなどの芸能関係の逸話も存在する。
才色兼備な南朝きっての貴公子であった顕家だったが、京への上洛を目指し足利勢と対峙した青野原の戦いにおいて、
敵将である土岐頼遠を破る活躍を見せるも、同じく南朝の武将である新田義貞との連携に失敗し、
直進を遮られたため、迂回して大和などを中心に北朝軍に果敢に挑むも追い詰められ、
奮戦の末に足利家執事の高師直の軍に討ち取られ、数え21歳の若さで戦死した。
後醍醐天皇にとっても期待の名将であった顕家の死後、南朝勢力は勢いを削がれ
徐々に北朝勢力に追い詰められていくこととなる……
最終更新:2024年08月23日 03:23