スィヤーウシュ

【元ネタ】『王書』
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】スィヤーウシュ
【性別】男性
【身長・体重】186cm・72kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
 ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】
祝福されぬ生誕:A
 生まれついての悲運。
 一切の天運は味方せぬと語られた非業の星の宿命に生きる英雄である。
 哀しみに満ちた生涯とそれをものともしない高邁な精神と立ち振る舞いにより周囲の人望を集めやすい。

潔白の王子:A
 ライダーの生き様がスキルとなったもの。
 精神干渉への耐性及び炎避けの加護として働く。

霊鳥の智慧:A
 大英雄ロスタムにより授かった、王としての徳、政治学、信仰、言語学や霊薬の作成法等の数多くの智慧。
 「星の開拓者」や「皇帝特権」のような特定の英雄が所有するものを除いたペルシャ神話時代で得られる全てのスキルをB~Aランクの習熟度で発揮可能。
 「弓術」や「槍術」といった戦闘技能は勿論、「言語学」や「為政」の様な語学、政治系のスキルから、「薬草採取」や「霊薬作成」のようなレンジャー的なスキルなど多岐に渡る。
 遡れば鳥(ムルグ)たちの女王スィームルグよりロスタムの父ザールが授かった智慧に由来するスキル。

陣地作成:B
 本来はキャスターのクラススキル。自らに有利な陣地を作り上げる。
 ライダーは現在のホータンにて都市や城を築いた事でこのスキルを持つ。

【宝具】
『炳焉たる廓清の驪(シャブラン・ベフザード)』
ランク:B+ 種別:対罪宝具 レンジ:1~70 最大捕捉:100人
 ライダーの駆る黒馬ベフザードと彼と共に受けた薪火の山を通る試練の逸話が昇華された宝具。
 真名解放によって騎乗状態のまま敵陣へ猛烈な突撃を行い、その足跡から炎が燃え上がる。
 この炎は潔白でない者、罪を犯した者を焼く力を持ち、対象がそうであれば強烈な威力を発揮する。
 余談だがライダーが愛馬を駆る際には自身の戦闘の師たる大英雄ロスタムが竜馬ラクシュを駆る様を意識しているのだとか。

『潔白の血(クネ・アシャヴシャン)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:50人
 ライダーが死した時、その血から植物が生まれた逸話、その後植物の死と再生の神として崇拝されたことからの宝具。
 魔力から植物を生み出し、使役する。
 生み出された植物は再生能力を持ち、生半可な攻撃では滅しきれない。
 また逆に植物から魔力や生命力を吸収、還元する事も可能であり、自然豊かな場所では魔力切れを起こしにくく、死ににくい。

【解説】
 イラン王カイ・カーウースの息子。
 母はイランの騎士たちが狩猟中に発見した女性でカーウース王の側室。
 名は「黒馬のもの」という意味で潔白の象徴とされる。
 星占いによりその身に待ち受ける災いを知られるとスィヤーウシュを保護するため大英雄ロスタムの下で育てられる事になった。
 そして礼儀作法、戦闘、狩猟、軍隊の指揮などについて教え込まれた。

 そうしてロスタムの薫陶を得て美丈夫に成長するも、義母からの道ならぬ誘惑を拒み、姦通の冤罪を着せられてしまう。
 スィヤーウシュは身の潔白の証明の為に巨大な薪火の山を通る試練を受けた。
 神に祈りながら黒馬シャブラン・ベフザードに乗り炎に包まれたが、スィヤーウシュと黒馬は煙にも炎にもまみれる事なく出てきた。

 そうしてカーウース王の許しを得たが、トゥラーン王アフラースィヤーブとの和平に応じようとした事でカーウース王は激怒。
 スィヤーウシュはトゥラーンに亡命し、アフラースィヤーブは彼を厚遇し娘ファランギースを娶らせた。
 そうしてスィヤーウシュは与えられた土地でスィヤーウシュ・ギルドという都市を建設した。
 しかしアフラースィヤーブの弟ガルスィーワズの讒言により、スィヤーウシュには反意があると思われ、囚われの身となる。
 そうしてスィヤーウシュは処刑されたが、ファランギースは後のイラン王カイ・ホスローを産む事になる。

 尚スィヤーウシュの死後その血が地面に落ちると植物が生え、「スィヤーウシュの血」と名付けられた。
 この事からスィヤーウシュは植物の成長と関連付けられ、植物の死と再生の神としても崇拝されたという。

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最終更新:2024年12月31日 17:37