楊広

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】楊広
【性別】男性
【身長・体重】173cm・60kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:E+
 バーサーカークラスで召喚されたため晩年の酒色に耽った状態での現界となったが、
 通常はほろ酔い程度であり、多少感情的になりやすいものの意思疎通は可能。
 ただし自己顕示欲を刺激される事柄に関してはあらゆる制御が通じなくなる。

【固有スキル】
煬帝特権:B-
 皇帝特権の亜種スキル。
 本来有していないスキルを短期間獲得できる。
 騎乗、カリスマ、軍略、占星術、詩歌と多岐にわたるスキルを習得できるが、
 濫用するほど魔力消費が増大し、自陣営からのヘイトを多く集めてしまう。
 バーサーカーは為政者として多大な国益をもたらす政策を立案可能な先見の明を持つが、それを実行に移す手腕に大きな問題を抱える。

日没する処の天子:B+
 「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無しや」
 日本の遣隋使・小野妹子が携えた国書の冒頭部分であり、これを見たバーサーカーは自分こそが唯一無二の天子だと怒りを露わにしたという。
 なお日没に関しては単に方角を示すものであり、バーサーカーもそこは問題視しなかったとされるが、
 長い中国史の中でも代表的な暴君であるという風評により、相手の皇帝や王としての威光を翳らせ弱体化させる能力となった。
 無辜の怪物光呑む闇を含む複合スキルでもある。

果実の酒気:D+
 声音や吐息に蕩けるような果実の酒気が香り、対象を泥酔させる。
 魔力的防御手段のない存在(一般の人間や動物)であれば、たちまち思考が蕩けてしまう。
 本来はカリスマと魅了の複合スキルだが、バーサーカーの場合は魅了ではなく狂化させることが多い。
 サーヴァントであっても、防御手段がなければ狂化する可能性がある。
 煬帝特権スキルのヘイトを集めてしまう効果が合わさったことで狂化判定にプラスボーナス。

【宝具】
『潮水帯呪来(うしお、しゅをおびてきたる)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:800人
 バーサーカーが大運河を建設させた逸話…それが攻撃的な方向に歪曲された宝具。
 真名解放と共に呪詛の混じった水の激流が敵陣を襲い蹂躙する。
 地形を変える程の威力を持ち、バーサーカーは専用の龍船に乗り無理やり長距離を移動することも可能。

【解説】
 隋朝第2代皇帝であり、中国史を代表する暴君煬帝として有名。
 また「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無しや」の「日没する処の天子」にあたる。

 文帝楊堅の次男として生まれ、文帝により隋が建国されると晋王となり北方の守りに就いた。
 南朝の陳の討伐時には、討伐軍総帥として活躍。
 また質素倹約を是としていた文帝に対し、皇太子の楊勇は派手好みであった状況を利用し、
 倹約生活を送り側妾を持たず、腹心らによる文帝への讒言を行い楊勇を廃させた。
 そして皇太子となり文帝の崩御に伴い即位した。
 ただし文帝に廃嫡させられそうになり、暗殺したとする話も流布された。

 即位後は一転贅沢な生活を送るようになり、廃止されていた残酷な刑を復活させた。
 そして大興城(長安)の建設推進、100万人の民衆を動員した大運河の建設、国外遠征の積極的実施を行っていった。
 しかしそれらにかかる莫大な費用の為、民は重税・苦役に苦しんだ。
 そして各地で反乱が起き、隋帝国は崩れ始めて行った。
 楊広は反乱の鎮圧を行っていく中、酒色にふける生活を送るようになっていった。

 ある時楊広が天を仰ぐと帝星が勢いを失い傍らにあった大星が妖しげな光を放っていた。
 不吉を感じ天文官に話を聞くが、凶兆であり直ちに徳をおさめ、この凶兆を払う事が肝要と述べられる。
 この日より国事の上奏を受け付けなくなり、上奏を行う者は斬罪に処す命が出された。

 最後はクーデターが起こり50歳で亡くなる。
 毒酒による自害を望むも、家臣に縊り殺される事となった。
 死後は唐により「煬帝」の諡号を送られ、煬の字は「天に逆らい、民を虐げる」意味を持つ。

 概ね評価が悪い人物だが、大運河の建設についてはこれにより南北を経済及び交通面で繋いだ。
 南北数百年の分裂からの統一の為に必要であり、思想、民族の南北融和をもたらし、唐以後の数々の国家を支える事となった。
 ただし豪華絢爛な龍船(皇帝が乗る船)に自ら乗り、運河を渡るデモンストレーションを行った事もあり余計に怒りを買った面もある。

 また優れた文人・詩人でもあり、「飲馬長城窟行」、「野望」、「春江花月夜」等の代表作を持つ。

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最終更新:2025年06月18日 03:08