バイバルス

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】バイバルス
【性別】男性
【身長・体重】183cm・76kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B+ 魔力D 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
千里疾走:A+
 愛馬と共に在ることでもたらされるスキル。長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力。
 また、敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇、といった効果を発揮できる。
 ライダーはエジプトからシリアまでを走り抜けポロに興じたという。

戦勝の寵児:A
 数々の戦争で勝利を治め、民から羨望の眼差しを得るまでに至ったライダーの武功。 
 戦場におけるライダーの武勇が民に広まれば広まるほどライダーのステータスが上昇する。
 二度の十字軍の撃退、当時世界最強だったモンゴル帝国を討ち負かしたライダーは語り部を介して民衆に愛されている。

軍人奴隷:A
 マムルーク。イスラムに於いて軍人としての戦闘訓練を積まされた奴隷であることを示すスキル。
 弓術、カリスマ、軍略、戦闘機動など、弓騎兵を率いる将として必要なスキルの複合。
 マムルーク朝の実質的な建国者にまで登り詰めたライダーは最高ランクで本スキルを有する。
 また、世襲ではなく先王を暗殺して即位したことから他者のカリスマを受けつけない反骨の相に似た効果も併せ持つ。

【宝具】
『輝ける獅子(アッ=ザーヒル・バイバルス)』
ランク:A 種別:対宝宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 イスラムの勝利王サラディンすら攻略出来なかったクラック・デ・シュヴァリエ城を落城させ、
 モスクや前線基地として利用したた逸話とスルターン・クトゥズを暗殺した後に
 自らがスルターンの地位に即位した経歴が宝具となったもの。
 戦闘に勝利することで他者の装備や陣地、ひいてはスキルや宝具を自らのものにすることが出来る。
 装備や陣地といった有形の所有物は相手が放棄した時点で、
 無形のスキルや宝具に関しても相手が敗北時に死亡した場合、
 所有権は失われたとしてライダーのものとなる。
 軍人奴隷(マムルーク)の立場から度重なる勝利と調略によって
 イスラム世界の権威者(スルターン)に成り上がったライダーの生涯を象徴する宝具。

『天狼屠る雷鳴(アル・ブンドクダーリー)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:200人
 数々の激戦を征した同胞たる弓騎兵を召喚。
 真名開放する事で生前と同等の技量を持つ弓騎兵の軍勢を召喚。
 招集される弓騎兵は無尽蔵の体力、高ランクの戦闘続行を所持している。
 その武勇は当時最強のモンゴル帝国を退けた。

【Weapon】
『無銘・弓』
 生前に愛用した弓。

『無銘・騎馬』
 生前に愛用した馬。潤沢なる体力を誇る。

【解説】
 バイバルス・アル=ブンドゥクダーリーは、マムルーク朝の第5代スルターンであり、
 実質的なマムルーク政権の建国者と評価される人物である。
 即位名から「アッ=ザーヒル・バイバルス」とも呼ばれる。

 黒海北方のキプチャク草原に生まれ、少年期にモンゴル軍に捕らえられて奴隷市場に送られる。
 幾度か転売と拒否を経たのち、アイユーブ朝の将軍アイダキーン・アル=ブンドゥクダーリーに購入され、
 後にバフリー・マムルーク軍団に編入された。
 1249年の第7回十字軍の侵入では、マンスーラの戦いでフランス王ルイ9世の弟ロベール率いる軍を撃破し、勝利に大きく貢献した。
 その後、1250年にアイユーブ朝最後の王トゥーラーン・シャーの暗殺に関与し、マムルーク朝成立の一因となる。
 しかし新政権内部の対立により放浪を余儀なくされ、シリア各地を転々とした。

 1260年、フレグ率いるモンゴル軍がシリアに侵入すると、スルターン・クトゥズの下で従軍。
 アイン・ジャールートの戦いにおいてモンゴル軍を撃破し、イスラーム世界を壊滅の危機から救った。
 この勝利の直後、クトゥズを暗殺して自らスルターンに即位する。
 在位中、彼は38回に及ぶ遠征を行い、モンゴル軍や十字軍と繰り返し戦って領土を拡大した。
 シリア全土を併合し、イスラーム世界の防衛と統合に大きく寄与した。
 また、カリフ不在となったイスラーム社会を安定させるため、
 アッバース家の末裔をカイロに迎えて名目的なカリフを復活させ、自らの権威を宗教的に正当化した。

 外交においては、ジョチ・ウルスを治めるベルケ・ハンと同盟を結び、イルハン国に対抗。
 ビザンツ帝国やセルジューク朝とも関係を調整しつつ、十字軍国家に対しては漸進的な攻略を進めた。
 彼はまた行政と軍制の整備、城砦やインフラの修築、司法制度の強化など内政面でも功績を残し、
 その支配はマムルーク朝の基盤を固めた。
 その豪胆さと戦果ゆえに、バイバルスはアラブ世界でサラディンやハールーン・アッ=ラシードと並ぶ英雄と称えられ、
 後世には説話文学や口承叙事詩において民衆的英雄としても描かれる存在となった

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最終更新:2025年10月12日 21:26