【元ネタ】史実
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】リヒャルト・ワーグナー
【性別】男性
【身長・体重】166cm・57kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力C++ 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
宝具『至高なる我が絢爛歌劇』を作り上げ、壮大な楽劇(オペラ)を公演する。
キャスターは非常な拘りとロマンをもって自らの劇場に執心するため、
その建造には膨大な資金の投入が必要である。
道具作成:D
魔術的な道具を作成する技能。
魔術とは無関係だが、宝具の運営やスキル『魔曲』に必要な脚本・楽譜の執筆が可能。
【固有スキル】
自己陶酔:A++
欲望と強烈な自我より生み出される生の高揚の極致。
精神系スキルの成功率を著しく増加させ、芸術の才能を如何なく発揮させる。
しかしランクの高さに比例して、人格が破綻してしまう。
精神汚染:D++
狂信の域に達した肥大した自意識。他の精神干渉系魔術を低確率でシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が上手くいかない。
また、長時間彼と接していた対象はDランク相当の精神汚染スキルを取得することがある。
魔曲:A-
音楽を用い、聞く者の心に働きかける一種の精神干渉。
音楽を介する関係上、特定の対象にのみ作用させるのは難しい。
またワーグナーは作曲する事しかできないため、演奏者が別に必要である。
浪費癖:B
現界、行動などに本来以上に魔力を消費する。
ワーグナーのランクであれば通常の三倍の魔力を消費してしまう。
なお過剰消費した分、演出は豪華になるが効果自体はほとんど変わらない。
【宝具】
『至高なる我が絢爛歌劇(リヒャルト・ワーグナー・フェストシュピールハウス)』
ランク:A 種別:対衆宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1000人
キャスターが手ずから築き上げた劇場型宝具。
劇場内の人物を歌劇の登場人物に見立て、神話伝承から抽出した構成要素を結合、
純正のサーヴァントにも匹敵しうる人工サーヴァントに仕立て上げる。
人間ではなくサーヴァントを対象とし、能力を"脚色"するといった応用も可能。
いずれの場合も、創り出す英雄像を事前に執筆(設計)しておく必要がある。
【解説】
19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした文化的英雄の中心的な一人。
従来の歌を中心とした歌劇を発展させ、劇と音楽と美術的要素を高次に一体化、
総合芸術である楽劇を生み出した作曲家・指揮者であり、ロマン派歌劇の頂点―――『楽劇王』と称される。
『ローエングリン』『トリスタンとイゾルデ』『ニーベルングの指環』 『パルジファル』など、
数々の傑作を生み出すその才能の素晴らしさと反比例して、人格面では問題があったようである。
あのニーチェですら自著に「ワグナーは人間ではない、病だ」と評されるほど。
過剰なほどの自信家で、虚言癖があり、また常軌を逸する浪費癖の持ち主。
「私は音楽史上稀に見る天才で、自分より優れた作曲家はベートーヴェンだけだ」
と公言して憚らなかった。
ファンを装って自画自賛する手紙を新聞社に送ったり、
貴族に「私の楽劇に出資する権利を与えよう」と手紙を送り(融資ではなく、出資である)、
拒否されたときには「信じられない、これ以上の有用なお金の使い道はあるのか?」と攻撃的な返答をした。
ワーグナーに心酔していたバイエルン国王
ルートヴィヒ2世がパトロンとなったときは、
その出資や影響を受けて建築した城でバイエルン王国の財政が傾いたとすら言われる。
さらに支援者だったビューローの妻と不倫し、子どもを産ませ、自分の妻が死んだ後に再婚。
加えてテロリストとして亡命中に庇護してくれたヴェーゼンドンクの妻マティルデと肉体関係を持っている。
この経験を元に『トリスタンとイゾルデ』を作曲した。
一方、反ユダヤ主義者としてユダヤ人を「害虫」と蔑み、その営為を「ペスト」と読んで憚らなかった。
13という数字を極度に恐れて、皮肉なことに最も恐れていた1883年、2月13日に心臓発作で亡くなっている。
【出演SS】
最終更新:2014年11月29日 19:46