幻想殺し殺し ◆UCRiZtpozI


真っ暗で人気の無い教室の中で、一組の男女が向き合いながら言葉を交わしている。
「オーケー。じゃあ…詩音の探し人は、前原圭一・竜宮レナ・園崎魅音北条沙都子古手梨花の五人、特に沙都子って子を優先的に見つけたいって事で良いんだな?」
「ハイ。えっと、当麻君の探してる人は御坂美琴土御門元春のお二人で、一方通行って人はゲームに乗ってる可能性が高い…って事で良いんですよね?」
「あぁ。俺の探してる奴は、二人とも殺したって死ななそうな奴らだから大丈夫だと思うけど…詩音の探してる奴は皆子供なんだろ?……クソっ!!こんなクソゲームに何の罪もない子供を巻き込みやがって…アイツは人の命を何だと思ってやがるんだっ!!!」
犬歯を剥き出しにしながら男――上条当麻はどこにいるかもわからない敵に向かって怒りをぶつける。
自分とその仲間が巻き込まれたのは勿論、他にも何の関係も無い子供たちを巻き込んだことに上条は抑えようの無い怒りを抱く。
「こうやってる時間だって勿体ないじゃねーか。詩音っ早く皆を探しに行くぞっ」
ここで話してる間にも自分の仲間が、そして詩音の仲間が殺されそうになっているかもしれない。
そう思うだけで焦燥に心を焼かれる。一刻も早くこの不安を収めるため、上条は詩音にそう告げると返答も待たずに自分のデイバックを掴んで教室の扉へと向かう。
(クソっ…無事でいてくれよ!!)
焦りを隠そうともせず上条は進む。だがおかしい。同行者が付いてこない。
一体どうしたのか、こうやってる間にも仲間が危ないってのに。
「おい詩おっ……」
苛立ち混じりの言葉は最後まで発せられる無かった。
(は…どういう……こ………と……)
そのまま上条の意識は闇へと沈んでいく


「ごめんなさいね、上条君。」
拳銃をデイバックにしまいながら、淡々と詩音は頭を打ちぬかれた物言わぬ肉片に向けて話しかける。
「私は、悟史君に会いたいんです。だから…その為に、他の人は皆殺します。」
あの時――全てが終わったあの時に入江先生は言った。悟史君は生きてるって。
なのに、会いに行こうと思った途端この場所に連れて来られた。
悟史君に早く会いたい。一度はもう会えないと思った。でもそんなことは無かった。
こんな所早く抜け出して、私は悟史君に会うんだ。
……沙都子はもう良いよね?悟史君は生きてるんだから…もう最後のお願いじゃなくなったもの。

【上条当麻@とある魔術の禁書目録 死亡確認】


【B-2 学校/一日目 深夜】
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】
【装備】:グロック26(弾、9/10発)@現実世界
【所持品】:基本支給品二式、不明支給品0~2個(確認済み)
【状態】:健康
【思考・行動】
1、皆殺して悟史君に会いに行く
【備考】
本編終了後からの参加


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最終更新:2012年12月06日 04:07