月明かりが僅かに照らす深緑の森。
そんな森に似つかわしくない金属音が鳴り響く。
音の発生源は二人の人間。
一人は剣を。
一人は刀を。
そんな森に似つかわしくない金属音が鳴り響く。
音の発生源は二人の人間。
一人は剣を。
一人は刀を。
剣の担い手。
鮮やかな赤い長髪を後ろで束ね、
顔立ちはどこかのアイドルグループに入っても遜色が無いといえる。
伊達スバル。
対馬ファミリーの兄貴分的な存在だ。
鮮やかな赤い長髪を後ろで束ね、
顔立ちはどこかのアイドルグループに入っても遜色が無いといえる。
伊達スバル。
対馬ファミリーの兄貴分的な存在だ。
刀の担い手。
さらさらの金髪のポニーテール。
顔立ちは端麗。スタイルも道行く男性が振り向くほど抜群である。
霧夜エリカ。
竜鳴館学園の生徒会長を務める人物である。
さらさらの金髪のポニーテール。
顔立ちは端麗。スタイルも道行く男性が振り向くほど抜群である。
霧夜エリカ。
竜鳴館学園の生徒会長を務める人物である。
この二人は同じ生徒会に属し、クラスメートでもある。
そんな二人がなぜ剣劇を繰り広げているのか。
そんな二人がなぜ剣劇を繰り広げているのか。
「ふっ!いきなり後ろから襲い掛かるとはぁ……姫も落ちたもんだな!」
「あら、これはヴァーリートゥードゥ。何でもありなのよ。
文句を言われる筋合いは無いわよ!」
「あら、これはヴァーリートゥードゥ。何でもありなのよ。
文句を言われる筋合いは無いわよ!」
スバルの剣が、エリカの刀が、相手を斬り殺そうと縦横無尽に駆け巡る。
振り下ろし。突き。薙ぎ払い。袈裟。逆袈裟。
剣劇を舞うかの如く。空中に白金の筋が幾多の線を描く。
振り下ろし。突き。薙ぎ払い。袈裟。逆袈裟。
剣劇を舞うかの如く。空中に白金の筋が幾多の線を描く。
「私はまだまだ生きたいの。やりたいことだってたくさんあるしね。
だから乗った。どう?当然よね?誰だって死にたくないんだもの」
だから乗った。どう?当然よね?誰だって死にたくないんだもの」
生き残りたい。
エリカが乗った理由はそれだけ。
乗った方がが早く帰れるから。
上段から振り下ろされたエリカの刃をスバルは軽くいなす。
だが、即座にエリカは横一閃にスバルの首を刈り取ろうと刃を走らせる。
エリカが乗った理由はそれだけ。
乗った方がが早く帰れるから。
上段から振り下ろされたエリカの刃をスバルは軽くいなす。
だが、即座にエリカは横一閃にスバルの首を刈り取ろうと刃を走らせる。
(っ!やっぱ手強いわ!姫は!)
だがスバルとて負けてはいない。
エリカの横一閃に放たれた刃をしゃがんでかわし、下段から剣を振り上げる。
エリカは予測していたのか素早くバックステップでかわし体勢を整える。
エリカの横一閃に放たれた刃をしゃがんでかわし、下段から剣を振り上げる。
エリカは予測していたのか素早くバックステップでかわし体勢を整える。
「ねぇ、スバル君」
「何だよ。いまさら見逃してくれとでも言うのか、姫!」
「まさか!そうじゃない……どうして乗らないの?」
「はぁ?」
「何だよ。いまさら見逃してくれとでも言うのか、姫!」
「まさか!そうじゃない……どうして乗らないの?」
「はぁ?」
突然のエリカの一言に怪訝な表情を浮かべるスバル。
(何言ってんだ?オレが乗る?ありえねぇだろ。オレにレオ達を殺せるわけがねえ)
伊達スバルに仲間は裏切れない。
これは純然たる真実。
決して変わらない。
例えどんなことがあっても。
これは純然たる真実。
決して変わらない。
例えどんなことがあっても。
「守りたい人のために乗るっていう選択肢は無かったの?」
スバルの顔が凍る。
そんなスバルを追い詰めるかの如く淡々とエリカは喋り続ける。
そんなスバルを追い詰めるかの如く淡々とエリカは喋り続ける。
「対馬ファミリーを守るために乗るとか……そういうこと考えなかった?」
放つ。放つ。言葉の刃を。
その刃を受けスバルは――――
その刃を受けスバルは――――
「そうだな……考えたさ。だがな……」
「あいつらはそんなことをされて喜ぶ下種じゃねぇんだよ」
スバルの反論は続く。
「舐めるなよ、姫!てめぇみてぇにバカな奴らじゃねぇんだよ!!
レオだって、カニだって、フカヒレだって!!」
「そう……もういいわ。別に私のことなんてわかってくれなくて構わない。だから……」
レオだって、カニだって、フカヒレだって!!」
「そう……もういいわ。別に私のことなんてわかってくれなくて構わない。だから……」
空気が静まる。冷たい風が一陣吹く。
「さっさと死ね」
そして再び始まる剣劇。
鳴る。鳴る。鳴る!静寂の森に金属音が。
互いの白金の刃が火花を散らす。
一見、互角そうに見えるが。
鳴る。鳴る。鳴る!静寂の森に金属音が。
互いの白金の刃が火花を散らす。
一見、互角そうに見えるが。
「……っ!やっぱり厳しいわね!」
「そう簡単に殺れると思うなよ!」
「そう簡単に殺れると思うなよ!」
スバルにはまだほんの少し余裕がある。
エリカにはもう余裕が無い。
持久力の差。
陸上部にも所属しているスバルとではさすがにきつい所もあるだろう。
エリカにはもう余裕が無い。
持久力の差。
陸上部にも所属しているスバルとではさすがにきつい所もあるだろう。
「仕方ないわね、一度撤退させてもらうわ」
「自分から仕掛けておいていい御身分じゃねぇか……悪ぃけどここで終わりだ、姫!」
「これを受けてもそう言えるかしら?」
「自分から仕掛けておいていい御身分じゃねぇか……悪ぃけどここで終わりだ、姫!」
「これを受けてもそう言えるかしら?」
即座にスバルから離れ、エリカが懐からナニカを取り出してスバルに投げつける。
その正体は……!
その正体は……!
「な……!」
爆発。
深夜の森に軽い炸裂音と閃光が迸る。
閃光弾。
光が二人を包み込む。
深夜の森に軽い炸裂音と閃光が迸る。
閃光弾。
光が二人を包み込む。
「じゃあね、スバル君。お互い生きてたらまた会いましょう。……次は覚悟しておきなさいよ……」
そう言ってエリカは夜の帳に消えていった。
◆ ◆ ◆
「姫が殺し合いに乗るとはな……」
数分後、閃光弾の影響が薄れたスバルは視界が戻っているか確認していた。
「今の姫とレオ達が会ったらやべぇ……騙されて後ろから殺られちまう……!
オレがレオたちを守るんだ……!」
オレがレオたちを守るんだ……!」
友人を守る。
ただそれだけでいい。
あの聖域を。
無くさせはしない。
ただそれだけでいい。
あの聖域を。
無くさせはしない。
【C-05/一日目・深夜】
【伊達スバル@つよきす】
【状態】健康
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、サーベル、不明支給品0~2
【思考】
0.とりあえずは乗らない
1.どこに向かうか?
2.対馬ファミリーとの合流最優先。他はどうでもいい。
【状態】健康
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、サーベル、不明支給品0~2
【思考】
0.とりあえずは乗らない
1.どこに向かうか?
2.対馬ファミリーとの合流最優先。他はどうでもいい。
「情けないわね……自分から襲っておいて逃げるなんて」
一方、スバルから逃げたエリカ。
悔しさが顔にありありと出ている。
悔しさが顔にありありと出ている。
「次は……こんな無様な真似はしない。見的必殺、サーチアンドデストロイよ!」
生き残るため。
ただそのためだけに乗る決意をしたエリカ。
だけど。
ただそのためだけに乗る決意をしたエリカ。
だけど。
(……よっぴー……私は……)
この島にいる大事な親友。
その大事な親友に会ってもなお殺す決意は揺るがないのか。
それは――
その大事な親友に会ってもなお殺す決意は揺るがないのか。
それは――
【C-04/一日目・深夜】
【霧夜エリカ@つよきす】
【状態】肉体疲労(小)
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、打刀、不明支給品0~1
【思考】
0.生き残るために殺し合いに乗る
1.容赦はしないわよ。
2.……よっぴー……
【状態】肉体疲労(小)
【持ち物】 ディパック(支給品一式)、打刀、不明支給品0~1
【思考】
0.生き残るために殺し合いに乗る
1.容赦はしないわよ。
2.……よっぴー……
【サーベル】
昔、軍隊でよく使われていた。ちなみにこのサーベルは直刀である。
昔、軍隊でよく使われていた。ちなみにこのサーベルは直刀である。
【閃光弾】
そのまんま。目くらましに使える。
そのまんま。目くらましに使える。
【打刀】
日本刀。それ以上でもそれ以下でもない。
日本刀。それ以上でもそれ以下でもない。
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