atwiki-logo
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • このページの操作履歴
    • このウィキのページ操作履歴
  • ページ一覧
    • ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このウィキの更新情報RSS
    • このウィキ新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡(不具合、障害など)
ページ検索 メニュー
任天堂キャラバトルロワイアル @ ウィキ
  • 広告なしオファー
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
広告非表示(β版)
ページ一覧
任天堂キャラバトルロワイアル @ ウィキ
  • 広告なしオファー
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
任天堂キャラバトルロワイアル @ ウィキ
広告非表示 広告非表示(β)版 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー
  • 新規作成
  • 編集する
  • 登録/ログイン
  • 管理メニュー
管理メニュー
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • このページの操作履歴
    • このウィキのページ操作履歴
  • ページ一覧
    • このウィキの全ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ一覧(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このwikiの更新情報RSS
    • このwikiの新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡する(不具合、障害など)
  • atwiki
  • 任天堂キャラバトルロワイアル @ ウィキ
  • タイトル不明(後編)

任天堂キャラバトルロワイアル @ ウィキ

タイトル不明(後編)

最終更新:2010年12月04日 18:47

ncbr02

- view
だれでも歓迎! 編集
☆ ★ ☆ ★
<scene07:マリオ、クッパ、ミュウツー、サムス、レオン、Dr.クライゴア>
マリオ達は部屋の中に車座になってすわって情報交換をしていた。
この殺し合いの舞台で最も厄介な物である疑心暗鬼というものは図らずもクッパの行動によって、解消されていた。
サムス達にしてもまさか部屋の真ん中で起き上がれない亀が殺し合いに乗っているとは思わなかった。
更に三人が呆気にとられている間にマリオが自分たちの目的を説明し、このバトルロワイアルのスタートが告げられた時のマリオの行動もあって信用してくれたのだった。
サムス達は、自分たちの支給品。また、そこから推測された情報をマリオ達に話し、マリオ達は自分たちの知り合いや今まで出会った参加者たちの情報を交換した。
まだ期間は短いものの六人の中ではぎこちないながらも信頼感も生まれていた。
ただ一人を除いて、レオン。彼だけはこの出会いに関してはそれほど歓迎していなかった。
その主な原因はマリオ・マリオ。もちろん彼らがこのゲーム以前からの知り合いというわけではない。
原因はただ一つ、レオンが隠し持っていたルイージからの手紙である。
サムスやDr.クライゴアの目を盗んで内容を確認したものの、そこから得られる情報はそれほど多くなかった。
正確に言うならば、レオンにはその手紙が持つ意味を理解出来なかったのである。
あの手紙は明らかにマリオに向けた物だった。もし、マリオに見せればその手紙の真偽、そしてそれを書いたルイージの真意が分かる可能性も高い。
しかし、情報を持つ優位を手放すという条件がつく。
更にはこのような重要なことを隠していたのだ。元々それ程強くないサムス達からの信頼を失う可能性もある。
確実な事など一つもない。だが、現在の状況で最もよい結果がマリオにこの手紙を見せ、この手紙に関する情報を集める。その直後にマリオが誰にも話すことなく死んでしまうことだろう。
レオンは他の5人の会話を聞き流しながらそう結論を出す。
しかし、だからといって、レオンにとってマリオをここで殺すことは最もやってはいけないことである。
いくら巧妙に隠した所で充分な装備もないこの状況ではいつか必ず発覚するだろう。仮に運良く証拠が見つからなくても疑いは確実に向くことになる。
それに、わざわざリスクを犯さなくてもここにはそれをやってくれる者は多い。
ならばタイミングを失わない限り、望み通りの成果を出せるはずだ。
「では、とりあえず二人ずつ見張りをするというのはどうだ?そうすれば他はこの小屋の中で更に詳しい情報をやりとりすることができる」
レオンは会話が一段落した所でそう提案した。
もちろんこれはマリオと二人きりになることが目的である。
しかし、見張りはこの場では必要な事なのだ。
その提案は疑われる事もなく、認められる事になった。
★ ☆ ★ ☆
<scene08.メタナイト、クマトラ>
目を覚ましたクマトラが初めに見た物は薄汚れた教室の天井だった。
眩しい蛍光灯の灯りに顔をしかめながら思考を巡らせる。
覚えているのは巨大なペンギンに殴られた所までだった。
今自分が生きているのだからとりあえず戦いは終わったのだろう。自分の体は問題なく動く、あれだけの衝撃で殴られたのに目立った外傷がないことは奇跡と言っても良いだろう。
クマトラは確かめるようにゆっくりと立ち上がる。
「そうだ、クリスタルは?」
ポツリと呟くのは先程まで一緒にいた仲間の名前。
クマトラは意識を失う直前、巨大なペンギンがクリスタルに襲いかかるのを見ていた。
クリスタルはやられてしまったのだろうか。悪い方向に考えが向く、それを否定するように首を振り、教室を見回す。
乾いて床にこびりついた血液が床に模様をつけている。
それは明確にこの教室で何人か死んでしまったということを示していた。
後、クマトラが気絶する前と今で変わった事は教室の隅にカーテンでくるまれた『何か』があったこと。
『何か』とはいっても元々真っ白なそのカーテンは血液によって赤く染まり、そのカーテンをめくらずとも誰かの死体がくるまれていることは解る。
大きさからクリスタルや、ディクシーでは無いだろうが。
これも好奇心と言っても良いだろうか、気がつけばクマトラはそのカーテンをめくっていた。
必然的に露わになる物、それはメタナイトが教室を出て行く前にとりあえずの処置をしたデデデの死体であった。
メタナイトやディディー達の体格ではデデデを学校の外にまで運ぶ事が出きるはずもなく、結果としてこのような扱いになってしまったのである。
クマトラは予測していた事もあり、デデデの死体を見たショックよりもこれがクリスタルやディクシーのものでなかった事に安堵していた。
「目が覚めたのか」
そのクマトラに後ろから声がかかった。振り返るとそこにいたのは青い球体、メタナイトである。
「お前が助けてくれたのか?」
クマトラはメタナイトに半身で構えながら聞く。
クマトラはメタナイトの事を全く知らない。自分が気絶している間に殺されなかったことからゲームにのっていない可能性も高いが、こちらの情報を仕入れる為の行動という可能性があるのだ。
そのメタナイトはクマトラに両手を広げ武器を持っていないということを示しながら言う。
「大丈夫だ、私はゲームにのっていない」
言い終わるやいなや、教室の端に放置していたディバックを指差し、
「あれはお前のだ、中身を見てもいない。信用してくれないか?」
クマトラはメタナイトに背中を見せないようにバックの所まで行き、手早く中身が変わっていない事を確認する。
「なるほどな……分かった、信用するよ」
支給品、これは今すら論じる必要もないほどこのバトルロワイアルでは重要な物である。
戦闘の経験が全く無いような者であっても支給品を有効に使うことが出来れば自分よりも実力があるものを倒すことも出来る。
もし、メタナイトが殺し合いにのっているのならばこれを放置する理由などない。
「そうか……助かる」
「こんな所なんだ、助け合わないとな。それに聞きたいこともある」
「それはお前が気絶していた間のことか?」
「話が早いね、あんたは知ってるんだろ?俺の仲間、ディクシーとクリスタルはどこ行ったんだ?」
「ディクシーはあの猿の女の子だったな、彼女は死んだ」
「……………そうかい」
答えるまでに数秒間の沈黙があった。
「それで、クリスタルは?」
「彼女はそこの窓から出て行った、いや、正確に言おう。彼女は私たちと戦闘になり、そこの窓から逃げた」
「なんだって…………」
クマトラの雰囲気が一変した。ディクシーの死に悲しんでいた彼女の声は多分に怒気がこもっていた。
「詳しく聞かせてもらうぞ、なんでクリスタルと戦った?」
「私達は彼女がディクシーを殺した犯人だと判断した」
「クリスタルがディクシーを殺しただって……」
「そんなわけないだろうが、何でクリスタルが自分の仲間を殺さないといけないんだ」
クマトラはメタナイトの体を掴み上げ、顔の間近で叫ぶ。
「自分たちを襲った奴の死にもショックを受けるようなあいつが人を殺しただと」
クマトラはクリスタルと共にいた期間は短いが、彼女たちは紛れもない仲間たちだった。
「離してくれないか」
メタナイトはそれを感じたのだろう、僅かにかすれた声でそれだけ言う。
乱暴に地面にメタナイトを落とす、クマトラ。
メタナイトは服に付いた埃をはらいながら、
「悪かった。どうやら、クリスタルは私が思っていたような人物とは違うようだな」
「当たり前だろ」
そうだけ言って、クマトラはメタナイトに背を向ける。
「どこに行くんだ?」
「クリスタルを探しに行く、こんな所に一人にはしておけない」
「そうか……なら、私も付き合おう。こうなった責任がある」
「そうだな……お前はクリスタルに謝ってもらわないとな」
メタナイトは軽く頷く。
「しかし、その前にやってもらうことがある」
「何だよ、急がないといけないんだぞ」
「会ってほしい人がいるんだ」
「誰だよ」
「彼の名前はディディー、ディクシーと親しかった者だ。今はディクシーを埋葬している」
★ ☆ ★ ☆
<scene09.ウルフ>
「すごいな……これは」
ウルフは巨大な画面の前でキーボードをたたいていた。
予想された罠は無く、いささか拍子ぬけ印象を受けながらもこの絶好のチャンスを逃すようなことはしない。
今、画面にはこのゲームの参加者達の情報が羅列されていた。
元の世界で何をしていたか、年齢、配偶者の有無、家族の有無、能力、更には知り合いの名前まで、有効な情報ではあるものの優先度は低い。
ウルフが探している情報、その優先度はまずは首輪、その次に主催者だ。
ファイルを検索する。
首輪、しかし出てきたのは『ファイルがありません』という言葉のみ。
「くそっ……」
思わず舌打ちが漏れる。しかし、データが無いということは有り得ない。
暗号化されているにしても手がかりくらいは有るはずだ。
「違うさ……それじゃ駄目さ」
キーボードに手を伸ばした所でウルフは全身の毛が総毛立つのを感じた。
後ろに何かいる。圧倒的な威圧感を背中に感じながらウルフは振り向くことはできなかった。
「こうやらないと」
ウルフの手が独りでにキーボードを叩く。キーボードの感覚はある。しかし、まるで手だけが他の人の物になったように。
画面に『neckholder』という単語が表示され、それと同時に首輪についての情報が画面に現れる。
「胸くそ悪い名前だ。しかし、良いのか。こんな情報を俺に見せて
「なに……少々場が煮詰まってきたのでね……そろそろ参加させてもらおうと思ってね。それにこの情報があれば、何かが変わるだろう」
ウルフの指は更に動き、画面上には転送中の文字が瞬く。
「お前は一体……」
ウルフは自分が声を発することが出来なくなっていることに気づいた。
いや、それどころか。息も出来ない、指も動かない、音も聞こえない、景色も真っ黒になっていく。
「私はナイトメア、悪いが……君は私が使わしてもらうよ」
☆ ★ ☆ ★
<scene10.クリスタル>
「何……これ……」
クリスタルは学校の方を振り返り言う。
今までに感じたことのない悪意。いや、違う。人なら絶対にある躊躇いなどの感情がないのである。
だからこそクリスタルは純粋に悪意を感じたのである。
クリスタルは振り帰り、学校に向かった。
こんな悪意を感じたのだ、それも今も気絶中かもしれないクマトラがいるであろう所から。クリスタルはそれを無視することなど出来なかった。
★ ☆ ★ ☆
<scene11.ウルフ>
ウルフは学校の屋上に立っていた。
雨が降るのだろうか、強くなった風の中。立つその姿からは生気を感じない。
ナイトメアの洗脳、それを受けたウルフ。
彼は既にただの操り人形と化していた。
彼は一つの道具をナイトメアから渡されていた。
ナイトメアの目的、人々に恐怖を与えて自身が復活を果たすこと。果たす為の道具、ウルフはそれを地面に投げつけた。
軽快な音をたてて、開くボール。
モンスターボール、更には市販されているような物ではない。マスターボール、投げつければ確実に捕獲することが出来る道具。
その中に入っていた物が叫び声をあげる。それは伝説に名を連ねる龍。
ウルフは言葉も無く、その龍に飛び乗った。
人々に恐怖を与えるために。
<scene10.クリスタル>
「何……これ……」
クリスタルは学校の方を振り返り言う。
今までに感じたことのない悪意。いや、違う。人なら絶対にある躊躇いなどの感情がないのである。
だからこそクリスタルは純粋に悪意を感じたのである。
クリスタルは振り帰り、学校に向かった。
こんな悪意を感じたのだ、それも今も気絶中かもしれないクマトラがいるであろう所から。クリスタルはそれを無視することなど出来なかった。
★ ☆ ★ ☆
<scene11.ウルフ>
ウルフは学校の屋上に立っていた。
雨が降るのだろうか、強くなった風の中。立つその姿からは生気を感じない。
ナイトメアの洗脳、それを受けたウルフ。
彼は既にただの操り人形と化していた。
彼は一つの道具をナイトメアから渡されていた。
ナイトメアの目的、人々に恐怖を与えて自身が復活を果たすこと。果たす為の道具、ウルフはそれを地面に投げつけた。
軽快な音をたてて、開くボール。
モンスターボール、更には市販されているような物ではない。マスターボール、投げつければ確実に捕獲することが出来る道具。
その中に入っていた物が叫び声をあげる。それは伝説に名を連ねる龍。
ウルフは言葉も無く、その龍に飛び乗った。
人々に恐怖を与えるために。
<scene12.メタナイト、クマトラ、ディディー>
メタナイト、クマトラは学校の外に出てきていた。
その眼前には墓に見立てているのだろう、小さな石の前で手を合わせるディディー。時間がたって幾分落ち着いたのだろう、ただ静かに手を合わせていた。
クマトラはその姿を見ていたたまれない気分だった。
ディクシーを守れなかった。ずっと一緒にいたのに。
ディディーは後ろに来ていたメタナイト達に気づくと立ち上がり、振り向く。
涙で腫れたのだろう、赤くなった目で二人を見て。
「メタナイト、そっちの人は?」
「ん……あぁ、彼女はクマトラ。ディクシーと一緒にいたらしい」
「ディクシーと?」
「あぁ、そうだ」
「そうなんだ……ディクシーは良い子だったでしょ」
「あぁ、一緒にいたのは短かったけどな……」
「そう……」
ディディーは力無い笑顔を浮かべてそこから離れた。
ディクシーの死を乗り切れてはいないのだろう。
クマトラはその背中を見て言った。
「メタナイト……俺は誓うよ……俺はディディーを守るよ、命にかけてな」
声は小さかったものの、その言葉には絶対的な決意がこもっていた。
新たな決意、幾度も仲間に救われたクマトラだからこそ至った決意。
しかし、それを押しつぶすように巨大な破裂音と共にその頭上から瓦礫が迫ってきていた。
☆ ★ ☆ ★
<scene13.ウルフ>
その、クマトラ達の会話の数分前、ウルフは龍の背中に立ち、上空から学校を見下ろしていた。
薄汚れたその建物の中には何人かの人がいることをウルフは知っている。
しかし、今のウルフにはそのような事を考える事など出来ない。
ウルフは学校を指差し、龍に命令を出す。
「レックウザ、破壊光線」
ポケモンが使うことのできる最大威力の術の一つが学校に降り注いだ。
★ ☆ ★ ☆
<scene14.リンク、スリッピー>
「なんなんだ……いったい」
リンクはゆっくりと立ち上がりながら言う。
リンク達が無事だったのは運が良かっただけにすぎない、レックウザの破壊光線ですら学校をすべて破壊するというわけにはいかず、大体三分の二程はほぼ無傷のまま残っていたのだった。
「リンク……どうしたの?」
「わからない……とりあえずここを出よう。崩れることはないとは思うけど……」
「リンク……それは良いけど……ちょっとヤバいみたいだよ」
スリッピーはリンクの背後の窓ガラスを指差す。
リンクが振り向くとそこに映っていたのはレックウザ、その口には巨大な炎。
「━━━っ」
声にならない声を出し、リンクはリザードンに一つの命令を出す。
「リザードン、炎だ」
それと同時に炎が放たれた。リザードンの炎はその炎の勢いを幾分和らげるが、それは文字通り焼け石に水であった。
リンクはスリッピーを掴むと、部屋の外にでる。
その直後、教室の中を焼き尽くした炎が噴き出した。
「何なのさ、あれ!?」
叫ぶスリッピー、しかしそれがリンクに分かる筈もない。
あの背中に立つウルフが見えていればそれは違っていたのだろうが、リンク達にそれほどの余裕はなかった。
「悪いけど、スリッピー。ちょっと先に行っててくれないか?」
「そんな、リンクはどうするんだよ。武器も無いのに」
「武器はないけど……ここであいつを逃がすわけにはいかないだろ」
炎を掻き分けるように出てくるリザードン。
リンクはその頭をぽんっと叩くとリザードンに跨る。
「それじゃ、行ってくるよ」
コダックが入ったボールをスリッピーに渡し、振り向く。
その瞳は先程までの穏和な物とは違い、勇者のそれであった。
スリッピーは何も言えなかった。
「じゃあ行くぞ、リザードン」
リンクは炎がある程度おさまった教室の中に飛び込む。そのまま窓から飛び出し、伝説のポケモン、レックウザと相対する。
リザードンが怯えているのが分かる。勝ち目は無いかもしれない、しかし、やるしかない。
ゼルダ姫、彼女はこの会場のどこかにいる。なら自分は絶対に守らないといけない。
「悪いな、リザードン。力を貸してくれ」
<scene15.マリオ、レオン>
マリオとレオンは小屋の前で二人並んで立っていた。
レックウザが学校を攻撃し、リンクと相対するおよそ五分前。レオンの提案により、クッパとサムスが見張りに出ていたのと交代に見張りについたのだった。
「それで、俺に何か用があるのか?」
マリオがそう切り出したのはのは共に見張りにたって一、二分たった後であった。
「見抜かれていたか」
「あぁ、だって不自然だろ。ホントならこんな何も無いところにはそれ程長くいる必要もないしな」
「それが分かってて、わざわざのってきたのか」
「まぁな、ここでは信用することも疑うこともおんなじくらい必要だからな」
「なかなか良いこと言うじゃないか。じゃあ、とりあえずこれを見てくれないか」
懐からぐちゃぐちゃに丸められた紙を懐から取り出す。
それはルイージからの手紙、マリオはそれを破らないように慎重に伸ばしてそれを読む。
文章として短いそれは読むには殆ど時間はかからない。
マリオはすぐに顔を上げる。
「これは、どこで手に入れたんだ?」
「俺の支給品に紛れてたんだ。で……どうだ?」
「本物だよ……少なくともこれはルイージが書いたものさ」
「分かるのか?」
「あぁ、実の弟なんだ。筆跡くらいわかるさ」
マリオは小さく頷いて手紙に再び目を落とす。
「まだ、全部の意味は分からないけどな……多分まだ、いくつかのヒントがあるんだろう。それこそDr.クライゴアが言ってたように支給品に隠れてるのかもしれないな」
「そうか……この手紙が本物ならルイージに接触してみないといけないな。記憶を戻すことが出来れば重要な情報が手にはいるかもしれない」
マリオはそのレオンの言葉に頷くとその手紙をレオンに返す。
レオンはそれを再び懐に戻す。
その時だった。学校の方角から派手な爆発音が聞こえてきたのは。
それは学校からそれほど離れていないこの場所まで伝わってきた。
その音に反応し、振り向いた先には巻き上がる噴煙。
それは学校が崩壊した際に巻き起こった物。
「学校からか」
「あぁ、多分な」
「まぁ、あそこに人が集まるのは分かりきってたことだしな。何か起こっても不思議じゃない」
レオンはそう言って小屋の中にいる者達に何が起きたのか知らせようと振り向く。
レオンはもちろんこの場から離れることを提案するつもりだった。
何が起こっているか分からないような場所に飛び込む程、無謀なことはないのだから。もちろん、マリオもそうだと思っていた。まず一番に重要視しなくてはいけないのが自分の命の保証であるのだから当然だと。
しかし、その背中にかかったマリオの声はレオンの想像とは違った物だった。
「先に行ってるぞ」
「なに?」
振り向くと既に走り出したマリオ、その足は真っ直ぐに学校に向かって。
☆ ★ ☆ ★
<scene16.クマトラ、メタナイト、ディディー>
クマトラは目の前の景色が妙にスローに見えるのを感じた。
まるで落ちる欠片一つ一つまで見てとれる。もちろん、ただの錯覚だ。奇跡なんかは起こらないし、火事場の馬鹿力などが都合よく使えるはずもない。
人の力では太刀打ちできない物も確かに存在する。
しかし、クマトラはそれに対して目をそらさなかった。
また仲間を失う、それがクマトラには一番恐ろしく、それを否定するために叫んだ。
「━━━━━━」
轟音の中、声は聞こえなかった。
しかし、そのようなことはクマトラにとって特筆すべき事ではない。
彼女の行動、残された命の時間。それをどう使うか、それ以外に在るはずがない。
クマトラはバックの中に手を突っ込む。
目当ての物は直ぐに見つかった。
とっさの時に直ぐに取り出せるように入れておいたのだ。それを、頭上に投げつける。
コンペイトウ、星形の菓子。そう形容される物だが、クマトラが投げつけたコンペイトウは一際大きな瞬きを生み、大量の流れ星を呼び出す。
それは地面から空に向かって、瓦礫を更に小さな塊へと変える。
しかし、足りない。クマトラの視界にはディディーがいた。彼は何もできないでただ空を、落ちてくる瓦礫を眺めていた。
彼を守らなくてはいけない、クマトラの思考はそれで埋め尽くされていた。
ディクシーへの贖罪、それもある。しかし、クマトラにとってやはり仲間とは特別な物なのだ。
「PKサンダーβ」
空を電光が明るく染めた。
★ ☆ ★ ☆
<scene17.リンク>
「リザードン」
リンクの声に反応し、炎を吐き出すリザードン。
レックウザを炎が包む。戦闘の開始を告げる炎が空を染める。
しかし、レックウザは飛行、ドラゴンタイプ。効果は今ひとつ、炎の中からレックウザが飛び出してくる。
鋭い爪によるひっかき攻撃、それはレックウザの攻撃力があれば容易く皮膚を破り、肉を裂く。
「避けろ、リザードン」
リザードンにとってもそれは致命傷になりうる。
翼を羽ばたかせ、更に高く飛び上がりそれをかわす。
小回りではリザードンの方が上。
「リザードン、切り裂け」
リザードンは鳴き声を上げて飛び込む。
炎の攻撃では殆どダメージを与えられない。リザードンに残されたのはただ愚直なままの攻撃だけだった。
しかし、元々の地力が違いすぎる上にレックウザは主催者からの制限を受けていない。
その両者の差は圧倒的な現実となり現れた。
リザードンの攻撃は皮膚の一部を切り裂いただけ、そして攻撃のターンがレックウザに移る。
長い体をもってリザードンを地面に叩きつけようとするレックウザ。リザードンは攻撃したばかりで体勢が崩れている、避けられるはずもない。
リザードンをかなりの衝撃が襲った。
単純な技であるのだが、それの威力を保証するには十分な体重差が二人にあった。
「━━━━━━━」
みるみる近づいてくる地面。リンクが何かを叫んでいる、しかし、風の音に邪魔されてそれはリザードンの耳には届かなかった。
だから地面に落ちる寸前に届いたその声は走馬灯とでも言うべき物だろう。
『━━━リザードン━━━━━━』
サトシ、リザードンが彼の声を忘れる筈がない。リザードンは確信した、これは自分のトレーナーの声だと。姿が見えない事などリザードンには関係なかった。
『━━━━頑張れ━━━━頑張れリザードン━━━━』
ポケモンはトレーナーを信頼し、その言葉を最も正しい事だと認識する。
だからこそリザードンは諦める事だけは出来なかった。
サトシの言葉を信頼し、共に戦ってきたからこそ━━━━リザードンは死を静かに迎える
など、許せなかった。
翼を広げ、抵抗を増し落下スピードを落とす。
しかし、それしきの変化では未来を変えることは出来ない。
3メートル
2メートル
地面との距離はリザードンと死との間にある距離だった。
その距離が凄まじい勢いで縮まっていく。リザードンの背中に捕まったリンクはただしがみつくだけで殆ど動くことすらままならない状態だ。
1メートル
リザードンは地面を睨みつけた。リザードンに許されたチャンスは少なかった。タイミングは一瞬。
火炎放射、地面に向かって放たれたそれは爆発を引き起こす。
僅かに起こる上昇気流、それは大きく広げられたリザードンの翼によって受け止められる。
それだけの事で崩れた体勢を立て直すことが出来るはずもない、しかし落下スピードは僅かに緩んだ。それで十分だった。
0メートル
リザードンとリンクは地面に激突した。
巻き起こる砂埃、それは二人の姿を隠す。しかし、レックウザにとってそれは最早意識の外であった。
あの攻撃をくらって生き残れる者がいるはずがない、そう確信してその場を離れようとする。
そのレックウザを炎が襲った、砂埃を切り裂き。
レックウザにとってその攻撃は意識の外、避けられるはずもない。
その炎はレックウザの身を焼いた、以前ならそれ程のダメージは無かっただろう。しかし、レックウザの皮膚の一部はリザードンの攻撃によって切り裂かれていた。
レックウザは皮膚の下の筋肉が直接焼かれる痛みに叫び声をあげる。
炎が収まった時、レックウザは地面に立つ一匹の獣を睨みつける。
尾の炎を以前とは見違える程に紅く燃やし、地面を踏みしめ立つその獣を。
リザードンは既に2発目の準備に入っていた。
生き残るために、レックウザを倒すために。
常識的に考えればリザードンがレックウザに勝てる可能性など極僅かしかない。
攻撃が偶然に急所に当たる、そのような偶然に期待しなければならないほどその可能性は低い。
だから、それでも立ち向かってくるリザードンをレックウザは理解出来なかった。
しかし、レックウザもトレーナー、ウルフに一つの指令を与えられていた。
━━━この会場にいる全ての者に恐怖を与えろと━━━
だからこそ、レックウザは炎が身を焼く痛みを感じながらも戦いを止めない。
今、この状態で最も有効な技をリザードンにぶつける。
━━━雷、リザードンにとって一度喰らえばまず致命傷の一撃。
乾いた音が聞こえる。レックウザが僅かに放電している音。
技を放つ体勢が整ったのはリザードンが先だった。
放つ炎、しかしそれがレックウザに届く前、既にレックウザの攻撃の準備は完了していた。
空から落ちてくる雷、空気を裂くような音、光がリザードンに向かってまっすぐに落ちた。
効果は抜群だ。
リザードンは倒れなかった。意識を失い、呼吸を止め、体が焼け焦げてもリザードンは倒れることは無かった。
その姿は死し後も気高い龍であった。
☆ ★ ☆ ★


未完

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「タイトル不明(後編)」をウィキ内検索
LINE
シェア
Tweet
任天堂キャラバトルロワイアル @ ウィキ
記事メニュー
今日 - 昨日 - 総合 -
検索 :

メニュー

  • トップページ
  • メニュー

編集練習用ページ


本編

本編SS目次・時系列順
本編SS目次・投下順
キャラ別SS表
参加者情報
ネタバレ参加者情報
死亡者情報
支給品情報
マップ

その他

ルール
制限一覧
書き手一覧
各種資料
SSタイトル元ネタ
本編用語集
オマケ

2ch関係

テンプレート
過去ログ集

リンク

避難所
2chパロロワ辞典@wiki




更新履歴

取得中です。

ここを編集
記事メニュー2
人気記事ランキング
  1. プラグイン/編集履歴
もっと見る
最近更新されたページ
  • 4390日前

    メニュー
  • 5346日前

    トップページ
  • 5346日前

    第二回放送までのSS
  • 5346日前

    投下順051~100まで
  • 5346日前

    『久しぶりの太陽は沈む事しかしなかった』
  • 5346日前

    『偽りの豚』
  • 5346日前

    『Hallucination of a tragedy』
  • 5346日前

    書き手一覧
  • 5346日前

    ◆S33wK..9RQ
  • 5346日前

    『DARKNESS・MANNER』
もっと見る
人気記事ランキング
  1. プラグイン/編集履歴
もっと見る
最近更新されたページ
  • 4390日前

    メニュー
  • 5346日前

    トップページ
  • 5346日前

    第二回放送までのSS
  • 5346日前

    投下順051~100まで
  • 5346日前

    『久しぶりの太陽は沈む事しかしなかった』
  • 5346日前

    『偽りの豚』
  • 5346日前

    『Hallucination of a tragedy』
  • 5346日前

    書き手一覧
  • 5346日前

    ◆S33wK..9RQ
  • 5346日前

    『DARKNESS・MANNER』
もっと見る
ウィキ募集バナー
急上昇Wikiランキング

急上昇中のWikiランキングです。今注目を集めている話題をチェックしてみよう!

  1. 遊戯王DSNTナイトメアトラバドール攻略Wiki@わかな
  2. ホワイトハッカー研究所
  3. p5x 攻略wiki @ ウィキ
  4. ポケモン 作品なりきりネタWiki
  5. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  6. 東方同人CDの歌詞@Wiki
  7. 千鳥の鬼レンチャン サビだけカラオケデータベース
  8. フォートナイト攻略Wiki
  9. Pokemon Altair @攻略wiki
  10. NIKKEぺでぃあ
もっと見る
人気Wikiランキング

atwikiでよく見られているWikiのランキングです。新しい情報を発見してみよう!

  1. アニヲタWiki(仮)
  2. ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~
  3. 初音ミク Wiki
  4. MADTOWNGTAまとめwiki
  5. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  6. ストグラ まとめ @ウィキ
  7. 検索してはいけない言葉 @ ウィキ
  8. Grand Theft Auto V(グランドセフトオート5)GTA5 & GTAオンライン 情報・攻略wiki
  9. 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  10. 英傑大戦wiki
もっと見る
新規Wikiランキング

最近作成されたWikiのアクセスランキングです。見るだけでなく加筆してみよう!

  1. MADTOWNGTAまとめwiki
  2. MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  3. フォートナイト攻略Wiki
  4. 首都圏駅メロwiki
  5. Last Z: Survival Shooter @ ウィキ
  6. まどドラ攻略wiki
  7. 駅のスピーカーwiki
  8. ちいぽけ攻略
  9. ソニックレーシング クロスワールド 攻略@ ウィキ
  10. 戦国ダイナスティ攻略Wiki@ウィキ
もっと見る
全体ページランキング

最近アクセスの多かったページランキングです。話題のページを見に行こう!

  1. ブラック・マジシャン・ガール - アニヲタWiki(仮)
  2. 【移転】Miss AV 見れない Missav.wsが見れない?!MissAV新URLはどこ?閉鎖・終了してない?missav.ai元気玉って何? - ホワイトハッカー研究所
  3. ブラック・マジシャン・ガール - 遊戯王DSNTナイトメアトラバドール攻略Wiki@わかな
  4. 真崎杏子 - 遊戯王DSNTナイトメアトラバドール攻略Wiki@わかな
  5. 魔獣トゲイラ - バトルロイヤルR+α ファンフィクション(二次創作など)総合wiki
  6. 涙目のルカ - アニヲタWiki(仮)
  7. 参加者一覧 - MADTOWNGTAまとめwiki
  8. 参加者一覧 - ストグラ まとめ @ウィキ
  9. コメント/雑談・質問 - マージマンション@wiki
  10. ハーディガン - 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
もっと見る

  • このWikiのTOPへ
  • 全ページ一覧
  • アットウィキTOP
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

2019 AtWiki, Inc.