第四話 ◆ilZClmYqFI
ルイージの頬には最早、涙など伝ってはいなかった。
あの主催者は全員をこのゲームに参加させる為に、デイジー姫を殺した。
勿論あの少年に、殺意を抱いた。出来れば、あの光景を見た全員の前で、同じ目に合わせてやりたかった。
…だが、『一つだけどんな願いでも叶える』。
これを実行するには優勝しなくてはいけない。
デイジー姫を生き返らせることの出来る唯一の希望の光。
あの主催者は全員をこのゲームに参加させる為に、デイジー姫を殺した。
勿論あの少年に、殺意を抱いた。出来れば、あの光景を見た全員の前で、同じ目に合わせてやりたかった。
…だが、『一つだけどんな願いでも叶える』。
これを実行するには優勝しなくてはいけない。
デイジー姫を生き返らせることの出来る唯一の希望の光。
ルイージの今の心に、道徳と言うものがあっただろうか。
もうルイージでなくとも、分かる。
優勝すると言うことはゲームに乗り、兄やピーチ姫も手にかけると言うことを。
もうルイージでなくとも、分かる。
優勝すると言うことはゲームに乗り、兄やピーチ姫も手にかけると言うことを。
もう自分の手を血で汚す覚悟は出来ていた―いや、もうデイジー姫の血で汚れていただろう。
どんな叫びが聞こえようとも。
どんな苦しみを与えようとも。
そして人の命を奪おうとも。
それにルイージの心に、人を自由に蹂躙する加虐的な喜びが潜んでいたことは否めない。
「そうだ、僕は昔から兄さんの2番だった。どんな時だって兄さんが先で、僕が次だった。」
今、自分は果てしなき大海原が見える草原に居る。
そう。自分は存在している。――何の為に?
自分は望んで兄を支えるために生まれたのではない。自分だって、1番になりたい。
ルイージはネガティブな自分を捨てた。こんなチャンスはめったに無い。兄を殺せるチャンス。
それはルイージのかりそめの自分を、打ち砕いた。
「そうだ、僕は昔から兄さんの2番だった。どんな時だって兄さんが先で、僕が次だった。」
今、自分は果てしなき大海原が見える草原に居る。
そう。自分は存在している。――何の為に?
自分は望んで兄を支えるために生まれたのではない。自分だって、1番になりたい。
ルイージはネガティブな自分を捨てた。こんなチャンスはめったに無い。兄を殺せるチャンス。
それはルイージのかりそめの自分を、打ち砕いた。
ルイージはザックに入っている持ち物を確認すると、中には朱色の槍が入っていた。
鋭い形状で殺傷能力は見た目だけでも十分認められるだろう。
丁度ルイージと同じぐらいの大きさだ。それに見た目よりは軽く、扱いやすい。
鋭い形状で殺傷能力は見た目だけでも十分認められるだろう。
丁度ルイージと同じぐらいの大きさだ。それに見た目よりは軽く、扱いやすい。
「デイジー姫。待っていてください。」
もうルイージには人道という道は無かった。
そして、修羅の道を歩み始める。
もうルイージには人道という道は無かった。
そして、修羅の道を歩み始める。
【名前:ルイージ・マリオ(スーパーマリオシリーズ)
健康状態:良好 狂気
武装:キラーランス(ファイアーエムブレム)
所持品:支給品一式
現在位置:K5 エリア11の草原
第一行動方針:マリオ優先で人を捜し、殺す。
基本行動方針:皆殺し
最終行動方針:優勝してデイジーを生き返らせる
備考:無し】
健康状態:良好 狂気
武装:キラーランス(ファイアーエムブレム)
所持品:支給品一式
現在位置:K5 エリア11の草原
第一行動方針:マリオ優先で人を捜し、殺す。
基本行動方針:皆殺し
最終行動方針:優勝してデイジーを生き返らせる
備考:無し】
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