サムライゴローはなだらかな丘を歩いていた。
そして歩きながら考えていた。
そして歩きながら考えていた。
宇宙は広い。そりゃ広い。
どんくらい広いかっていわれても
ミュートシティが何個入るとか、そうゆうレベルの話じゃない。
いくらオレさまが宇宙規模の大盗賊の頭だとしても
宇宙の端から端までの見たわけじゃあない。
どんくらい広いかっていわれても
ミュートシティが何個入るとか、そうゆうレベルの話じゃない。
いくらオレさまが宇宙規模の大盗賊の頭だとしても
宇宙の端から端までの見たわけじゃあない。
だから、多少文化とか常識が違っても
「そんなもんもあるだろう。」と認識することができる。
人間とタコが合体したような奴や、人間とワニを融合したような奴、
その他本来の人の形からはみ出たような奴だって、
「そんなもんもあるだろう。」と認識することができる。
驚嘆こそあれど、恐怖することなどはない。
「そんなもんもあるだろう。」と認識することができる。
人間とタコが合体したような奴や、人間とワニを融合したような奴、
その他本来の人の形からはみ出たような奴だって、
「そんなもんもあるだろう。」と認識することができる。
驚嘆こそあれど、恐怖することなどはない。
しかし、先ほど少年が自分のペットであろう犬を刺し殺した時、
オレさまは少しなからず恐怖を覚えた。
オレさまは少しなからず恐怖を覚えた。
別に、少年に殺されてしまうと怯えたわけじゃあない。
だからといって、少年が異形な容姿だったわけでもねぇ。
だからといって、少年が異形な容姿だったわけでもねぇ。
普通だったら、まだ布団にしょんべん漏らしてもおかしくねぇぐらいの少年が、
あそこまで、ただ淡々と人・・・と犬を殺せるようになってしまう、
この空間、バトルロワイヤル自体に恐怖を感じたのさ。
あそこまで、ただ淡々と人・・・と犬を殺せるようになってしまう、
この空間、バトルロワイヤル自体に恐怖を感じたのさ。
あの少年が元から人殺しに慣れていた可能性だってあるさ。
だが、そうだとたてらだ。
あの犬があんなに少年に懐くか?
多分、少年はあの犬をすごく可愛がっていたんだろう。
それでも少年は迷うことなくあの犬を殺した。
そして、少年の迷いを消したのは、
間違いなくこの、バトルロワイヤルという”ゲーム”だろう。
だが、そうだとたてらだ。
あの犬があんなに少年に懐くか?
多分、少年はあの犬をすごく可愛がっていたんだろう。
それでも少年は迷うことなくあの犬を殺した。
そして、少年の迷いを消したのは、
間違いなくこの、バトルロワイヤルという”ゲーム”だろう。
オレさまはこの空間から抜け出すため、
恐怖を払拭するため、
今までの状況をまとめ直してみた。
恐怖を払拭するため、
今までの状況をまとめ直してみた。
犬にくっついて歩いていたとき、いきなり放送が始まった。
あの犬っころを追いかけながらメモってたから
かなり汚い字になっちまたが、重要なことはメモってある。
あの犬っころを追いかけながらメモってたから
かなり汚い字になっちまたが、重要なことはメモってある。
?21人。第一放送で読み上げられた人数だ。
その中にはオレさまのライバル、ファルコンも入っていた。
その中にはオレさまのライバル、ファルコンも入っていた。
正直、あいつが死んでしまうとは思えねぇ。
まあ、その放送が真実だとするとだ。
まあ、その放送が真実だとするとだ。
さっき死んじっちまった犬を足すと22人。
おそらく少年の後ろで死んでた少女も出血してから
そう時間が経っていなかったから放送後に死んだと思うから23人。
参加者か分かりにくっかたが、あのピンク色の物体も
足みてぇなとこに首輪みてぇなのがついていたので、24人。
おそらく少年の後ろで死んでた少女も出血してから
そう時間が経っていなかったから放送後に死んだと思うから23人。
参加者か分かりにくっかたが、あのピンク色の物体も
足みてぇなとこに首輪みてぇなのがついていたので、24人。
そうすると残ってるのは37人。
オレさまとあの少年、さらにオレさまを
人殺しだと勘違いしてるであろう侍を除くと
いまだオレさまが出会ってないのは、34人になる。
オレさまとあの少年、さらにオレさまを
人殺しだと勘違いしてるであろう侍を除くと
いまだオレさまが出会ってないのは、34人になる。
他にも殺し合いに乗っているものはいるだろうし、
さっきの少年や侍はオレさまのことを人殺しとして広めるだろう。
そうなると協力できる人数はおのずと減ってくるだろう。
オレさま一人でここから脱出するのは無理だし、
協力者は多いほうがいいに決まってる。
やっぱり、早めに他の参加者と連絡をつけたほうがいいな。
さっきの少年や侍はオレさまのことを人殺しとして広めるだろう。
そうなると協力できる人数はおのずと減ってくるだろう。
オレさま一人でここから脱出するのは無理だし、
協力者は多いほうがいいに決まってる。
やっぱり、早めに他の参加者と連絡をつけたほうがいいな。
サムライゴローは担いでいた
2つのデイパックのうち片方のデイパックをあさり?
?ピンクのファンシーな携帯電話を取り出した。
2つのデイパックのうち片方のデイパックをあさり?
?ピンクのファンシーな携帯電話を取り出した。
ジェフは民家の中にあるベッドに腰掛けた。
そしてそのベッドの中心には、傷口がふさっがった電気ねずみ、
ピカチュウがうつぶせに寝ていた。
ジェフもまた先ほどまでのことを思い出していた。
そしてそのベッドの中心には、傷口がふさっがった電気ねずみ、
ピカチュウがうつぶせに寝ていた。
ジェフもまた先ほどまでのことを思い出していた。
僕は民家に入ると傷だらけの動物をソファに置き、
家の中に使えるものがないか、大急ぎで探索した。
家の中に使えるものがないか、大急ぎで探索した。
しかし、役に立ちそうなものは一向にでてこない。
黄色い動物をくるんでいる僕の上着に
血が染み込んでいくのがありありと分かる。
黄色い動物をくるんでいる僕の上着に
血が染み込んでいくのがありありと分かる。
自分の皮膚から汗が噴出すのが分かる。なにか、なにか、
僕は改めて自分のデイパックを見直した。
だめだ、役に立ちそうなものははいってない。
僕は改めて自分のデイパックを見直した。
だめだ、役に立ちそうなものははいってない。
ふと、動物に目をやる。まだ出血している。視線を少し横にずらす。
そして生き物の隣に置いてあるデイパックに気づいた。
そうだ!!あの動物のデイパックだ!!!!
この際、人の荷物を勝手にいじっちゃだめとかは、どうでもいい。
なにかなにかなにかなにか・・・・・・・!
そして生き物の隣に置いてあるデイパックに気づいた。
そうだ!!あの動物のデイパックだ!!!!
この際、人の荷物を勝手にいじっちゃだめとかは、どうでもいい。
なにかなにかなにかなにか・・・・・・・!
「なにがおこるかな」というアイテムが出てきた。
- いや、なにが起きるんだよ。
ツッコミを入れている暇はない。僕は慌てて説明書を読んだ。
「なにが起きるか分からない。
使ってみてのお楽しみ!料理の材料にもなるよ。」
「なにが起きるか分からない。
使ってみてのお楽しみ!料理の材料にもなるよ。」
- 微妙だ、が、今はもうこれしかない。僕はこのアイテムにかけることにした。
「なにがおこるかな」を使うとルーレットのようなものが回りだした。
ルーレットの絵には、きのこや、花、雷などの絵が描いてあった。
ルーレットの絵には、きのこや、花、雷などの絵が描いてあった。
僕にその絵の意味は分からない。
僕はとにかく、なんでもいいから、この黄色い動物を助けてほしっかた。
僕はとにかく、なんでもいいから、この黄色い動物を助けてほしっかた。
そしてルーレットはきのこの絵で止まった。
そして、そのきのこが消えたと思ったら
黄色い生き物の傷口はふさがっていた。脈も正常に戻っていた。
助けることができたんだ!僕はおもわずガッツポーズをとった。
黄色い生き物の傷口はふさがっていた。脈も正常に戻っていた。
助けることができたんだ!僕はおもわずガッツポーズをとった。
第一放送が終わってからもうだいぶ時間がたった。
あれから僕が家の中で動物が目覚めるのを待っていると
突然、放送が始まった。
放送を担当したのはポーキーではなく、「カジオー」という奴だったので、
少なくともポーキーに仲間がいることは分かった。
あれから僕が家の中で動物が目覚めるのを待っていると
突然、放送が始まった。
放送を担当したのはポーキーではなく、「カジオー」という奴だったので、
少なくともポーキーに仲間がいることは分かった。
幸いネス、ポーラ、プーの名前は呼ばれなかったが、
それでも人が死んでいるということに変わりはない。
この動物を傷つけた少年以外にも、殺し合いに乗ってる奴らは確実にいる。
それでも人が死んでいるということに変わりはない。
この動物を傷つけた少年以外にも、殺し合いに乗ってる奴らは確実にいる。
そして死んでしまった人がいる。この動物のように傷ついてる人もいると思う。
だから僕は、この殺し合いを止める。そしてポーキーの奴をぶっとばす。
僕が改めてゲームの打開を誓ったところで
だから僕は、この殺し合いを止める。そしてポーキーの奴をぶっとばす。
僕が改めてゲームの打開を誓ったところで
ジリリリリリリリリリリリリリリリン、電話のベルが鳴った。
どうする、取るべきか?
頭の中を様々な考えがよぎった。が、結局取ることにした。
頭の中を様々な考えがよぎった。が、結局取ることにした。
「はい。もしもし。」
「おぉ、やっと出た。」
電話の向こうから野太い声が聞こえてきた。
「おまえはこのゲームとやらに参加してるか?」
「いいえ、僕は殺し合いをするつもりはありません。あなたは?
「オレさまも殺し合いはするつもりはねえよ。」
- 自分のことをオレさまって言う奴にいい思い出があんまりないなぁ。
とにかく僕が最初に会ったのは、錯乱している少年。
その次にあったのはその少年に傷つけられ会話などままならない動物だった。
なので、このゲームが始まって会話したのは、初めてだった。
その次にあったのはその少年に傷つけられ会話などままならない動物だった。
なので、このゲームが始まって会話したのは、初めてだった。
「OK、僕はジェフといいます。あなたのお名前は」
なんかお見合いみたいな自己紹介に、
お見合いみたいな聞き方になってしまった。
野太い声の男は野太い声で答えた。
お見合いみたいな聞き方になってしまった。
野太い声の男は野太い声で答えた。
「オレさま?オレさまはサムライゴローだ。」
オレさまがあの少年から逃げるとき、
オレさまはとっさにあの犬っころもデイパックを掴んでいた。
わりいな、犬っころ。やっぱりオレさまは盗賊なんだよ。
オレさまはとっさにあの犬っころもデイパックを掴んでいた。
わりいな、犬っころ。やっぱりオレさまは盗賊なんだよ。
犬っころのデイパックのなかには、
「カービィの携帯電話」とやったらファンシーなアイテムだった。
「カービィの携帯電話」とやったらファンシーなアイテムだった。
- 犬には無理だろ。これ使うの。
さらにもうひとつ「ダッシュシューズ」という靴が入っていた。
これをはくと早く走れるらしいのだが
が、サイズが合わないのでとりあずバッグにしまう。
これをはくと早く走れるらしいのだが
が、サイズが合わないのでとりあずバッグにしまう。
- っていうかこれも無理だろ!!犬には!!
携帯の説明書には使い方とエリア内にある電話の番号表が書いてあった。
とりあえず、学校、警察署、病院と人が集まりそうな施設から電話してみた。
だれもでねぇ・・・ まあ次だ、次。
とりあえず、学校、警察署、病院と人が集まりそうな施設から電話してみた。
だれもでねぇ・・・ まあ次だ、次。
次に民家1と書いてあるところに電話を掛ける。
だれも出ないので次に民家2に、そして次に民家3に・・・
だれも出ないので次に民家2に、そして次に民家3に・・・
- 民家41だれもでねぇ。なんだ、他の参加者はみんなアウトドアなのか?
次は民家42 1コール 2コール 3コール 4コー「はい。もしもし。」
「おぉ、やっと出た。」
思わず口からそう漏れたのはしょうがねぇだろ。
「おぉ、やっと出た。」
思わず口からそう漏れたのはしょうがねぇだろ。
そんで、そっから30分近く情報交換をした。
ジェフはメカに強いらしく工具があったら首輪をはずせるかもしれないらしい。
オレさまは今ジェフと合流するためにF?4に向かっている。
なんでも林の中にポツンと茅葺の家が置いてあるそうだ。
ジェフはメカに強いらしく工具があったら首輪をはずせるかもしれないらしい。
オレさまは今ジェフと合流するためにF?4に向かっている。
なんでも林の中にポツンと茅葺の家が置いてあるそうだ。
まっすぐ南に向かいたいのだが時間は2時を過ぎているため、
下手に南に進むとD?3にはいっちまう。
なわけで今オレさまは西に向かって歩いている。
いったん海岸のほうに出て迂回してF?4に行くことにした。
下手に南に進むとD?3にはいっちまう。
なわけで今オレさまは西に向かって歩いている。
いったん海岸のほうに出て迂回してF?4に行くことにした。
サムライゴローはなだらかな丘を歩いていた。このバトルロワイヤルから抜け出すために。
【C-2/午後】
【サムライゴロー@エフゼロシリーズ】
健康状態:狼狽
武装:銘刀サムライ@カービィSDX
所持品:支給品一式×2(本人、ボニー)不明支給品(1?2、本人確認済み)
カービィの携帯電話@星のカービィ鏡の大迷宮 ダッシュシューズ@ポケットモンスター
現在位置:C?4
思考・状況:ゲームからの脱出
基本行動方針:盗みはするが、殺しはしない。
第一行動方針:F?4でジェフと合流する。
第二行動方針:他の参加者とも連絡を取りたい。
第三行動方針:服を取り替えたい
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:参戦しているのはF-ZERO伝説のサムライゴローです。
備考:ボニーの血を被っています。
備考:ジェフと情報交換しました。ネス、ポーラ、プー、ポーキーについて知りました。
ポポをマーダーと認識しました。ある程度信用しています。
備考:リュカをマーダーだと認識しました。
【サムライゴロー@エフゼロシリーズ】
健康状態:狼狽
武装:銘刀サムライ@カービィSDX
所持品:支給品一式×2(本人、ボニー)不明支給品(1?2、本人確認済み)
カービィの携帯電話@星のカービィ鏡の大迷宮 ダッシュシューズ@ポケットモンスター
現在位置:C?4
思考・状況:ゲームからの脱出
基本行動方針:盗みはするが、殺しはしない。
第一行動方針:F?4でジェフと合流する。
第二行動方針:他の参加者とも連絡を取りたい。
第三行動方針:服を取り替えたい
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:参戦しているのはF-ZERO伝説のサムライゴローです。
備考:ボニーの血を被っています。
備考:ジェフと情報交換しました。ネス、ポーラ、プー、ポーキーについて知りました。
ポポをマーダーと認識しました。ある程度信用しています。
備考:リュカをマーダーだと認識しました。
【F-4/午後】
【名前:ジェフ(MOTHER2)】
健康状態:疲労(小)
武装:ワルサーPPK@現実/残り9発
所持品:支給品一式
現在位置:F?4 茅葺の家の中
基本行動方針:殺す事は極力避ける
第一行動方針:サムライゴローと合流するまでここで待機
第二行動方針:ネス達と合流したい
第三行動方針:動物が気になる。
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:ポポをマーダーだと認識しました。
備考:サムライゴローと情報交換しました。
リュカをマーダーがだと認識しました。ある程度信用しています。
【名前:ジェフ(MOTHER2)】
健康状態:疲労(小)
武装:ワルサーPPK@現実/残り9発
所持品:支給品一式
現在位置:F?4 茅葺の家の中
基本行動方針:殺す事は極力避ける
第一行動方針:サムライゴローと合流するまでここで待機
第二行動方針:ネス達と合流したい
第三行動方針:動物が気になる。
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:ポポをマーダーだと認識しました。
備考:サムライゴローと情報交換しました。
リュカをマーダーがだと認識しました。ある程度信用しています。
【名前:ピカチュウ(ポケモンシリーズ)
健康状態:健康 多少貧血気味
武装:無し
所持品:支給品一式、不明支給品(1?2)
現在位置:F?4 茅葺の家の中
第一行動方針:サトシと合流
基本行動方針:サトシを捜す
最終行動方針:サトシに従う
備考:少し貧血気味ですが、行動に問題がない程度に回復しました。
備考:もう少しで目が覚めると思います。
健康状態:健康 多少貧血気味
武装:無し
所持品:支給品一式、不明支給品(1?2)
現在位置:F?4 茅葺の家の中
第一行動方針:サトシと合流
基本行動方針:サトシを捜す
最終行動方針:サトシに従う
備考:少し貧血気味ですが、行動に問題がない程度に回復しました。
備考:もう少しで目が覚めると思います。