「それにしても、クリスタルさんが来てくれてホッとしました。一人じゃ心細かったんです」
うっそうと茂る森の中、ピンクのベレー帽をかぶった少女が青い狐の少女に話しかける。
「こんな異常な状況下だもの。困った時はお互い様よ。」
青い狐の少女はピンクのベレー帽をかぶった少女に向かって応える。
「それにしてもクリスタルさんは何で私がゲームに乗ってないことが分かったんですか?」
「私はテレパシーで思念を読み取る事ができるの。あなたがゲームに乗ってないことは言わなくてもすぐに分かるのよ」
「相手の思念ってことは私の今考えていることが読めちゃうんですか?」
「そんな便利なものじゃないわ。考えている言葉はは読めないけど、ある程度の感情や誰がどこの方向にいるか分かるの」
「じ、じゃあ!私の友達を捜してくれませんか?早く合流しないと!」
仲間を見つけることができると思ったベレー帽の少女の目を輝かせたのに対し、それを聞いた青い狐の少女、クリスタルは曇った表情を見せる。
「ごめんなさい、ディクシーちゃん。それが何故かこの世界に来てからそのテレパシーが変なの」
「変って……どういうことなんですか?」
「私がこの島に初めてワープしてきた時、私の仲間を捜すためにテレパシーを使ったの。でも、何故か気配を探れなかった。私が思念をキャッチしようとするのを何者かに妨害されている。そんな感じががする」
「ここに来た時からそうなっていたってことは……まさか、あのポーキーって奴の仕業?」
「可能性としてはその方がしっくり来る。でも、遠くの思念をキャッチするのを妨害できる兵器なんて聞いたことがない。私の元いた世界だってそんなものはなかった」
「そうなんですか……」
「力になれなくてごめんなさい」
クリスタルは申し訳けなさそうに下を向く。
「あ!いや、別に気にしてなくてもいいですよ。私の仲間はそんな簡単にはやられませんもん。ドンキーは何だかんだ言って強いし、ディディーだって私と一緒に冒険した仲ですから。」
「そうなの……」
うっそうと茂る森の中、ピンクのベレー帽をかぶった少女が青い狐の少女に話しかける。
「こんな異常な状況下だもの。困った時はお互い様よ。」
青い狐の少女はピンクのベレー帽をかぶった少女に向かって応える。
「それにしてもクリスタルさんは何で私がゲームに乗ってないことが分かったんですか?」
「私はテレパシーで思念を読み取る事ができるの。あなたがゲームに乗ってないことは言わなくてもすぐに分かるのよ」
「相手の思念ってことは私の今考えていることが読めちゃうんですか?」
「そんな便利なものじゃないわ。考えている言葉はは読めないけど、ある程度の感情や誰がどこの方向にいるか分かるの」
「じ、じゃあ!私の友達を捜してくれませんか?早く合流しないと!」
仲間を見つけることができると思ったベレー帽の少女の目を輝かせたのに対し、それを聞いた青い狐の少女、クリスタルは曇った表情を見せる。
「ごめんなさい、ディクシーちゃん。それが何故かこの世界に来てからそのテレパシーが変なの」
「変って……どういうことなんですか?」
「私がこの島に初めてワープしてきた時、私の仲間を捜すためにテレパシーを使ったの。でも、何故か気配を探れなかった。私が思念をキャッチしようとするのを何者かに妨害されている。そんな感じががする」
「ここに来た時からそうなっていたってことは……まさか、あのポーキーって奴の仕業?」
「可能性としてはその方がしっくり来る。でも、遠くの思念をキャッチするのを妨害できる兵器なんて聞いたことがない。私の元いた世界だってそんなものはなかった」
「そうなんですか……」
「力になれなくてごめんなさい」
クリスタルは申し訳けなさそうに下を向く。
「あ!いや、別に気にしてなくてもいいですよ。私の仲間はそんな簡単にはやられませんもん。ドンキーは何だかんだ言って強いし、ディディーだって私と一緒に冒険した仲ですから。」
「そうなの……」
(フォックス……スリッピー……ファルコ……ペッピー……)
クリスタルの心には不安が胸を中を渦巻いていた。
クリスタルはあの部屋でナウスを除くスターフォックスメンバー全員を見た。彼らもこの島にいることは間違いない。
迫りくるアパロイドの脅威を救ってきた彼らはそう簡単に負ける訳がない。しかし、それはアーウィンでの搭乗機ありきでの話。
白兵戦メインのこの島でどれだけ生き残れるだろうか。
仲間の安否を知る事ができないクリスタルの体の中は不安で全てを包みこまんばかりであった。
クリスタルの心には不安が胸を中を渦巻いていた。
クリスタルはあの部屋でナウスを除くスターフォックスメンバー全員を見た。彼らもこの島にいることは間違いない。
迫りくるアパロイドの脅威を救ってきた彼らはそう簡単に負ける訳がない。しかし、それはアーウィンでの搭乗機ありきでの話。
白兵戦メインのこの島でどれだけ生き残れるだろうか。
仲間の安否を知る事ができないクリスタルの体の中は不安で全てを包みこまんばかりであった。
「――スタルさん、クリスタルさんってば!」
「……ひゃっ!あっ……どうしたの?」
不安で頭がいっぱいだったクリスタルはディクシーの呼びかけに驚き、ビクっと体を震わせる。
「クリスタルさん、さっきからぼうっとしてどうかしたんですか?」
「ああ、心配しないで。ちょっと考え事」
「なら、いいんですけど……そう言えば、さっきから気になってたんですけどクリスタルさんが持ってるその星がクルクル回っているのってなんですか?」
ディクシーはクリスタルの持っている金色のお椀に棒がついたような道具を指差す。
「これね。これは私のバッグに入っていた物なの。説明書によるとこれを振るうことによってこの回っている星がブーメランのように発射されるらしいの。こんな不思議な道具、クリスタルスタッフ以来だわ」
「羨ましいな~……私なんて木槌と絵を描く道具ですよ」
ディクシーはバッグから取り出した支給品の2つをクリスタルに見せる。
「良かったら私の道具を譲ってあげるわ。これの他にも鉛筆みたいな武器に……何だか分からないけど投げて吹き飛ばせる道具もあるし、それに私は道具が無くても
こういうサバイバルの訓練は受けてるしね」
「そうですか……じゃあ、この鉛筆みたいな奴を半分貰います」
「これがいいのね。はい、どうぞ」
ディクシーはクリスタルから鉛筆のような武器を手渡された。
「ありがとうございます。それにしても誰も会いませんね。あの部屋に多くの人数がいたら、誰かに会うと思うんだけど」
「そうね。もしかしたらここには誰も――待って、向こうに誰かいる!」
クリスタルは一瞬ハッ! とした顔をして空を仰いだ。
「だ、誰か近くにいるんですか?」
「ええ、私のテレパシーが思念をキャッチしたわ」
「その人と接触したいけど、ゲームに乗ってるかもしれないしどうしよう……」
「大丈夫、感じた思念に闘う意志は感じられなかった。もしかしたら、私達と同じこのゲームを脱出しようとしている人かもしれないわ」
「もしかしたら、私達の知り合いかもしれませんね!」
「そうかもしれないわね、行きましょう。こっちよ!」
「あ、待ってくださいクリスタルさん! 早いです!」
クリスタルは思念をキャッチした方向に向かって走り始めた。それをディクシーも置いてけぼりにされたらたまらないとばかりに追う。
「……ひゃっ!あっ……どうしたの?」
不安で頭がいっぱいだったクリスタルはディクシーの呼びかけに驚き、ビクっと体を震わせる。
「クリスタルさん、さっきからぼうっとしてどうかしたんですか?」
「ああ、心配しないで。ちょっと考え事」
「なら、いいんですけど……そう言えば、さっきから気になってたんですけどクリスタルさんが持ってるその星がクルクル回っているのってなんですか?」
ディクシーはクリスタルの持っている金色のお椀に棒がついたような道具を指差す。
「これね。これは私のバッグに入っていた物なの。説明書によるとこれを振るうことによってこの回っている星がブーメランのように発射されるらしいの。こんな不思議な道具、クリスタルスタッフ以来だわ」
「羨ましいな~……私なんて木槌と絵を描く道具ですよ」
ディクシーはバッグから取り出した支給品の2つをクリスタルに見せる。
「良かったら私の道具を譲ってあげるわ。これの他にも鉛筆みたいな武器に……何だか分からないけど投げて吹き飛ばせる道具もあるし、それに私は道具が無くても
こういうサバイバルの訓練は受けてるしね」
「そうですか……じゃあ、この鉛筆みたいな奴を半分貰います」
「これがいいのね。はい、どうぞ」
ディクシーはクリスタルから鉛筆のような武器を手渡された。
「ありがとうございます。それにしても誰も会いませんね。あの部屋に多くの人数がいたら、誰かに会うと思うんだけど」
「そうね。もしかしたらここには誰も――待って、向こうに誰かいる!」
クリスタルは一瞬ハッ! とした顔をして空を仰いだ。
「だ、誰か近くにいるんですか?」
「ええ、私のテレパシーが思念をキャッチしたわ」
「その人と接触したいけど、ゲームに乗ってるかもしれないしどうしよう……」
「大丈夫、感じた思念に闘う意志は感じられなかった。もしかしたら、私達と同じこのゲームを脱出しようとしている人かもしれないわ」
「もしかしたら、私達の知り合いかもしれませんね!」
「そうかもしれないわね、行きましょう。こっちよ!」
「あ、待ってくださいクリスタルさん! 早いです!」
クリスタルは思念をキャッチした方向に向かって走り始めた。それをディクシーも置いてけぼりにされたらたまらないとばかりに追う。
――2人の少女は思う。仲間がすぐ近くにいるかもしれないと。しかし、この島でそう簡単には会うことはできない。それは宝くじで一等賞を狙うくらいの望みの薄い願望だ。
しかし、彼女達は仲間の無事を今すぐにでもたしかめたかった。61分の1の確率に賭けてみたかったのだ。たとえそれが別人である可能性が高かったとしても――
しかし、彼女達は仲間の無事を今すぐにでもたしかめたかった。61分の1の確率に賭けてみたかったのだ。たとえそれが別人である可能性が高かったとしても――
「………!」
「これは……!?」
2人が森の草木をかき分け、テレパシーを感じた方へ行ってみるとそこには緑の恐竜が目を閉じて倒れていた。
「恐竜……」
「やっぱ、そう簡単に見つからないか……あれ、クリスタルさん?」
クリスタルは倒れている恐竜に向かって一歩一歩近づいていく。
「どうしたんですか、クリスタルさん?もしかしてその恐竜と知り合いなんですか?」
「いいえ、私とその恐竜は初めて会うわ……」
「クリスタルさん、もしかしたらその恐竜、ただ寝ているだけでゲームに乗っているかもしれませんよ?」
「そうかもしれない。でも、このまま見過ごすわけにはいかないわ」
「どうしてなんですか?」
「私はスターフォックスに入る前に、惑星サウリアっていう星で助けを求めてきた恐竜達を救おうとしたの。でも、捕らわれの身になって全然力になることができなかった。
「これは……!?」
2人が森の草木をかき分け、テレパシーを感じた方へ行ってみるとそこには緑の恐竜が目を閉じて倒れていた。
「恐竜……」
「やっぱ、そう簡単に見つからないか……あれ、クリスタルさん?」
クリスタルは倒れている恐竜に向かって一歩一歩近づいていく。
「どうしたんですか、クリスタルさん?もしかしてその恐竜と知り合いなんですか?」
「いいえ、私とその恐竜は初めて会うわ……」
「クリスタルさん、もしかしたらその恐竜、ただ寝ているだけでゲームに乗っているかもしれませんよ?」
「そうかもしれない。でも、このまま見過ごすわけにはいかないわ」
「どうしてなんですか?」
「私はスターフォックスに入る前に、惑星サウリアっていう星で助けを求めてきた恐竜達を救おうとしたの。でも、捕らわれの身になって全然力になることができなかった。
私が自由になった時は全てフォックスが解決していた頃だったの。だから、私は恐竜を救いたい。じゃないと、何のためにあの惑星に来たのか分からなくなっちゃうから」
「…………」
「それに、たとえ見ず知らずの人でも苦しんでいたら手を差し伸べなきゃいけない。そう思うの」
ディクシーはクリスタルの言葉を無言で聴いていた。惑星とか聞きなれない言葉があったものの、クリスタルの真剣な顔は、でたらめを言っているようには思えなかった。
「…………」
「それに、たとえ見ず知らずの人でも苦しんでいたら手を差し伸べなきゃいけない。そう思うの」
ディクシーはクリスタルの言葉を無言で聴いていた。惑星とか聞きなれない言葉があったものの、クリスタルの真剣な顔は、でたらめを言っているようには思えなかった。
クリスタルは恐竜の方へ向きを変えるとそのまま恐竜のそばまで近づいた。、
「このままにしておいてはいけないわ、この恐竜を運ばないと………ん……! お、重い……!」
クリスタルは果敢にも恐竜を持ち上げ、肩にかつごうとする。しかし、細身の体の彼女にとって見れば重い荷物なのは間違いなかった。
「待ってください、私も持ちます」
ディクシーはクリスタルがかかえている緑の恐竜の反対側を髪の毛で支える。
「そんな!ディクシーちゃんまで持たなくても大丈夫よ。これは私のワガママみたいなものなのに……」
「別にいいんです。私はただクリスタルさんだけに負担をかけて、自分だけ何もしないのは良くないって思っただけですから」
「ディクシーちゃん、ありがとう」
「いいえ、当然のことですよ。確か地図によるとエリア7に廃校があるみたいなんでそこで休息を取りつつ、恐竜を介抱しましょう」
「ええ、こっちの方だったはずよ。ディクシーちゃん、行きましょう」
「はい!」
「このままにしておいてはいけないわ、この恐竜を運ばないと………ん……! お、重い……!」
クリスタルは果敢にも恐竜を持ち上げ、肩にかつごうとする。しかし、細身の体の彼女にとって見れば重い荷物なのは間違いなかった。
「待ってください、私も持ちます」
ディクシーはクリスタルがかかえている緑の恐竜の反対側を髪の毛で支える。
「そんな!ディクシーちゃんまで持たなくても大丈夫よ。これは私のワガママみたいなものなのに……」
「別にいいんです。私はただクリスタルさんだけに負担をかけて、自分だけ何もしないのは良くないって思っただけですから」
「ディクシーちゃん、ありがとう」
「いいえ、当然のことですよ。確か地図によるとエリア7に廃校があるみたいなんでそこで休息を取りつつ、恐竜を介抱しましょう」
「ええ、こっちの方だったはずよ。ディクシーちゃん、行きましょう」
「はい!」
クリスタルとディクシーは緑の恐竜をそれぞれ片側から支えると、その場を立ち去った。
しかし、2人の少女は知らない。幻覚を見せるキノコを食べた恐竜が目覚めた時何が起こるかを。
そして、誰も知らない。この深く茂る森の中を抜け出し、光がさす出口を見つけられるかは。
しかし、2人の少女は知らない。幻覚を見せるキノコを食べた恐竜が目覚めた時何が起こるかを。
そして、誰も知らない。この深く茂る森の中を抜け出し、光がさす出口を見つけられるかは。
【エリア3(I-7)/森の中/一日目―午前】
【青い狐と緑のドラゴンにピンクのサル】
【名前:クリスタル@スターフォックスシリーズ】
[状態]:健康、不安
[装備]:トリプルスター@星のカービィシリーズ、ヨッシー
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×3@MOTHERシリーズ、バンパー@スマブラシリーズ
[思考・状況]
基本行動方針:困っている人がいたら手を差しのべる
第一行動方針:倒れていた恐竜を介抱するため、エリア7で休息をとる
第二行動方針:フォックス達と合流する
最終行動方針:ゲームからの脱出
[備考]6本あるペンシルロケットの内、3本をディクシーに譲りました。
【青い狐と緑のドラゴンにピンクのサル】
【名前:クリスタル@スターフォックスシリーズ】
[状態]:健康、不安
[装備]:トリプルスター@星のカービィシリーズ、ヨッシー
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×3@MOTHERシリーズ、バンパー@スマブラシリーズ
[思考・状況]
基本行動方針:困っている人がいたら手を差しのべる
第一行動方針:倒れていた恐竜を介抱するため、エリア7で休息をとる
第二行動方針:フォックス達と合流する
最終行動方針:ゲームからの脱出
[備考]6本あるペンシルロケットの内、3本をディクシーに譲りました。
【ディクシーコング@ドンキーコングシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:木槌@アイスクライマー、ヨッシー
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×3@MOTHERシリーズ(クリスタルから譲ってもらった)、絵描きセット@星のカービィシリーズ
[思考・状況]
第一行動方針:ドンキー、ディディーとの合流
第二行動方針:とりあえずクリスタルに着いていく
第三行動方針:この恐竜を介抱するため、エリア7で休息をとる
最終行動方針:ゲームからの脱出
[状態]:健康
[装備]:木槌@アイスクライマー、ヨッシー
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×3@MOTHERシリーズ(クリスタルから譲ってもらった)、絵描きセット@星のカービィシリーズ
[思考・状況]
第一行動方針:ドンキー、ディディーとの合流
第二行動方針:とりあえずクリスタルに着いていく
第三行動方針:この恐竜を介抱するため、エリア7で休息をとる
最終行動方針:ゲームからの脱出
【名前:ヨッシー@スーパーマリオシリーズ】
[状態]:気絶中、クリスタルとディクシーにかつがれている
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式(食料無し)
[思考・状況]
第一行動方針:???
最終行動方針:マリオたちと合流する
[備考]:ヨッシーの覚醒後、おげんきなキノコ@MOTHER3の幻覚効果が始まります。
[状態]:気絶中、クリスタルとディクシーにかつがれている
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式(食料無し)
[思考・状況]
第一行動方針:???
最終行動方針:マリオたちと合流する
[備考]:ヨッシーの覚醒後、おげんきなキノコ@MOTHER3の幻覚効果が始まります。
[備考]:3人はエリア7方面に向かっています。