潮が満ち干きする砂浜に一匹、黒い豹がいた。
パンサー・カルロッソは白い紙の一枚を見ながら悩んでいた。
名前が連なられている名簿の中に同じスターウルフの2人がいたことより、ある一人の名前を見つけたことが原因であった。
「クリスタル……君がいるんだね。こんな狂ったゲームに女を巻き込むとは、あのポーキーとかいうヤツは男の風上にも置けないな」
パンサー・カルロッソは白い紙の一枚を見ながら悩んでいた。
名前が連なられている名簿の中に同じスターウルフの2人がいたことより、ある一人の名前を見つけたことが原因であった。
「クリスタル……君がいるんだね。こんな狂ったゲームに女を巻き込むとは、あのポーキーとかいうヤツは男の風上にも置けないな」
パンサーはサルガッソーで初めて見た時に一目惚れし、ずっと恋のアプローチをしてきたかけがえのない相手を思う。
きっと、君と私との出会いはあの時に運命付けられていたんだね。
ああ、君の輝ける瞳はまさにサファイアの様。
愛らしい顔つきはまさに女神の様。
そのしなやかな腕は清らかな春の小川に似ていた。
そして、君の優しげな声はまるで森の中で小鳥がハミングをしているようだった……
きっと、君と私との出会いはあの時に運命付けられていたんだね。
ああ、君の輝ける瞳はまさにサファイアの様。
愛らしい顔つきはまさに女神の様。
そのしなやかな腕は清らかな春の小川に似ていた。
そして、君の優しげな声はまるで森の中で小鳥がハミングをしているようだった……
君 を 護 り た い
君を護るためだったら、俺は悪魔にもなれる。
このゲームからは逃れられない。でもせめて君だけは助けたい。
そのためには俺が他の奴らに手をかけるしかないんだ……
このゲームからは逃れられない。でもせめて君だけは助けたい。
そのためには俺が他の奴らに手をかけるしかないんだ……
だが、パンサーはゲームに乗ることを躊躇っていた。
ゲームに乗り、クリスタルということは自分のスターウルフの先輩であるウルフ、レオンも殺すことを意味していた。
ゲームに乗り、クリスタルということは自分のスターウルフの先輩であるウルフ、レオンも殺すことを意味していた。
どうすればいい。クリスタル、確かに君も大事だ。だが俺はリーダーとレオンを殺すことができるのか……?
あの2人と合流すれば、脱出の手がかりが見つかるのではないか?
いいや、この間にもクリスタルがピンチに陥っていることを考えるとそんな甘いことを考えていてはダメだ。
「クソッ、どうする……俺はどっちを取ればいい?クリスタルか、それともスターウルフか」
苦悩するパンサーはデイバッグの中を開く。
「これは……腕時計か?説明書があるな。なになに……」
説明書によるとこの腕時計のようなものはポケッチというもので、数種類の機能がついているものだという。
パンサーはいくつもあるアプリのうち、コイントスという機能が目に止まった。
「俺はどちらを選択すればいいんだ……クリスタルを護るのか、リーダーと共に脱出するのか。どちらの選択も捨てきれないし、決めることができない」
パンサーはポケッチを腕にはめ、コイントスのアプリを開いた。
「だから、俺はこれで決める。この魚みたいな絵が書いてある 表 が出れば、俺はリーダーたちと合流する。そして 裏 が出たら、クリスタルを優勝させる。」
あの2人と合流すれば、脱出の手がかりが見つかるのではないか?
いいや、この間にもクリスタルがピンチに陥っていることを考えるとそんな甘いことを考えていてはダメだ。
「クソッ、どうする……俺はどっちを取ればいい?クリスタルか、それともスターウルフか」
苦悩するパンサーはデイバッグの中を開く。
「これは……腕時計か?説明書があるな。なになに……」
説明書によるとこの腕時計のようなものはポケッチというもので、数種類の機能がついているものだという。
パンサーはいくつもあるアプリのうち、コイントスという機能が目に止まった。
「俺はどちらを選択すればいいんだ……クリスタルを護るのか、リーダーと共に脱出するのか。どちらの選択も捨てきれないし、決めることができない」
パンサーはポケッチを腕にはめ、コイントスのアプリを開いた。
「だから、俺はこれで決める。この魚みたいな絵が書いてある 表 が出れば、俺はリーダーたちと合流する。そして 裏 が出たら、クリスタルを優勝させる。」
愛か友情のどちらかをコイン一つで決めるなんて、何て浅はかな行為かもしれない。
だが、俺には2つのうち、1つを選択しなければいけない。
今、しなくちゃいけないんだ。
パンサーは静かに時計の液晶の画面をタッチした。
すると、液晶の中のコインは数回転しながら宙に浮く。
自分の鼓動がだんだんと早くなり、いつしかそれしか聞こえないくらいに辺りが静寂になっているように感じた。
数秒間の沈黙の世界の中、コインは回転しながら空中から下へ落ちていく。
そして、コインはポンと音を立て着地した。
パンサーが見るとコインは、ボールの半分に割ったような絵が書かれたものを表に向けていた。
コインは裏が出たのだ。
だが、俺には2つのうち、1つを選択しなければいけない。
今、しなくちゃいけないんだ。
パンサーは静かに時計の液晶の画面をタッチした。
すると、液晶の中のコインは数回転しながら宙に浮く。
自分の鼓動がだんだんと早くなり、いつしかそれしか聞こえないくらいに辺りが静寂になっているように感じた。
数秒間の沈黙の世界の中、コインは回転しながら空中から下へ落ちていく。
そして、コインはポンと音を立て着地した。
パンサーが見るとコインは、ボールの半分に割ったような絵が書かれたものを表に向けていた。
コインは裏が出たのだ。
「…… 裏 か」
決まった。クリスタルを優勝させ、この牢獄という名を世界から解き放つ。
そして、俺は捕らわれの姫を救い出す、ナイトになろう。
だが、全員を殺すということは当然クリスタルの知り合いも殺すことになる。
君にどんなに卑怯と罵られたって
どんなに人でなしと泣かれたって
どんなに君に嫌われたりしても構わない。
俺は、クリスタル。ただ君を護りたい。
君を護れるのなら、いくらでも俺の命なんて安い物さ。
決まった。クリスタルを優勝させ、この牢獄という名を世界から解き放つ。
そして、俺は捕らわれの姫を救い出す、ナイトになろう。
だが、全員を殺すということは当然クリスタルの知り合いも殺すことになる。
君にどんなに卑怯と罵られたって
どんなに人でなしと泣かれたって
どんなに君に嫌われたりしても構わない。
俺は、クリスタル。ただ君を護りたい。
君を護れるのなら、いくらでも俺の命なんて安い物さ。
パンサーはバッグの中にあった黒い塊を取り出す。
デイバッグの中にマシンガンが入っていたのだ。
デイバッグの中にマシンガンが入っていたのだ。
だが……俺は本当にリーダーやレオンにもこの銃を向けられるのか?
俺を仲間に入れてくれた、2人に……
俺を仲間に入れてくれた、2人に……
パンサーがマシンガンを見ながらウルフ、レオンのスターウルフのメンバーを思い返している時、突如、大きな爆発音が響いた。
突然の爆発音に少し驚いたパンサーが爆発音のした山の方を見ると、そこにはかすかではあるが炎と煙が立ち上っていた。
このような力の持ち主が、クリスタルを襲うとしたら……考えたくもなかった。
突然の爆発音に少し驚いたパンサーが爆発音のした山の方を見ると、そこにはかすかではあるが炎と煙が立ち上っていた。
このような力の持ち主が、クリスタルを襲うとしたら……考えたくもなかった。
もう、戦いは始まっている。これは現実なんだ。
躊躇っている暇はない。愛する人を救うために……
躊躇っている暇はない。愛する人を救うために……
俺はここにいる奴ら全てを殺す。
こうして一匹の黒豹は赤い薔薇を捨て、水晶を手にした。
愛する人を護るため、愛する人を救うために……
愛する人を護るため、愛する人を救うために……
――彼が歩くたびに、砂浜に足跡が刻まれていく。
それは、彼が心の奥底に思う仲間への思いか――
それとも、彼がかつて歩んできた光の道の終焉か――
それとも、彼がかつて歩んできた光の道の終焉か――
砂浜に波がおしよせ、そして過ぎ去る。
砂浜に彼の足跡は跡形もなく消え去っていた……
砂浜に彼の足跡は跡形もなく消え去っていた……
【エリア(I-11)/海の見える砂浜/一日目―朝】
【パンサー・カルロッソ@スターフォックスシリーズ】
[状態]:健康、一抹の不安
[装備]:マシンガン@スターフォックスシリーズ、ポケッチ@ポケモンシリーズ
[所持品]:支給品一式、不明支給品(0~1、本人は確認済み)
[思考・状況]
第一行動方針:出会った者は殺す。
第二行動方針:ウルフもレオンも殺す?(迷いが完全には消えてません)
最終行動方針:クリスタルを優勝させる(自分は自害)
[備考1]:パンサーはただいまエリア9内を北上中です。
[備考2]:ポケッチはコイントスの画面のままです。
これはパンサーが自分の決意を忘れないようにするためです。】
【パンサー・カルロッソ@スターフォックスシリーズ】
[状態]:健康、一抹の不安
[装備]:マシンガン@スターフォックスシリーズ、ポケッチ@ポケモンシリーズ
[所持品]:支給品一式、不明支給品(0~1、本人は確認済み)
[思考・状況]
第一行動方針:出会った者は殺す。
第二行動方針:ウルフもレオンも殺す?(迷いが完全には消えてません)
最終行動方針:クリスタルを優勝させる(自分は自害)
[備考1]:パンサーはただいまエリア9内を北上中です。
[備考2]:ポケッチはコイントスの画面のままです。
これはパンサーが自分の決意を忘れないようにするためです。】