鬱蒼と茂る木々の中、不思議なスーツを纏った人物が頭を悩ませながら歩いていた。
サムスである。
サムスである。
「なぜこんな事に」
思い返せば思い返すほどやり直したい過去としか思えない。
教室での惨劇から武器を渡され気づくとそこは教室とはまた別格の場所であった。
サムスにとってあの惨劇はとても許せるものではなかったが状況が分からない上、この首輪がある以上
あの場ではあそこで反抗して殺されるよりは素直に従い武器を調達してから
打開策を建て、敵をせん滅するしかないと判断するしかなかった。
サムスにとってあの惨劇はとても許せるものではなかったが状況が分からない上、この首輪がある以上
あの場ではあそこで反抗して殺されるよりは素直に従い武器を調達してから
打開策を建て、敵をせん滅するしかないと判断するしかなかった。
それにしてもあんな子供がこんなゲームを?
惑星SR388から教室まで移動させ、更に教室からここまで移動させた力。あなどるべきではないだろう。
そしてこの首輪。あの子供が作ったのだろうか?
恐らく、ゲームを管理する以上野放しにするのであれば生死を確認するシステムや
遠くからも爆破できるのであれば位置を確認できるシステムの様な物が付いてるのだろう。と言う事は
惑星SR388から教室まで移動させ、更に教室からここまで移動させた力。あなどるべきではないだろう。
そしてこの首輪。あの子供が作ったのだろうか?
恐らく、ゲームを管理する以上野放しにするのであれば生死を確認するシステムや
遠くからも爆破できるのであれば位置を確認できるシステムの様な物が付いてるのだろう。と言う事は
「他にも仲間いるかもしれない……」
何にしてもこの戦況全てを把握する事が先決だ。
誰が敵か分からない。このゲームに乗り殺戮を行う者がいるかもしれない。
そしてまたあの惨劇を……
誰が敵か分からない。このゲームに乗り殺戮を行う者がいるかもしれない。
そしてまたあの惨劇を……
――父さん……母さん……――
サムスはあの時の事を思い出し知らずの内に拳を握り締め何かを見つめる様に空を仰いでいた。
サムスの心の苦悶は突然けたたましい喧騒によって遮られた。
サムスの心の苦悶は突然けたたましい喧騒によって遮られた。
「待つんじゃ!待ってくれたまえ!」
「うるさいぞ。いい加減にその五月蠅い口を閉じなければその口に銃弾をぶち込んでやる!」
「例え突っ込まれようともワシは黙らんぞ!君が承諾してくれるまでは!」
「うるさいぞ。いい加減にその五月蠅い口を閉じなければその口に銃弾をぶち込んでやる!」
「例え突っ込まれようともワシは黙らんぞ!君が承諾してくれるまでは!」
騒々しい口論と共に二つの影が近づいてくる。
突然の事にサムスはただ驚き、隠れる事も忘れてその二人を見つめてしまっていた。
突然の事にサムスはただ驚き、隠れる事も忘れてその二人を見つめてしまっていた。
「私は貴様の研究になぞ付き合わないと何度言ったら分かる!?」
「そう言わずにじゃな。どうしても研究したいんじゃ。協力してくれたまえ!」
「そう言わずにじゃな。どうしても研究したいんじゃ。協力してくれたまえ!」
二人は口論に熱中してサムスの存在に気づかないままサムスの方に早足で近づいていた。
一人は宇宙服の様なものを着た……なんとカメレオンだ。しかも二足歩行。
一人はスキンヘッドの不思議な服装の老人。Dr.クライゴアである。
クライゴアは自分を引き離そうとして急ぎ足のレオンを必死に追っていた。
あっけに取られているサムスにまずDr.クライゴアが気づいた。
一人は宇宙服の様なものを着た……なんとカメレオンだ。しかも二足歩行。
一人はスキンヘッドの不思議な服装の老人。Dr.クライゴアである。
クライゴアは自分を引き離そうとして急ぎ足のレオンを必死に追っていた。
あっけに取られているサムスにまずDr.クライゴアが気づいた。
「ん?あの者はなんじゃ?」
「なんだ?」
「なんだ?」
二人は怪訝そうな顔をしてサムスを見た。
それもそうだ。サムスはとても不思議な青に黄色の斑模様のついたスーツに宇宙飛行士が被るようなメットを着用していたのだから。
それもそうだ。サムスはとても不思議な青に黄色の斑模様のついたスーツに宇宙飛行士が被るようなメットを着用していたのだから。
「君……。このスーツは?」
Dr.クライゴアは真っ先にサムスのスーツに興味を示し飛びついた。
Dr.クライゴアは真っ先にサムスのスーツに興味を示し飛びついた。
「ふむ。なんとも。これは。」
Dr.クライゴアはサムスのスーツを勝手に触ったり眺めたりして調べ始めた。
サムスはあまりの事に困り果ててクライゴアとともに来たもう一人の人物に助けの目を送る。
しかし、サムスの期待を見事に裏切りこう言い放った。
Dr.クライゴアはサムスのスーツを勝手に触ったり眺めたりして調べ始めた。
サムスはあまりの事に困り果ててクライゴアとともに来たもう一人の人物に助けの目を送る。
しかし、サムスの期待を見事に裏切りこう言い放った。
「貴様。この老人の知り合いか? ならば私の代わりに子守をしてもらおうか?
私はこんな口五月蠅い年寄りの子守をしてる暇はないのでね」
「ちょ……ちょっと!それは困る!君の知り合いじゃないのか?」
「そんな年寄りは私の記憶にはない。私にはやるべき事がある。
だというのにこの私にまとわりついて!」
私はこんな口五月蠅い年寄りの子守をしてる暇はないのでね」
「ちょ……ちょっと!それは困る!君の知り合いじゃないのか?」
「そんな年寄りは私の記憶にはない。私にはやるべき事がある。
だというのにこの私にまとわりついて!」
「貴様はやるべき事がすんだ後で私が直々に遊んであげよう。」
レオンは背筋が凍りそうな笑みを浮かべながらクライゴアに恐ろしい言葉を吐き捨て
さっさとその場を去ろうとする。
レオンは背筋が凍りそうな笑みを浮かべながらクライゴアに恐ろしい言葉を吐き捨て
さっさとその場を去ろうとする。
「待ってくれ!」
「待ちたまえ!」
「待ちたまえ!」
サムスとDr.クライゴアの声は図らずも同時であった。
思わず顔を見合わせ、そして二人同時にレオンに話し出す。
思わず顔を見合わせ、そして二人同時にレオンに話し出す。
「困るよ。私もやらなければならない事がある。今までの経験から言って一人でやった方が効率が良い」
「困るんじゃよ。研究対象に逃げられるとな。
ワシはカメレオンが二足歩行してるなぞ初めて見る事ができた。
不謹慎じゃがあの坊主には研究する材料を増やしてくれて少し感謝しておるよ」
「困るんじゃよ。研究対象に逃げられるとな。
ワシはカメレオンが二足歩行してるなぞ初めて見る事ができた。
不謹慎じゃがあの坊主には研究する材料を増やしてくれて少し感謝しておるよ」
Dr.クライゴアの発言にサムスは抗議を申し出ようとし
「思い出しても吐き気がする!」
レオンの激しい声に遮られた。レオンは苛々する事を隠しもせず言い放つ。
「思い出しても吐き気がする!」
レオンの激しい声に遮られた。レオンは苛々する事を隠しもせず言い放つ。
「この私が……この私が!……この私をこんな目にあわせるとは。
あの小賢しいボウヤを私の前に跪かせてやらない限りは許さんぞ!」
あの小賢しいボウヤを私の前に跪かせてやらない限りは許さんぞ!」
「それは分かるんじゃがな。忘れてはおらんかね?これがある事を。」
淡々と呪詛を吐き続けるレオンにDr.クライゴアは冷静に首輪を示した。
淡々と呪詛を吐き続けるレオンにDr.クライゴアは冷静に首輪を示した。
「分かってる!」
レオンは舌打ちし、地面を蹴りながら大声で返した。
考えたくないのだろう。サムスも考えたくない事では同感であった。
レオンは舌打ちし、地面を蹴りながら大声で返した。
考えたくないのだろう。サムスも考えたくない事では同感であった。
「ワシなら……なんとかできるかもしれんぞ?」
そんな二人に老人は小さく笑みを浮かべながらそう言い放った。
「なんだと!?」
「なんだって!?」
今度はサムスとレオンの声が重なり合う。
「なんだって!?」
今度はサムスとレオンの声が重なり合う。
「ふふふ。ワシは天才じゃからな!」
Dr.クライゴアはここぞとばかりに嬉しそうに答えた。
Dr.クライゴアはここぞとばかりに嬉しそうに答えた。
「なぜ早く言わない!早くこの忌まわしい首輪を外したまえ!」
「それは無理じゃな」
怒り狂うレオンに対して不敵な笑みを浮かべながらそんな事を
けろりと答えるDr.クライゴアに思わず二人は詰め寄る。
怒り狂うレオンに対して不敵な笑みを浮かべながらそんな事を
けろりと答えるDr.クライゴアに思わず二人は詰め寄る。
「この……!小賢しいジジイめ。この私で遊んでるのか?」
「どういう事ですか!?」
「どういう事ですか!?」
「ふふ。良く聞きたまえ。ワシは天才発明家じゃ」
彼の話はまだ続くようだ。サムスとレオンは黙って彼の話を聞く事にした。
Dr.クライゴアはそれを見て満足そうに話し始めた。
Dr.クライゴアはそれを見て満足そうに話し始めた。
「しかしじゃ。いくら天才といえども解析しないとどうにもならんのじゃ。
解析ができる工具がなければと何もできない。それくらいは分かるじゃろ?」
解析ができる工具がなければと何もできない。それくらいは分かるじゃろ?」
クライゴアの問いにサムスは小さく頷き、レオンはと言えば苛々しながら頭をかきむしっていた。
「そこで君達に交換条件を示したい!
ワシの助手となり研究に付き合ってくれたまえ。
その代わり工具が見つかり次第ワシはその首輪を外す努力をする。
大体の工具は日用品でも十分じゃ。学校か町に行けばあるじゃろう。
これでどうじゃね?」
ワシの助手となり研究に付き合ってくれたまえ。
その代わり工具が見つかり次第ワシはその首輪を外す努力をする。
大体の工具は日用品でも十分じゃ。学校か町に行けばあるじゃろう。
これでどうじゃね?」
Dr.クライゴアは笑みを浮かべながら二人を見つめた。
「貴様が天才だという証拠はどこにある?」
「ふむ。例えば私が付けてるこのスーツじゃ。これは延命スーツと言って
その名の通り若さを保つスーツじゃ。ワシが何歳か知りたいかね?」
「ふむ。例えば私が付けてるこのスーツじゃ。これは延命スーツと言って
その名の通り若さを保つスーツじゃ。ワシが何歳か知りたいかね?」
……答えは一つしかなかった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
――そして現在――
「で?君はどこに住んでるんじゃね?」
「宇宙船の中だ」
「宇宙船とな!ワシもロケット開発に勤しんだ事はあるのじゃが。
住むと言う事は宇宙船の中に居住区があるのかね?」
「~~!……この私とした事がなぜこんな!」
「君はどうだね?」
「私は……」
「宇宙船の中だ」
「宇宙船とな!ワシもロケット開発に勤しんだ事はあるのじゃが。
住むと言う事は宇宙船の中に居住区があるのかね?」
「~~!……この私とした事がなぜこんな!」
「君はどうだね?」
「私は……」
サムスは溜息を付ながら丁寧に答える。なぜこんな事になったのだろうか。
こんなメンバーで果たしてこのゲームを素早く止めることができるのか?
この老人を信用して良かったのだろうか?彼は本当にこの首輪を外せるのか?
カメレオンの様な男、レオンはどこの星に住んでる種族だろうか?こんな種族は確認した事がない。
こんなメンバーで果たしてこのゲームを素早く止めることができるのか?
この老人を信用して良かったのだろうか?彼は本当にこの首輪を外せるのか?
カメレオンの様な男、レオンはどこの星に住んでる種族だろうか?こんな種族は確認した事がない。
一人で任務を果たす時だってこんなに不安になった事はなかった。
今まで任務は全て一人で果たしてきたのに。
できる事なら二人に会う前に戻って……いやもう考えるまい。
3人は森の中を一番近い学校を目指して歩いていた。
この首輪の呪縛から逃れ、それぞれの目的を果たす為に。
今まで任務は全て一人で果たしてきたのに。
できる事なら二人に会う前に戻って……いやもう考えるまい。
3人は森の中を一番近い学校を目指して歩いていた。
この首輪の呪縛から逃れ、それぞれの目的を果たす為に。
【1日目 午前 場所:G-8】
【名前: サムス(メトロイドシリーズ)
健康状態: 良好。不安。スーツ着用していますがメトロイドフュージョン初期のXに侵食されている状態です。
武装: 本人は確認済(1~3)
所持品: 支給品一式
現在位置: G-8(森の中)
第一行動方針: 首輪を外す。戦況確認。情報収集。首輪を外す為学校に向かって歩いています。
第二行動方針: 殺戮を行うものは容赦なく倒す。父さん……母さん……。
第三行動方針: 首輪を外し次第単独行動にて情報収集等を行い主催者全てを倒す
最終行動方針: 首輪を外す方法もしくは脱出方法を探し、このゲームの主催者全員を倒す。
備考:メトロイドフュージョンの初期状態からの出展の為、スーツはボロボロです。
もちろんスーツに付いてる武器類は取り上げられています。
備考2:首輪についてはGPSや生死確認システム等の機能がついてると推測しています。
備考3:主催者は首輪の機能から言って一人ではないかもしれないと推測しています】
【名前: サムス(メトロイドシリーズ)
健康状態: 良好。不安。スーツ着用していますがメトロイドフュージョン初期のXに侵食されている状態です。
武装: 本人は確認済(1~3)
所持品: 支給品一式
現在位置: G-8(森の中)
第一行動方針: 首輪を外す。戦況確認。情報収集。首輪を外す為学校に向かって歩いています。
第二行動方針: 殺戮を行うものは容赦なく倒す。父さん……母さん……。
第三行動方針: 首輪を外し次第単独行動にて情報収集等を行い主催者全てを倒す
最終行動方針: 首輪を外す方法もしくは脱出方法を探し、このゲームの主催者全員を倒す。
備考:メトロイドフュージョンの初期状態からの出展の為、スーツはボロボロです。
もちろんスーツに付いてる武器類は取り上げられています。
備考2:首輪についてはGPSや生死確認システム等の機能がついてると推測しています。
備考3:主催者は首輪の機能から言って一人ではないかもしれないと推測しています】
【名前: Dr.クライゴア(メイドインワリオシリーズ)
健康状態: 良好。初めて見るものに興味深々。
武装: 未確認
所持品: 支給品一式
現在位置: G-8(森の中)
第一行動方針: レオンからは生態調査。サムスからはスーツの調査をして研究に役立てるのじゃ!
科学者たる者どんな時にも研究心を忘れてはいかん。首輪を外す為学校に向かう。
第二行動方針: 工具になりそうな物が見つかり次第、首輪を外す方法を研究する。首輪自体も研究したいのう
第三行動方針: 他にも面白そうな研究対象はたくさんおったのう。楽しみじゃ!!
最終行動方針: 首輪を早く外して安心して研究に勤しみたいものじゃ。
備考:モナ等のメイドインワリオシリーズの仲間の事は心配だが
人間死ねば生き返らないのが定めなのでその時はその時だと(自分の事も)思っています。
備考2:できれば長生きして研究したい。首輪を外し、脱出方法が確保できればゲームにはあまり興味がない。
備考3:色々な人々から調査し研究に役立てたいので
首輪の外し方が分かった後もそれを盾に情報を引き出し研究に活用するのもありかなと考えています】
健康状態: 良好。初めて見るものに興味深々。
武装: 未確認
所持品: 支給品一式
現在位置: G-8(森の中)
第一行動方針: レオンからは生態調査。サムスからはスーツの調査をして研究に役立てるのじゃ!
科学者たる者どんな時にも研究心を忘れてはいかん。首輪を外す為学校に向かう。
第二行動方針: 工具になりそうな物が見つかり次第、首輪を外す方法を研究する。首輪自体も研究したいのう
第三行動方針: 他にも面白そうな研究対象はたくさんおったのう。楽しみじゃ!!
最終行動方針: 首輪を早く外して安心して研究に勤しみたいものじゃ。
備考:モナ等のメイドインワリオシリーズの仲間の事は心配だが
人間死ねば生き返らないのが定めなのでその時はその時だと(自分の事も)思っています。
備考2:できれば長生きして研究したい。首輪を外し、脱出方法が確保できればゲームにはあまり興味がない。
備考3:色々な人々から調査し研究に役立てたいので
首輪の外し方が分かった後もそれを盾に情報を引き出し研究に活用するのもありかなと考えています】
【名前: レオン(スターフォックスシリーズ)
健康状態: 良好。苛々。
武装: 本人は確認済(1~3)
所持品: 支給品一式
現在位置: G-8(森の中)
第一行動方針: この忌まわしい首輪を外す。そのため学校に向かう
第二行動方針: 首輪を外した暁にはこの私をこんな目に合わせた小賢しいガキにお仕置きしてやらなければ。
ついでにこのジジイとも少し遊んであげよう。
第三行動方針: ウルフ達が少し心配なので会えれば良い。が、基本彼らはなんとかなると信用している
最終行動方針: ウルフ達を探しつつ首輪を外しあの小賢しいガキを跪かせる。
備考:研究に協力する事を承諾した事を少々後悔しています。】
健康状態: 良好。苛々。
武装: 本人は確認済(1~3)
所持品: 支給品一式
現在位置: G-8(森の中)
第一行動方針: この忌まわしい首輪を外す。そのため学校に向かう
第二行動方針: 首輪を外した暁にはこの私をこんな目に合わせた小賢しいガキにお仕置きしてやらなければ。
ついでにこのジジイとも少し遊んであげよう。
第三行動方針: ウルフ達が少し心配なので会えれば良い。が、基本彼らはなんとかなると信用している
最終行動方針: ウルフ達を探しつつ首輪を外しあの小賢しいガキを跪かせる。
備考:研究に協力する事を承諾した事を少々後悔しています。】