まばらに民家が点在する中、サングラスをかけ、「刀」の文字の書かれたTシャツを着た筋肉質な男、サムライゴローが最初に出会ったのは意外な“もの”だった。
自分の知り合い?否、そう簡単に出あえたら苦労はない。
寧ろ、彼には知り合いと言うよりライバルといった方が正確なほどだ。
安心できる人物などいない。
では、この狂ったゲームに乗ったマーダー?否、違う。
それでは、この異常なゲームに心を乱され、彼に泣きついたか弱き乙女か?否、それも違う。
ならば、このふざけたゲームの破壊しようと立ち上がった勇気ある人物か?否、そう表現するのは適切ではない。
サムライゴローが最初に見た人物は茶色い四本足で立つ、犬であった。
彼は最初この犬を見た時、口を開け唖然とした。
しかし、よく見て見ると自分と同じ銀色の機械のような首輪、そして背中にデイバッグをかついでいるのを見ると
この犬もこのゲームに連れてこられた者だと分かった。
「おいそこの犬ッコロ、こっち来い。」
サムライゴローは手を縦に振り、犬を引き寄せる。
それを見た茶色い犬はゆっくりとサムライゴローの方へと近づく。
「名前は何て言うんだ……って言葉は通じないか。」
サムライゴローはしゃがんで、近づいてきた犬を見る。
「とりあえず、お手やってみろ。ほら、お手!」
サムライゴローは犬に向かって手を差し出すが、犬はただ首をかしげるだけでサムライゴローの手に足をのせようとはしなかった。
「……お手を知らないのか?お前、人に飼われてないのか?」
サムライゴローが茶色い犬をよく見ると銀色の首輪の他にもう一つ、赤い首輪をしているのが分かった。
見ると、“BONY”という名前が刻まれていた。
「お前、ボニーっていうのか?」
サムライゴローにボニーと呼ばれた茶色い犬は、名前に呼応するかのように尻尾を振り始めた。
「名前が刻まれている首輪があるってことは、飼い主がいるってことか?」
サムライゴローの予想が正しかったのか、茶色い犬は尻尾をさらに左右に振る。
尻尾を振る犬を見た彼は自分の次の質問をボニーに投げかける。
「まさか……俺様に近づいて来たのは、一緒に飼い主を捜してほしいってことか?」
サムライゴローの問いに犬はワン!と吠えて返事をする。どうやら、サムライゴローの予想は正しかったようだ。
「う~む……仲間を集めた方がこのゲームを脱出できる近道かもしれないしな。まぁ、いいだろう。こんなに尻尾を振るほど慕っている飼い主がゲームに乗ってるとはあまり
自分の知り合い?否、そう簡単に出あえたら苦労はない。
寧ろ、彼には知り合いと言うよりライバルといった方が正確なほどだ。
安心できる人物などいない。
では、この狂ったゲームに乗ったマーダー?否、違う。
それでは、この異常なゲームに心を乱され、彼に泣きついたか弱き乙女か?否、それも違う。
ならば、このふざけたゲームの破壊しようと立ち上がった勇気ある人物か?否、そう表現するのは適切ではない。
サムライゴローが最初に見た人物は茶色い四本足で立つ、犬であった。
彼は最初この犬を見た時、口を開け唖然とした。
しかし、よく見て見ると自分と同じ銀色の機械のような首輪、そして背中にデイバッグをかついでいるのを見ると
この犬もこのゲームに連れてこられた者だと分かった。
「おいそこの犬ッコロ、こっち来い。」
サムライゴローは手を縦に振り、犬を引き寄せる。
それを見た茶色い犬はゆっくりとサムライゴローの方へと近づく。
「名前は何て言うんだ……って言葉は通じないか。」
サムライゴローはしゃがんで、近づいてきた犬を見る。
「とりあえず、お手やってみろ。ほら、お手!」
サムライゴローは犬に向かって手を差し出すが、犬はただ首をかしげるだけでサムライゴローの手に足をのせようとはしなかった。
「……お手を知らないのか?お前、人に飼われてないのか?」
サムライゴローが茶色い犬をよく見ると銀色の首輪の他にもう一つ、赤い首輪をしているのが分かった。
見ると、“BONY”という名前が刻まれていた。
「お前、ボニーっていうのか?」
サムライゴローにボニーと呼ばれた茶色い犬は、名前に呼応するかのように尻尾を振り始めた。
「名前が刻まれている首輪があるってことは、飼い主がいるってことか?」
サムライゴローの予想が正しかったのか、茶色い犬は尻尾をさらに左右に振る。
尻尾を振る犬を見た彼は自分の次の質問をボニーに投げかける。
「まさか……俺様に近づいて来たのは、一緒に飼い主を捜してほしいってことか?」
サムライゴローの問いに犬はワン!と吠えて返事をする。どうやら、サムライゴローの予想は正しかったようだ。
「う~む……仲間を集めた方がこのゲームを脱出できる近道かもしれないしな。まぁ、いいだろう。こんなに尻尾を振るほど慕っている飼い主がゲームに乗ってるとはあまり
思えないしな。」
サムライゴローはバッグの中から地図を取り出した。
「……確か、北の方に町があるらしいな。飼い主はここにいるんじゃないか?」
それを聞いた犬は首をかしげたもののすぐに地面に鼻をあて、臭いをかぎ始た。
しばらくすると、は飼い主のいる方向をキャッチしたのか、ボニーは地面に鼻を当てながら移動し始めた。
その方向はサムライゴローの向かおうとした南の方だった。
「ん?そっちに飼い主がいるのか?」
それを聞いたボニーはサムライゴローの方に振り向くと自信がなさそうにクゥ~ンと小さく鳴く。
「何かその飼い主が着ていた服でもありゃあいいんだけどな。そんな都合いい物は入ってなかったぜ」
「クゥ~~ン」
「心配するなって、じっと座ってたってなんも始まらないぜ。何もないより、少しでも手がかりがあって方がマシってもんだ」
サムライゴローの言葉を聞いて安心したのか、ボニーは再び地面を嗅ぎ始めた。
サムライゴローはバッグの中から地図を取り出した。
「……確か、北の方に町があるらしいな。飼い主はここにいるんじゃないか?」
それを聞いた犬は首をかしげたもののすぐに地面に鼻をあて、臭いをかぎ始た。
しばらくすると、は飼い主のいる方向をキャッチしたのか、ボニーは地面に鼻を当てながら移動し始めた。
その方向はサムライゴローの向かおうとした南の方だった。
「ん?そっちに飼い主がいるのか?」
それを聞いたボニーはサムライゴローの方に振り向くと自信がなさそうにクゥ~ンと小さく鳴く。
「何かその飼い主が着ていた服でもありゃあいいんだけどな。そんな都合いい物は入ってなかったぜ」
「クゥ~~ン」
「心配するなって、じっと座ってたってなんも始まらないぜ。何もないより、少しでも手がかりがあって方がマシってもんだ」
サムライゴローの言葉を聞いて安心したのか、ボニーは再び地面を嗅ぎ始めた。
ボニーは飼い主であるリュカを捜しながら、心の中で思う。
最初、あの部屋でポーキーが黄色いドレスの女の人を殺した。このことはボクにあの忌まわしき記憶を蘇らすこととなった。
あの夜の雨のタツマイリ、ドラコの牙で心臓を貫かれたリュカのお母さん、ヒナワ。
リュカのお母さんが死んでしまった時、ボクはとても悲しんだ。何かぽっかり穴が開いたような感じだった。おいしく食べれたご飯もおいしくなくなってしまった。
でも、リュカの父さんのフリント、リュカのお兄さんのクラウス、そしてリュカの悲しみに比べたらボクの悲しみなんてオケラくらい小さなものだと思う。
絶対安全装置に入っていたポーキーが何であそこにいたか分からないけど、これ以上悲しみを増やそうとするポーキーをボクは許せない。
ボク、いやボクたちはポーキーを止めなくちゃいけないんだ。悲しむのはボクたちだけでいい。これ以上悲しみを増やしちゃいけないんだ。
あの夜の雨のタツマイリ、ドラコの牙で心臓を貫かれたリュカのお母さん、ヒナワ。
リュカのお母さんが死んでしまった時、ボクはとても悲しんだ。何かぽっかり穴が開いたような感じだった。おいしく食べれたご飯もおいしくなくなってしまった。
でも、リュカの父さんのフリント、リュカのお兄さんのクラウス、そしてリュカの悲しみに比べたらボクの悲しみなんてオケラくらい小さなものだと思う。
絶対安全装置に入っていたポーキーが何であそこにいたか分からないけど、これ以上悲しみを増やそうとするポーキーをボクは許せない。
ボク、いやボクたちはポーキーを止めなくちゃいけないんだ。悲しむのはボクたちだけでいい。これ以上悲しみを増やしちゃいけないんだ。
全 て が バ ラ バ ラ に な っ た ボ ク た ち の よ う に
リュカとはぐれたのは少し不安だったけど、初めて出会ったこの男の人の臭いはダスターさんと同じ臭いがした。きっとボクたちに協力してくれるはず。
手がかりはないけれど、きっと絶対めぐり合えるはずだよね。だって、今までだってボクら4人が離れ離れになっても必ず一緒になれたもの。
手がかりはないけれど、きっと絶対めぐり合えるはずだよね。だって、今までだってボクら4人が離れ離れになっても必ず一緒になれたもの。
こうして、忠犬は飼い主とその友人達と再開するための新たなる旅を開始した。頼りになるのは自分の鼻。
だが、立ち止まってはいられない。
元の世界に帰るため、これ以上、争いを増やさぬため……。
だが、立ち止まってはいられない。
元の世界に帰るため、これ以上、争いを増やさぬため……。
だが、ボニーは知る由もなかった。
自分の御主人であるリュカがなくしたバラバラのピースを取り戻すため、ゲームに乗っていることを。
そして―――
自分の御主人であるリュカがなくしたバラバラのピースを取り戻すため、ゲームに乗っていることを。
そして―――
「…………ハッ!!」
サムライゴローはボニーの後ろ姿をずっと見ているうちに、ある重大なことに気づいた。
「この犬、バッグの中身使えないんじゃ……」
サムライゴローはボニーの後ろ姿をずっと見ているうちに、ある重大なことに気づいた。
「この犬、バッグの中身使えないんじゃ……」
果たして、ボニーの運命はいかに!!?
【エリア6(F-6)/まばらな住宅街/一日目―朝】
【チーム・サムライと犬】
【サムライゴロー@エフゼロシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品(1~3、本人確認済み)
[思考・状況] この犬のバッグ、俺の物にしても構わない……よな?
基本行動方針:盗みはするが、殺しはしない。
第一行動方針:この犬のデイバッグを自分の物にしようか思案中。
第二行動方針:この犬の飼い主と合流する。
最終行動方針:ゲームからの脱出
[備考]:参戦しているのはF-ZERO伝説のサムライゴローです。】
【チーム・サムライと犬】
【サムライゴロー@エフゼロシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品(1~3、本人確認済み)
[思考・状況] この犬のバッグ、俺の物にしても構わない……よな?
基本行動方針:盗みはするが、殺しはしない。
第一行動方針:この犬のデイバッグを自分の物にしようか思案中。
第二行動方針:この犬の飼い主と合流する。
最終行動方針:ゲームからの脱出
[備考]:参戦しているのはF-ZERO伝説のサムライゴローです。】
【ボニー@MOTHERシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:赤い首輪(“BONY”と刻まれている)
[所持品]:支給品一式、不明支給品(1~3、本人は未確認)
[思考・状況]
第一行動方針:リュカの臭いがする方にいく。
第二行動方針:この男と一緒にリュカたちと合流する
最終行動方針:ポーキーを倒し、ゲームから脱出する。
[備考]:ボニーはエリア12の方へ向かっています。これは飼い主であるリュカの手がかりの物がないため、
道筋は正確ではなくなっているためです。】
[状態]:健康
[装備]:赤い首輪(“BONY”と刻まれている)
[所持品]:支給品一式、不明支給品(1~3、本人は未確認)
[思考・状況]
第一行動方針:リュカの臭いがする方にいく。
第二行動方針:この男と一緒にリュカたちと合流する
最終行動方針:ポーキーを倒し、ゲームから脱出する。
[備考]:ボニーはエリア12の方へ向かっています。これは飼い主であるリュカの手がかりの物がないため、
道筋は正確ではなくなっているためです。】