シークは逃げていた。最早体裁などは考えずにともすれば流れそうになる涙をこらえて。
「早くリンクを探さないと」
分かっていた。クッパはあいつには勝てないと。だからこそ探さないといけない、自分が一番信頼できる人。幾度もハイラルの危機を救ってきたあのリンクを、シークはただ走り続ける。自分にできることは他に無かったから。
「ふん、そういえば貴様の名前は何といったか?」
「名前か、私の名前はミュウツ-。貴様は?」
「我が輩はクッパ。クッパ大王だ」
言葉と同時に炎をはくクッパ。
「下らん攻撃だな」
ミュウツーは手のひらを返す。そこから目に見えぬ波動が広がり炎をかき消す。サイコキネシス、ポケモンが放てる技の中で使いやすさ、威力を考えた場合最強ランクに属す技の一つである。
それほどの威力の技が炎をかき消すだけで終わる筈もない。衝撃がクッパの腹をうち巨大なクッパの体を少し後ろに退ける。
だが、ダメージは殆ど無いのだろう、クッパは叫び声をあげ突進する。自己の巨大な体を活かした単純にして破壊的な一撃。
さすがにミュウツーでもこれほどの質量を受け止めることは出来ない。ひらりと身を翻し、クッパの攻撃をかわす。
先ほどとはお互いの位置が入れ替わる。しかし、クッパにとって有利となるのは自身の体格のみ、距離をとるわけにはいけない。再びミュウツーに突撃する。
だが、ミュウツーはその攻撃を鼻で笑い、クッパとぶつかる直前、テレポートで姿を消した。一瞬だけであったがクッパはミュウツーの姿を見失う。
実際にはクッパの背後すぐ後ろに移動しただけなのだが、クッパはそのミュウツーの姿を見つけられない。
実際にはクッパの背後すぐ後ろに移動しただけなのだが、クッパはそのミュウツーの姿を見つけられない。
「シャドーボール」
黒い球体のエネルギーがクッパの甲羅を削る。だが、クッパの甲羅の頑丈さをミュウツーは侮っていた。削られながらもクッパは自分の甲羅の中に入りこみ高速で回転する。その勢いで弾きとばされるシャドーボールのエネルギー。
黒い球体のエネルギーがクッパの甲羅を削る。だが、クッパの甲羅の頑丈さをミュウツーは侮っていた。削られながらもクッパは自分の甲羅の中に入りこみ高速で回転する。その勢いで弾きとばされるシャドーボールのエネルギー。
「くっ……」
ミュウツーはうめき声をあげてテレポートで距離をとる。そのミュウツーが見たのは視界一面に広がる炎、もちろんこれはクッパの攻撃、サイコキネシスで吹き飛ばそうとも考えたが、圧倒的に時間が足りない。ミュウツーはテレポートで再び姿を消す。
「そうすると思ってたぞ」
クッパは炎を止め後ろを振り向き、突如現れたミュウツーを両腕で締め付ける。
クッパに難しい読みなどある筈がない、ただミュウツーが以前自分の後ろにテレポートしたのだから今回もするのだろうと思っただけ、だが、その攻撃はうまくはまりミュウツーは身動きが取れなくなる。そのミュウツーにクッパが叫ぶ。
クッパに難しい読みなどある筈がない、ただミュウツーが以前自分の後ろにテレポートしたのだから今回もするのだろうと思っただけ、だが、その攻撃はうまくはまりミュウツーは身動きが取れなくなる。そのミュウツーにクッパが叫ぶ。
「もう終わりだ、負けを認めろ」
クッパはミュウツーの中に何かを感じたのだろう、できれば殺したくない。だからこそかけた声、しかし、
「そうだな、もう終わりだ。だが、それは貴様の方だろ」
ミュウツーはそう言ったそれと同時にエネルギーがミュウツーを中心に広がる。それはまるで竜巻。サイコキネシスを制御する事さえせず、放った結果である。
本来ならば技ともいえない物であるがミュウツーと接触しているクッパのダメージはかなりのものだろう、クッパの体格をもってしても気を抜けば吹き飛ばされそうなその嵐の中クッパは叫んだ。
「グォォォォォォォォォォ」
それは大魔王としての叫び、こいつを活かしておいてはいけない。今までのある種の迷いが消えた。
右手を振り上げるクッパ。当然自由となるミュウツーの左手。その手のひらに渦巻くエネルギーが収縮する。
右手を振り上げるクッパ。当然自由となるミュウツーの左手。その手のひらに渦巻くエネルギーが収縮する。
「サイコキネシス」
「グガァァァァァァァァァァァァァ」
二人の叫び声が消えた。いつの間にかミュウツーがおこした竜巻も収まり妙に静かになった空間の中、立っていたのはクッパ、全身傷だらけになりながらも持ち前の頑丈さでなんとか立っている。その足下には右半身を真っ赤に染めたミュウツー。
拡散するミュウツーの攻撃よりも一撃の重さで勝るクッパが勝利を収めたのだった。
拡散するミュウツーの攻撃よりも一撃の重さで勝るクッパが勝利を収めたのだった。
そしてクッパは朦朧とした意識で歩き出す。
だが、クッパは気づいてなかった。ミュウツーの傷が急速に回復していっていたこと。
だが、クッパは気づいてなかった。ミュウツーの傷が急速に回復していっていたこと。
「認めよう、貴様は強かった」
その声はクッパに聞こえることは無かった。後ろから、立ち上がったミュウツーが放ったエネルギー。シャドーボール、それは傷ついたクッパの甲羅を突き破り、体を貫通する。
耐えきれず、うめき声すら漏らさず地面に倒れるクッパ。
地面に広がる血液が示していたクッパの死期が近いと。
「貴様は敬意をもって私が殺してやる」
近づくミュウツー、だが、彼は気づいていなかった。まばゆいばかりの光を放つギガクッパのフィギュア。
そして確実に止めをさそうと右腕を振り上げたところでクッパの異変に気づいた。
「きょ……巨大化している」
あまりの事態にミュウツーは動きを止めた。ポケモン達の進化とは違う、もっと異質な。悪の気に満ちたそれはミュウツーをも恐怖させた。
すでにクッパの死は目前だった筈なのに、巨大化していく途中で立ち上がるクッパ。その腹部にはミュウツーがあけた穴。だが、動きは止まらない。
すでにクッパの死は目前だった筈なのに、巨大化していく途中で立ち上がるクッパ。その腹部にはミュウツーがあけた穴。だが、動きは止まらない。
「グゥォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
クッパの叫び声が空に響いた。
[D-8/日中]
【名前:クッパ@スーパーマリオシリーズ】
健康状態:重傷、ギガクッパ化
武装:なし
所持品:ギガクッパのフィギュア@大乱闘スマッシュブラザーズ
健康状態:重傷、ギガクッパ化
武装:なし
所持品:ギガクッパのフィギュア@大乱闘スマッシュブラザーズ
現在位置:D-8
備考:意識不明。ただ暴れ回る。出血多量で治療しなければ長くは持たない。
備考:意識不明。ただ暴れ回る。出血多量で治療しなければ長くは持たない。
【名前:ゼルダ@ゼルダの伝説】
健康状態:疲労、シークに変身中
武装:マスターソード@ゼルダの伝説
所持品:支給品一式
武装:マスターソード@ゼルダの伝説
所持品:支給品一式
現在位置:D-8から西へ走行
第一行動方針:逃げる
第二行動方針:クッパを助けに戻る
最終行動方針:ゲームの阻止
備考:ガノンドロフのことはわすれている。
第一行動方針:逃げる
第二行動方針:クッパを助けに戻る
最終行動方針:ゲームの阻止
備考:ガノンドロフのことはわすれている。
【名前:ミュウツー@ポケットモンスター】
健康状態:疲労大
武装:なし
所持品:支給品一式(中身は未確認)不明支給品1~3(中身は未確認)
健康状態:疲労大
武装:なし
所持品:支給品一式(中身は未確認)不明支給品1~3(中身は未確認)
現在位置:D-8
第一行動方針:この亀の様子を見る
第二行動方針:殺せそうになかったら逃げる
第一行動方針:この亀の様子を見る
第二行動方針:殺せそうになかったら逃げる