「――」
保健室で、クリスタルとクマトラの二人は沈黙を迎えている。
あれから重傷を負ったディクシーを保健室に運んで、その後二人で情報交換していた。
自分達の世界、自分達の素性。
それ自体はものの数分で済んだのだけれど。
それからしばらくは正午も近いこともあってか、保健室でしばらく待つことにしたのだ。
――ゆっくりと放送を聞く為に。
あれから重傷を負ったディクシーを保健室に運んで、その後二人で情報交換していた。
自分達の世界、自分達の素性。
それ自体はものの数分で済んだのだけれど。
それからしばらくは正午も近いこともあってか、保健室でしばらく待つことにしたのだ。
――ゆっくりと放送を聞く為に。
まさか自分達の仲間が早々に死んでしまうなんて、まさか、有り得ないだろう(いや、何処か、心の一部分は覚悟はしていたのだろうけど)。
記憶の知る限り、みんな(リュカとファルコ除く)は簡単にゲームに乗ったり、殺されたりする様な奴ではなかったのだ。
だから――みんな生きている。
そう思っていた。今の今まで。
記憶の知る限り、みんな(リュカとファルコ除く)は簡単にゲームに乗ったり、殺されたりする様な奴ではなかったのだ。
だから――みんな生きている。
そう思っていた。今の今まで。
放送で、その彼らの死が伝えられたのだ。
フォックスも、ペッピーも、ドンキーも、ダスターも(ついでに知っていた名前が呼ばれたのは、パンサーぐらいで、ファルコのことは織り込み済みだった)。
みんな――みんな死んでしまった。
カジオーが虚無の情報を伝えていなければ、だが。
フォックスも、ペッピーも、ドンキーも、ダスターも(ついでに知っていた名前が呼ばれたのは、パンサーぐらいで、ファルコのことは織り込み済みだった)。
みんな――みんな死んでしまった。
カジオーが虚無の情報を伝えていなければ、だが。
そう、みんな――フォックス達や、そして他の誰かもこの島の何処かで冷たい死体を晒しているのだ。
その点では、あの首を絞められた少女も、クマトラが殺した恐竜も同じだけれど。
首を跳ねられたのか、額に黒く丸い点が刻まれたのか、何処かで僅かに聞こえた爆発音――それに巻き込まれたのか。
その点では、あの首を絞められた少女も、クマトラが殺した恐竜も同じだけれど。
首を跳ねられたのか、額に黒く丸い点が刻まれたのか、何処かで僅かに聞こえた爆発音――それに巻き込まれたのか。
とにかく――死んでしまった。
無へ還ったのだ。
何をしても、叫んでも、あがいても、返事はもう永遠に返らない。
無へ還ったのだ。
何をしても、叫んでも、あがいても、返事はもう永遠に返らない。
「……フォックス」
クリスタルは、クマトラに聞こえるか聞こえないかの消えそうにかすれた声で、呟いた。
クマトラこそ、ダスターが死んでしまったことには焦燥せずにはいられなかった。
ダスターは片足に多少の後遺症を持っていたものの、十分な力を持っていた筈なのだ。
にも関わらず、ここまであっさり殺されてしまった。
それは、ダスター以上の腕、或いは凄まじく強力な武器を持った誰かなのだろうけど。
そしてクリスタルの話を聞く限り――クリスタルの仲間だった三人も相当な手練だったようだ。
その三人も死んでしまった――
ダスターは片足に多少の後遺症を持っていたものの、十分な力を持っていた筈なのだ。
にも関わらず、ここまであっさり殺されてしまった。
それは、ダスター以上の腕、或いは凄まじく強力な武器を持った誰かなのだろうけど。
そしてクリスタルの話を聞く限り――クリスタルの仲間だった三人も相当な手練だったようだ。
その三人も死んでしまった――
しかし、クマトラには、それとは別にやはり何かが引っ掛かっていた。
あまりに死者が多過ぎたこと、そして――リュカのことだ。
あまりに死者が多過ぎたこと、そして――リュカのことだ。
既に参加者の半分が死んでいる。
もう、これは殺し合いが順調に加速していると認めていいだろう。
そしてその死んだ参加者がそれぞれの別々の狂った誰かに殺されていたとしたら最悪、これはクマトラ達以外の残っている参加者全員がゲームに乗っていることになるのだ。
そして何より――リュカがその内の一人に入っている可能性が、限りなく高かった。
まだクマトラのデイパックに入っている、リュカの服がその可能性を誇示している。
――死体と共に転がっていた服が。
もう、これは殺し合いが順調に加速していると認めていいだろう。
そしてその死んだ参加者がそれぞれの別々の狂った誰かに殺されていたとしたら最悪、これはクマトラ達以外の残っている参加者全員がゲームに乗っていることになるのだ。
そして何より――リュカがその内の一人に入っている可能性が、限りなく高かった。
まだクマトラのデイパックに入っている、リュカの服がその可能性を誇示している。
――死体と共に転がっていた服が。
「クマトラちゃん」
不意にクリスタルがクマトラに話しかけた。
その表情には、フォックス達が死んだこともあるのだろうけど、何か暗いものが含まれている。
「どうした?」
返事を聞いたクリスタルは少しの間を置いてから、続けた。
「誰かが――殺気のこもった、誰かの思念をキャッチしたわ。近づいて来ている」
不意にクリスタルがクマトラに話しかけた。
その表情には、フォックス達が死んだこともあるのだろうけど、何か暗いものが含まれている。
「どうした?」
返事を聞いたクリスタルは少しの間を置いてから、続けた。
「誰かが――殺気のこもった、誰かの思念をキャッチしたわ。近づいて来ている」
それを聞き、クマトラはすぐさまコルトハイウェイパトロールマンを構えた。
――そこでようやくクマトラは気付いた。
もしや、先程の銃声を聞き付けて来たのだろうか。
或いは、何かを回収しに来たリュカと言う可能性もあるのだ。
いずれにしても、クリスタルを信じれば今近づいて来ていると言う人物がゲームに乗っていると言うのは確実なのだ。
――そこでようやくクマトラは気付いた。
もしや、先程の銃声を聞き付けて来たのだろうか。
或いは、何かを回収しに来たリュカと言う可能性もあるのだ。
いずれにしても、クリスタルを信じれば今近づいて来ていると言う人物がゲームに乗っていると言うのは確実なのだ。
ドアを少し開け、耳を傾けた。
――思えば血痕が玄関から保健室に伸びているのだ。
これでは、まるきり保健室に人を呼び込んでいるようなものではないか――
――思えば血痕が玄関から保健室に伸びているのだ。
これでは、まるきり保健室に人を呼び込んでいるようなものではないか――
――とにかく、耳を傾けた。
明らかに足音が聞こえた。
そしてその足音は確実に大きくなっている――
明らかに足音が聞こえた。
そしてその足音は確実に大きくなっている――
「ひどく、強い殺気だわ。考えたくないけど――」
「ああ、分かった」
ひどく強い殺気。クリスタルの言いたいことは直ぐに理解出来た。
これは、クリスタルの言っている事が嘘でなければ、相手はほぼ確実にゲームに乗っていることになるのだ。
それが分かれば、行うべきことはただ一つ。
相手より早く、先手を取ること――
「ああ、分かった」
ひどく強い殺気。クリスタルの言いたいことは直ぐに理解出来た。
これは、クリスタルの言っている事が嘘でなければ、相手はほぼ確実にゲームに乗っていることになるのだ。
それが分かれば、行うべきことはただ一つ。
相手より早く、先手を取ること――
その内に足音がぴたりと止み、ちらりと空いたドアの隙間からは影が確認できた。
クマトラはコルトハイウェイパトロールマンを構え、そして――
クマトラはコルトハイウェイパトロールマンを構え、そして――
――がらがらと音をたて、ドアが開いた。
「くたばれ!」
クマトラの反射神経は◯.一秒で反応した。
一度ハイウェイパトロールマンの銃口から音が弾け、火が伸びた時には、既にクマトラは次の引き金を引いていた。
しかし、ハイウェイパトロールから放たれた六発の銃弾は、ただ影の持っていた二メートル程の太い丸太の一部を破壊したに終わった。
一度ハイウェイパトロールマンの銃口から音が弾け、火が伸びた時には、既にクマトラは次の引き金を引いていた。
しかし、ハイウェイパトロールから放たれた六発の銃弾は、ただ影の持っていた二メートル程の太い丸太の一部を破壊したに終わった。
「わ、我輩にそんなものを――」
影の正体――それは、ぷくぷくと太った、ペンギンのような生き物だった。
クマトラは目を見開き、しかし次の瞬間、続けて武器を出そうとしたクマトラの意識が飛んだ。
「クマトラちゃん!?」
クリスタルは叫びながら、直ぐに身構えた。
ペンギンのような生き物に丸太で、クマトラが側頭部を殴られたのだ(尚、ペンギンのような生き物――デデデが持っていた丸太は、廃校裏に置いてあったものから調達したものだった)。
「クマトラちゃん!?」
クリスタルは叫びながら、直ぐに身構えた。
ペンギンのような生き物に丸太で、クマトラが側頭部を殴られたのだ(尚、ペンギンのような生き物――デデデが持っていた丸太は、廃校裏に置いてあったものから調達したものだった)。
「極刑ぞい! 極刑ぞいっ!」
倒れたクマトラを無視し、直ぐさまデデデはクリスタルへと突っ込んだ。
クリスタルはクマトラからデデデに視線を移しつつ、トリプルスターを構え――何故か瞬間、妙な手応えを感じた。
それで、クリスタルは驚愕せざるを得なかったのかも知れない。
クリスタルはクマトラからデデデに視線を移しつつ、トリプルスターを構え――何故か瞬間、妙な手応えを感じた。
それで、クリスタルは驚愕せざるを得なかったのかも知れない。
トリプルスターが、宙を飛んでいた。
デデデに弾かれたのだと気付いた時には、もう丸太が直ぐにクリスタルの頭に振り下ろせるように、デデデが構えていた。
クリスタルの思考が、一点に集中した。
やられる――
デデデに弾かれたのだと気付いた時には、もう丸太が直ぐにクリスタルの頭に振り下ろせるように、デデデが構えていた。
クリスタルの思考が、一点に集中した。
やられる――
――
次にクリスタルが見た光景――それは、もはや現実とは認識出来ないものであった。
何故かディクシーが、クリスタルの目の前から崩れ落ちていた。
ベットから飛び出したのだろう。いつ意識を戻したかは分からない。
しかし、問題は――
次にクリスタルが見た光景――それは、もはや現実とは認識出来ないものであった。
何故かディクシーが、クリスタルの目の前から崩れ落ちていた。
ベットから飛び出したのだろう。いつ意識を戻したかは分からない。
しかし、問題は――
陥没した脳天から、血と灰色のゼリーみたいなものが覗けていた。
床にディクシーが倒れ込み、飛び出したそれらによって床が赤く染まった(灰色のゼリーがそのトッピングみたいに飛び散った)。
床にディクシーが倒れ込み、飛び出したそれらによって床が赤く染まった(灰色のゼリーがそのトッピングみたいに飛び散った)。
それからコンマ数秒も経たない内にクリスタルの脳裏に、フラッシュバックが起きた。
――
――
「それにしても、クリスタルさんが来てくれてホッとしました。一人じゃ心細かったんです」
「こんな異常な状況下だもの。困った時はお互い様よ」
「こんな異常な状況下だもの。困った時はお互い様よ」
――たった数時間の付き合いだったけれども、確かに、目の前で仲間が殺された――
クリスタルはトリプルスターを拾い、ディクシーに驚いて硬直していたデデデの頭にトリプルスターの星を放った。
黄色く太い唇が奇妙な形になり、そのままデデデは昏倒した。
ここからは、クリスタル自身、ほとんど怒りに身を任せたのかも知れない。
フォックス達が死に、クマトラもまた倒されたことも重なり、クリスタルの精神はもう殆ど追い詰められていたのだ。
倒れたデデデに首に座るように馬乗りになると、クリスタルは何度もトリプルスターを振った。
その度に、確かな衝撃と共にデデデの顔が歪んでいく。
「わ、わがは、いは――」
デデデが何かを口から漏らした気がしたが、どうでもよかった。
それから数回殴ったところでデデデの顔が消滅し、クリスタルはその顔があった部分からほとばしる洗礼を浴びた。
黄色く太い唇が奇妙な形になり、そのままデデデは昏倒した。
ここからは、クリスタル自身、ほとんど怒りに身を任せたのかも知れない。
フォックス達が死に、クマトラもまた倒されたことも重なり、クリスタルの精神はもう殆ど追い詰められていたのだ。
倒れたデデデに首に座るように馬乗りになると、クリスタルは何度もトリプルスターを振った。
その度に、確かな衝撃と共にデデデの顔が歪んでいく。
「わ、わがは、いは――」
デデデが何かを口から漏らした気がしたが、どうでもよかった。
それから数回殴ったところでデデデの顔が消滅し、クリスタルはその顔があった部分からほとばしる洗礼を浴びた。
――殺した。
デデデの死体から離れると、急激な脱力感がクリスタルを襲った。
ディクシーが、自分を庇ったのだ。
庇って、あのペンギンに――
ディクシーが、自分を庇ったのだ。
庇って、あのペンギンに――
そう――もう少し、自分が油断しなければ――トリプルスターを弾かれなければ――
ディクシーは――
ディクシーは――
悲しみと後悔がくたになった中で、クリスタルはクマトラのことを思い出した。
そう、そうだ。クマトラは――大丈夫だろうか?
そう、そうだ。クマトラは――大丈夫だろうか?
「クマトラちゃ――」
クマトラに近付こうとした時、クリスタルは気付いた。
――ドアの向こう、チンパンジーと、何か、青いマントを付けた球体状の生き物が立っていた。
――ドアの向こう、チンパンジーと、何か、青いマントを付けた球体状の生き物が立っていた。
「ディクシー!?」
チンパンジーが叫んだ。
クリスタルはかつてディクシーから聞いたことを直ぐに脳内から提出した。
恐らくあれがディディーなのであろう。
チンパンジーが叫んだ。
クリスタルはかつてディクシーから聞いたことを直ぐに脳内から提出した。
恐らくあれがディディーなのであろう。
それから、そのディディーにこちらの憎悪の表情を浮かべ、こちらを睨んでいたことに気付いた。
何故? と思ったが、クリスタルがはたと感づくのは直ぐだった。
クマトラも、ディクシーも、デデデも、みんな、倒れている。
そう――もはや、保健室内に立っているのはクリスタルしか居ない。
しかも今のクリスタルは血を酷く被っているのだ。
それを意味すること、則ち――
何故? と思ったが、クリスタルがはたと感づくのは直ぐだった。
クマトラも、ディクシーも、デデデも、みんな、倒れている。
そう――もはや、保健室内に立っているのはクリスタルしか居ない。
しかも今のクリスタルは血を酷く被っているのだ。
それを意味すること、則ち――
それに気付いたクリスタルは直ぐさま弁解した。
「私じゃないわ、この――ペンギンみたいな人が」
「ペンギン?」
「ペンギン?」
青い球体が、その言葉に反応し、首を傾げた様だった(首は無いのだが)。
青い球体――メタナイトから見ても、クリスタルが三人を撲殺したようにしか見えなかった。
そして、一つの死体(顔がぐしゃぐしゃに潰れた)の身なりから、その内の一つはデデデだと判断できる。
そして、何より――彼の知っているデデデはゲームに乗るかどうかこそは微妙だったのだけれど、しかしながら、女の子二人を軽々しく殺せるような人物では、なかった筈だ。
そして、この狐に気を許してはならない――
青い球体――メタナイトから見ても、クリスタルが三人を撲殺したようにしか見えなかった。
そして、一つの死体(顔がぐしゃぐしゃに潰れた)の身なりから、その内の一つはデデデだと判断できる。
そして、何より――彼の知っているデデデはゲームに乗るかどうかこそは微妙だったのだけれど、しかしながら、女の子二人を軽々しく殺せるような人物では、なかった筈だ。
そして、この狐に気を許してはならない――
「貴様……!」
メタナイトはクリスタルにコキリの剣を構えた。
クリスタルをゲームに乗ったものと見做したのだ。
しかし、メタナイトがクリスタルに向かって突き出しに行くより、
クリスタルをゲームに乗ったものと見做したのだ。
しかし、メタナイトがクリスタルに向かって突き出しに行くより、
「ああああああああ!」
――発狂したディディーが飛び掛かった。
「っ――」
反射的にクリスタルは――トリプルスターを振った。
ディディーの身体が星に吹っ飛ばされ、床に叩き付けられる。
目を見開くクリスタルをよそに、ディディーの口から、短い息が洩れた。
「くっ!」
メタナイトが素早くクリスタルに切り掛かる。
しかしクリスタルこそ戦い慣れていないわけではないのだ。
瞬間的にトリプルスターで受け流そうと動き――しかし、弾いたと思った剣をメタナイトは振り返し、左肩に刃を突き刺さした。
「ああっ!」
肩に鋭い痛みが走った。
咄嗟にメタナイトにトリプルスターを振ると(星はあっさりかわされ、それでおしまいになった)、クマトラの近くに転がり込んだ。
クマトラを抱き起こし、首筋に手を当てる。
まだ脈はあった。しかし気を失っているようだった。
「っ――」
反射的にクリスタルは――トリプルスターを振った。
ディディーの身体が星に吹っ飛ばされ、床に叩き付けられる。
目を見開くクリスタルをよそに、ディディーの口から、短い息が洩れた。
「くっ!」
メタナイトが素早くクリスタルに切り掛かる。
しかしクリスタルこそ戦い慣れていないわけではないのだ。
瞬間的にトリプルスターで受け流そうと動き――しかし、弾いたと思った剣をメタナイトは振り返し、左肩に刃を突き刺さした。
「ああっ!」
肩に鋭い痛みが走った。
咄嗟にメタナイトにトリプルスターを振ると(星はあっさりかわされ、それでおしまいになった)、クマトラの近くに転がり込んだ。
クマトラを抱き起こし、首筋に手を当てる。
まだ脈はあった。しかし気を失っているようだった。
しかし、クマトラを担ぎ込んで出ることはまず出来ないだろう。
それでは保健室から出る前に、あの球体に切り刻まれてしまう。
それにどう考えてもあの青い球体に勝てるとは思えなかった。
それでは保健室から出る前に、あの球体に切り刻まれてしまう。
それにどう考えてもあの青い球体に勝てるとは思えなかった。
もう時間は無かった。
クリスタルは一瞬躊躇したが、半ば強引に、体当たりするようにその場からドアに飛び込んだ。
デイパックが肩から外れそうになったが、その前にクリスタルは床に着地していた。
左肩の怪我もそこそこに、クリスタルは玄関に走り出した。
球体は深追いはしないようだった。
クリスタルは一瞬躊躇したが、半ば強引に、体当たりするようにその場からドアに飛び込んだ。
デイパックが肩から外れそうになったが、その前にクリスタルは床に着地していた。
左肩の怪我もそこそこに、クリスタルは玄関に走り出した。
球体は深追いはしないようだった。
考えるに――
あの二人は、自分が殺し合いに乗ったと勘違いしたのだ。
だから、自分に攻撃してきた。
説得こそ無理だったのだけれど、それならクマトラを襲ったりしない筈だ――
あの二人は、自分が殺し合いに乗ったと勘違いしたのだ。
だから、自分に攻撃してきた。
説得こそ無理だったのだけれど、それならクマトラを襲ったりしない筈だ――
――そう、信じたかった。
【H-5/昼】
【名前:クマトラ(MOTHER3)】
健康状態:気絶、頭部負傷、左胸が少し痛い(戦闘には影響は無い)、PP消費中
武装:コルト・ハイウェイパトローマン@実在兵器/残り0発(予備弾1発)
所有物:支給品一式×3、イサカM37@実在兵器/弾切れ、シャトー・ロマーニ@ゼルダの伝説ムジュラの仮面(残り250cc)、ナマクラヤイバー@マリオストーリー(装備していない)、リュカの服、武器0~3(本人確認済み)
現在位置:H5
基本行動方針:リュカたちを探す
第一行動方針:誰も悲しませない
第二行動方針:リュカたちを探す
第三行動方針:リュカから学校の事を聞き出す
最終行動方針:ゲームを潰す】
健康状態:気絶、頭部負傷、左胸が少し痛い(戦闘には影響は無い)、PP消費中
武装:コルト・ハイウェイパトローマン@実在兵器/残り0発(予備弾1発)
所有物:支給品一式×3、イサカM37@実在兵器/弾切れ、シャトー・ロマーニ@ゼルダの伝説ムジュラの仮面(残り250cc)、ナマクラヤイバー@マリオストーリー(装備していない)、リュカの服、武器0~3(本人確認済み)
現在位置:H5
基本行動方針:リュカたちを探す
第一行動方針:誰も悲しませない
第二行動方針:リュカたちを探す
第三行動方針:リュカから学校の事を聞き出す
最終行動方針:ゲームを潰す】
【名前:クリスタル@スターフォックスシリーズ】
[状態]:左肩に軽傷、狼狽
[装備]:トリプルスター@星のカービィシリーズ、ヨッシー
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×3@MOTHERシリーズ、バンパー@スマブラシリーズ
現在位置:エリア7(H-5)/廃校の外
[思考・状況]
基本行動方針:困っている人がいたら手を差しのべる
第一行動方針:メタナイト達の誤解を解きたい
第二行動方針:クマトラ、スリッピーと合流する
最終行動方針:ゲームからの脱出
[備考]6本あるペンシルロケットの内、3本をディクシーに譲りました。】
[状態]:左肩に軽傷、狼狽
[装備]:トリプルスター@星のカービィシリーズ、ヨッシー
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×3@MOTHERシリーズ、バンパー@スマブラシリーズ
現在位置:エリア7(H-5)/廃校の外
[思考・状況]
基本行動方針:困っている人がいたら手を差しのべる
第一行動方針:メタナイト達の誤解を解きたい
第二行動方針:クマトラ、スリッピーと合流する
最終行動方針:ゲームからの脱出
[備考]6本あるペンシルロケットの内、3本をディクシーに譲りました。】
【仲間を探し隊:メタナイト&ディディーチーム】
共通思考
共通思考
廃校に行き、上記の仲間を探す。廃校で上記の仲間と合流、もしくは発見出来なかった場合、病院に向かう。
【名前:メタナイト@星のカービィシリーズ
健康状態:良好、若干不安。
装備:コキリの剣@ゼルダの伝説 時のオカリナ
所持品:支給品一式
現在位置:H5
思考:精神を保てている奴だけじゃない筈だ……。
第一行動方針:クリスタルに警戒する。
第二行動方針:上記の仲間、もしくは脱出の為に必要な技術を持つ仲間を探す。
第三行動方針:廃校に仲間と合流、もしくはいなかった場合、病院に向かう。
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:参戦しているのはゲーム版のメタナイトです。クリスタルをマーダーと認識しました】
健康状態:良好、若干不安。
装備:コキリの剣@ゼルダの伝説 時のオカリナ
所持品:支給品一式
現在位置:H5
思考:精神を保てている奴だけじゃない筈だ……。
第一行動方針:クリスタルに警戒する。
第二行動方針:上記の仲間、もしくは脱出の為に必要な技術を持つ仲間を探す。
第三行動方針:廃校に仲間と合流、もしくはいなかった場合、病院に向かう。
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:参戦しているのはゲーム版のメタナイトです。クリスタルをマーダーと認識しました】
【名前:ディディーコング@ドンキーコングシリーズ
健康状態:腹部負傷、気絶
装備:海賊のお守り
所持品:支給品一式
現在位置:H5
思考:
第一行動方針:出来るならばクリスタルを追って復讐したい。
第二行動方針:まだ見ぬ上記の仲間を探す。
第三行動方針:廃校に仲間と合流、もしくはいなかった場合、病院に向かう。
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:クリスタルをマーダーと認識しました】
健康状態:腹部負傷、気絶
装備:海賊のお守り
所持品:支給品一式
現在位置:H5
思考:
第一行動方針:出来るならばクリスタルを追って復讐したい。
第二行動方針:まだ見ぬ上記の仲間を探す。
第三行動方針:廃校に仲間と合流、もしくはいなかった場合、病院に向かう。
最終行動方針:ゲームからの脱出
備考:クリスタルをマーダーと認識しました】
【ディクシーコング@ドンキーコングシリーズ 死亡】
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×2@MOTHERシリーズ(クリスタルから譲ってもらった)、絵描きセット@星のカービィシリーズ、木槌@アイスクライマー
現在位置:エリア7(H-5)/廃校の中
[所持品]:支給品一式、ペンシルロケット×2@MOTHERシリーズ(クリスタルから譲ってもらった)、絵描きセット@星のカービィシリーズ、木槌@アイスクライマー
現在位置:エリア7(H-5)/廃校の中
【デデデ@星のカービィ 死亡】
所持品:丸太@廃校
現在位置:H-5
所持品:丸太@廃校
現在位置:H-5
【ディクシーコング@ドンキーコングシリーズ 死亡】
【デデデ大王@星のカービィシリーズ 死亡】
【残り36人】
【デデデ大王@星のカービィシリーズ 死亡】
【残り36人】