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小夜×和美

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匿名ユーザー

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夢を見た。
いつもは夢の内容なんて全然覚えてないのに、今日のははっきりと覚えてる。
小夜君がいなくなっちゃう夢だった。
教室に小夜君の席はなくて、誰も小夜君がいたことなんて――――小夜君を知ってるはずのネギ子先生や明日菜達まで――――みんな、みんな忘れてて。
いてもたってもいられなくなって、私は教室を飛び出した。
学園中を走り回って小夜君を探した。
報道部の部室も、世界樹広場も、二人で見つけた絶好の撮影ポイントも。
だけど、どこにも小夜君はいなくて。
本当に小夜君がいなくなったんだ、って気付いたとき、私は思いっきり泣いた。
泣き続けてた。
どれくらい泣き続けたかもわからなくなったあたりで、目覚ましの音で眼が覚めた。

――――夢、だったんだ・・・・・・

そう実感したとき、心の底からほっとした。
アレは夢、そう、なんてことない夢だ。
そうだよ、小夜君がいなくなったりするわけ、ないじゃない。
きっと今日も、教室に入って席に着いたら、その隣には私にしか見えないクラスメイトが「おはようございます」って挨拶してくれる。
そう思うと、なんだか不思議と小夜君に早く会いたくて仕方なくなってきた。
あんな変な夢、見たからかな。
まぁいいや、今日はちょっと早く、教室に行くとしますか!
そして私は布団を跳ね除けて、早速登校準備を始めた。



「おっはよ~・・・って、まだ誰もいないのね」

教室のドアを開けて中を見て、苦笑い。
大声で挨拶しちゃったのがちょっと恥ずかしい。
今は・・・午前8時ちょうど。
遅刻ギリギリの連中ばっかのウチのクラスじゃ、この時間にいる奴なんていないか。
まぁ、そのほうが小夜君とゆっくり話せていいや。
そんなことを考えながら、自分の席へ向かった。
その隣には小夜君が座っていて、「おはようございます」と言ってくれるはず。
・・・だったのに。

「・・・あれ? 小夜君?」

いつも小夜君がふわふわと漂っているはずのそこには、誰も、いなかった。
夢と重なる。
嘘。
だって、あれは夢なんだよ?
夢が現実になるなんて、そんなはずないじゃない。
頭ではわかってても、嫌な胸騒ぎがして、不安が雲みたいに広がっていく。
気がつくと私は、夢と同じように教室を飛び出していた。
すれ違う生徒達を押しのけて、いつも小夜君と一緒だった部室へ駆け込む。
勢いよく扉を開ける。
――――誰もいない。
そう、本当に誰も。
また夢と重なった。
違う、そんな、たまたまだよ。
そう言い聞かせて再び走り出す。
次はここ、その次はあそこ、その次は――――
そんな風にあちこちを走り回っても、どこにも小夜君はいなかった。
最後に辿り着いた、世界樹広場。
ここにきっといるという希望と、ここにいなかったらどうしようという不安がぶつかりあって、壊れそうになりながら、ゆっくりと見渡したそこには――――誰も、誰もいなかった。

「嘘・・・そんな、嘘だよ・・・・・・」

走り続けたせいで、心臓が暴れまわって、肺が悲鳴を上げだして、心が泣き出しそうになって、立ち尽くした。
息を整えながら、頭の中をいろんな考えが巡っては、消えていく。

――――小夜君、どこにいるの?
――――まさか、本当に消えちゃったりなんて、してないよね?
――――だって、だって約束したじゃない、『何があってもそばにいてくれる』って。
――――やだよ、約束破りなんて、酷いよ。
――――小夜君、会いたいよ、小夜君・・・・・・!

ぽろぽろと、涙がこぼれてきて、もう我慢できなくなって。
足元から崩れ落ちて、そのまま、泣いた。
嘘だよ、誰か、嘘って言ってよ。
小夜君は、どこに行っちゃったの?
小夜君には、もう会えないの?
私はもう、小夜君にちゃんと、『好きだよ』って言えないの?

「やだ・・・・そんなの、やだぁ・・・・・・・ッ!」

遠くから、チャイムの音が聞こえてくる。
でも、教室に戻るような元気なんて、私にはなかった。
私ができるのは、ただ、ひたすら、泣くことだけ。
そこまで考えて、また新しい涙が浮かんだ、そのとき。

「――――あ、朝倉さんっ!? ど、どうしたんですか? どこか痛いんですか?!」

ずっと、聞きたかった声が。
一番、聞きたかった声が。
私の背中の上から、聞こえてきた。

「小夜・・・君・・・・・・?」

「な、何があったんですか、朝倉さん! 僕にできることなら何でも言ってください!」

本当に、真剣な表情で。
私を本当に心配してくれている顔で私を見つめてくれる、小夜君が、そこにいた。
嬉しかった。
夢は夢だったんだ。
小夜君は、ちゃんといてくれたんだ。
私が一番会いたくなったときに、ちゃんと来てくれたんだ。
嬉しすぎて、また泣いた。
小夜君が凄く困ってたけど、あれだけ心配したんだから、ちょっとくらい、いいよね?
思いっきり泣いて、すっきりした頃には、一時間目が半分は終わった頃だった。
こんなに泣いたの、初めてかも。
その間ずっと、小夜君は私のそばで、私を見守っててくれた。
泣き止んで顔をあげたとき、それに気付いて、私はわかった。



誰かがそばにいてくれるって、本当に、本当に幸せなことなんだ、って。



「大丈夫ですか? 朝倉さん・・・・・・」

気遣わしげに、小夜君が尋ねる。
それに大丈夫だよ、ごめんね、と返事をして。

「あのね、小夜君。 聞いて欲しいことがあるんだ」

「はい、なんですか? 朝倉さん」

ちゃんと、言おう。

「うん、あのね――――――――」

自分の気持ちに嘘をつかずに。
無理に飾ったりしない、素直な心で。
私の、一番強い想いを。

「私は、小夜君が、大好きだよ――――」

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