とある休日、風香と史也は寮の部屋でゴロゴロしていた。
二人の保護者役の楓は山に行き、だらけていても咎める人はいない。
だから史也はソファーで文庫本を、風香は床に寝そべり雑誌を読んで寛いでいた。
二人の保護者役の楓は山に行き、だらけていても咎める人はいない。
だから史也はソファーで文庫本を、風香は床に寝そべり雑誌を読んで寛いでいた。
『今、母性的な女がモテる!』
ゴシック体の派手な見出しのページに差し掛かり、風香は雑誌を捲る手を止めた。
『男性のアンケートによると、好きなタイプの女性は母性的という結果が出た』
『そこで今回はあなたの思い人をゲットするための方法を大公開!』
『そこで今回はあなたの思い人をゲットするための方法を大公開!』
風香は寝転がっていた状態から体を起こした。
『最も男性に効果的な方法は膝枕だ。耳掃除も一緒にしてあげると効果は倍率ドン!さらに倍!』
しばらくそのページを凝視した風香。
突如立ち上がると、目の前にいた史也の文庫本を奪い取った。
突如立ち上がると、目の前にいた史也の文庫本を奪い取った。
「あぁ!何するのさ、今探偵が犯人の推理を始めた所なんだよ」
「犯人はヤス」
「ひ、酷い!ネタバレされた!今までワクワクしながら読み進めてたのに!」
「嘘だよ。それより、膝枕!」
「……は?」
「犯人はヤス」
「ひ、酷い!ネタバレされた!今までワクワクしながら読み進めてたのに!」
「嘘だよ。それより、膝枕!」
「……は?」
脈絡も無く出てきた単語にキョトンとする史也。
そんな史也に風香は拳を振って力説した。
そんな史也に風香は拳を振って力説した。
「この雑誌に載ってたの!膝枕が大事だって!」
「大事って、何が?」
「……えっと、家族の絆とかそんなので」
「そんなのって何さ」
「もー、どうでもいいだろそんなの!とにかく膝枕なの!」
「はぁ……分かったよ」
「大事って、何が?」
「……えっと、家族の絆とかそんなので」
「そんなのって何さ」
「もー、どうでもいいだろそんなの!とにかく膝枕なの!」
「はぁ……分かったよ」
史也は嘆息してソファーに座りなおすと、膝を真っ直ぐに整え、ポンポンと太腿を叩いた。
「はい、いいよ」
「え?」
「膝枕。したいんでしょ?」
「…………」
「え?」
「膝枕。したいんでしょ?」
「…………」
誘われるがままに風香はソファーに横になると、太腿にゆっくり頭を乗せた。
しばらく風香はその格好のまま、膝枕するのはボクで、されるのは史也のつもりで、なんか違うと心で叫んでいたが。
しばらく風香はその格好のまま、膝枕するのはボクで、されるのは史也のつもりで、なんか違うと心で叫んでいたが。
(ま、気持ちいいからいっか)
そう思って静かに目を閉じた。
end.