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ホストちう

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
まさかこんなことになるとは思わなかった。
生活指導員であるこの私が。普段生徒たちを正す役割の私が。



教え子のホストクラブにはまってしまうなんてっ・・・!





事の発端はしごく簡単だった。
3-Aの文化祭の出し物の案がホストクラブに決まった。しかし当然中学生でホストというのは何かと問題である。
だから私が実際にお客として招かれ、出していいものかをチェックする。生活指導員としては当然の仕事だ。




「マホラへようこそ!ジュリエット!!」



ホストクラブというものに行ったことがない。
寧ろそんな低俗なものに神職の教師が行ってはいけないと思っている。



店内は相当手の込んだなものだった。ムーディーな照明にどこからか流れるジャズ。
黒塗りのソファもあり、壁には金色の装飾品で飾られている。中学生が作ったものとはとても思えない出来だった。



ソファに腰掛ける。椎名と柿崎もつられるように両脇に座る。



「お客様、今日はどういたしますか?」
「お酒なんか置いてないだろうな。」
「それはもちろんですよ。だって怒られちゃうじゃないですか。」
「・・・そうか。ちゃんとわかってるんだな。じゃあお茶でももらおうか。」



柿崎が立ち上がって、烏龍茶ひとつ、とホールに叫ぶ。
それにしてもなかなかしっかり出来ているじゃないか。これなら出しても問題ないかもしれない・・・。



「あ、それじゃ僕は退席します。・・・NO1がきたみたいなので。それでは楽しんでってくださいね。」



椎名が席を立つ。NO1?誰が来るのだろうか。




「マホラへようこそ。ジュリエット。」



不意に後から声をかけられ振り返る。
そこには不敵な笑みを浮かべた生徒が立っていた。・・・2-Aにこんな生徒いたか?



私がいちおうNO1です、と口にしながら椎名が抜けた席へ座る。
その生徒はいやに堂々とし、お客である私の真横で足を組み始めた。



「・・・足を組むのは失礼じゃないか?」
「失礼。癖でして・・・ ところでお客様、」



言いながら私の頬に手をあてがい



「綺麗なお顔立ちをしていますね。」



瞬間に心臓が一気に打ち始めた。



「ちょっ。何を・・・」
「本当に綺麗ですよ。先生・・・」
「ま、また何を言っているんだお前は!」



怒鳴りながら思わず席を立ってしまった。
心臓は依然として、いや先にもまして早く打っている。



「どうしました。お客様?」
「・・・ト、トイレだ。」



苦し紛れにそう言い放ち、お手洗いへと駆け込んだ。
鏡に映った顔は耳まで真っ赤に紅潮していた。
なんであろうかこの感覚は・・・ やけに息苦しく胸が騒いでいる。
とにかく落ち着け。落ち着くんだ。相手は教え子だ。



深呼吸し、席へと戻る。



「すまなかったな。」
「いえ、とんでもありませんよ。あ、こちらさっきご注文された烏龍茶です。」
「ああ、ありがとう。」



ダメだ。落ち着けない。
頬が紅潮しているのが自分でもわかる。とうぜん生徒たちも気付いているだろう。



「あ・・・そろそろ、終了の時間ですね。」
「お、そうか・・・?」



やけに終わるのが早く感じた。



「それじゃ、お客様。目を閉じてください。」
「え、目を閉じるって・・・」
「いいから目を閉じてください。」




目を閉じる。



―――またのご来店をお待ちしております。



耳元で囁いた。





              • 後日談




バタン!と大きな音をたて新田がドアを開け放つ。
楓から奪った大手裏剣を振り回しながら、



「おい!朝倉のバカはどこだっ!?」
「イ、イギリスのウェールズまで赤松先生の取材に同行して行っちゃいましたけど・・・」




いつもの朝である。





『麻帆スポ 第1面 鬼の新田ホストクラブにはまる!?』






終わり。

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