いきなり出た『ハズレ』
「ふぅ…ここまで来ればもう大丈夫だよね?」
9番・鑑純夏は教会をスタートして10分ぐらい走ったところで足を止めた。
「あとはタケルちゃんたちが来るのを待つだけだよー」
純夏はそう言うと近くの木の根元に腰を下ろした。
それから5分ほどぼーっとしていたが、ふとあることを思い出した。
「そういえば私何貰ったのかな?」
自分の支給品を確認するためにバッグを開けてみる。
「……も、もしかして支給された武器ってこれ?」
純夏のバッグから出てきたのは、黒地で胸元にピンク色の文字で『萌え』と書かれたTシャツだった。
「こんなの着たらタケルちゃんたちに笑われちゃうよ~!」
森に純夏のそんな叫び声が響き渡った。
鑑純夏
【時間:1日目午後1時】
【場所:森林地帯】
【所持品:萌えTシャツ、他支給品一式】
【状況:武たちを待つ(ただし待ち合わせ場所は決めていない)】
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最終更新:2010年06月27日 16:21