221 名前: 前スレ105 2007/02/06(火) 12:13:45.14 ID:5grlPBJH
「422、チョコレート配ってくれた?」
「うん、皆美味しいっていってくれたよ!」
店主、ヒュマ助登場。お客はといえばまだチョコの余韻でとろけている様子。
「良かった、失敗してたらどうしようかと思ったよ…」
「ヒュマ助様のお料理に、まずいなんて事は無いと思われますけど…?」
後から続く442。お客へ会釈をしつつ、なれた手つきでお皿をさげていく。
「ヒュマ助ー、私もチョコレート食べるー!」
「はいはい、まだいっぱい作ってあるから、そう慌てないのw」
そこで、先ほどまでとろけていた一同が「えっ!?」…となる。
「どうかしましたか?お客様…」
「こ、このチョコって…422ちゃんがくれたんだよな…?」
「はい、422にお客様にお出しして…と僕が」
「じゃぁ…このチョコを作ったのは…」
「いえいえ、422は見てただけですよ?作ったのは僕ですけど…」
静寂。「え…あ、あれ…」と何がなんだか解らない様子のヒュマ助。
そして、その瞬間…
「ヒュマ助ー!俺達のときめきをかえせぇぇぇぇ!」
「悔しい!こんな野郎の手作りチョコでときめいた自分が悔しい!」
「うぁぁぁ!あんまりだぁぁぁぁ!」
「しかしうまい!アチシはヒュマ助の愛なら本望よっ!」
怒号炸裂。客達の阿鼻叫喚。口に手をいれて吐き出そうとする者までいた程だ。
「えーと…何か、不備など御座いましたでしょうか…?」
あはは…と苦笑いするヒュマ助。それを聴いた瞬間、詰め寄る一同。
「不備だらけだーコンチクショー!」
「金返せ!今すぐ返せぇぇぇぇ!」
「俺達に謝罪しろぉぉぉぉ!」
「好きですわぁぁぁぁ!」
何やらモミクチャにされるヒュマ助。それを傍目で見つつ、ため息をつく442。
「あれ…モグモグ、ヒュマ助…モグモグ、どうしたの?」
口の周りをチョコだらけにして、チョコを頬張る422。
今日も、彼の飯店は賑やかな雰囲気に包まれている。
222 名前: 前スレ105 2007/02/06(火) 12:19:49.06 ID:5grlPBJH
皆様のネタになれるなら…仕事サボっても本望なんだぜ…?w
季節ネタを思いついたので、書き込んだ次第です。
>>215
どんどん使ってくれて構わないんだぜ?
私も思いつかない様な素敵な話が生まれるなら、むしろ感激です!
>>219
ビス男は420に手を焼かされっぱなしだねw
でも、そういう手のかかる子の方が愛しいものだよ…ホントw
むしろ、420の持ってた雑誌が気になる…
では、今回はこの辺りで。お目汚し致しました。
223 名前: 1/2 2007/02/07(水) 04:01:08.36 ID:NcY6JCfG
中年ヒュマ「失礼するよ」
440「お邪魔させてもらう」
ショップの扉が開き、中年のヒューマン男性とその連れの440が中に入る。
その視界には、カウンター前…要するに定位置に立っているGH441と、
その目の前に片膝を付いて向かい合っているヒューマンの男性。
中年ヒュマ「俺達はガーディアンズ情報部の者で…」
440「…おっさん、聞こえてないみたいだぞ」
中年ヒュマ「なに?」
この距離で……?
だが、なるほど、確かに二人ともこちらに反応する様子がない。
中年のヒューマンは440と顔を見合わせると、近付きながらもう一度声をかける。
中年ヒュマ「おーい、邪魔するよー?」
すると、方向的に二人の方に体が向いている441が気付いたのか、顔を上げる。
441「…ぁ……い、いらっしゃい…ませ……」
中年ヒュマ「な…」
思わず歩みを止める。
目のあった441は顔がやや赤く、目は方向はあっている物のどことなく焦点が合っていない、
オマケに目尻には涙が光っている。
そりゃあビックリもするだろう。
と、片膝を付いていたヒューマン男性が振り向く。
ヒュマ男「っと、お客さん?失礼しました、ちょっと取り込んでいたもので…」
後頭部を軽く掻きながら、苦笑しつつ立ち上がるヒューマン男性。
それを聞いた441が一瞬目を伏せる。
ヒュマ男「お探し物ですか?」
224 名前: 2/2 2007/02/07(水) 04:01:19.24 ID:NcY6JCfG
中年ヒュマ「え、い、いや…」
440「(あの441…汗を掻いている…しかも着衣が乱れているな……)
……本当に『邪魔』してしまったみたいだな…?帰ろうか、おっさん」
中年ヒュマ「う?あ、ああ…?」
何かを悟ったかのような口調で喋る440、混乱してしまってしどろもどろの中年ヒュマ。
ヒュマ男「え、いえ、今は開店時間中ですし…」
苦笑いのヒューマン男性。
441「はぁ……はぁ……ぁ…」
不意に441がぐらりとふらつき、ヒューマン男性の足にしがみついて踏みとどまる。
441「…あ…ぅ…ご主人…さま……」
ヒュマ男「だ、大丈夫か?…すみませんお客さん、少しの間商品でも見てお待ちいただけますか」
440「あ、いや、我々は帰」
ヒューマン男性が441をひょいとお姫様だっこするのを見て、440が詰まる。
441「ぁぅ…私は…大じょ…」
ヒュマ男「数分で戻りますので」
そのまま早足で居住スペースの方へ消えるヒューマン男性。
中年ヒュマ「あ、ああ…???」
440「…むぅ、待つしかないか…」
相変わらず混乱したままの中年ヒュマを見上げ、440は一つ溜息をついた。
続く
>>195にのってみようと思っただけなのだが、前置きが肥大化…
というか中年ヒュマを何か頼りない感じにしてしまって申し訳ないorz
225 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
06:03:26.54ID:Bmv4OOcb
>>224
これはまたもや星霊祭の飾りの合成か・・・w
事情知らない中年ヒュマや440はさぞ驚くだろうなぁ・・・w
しかし何故合成で服がはだけるのか未だに謎だ・・・w
226 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
07:45:43.05ID:Yjkd0QmD
ここはノリの良い人達が集まるスレですね
>>219
440が逆に質問責めにされてるw
その発想はなかったわー
>>222
そうか、今世の中はバレンタインシーズンなのか…
色々悲しすぎて意図的に忘れてたぜ
>>224
こっちのイメージする中年ヒュマでいくと、中年ヒュマと440のセリフが逆なら丁度良かったかも
だが 倫 理 的 に お k
227 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
17:54:16.94ID:MrQMlRwq
>>225
>しかし何故
そのほうが「良い」からに決まってるだろう
228 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
21:37:48.01ID:MSEUNYhL
薄暗い会場の真ん中にポツリと浮かぶ白いリング
そのリングを囲むように犇めき合う観客、その異様な熱気に包まれた会場にけたたましいほどのアナウンスが響く
『グラール系無差別王座決定戦、ランバー・ジャック有刺鉄線電流爆破バトルロイヤル、無制限一本勝負を行います!』
観客席からは待ちわびたと言わんばかりの声援が上がる
実況「さあ遂に始まりましたね、解説のヒューガさん」
解説「えぇ始まりましたね、この世の出会いはすべて星霊の(以下略)」
『己が守るべきものは主人、第一コーナーよりライジング410の入場です!』
実況「さあ、赤と白のツートンカラーでライジング410の入場です!」
わっと吹き上がる声援と共に大音量の入場テーマが会場に響き渡る
実況「二本のおさげをなびかせ、静かな動きで花道を行きます!
資料によるとこういった場所に出るのは初めてとの話が、なるほど、確かに緊張しているようです!」
解説「緊張している顔も中々可愛かったりしますね、笑っている顔も是非見てみたいものです」
実況「誰もそんなことは聞いていません!
さあ、観客にお辞儀をして花道をゆっくりと進みます!
落ち着きのない表情でリングを一瞥、そして紅白の少女が有刺鉄線のロープを飛び越えたぁ!
リングへと降り立ったその姿はまさに戦場に咲く一輪の花!
コーナーの外から主人であるヒュマ男氏が無表情でジョギリを投げ渡す、それは美しい花に付く棘なのか!」
解説「一度彼女とお茶でもしながらのんびりお話してみたいものですね」
実況「えー今回の試合は有刺鉄線に電流を流しながらで更にランバー・ジャック形式となっていますが、どうですかヒューガさん?」
解説「・・・危ないでしょうね」
実況「その通りですね!さあ、そんな地獄の鳥かごの中に飛び込む無謀な鳥は誰だぁ!」
229 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
21:38:33.63ID:MSEUNYhL
『ご主人様は私のもの、小ビス子の守り神、狂犬・フローズン430、第二コーナーより入場です!』
実況「深いスモークの先で手に構える暗殺者の印!
悠然と歩き出てきたのは暴走するオイルタンカー!
隙あらば主人を手篭めにしようと考えている、こんなパシリは何処にも居ない!
フローズン430がにやりと笑う、手にはバースト、これは独自にカスタムしているとの話ですが、全く違いがわかりませんねヒューガさん!」
解説「あれと同じものをGRMショップで見ましたよ」
430が歩き出すと同時に声援が一層大きくなる
実況「花道では悠然と歩きながら観客に手を振る430、心なしか顔が緩んでいるように見えるのはやはり小ビス子氏が居るからか!
ここからでは小ビス子氏の声は歓声に呑まれて全く聞こえないが430には聞こえているようだ!
今にもブラストゲージが振り切れそうな顔をしている、花道付近の観客はオイルに注意してください!」
解説「やはり小ビス子氏は可愛いですね、はうはう言いながら430を心配そうに見ていますよ」
実況「この薄暗い照明の中で一体何処を見ているんでしょうか!
さあ、リングの前にやってきました、ここからは毎度おなじみ目を瞑り意識を集中させる!
トップロープなんてなんのその、エメラルドグリーンの髪をワイルドに靡かせ、ひとっとび!
美しいムーンサルトでリングに着地、ゆっくりと歩き出してリングの中央へ、もちろんそこには410が居るぞ!
おっと、早速熱いにらみ合いが始まった!」
解説「因縁の対決ですからね」
実況「たまには解説っぽい事も言ってくれるようです、全く持ってその通りです!」
『その銃口が狙うは主人と箱、先に出るのは口よりも銃弾、第三コーナーより、プラズマ440入場!』
実況「暗がりからゆっくりと現れるその姿、口元には笑顔!
全身から殺気、いや狂気を放ちながらプラズマ440、颯爽と登場です!
手にはショット、これは敵を撃つものなのかはたまた味方を討つものなのか!
ゆったりと、しかし足早にリングへと向かいます!」
解説「あーいうタイプは実は凄い恥ずかしがり屋だったりするんですよね、そのギャップが可愛かったり」
実況「全くもってどうでもいいですね!
さあ、リング上で睨み合う二人を見上げてニヤリと笑う、これは勝利への確信なのか!
身長の倍のリングの更に倍はある高さのロープを飛び越え、今リングへと降り立ったぁ!
すらりと伸びた黒タイツに観客は釘付け!
さあ、今回の勝負はバトルロイヤル、まだまだ参加者は居るぞ!」
230 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
21:39:00.17ID:MSEUNYhL
『すべては私とご主人様の未来の為に、箱想いのパーフェクトパシリ、第四コーナーよりバーニング450入場です!』
実況「さあ、遂に4人目、バーニング450がその姿を現した!
胸に抱えるのは身長に不釣合いなほど大きなメイロドウ!
その目に宿るは強い意思と微妙に黒い野望!
両手に持つ想いは敵を倒す為の剣なのかそれとも主人を守る為の盾なのか!」
解説「PMはキャストと同じくテクニックが苦手ですが450シリーズはそれを補う為に特殊機関を内蔵しています
それでも本職には敵いませんが今回は対戦相手がPMなので結構な火力になると思いますよ」
実況「何故そこまで詳しのか知りませんが確かにこの勝負、450が不利と言うわけではなさそうだ!」
解説「まあ要するに僕が言いたいのはですね、彼女のそう言った攻めにくそうなところがまたいいなと」
実況「さあ有刺鉄線に囲まれたリングサイドへと足を運ぶ!
おっと、450にはこのロープは少し敷居が高いか!
主人である箱氏が近寄る、おっとこれは肩車だ、450顔を紅くして慌てている、これは少し恥かしい!
箱氏、450を肩車したままリングの側へ、そして肩に乗せた小柄な少女を・・・投げたぁぁ!
450は無事着地してリングの上へ、しかしその表情はさっきと違って怒りの形相だ!
さあ、スカートを手で軽くはたいてリングの中央へ!
ヒューガさん、今日の戦いは中々見れないメンバーが集まっていますね、これはやはり賞金と副賞の影響でしょうか?」
解説「賞金100万メセタに豪華ニューデイズ温泉めぐりペア旅行6泊7日の旅、食べ放題飲み放題付きですからね
彼女達じゃなくても気合が入るところでしょう」
『美味しい物は何でも食べる、食欲の鬼、ダークネス420、第五コーナーより入場!』
実況「さあ遂に最後の一人、チャンピオンのダークネス420が華麗に入場だぁ!
すました顔で花道を行く420に会場からは沸かんばかりのコール!」
会場「ヨン!ニー!ゼロッ!ヨン!ニー!ゼロッ!」
実況「よん!にー!ぜろー!よん!にー!ぜろー!」
420「むにゃむにゃ・・・よんにーぜろーよんにーぜろ・・・うふふ・・・」
ビス男「・・・何の夢見てんだこいつは、しかし嬉しそうな顔してるなぁ・・・」
いつもどおりグラールは平和です
231 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
21:41:54.17ID:MSEUNYhL
勢い+パクリで書いたのでグッダ・グッダ・・・
えー、あえて誰のとは言いませんが420以外のパシリは全部勝手に借りました、すみませんw
いやまあ結局何が言いたいのかと言うとただこういう表現をしてみたかったと言うだけで・・・w
232 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
22:22:26.33ID:XsgdS40b
>小ビス子氏の声は歓声に呑まれて全く聞こえないが
>解説「やはり小ビス子氏は可愛いですね、はうはう言いながら
ヒューガの耳すげぇwww
233 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
22:32:00.10ID:NcY6JCfG
何が始まるのかと思ったら…無茶苦茶だけど可愛いじゃないか420w
>解説「あーいうタイプは実は凄い恥ずかしがり屋だったりするんですよね、そのギャップが可愛かったり」
>実況「全くもってどうでもいいですね!
実況、お前は俺を怒らせた。
にしても、何かヒューガの発言が某(・見・)を思い出させる件…
234 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
22:39:07.23ID:KaU/B0QA
【場所】W1聖地エガム 今現在はユニバース32
【ID】 10052828
【キャラ名】
M∀rche、大道寺 千歳、(`・w・)、Clara
【罪状】チートの乱用 隠れてやってるつもりだがバレバレ
235 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
22:40:09.01ID:Yjkd0QmD
>>231
ま さ か の 夢 オ チ
ハイテンションな実況やヒューガのズレた解説などの完成度の高さに思わずwktkしてしまったのは俺だけじゃないはず
236 名前: 名無しオンライン 2007/02/07(水)
23:05:32.19ID:Owp3SQjO
バレンタインに向けたネタなど練りながらこっそりとWIKIの人物名鑑に登録してみました。
…今更ながらに友人に存在を聞かされまして…w
興味のある方はどうぞです。WIKIの編集って初めてやったのでわからないことばかりでした…。
更新履歴にはあるのに、名鑑一覧には登録されてないし…、何でだろうorz
>>231さん
めちゃめちゃwktkしながら読ませて頂きました! ほんとにすごい!
解説のヒューガが「スキージャンプペア」の解説にそっくりで笑えましたw
何かの形で続きが見てみたいなぁw
237 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
03:10:34.44ID:J5Tx8yIy
冷たく、ただ静かなグレーのルーム。岩のようで少し寒気すら感じる、私のご主人様に似ているこの部屋。
何度見ても、飾り気すらないこの部屋が、私は好きじゃなかった。
こんな事を考える時点で、マーシナリーとして失格なんだろうな・・・。
物思いに耽っていた頭を、コツコツと聞こえる足音に震えるように、物思いを閉ざし、また私の嫌悪感を誘う。
「・・・出ろ。ドラゴンを殺りに行く。」
たったそれだけの言葉。冷たいというよりも無機質。温度が感じれないこの声を私は好きになれなかった。
広い背中と、赤い髪を見るたびに、悪魔の化身なんじゃないかって想う。
今日も私とご主人様の間には、愛情すら・・・ない。名前すらつけてもらったことが無いのだ。
今だってそうだ。面倒くさそうに倒れたヴァーラのお腹にセイバーを突き立てて、壁へと投げつける。
ぐしゃっという音が、そのヴァーラの末路が気持ち悪くて、ライフルを地面に落とし耳を塞ぐ。
「立て。何を座っているんだお前は。・・・死ぬぞ。」
私の方を見ながら、後ろから襲い掛かってくるヴァーラの泣き声をかき消すようにショットガンを放つ。
ガァンっ!轟音が耳につんざく。
私が震えている間に、ドラゴンのゲートの前の敵は全て、退治されていました。
初めて来る場所なのに、思い出もなく、ただ血と硝煙の香りだけ。どうして・・・どうしてこうなんだろう。
震えながら、地面を歩き、とうとうドラゴンのゲートへとたどり着く。
私は、一つの事を考えて、小刻みに震えていた。これだけ大きなモンスターを、退治するミッションを行ったことはない。
今回は、ドラゴンの実戦データを取る為に私が連れて行かれる事になったからだ。そうじゃなければ、いつも軽いミッションを
済ませて戻ってくるだけ。
私は一度だって、敵と戦ったことがない。全てご主人様が殺してしまうからだ。でも、もし、簡単に敵が死ななかったら?
私は・・・私は・・・見殺しにされるの?
物思いに耽ってしまうのはいつもの事で、ただ今日は、それを止める声が無かった。
不思議に思い、それをいつも止めるはずのご主人様を見ると、いつもとは違う、大量の汗を噴出しながら、震える手でタバコに火をつけている
その光景に驚愕して、目を見開く。あのご主人様が震えている。私はその事実を目にして喜んでいた。
言える事の無かった言葉を、今なら言える。愛情の無い生活ともこれでさよならになるかもしれない。
私は精一杯の笑顔を作った顔でご主人様の目を見て、ご主人様の手を握り、震えた声で、
「私が突っ込みます・・・援護してください・・・。」そう、口から漏らした。
ご主人様が、ビクッと振るえ、私の方を見る。タバコの灰が、吸うこともなく溜まっていき、それが地面に、 落ちた。
「余計なコトはするな!」
「痛っ!?。」
握られた手が、渾身の力で強く握り返され、手を払われた。
私の全てが否定されるような、痛みだった。私は、何故ここにいるのだろう。
自虐的な空気を醸しながら私は。ご主人様、いえ、この人は、すさまじい形相を作りながら。
ゲートを、くぐった。
238 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
03:11:40.49ID:J5Tx8yIy
すさまじい怒号を空気に振動させながら、草原の支配者は地に降り立った。感じたことのない、強さの奔流を受けて
私は、その場から動けずにいた。
目の前に写るのは紅い巨竜が、大きな地響きを立てこちらへと近づいてくる光景。
「あ・・・あ・・・。」
私の膝はがくがくと振るえ、へなへなとその場で座り込み、その光景をぼーっと見ている。
怖くてどうにかなりそうだった。
(立て。何を座っているんだお前は。・・・死ぬぞ。)最後の最後まで無機質な声が私の頭の中に再生され・・・
「何やってやがる!立て!立って動け!」
なかった。一度も聞いたことのない焦ったような声。その声にびっくりしてその声の方を振り向く。
そこには、私と違う方向からツインハンドガンを焦るように連射しているご主人様の姿があった。
「馬鹿なっ!?こっちを向け!攻撃しているのは俺だ!貴様の相手はこの俺なんだ!。」
少し、期待していた自分に泣きたいな・・・最後まで戦闘狂。私の事なんてきっと見ていてはくれない。
ただの獲物を引きつける囮。そうとしか思えなかった。なら、最後までその役目をまっとうしよう・・・
ライフルの届くか届かないかの距離からドラゴンの口内に紅い光が灯り、その口が開かれる。私の役目はこれで終わった。
今度はきっといいご主人様の元で働けますように。
ゴオオオオッ!吐かれる火炎からの痛みから気をそらすように目を閉じた。
でも。目を閉じた行為は、すぐに巻き戻しされることになった。
「ぐおおおおおおおおおおおっああああああっ!。」
凄まじい悲痛な叫び声とブスブスと何かが焼け焦げる音が聞こえた。その声は私をなんとも思っていないヒトから聞こえた物だった。
目を見開くと、焼け焦げている全身と、私を戦場につれて歩いているいつも背中が目に映った。
いつも冷静で温度すら感じない、この人から痛みと背中の大きさを感じる。
「・・・やく、逃げろ。立て・・・何を座って・・・いるんだ・・・死ぬ・・・ぞ。」
途切れ途切れの声が、私の耳に届く。
「ど・・・うし・・て?どうしてっ!どうしてっ!?。」
よく分からなかった。見えるのは私を守ってくれたその背中だった。
「落ち・・・着け。俺を盾にしながら、に、逃げ・・・ろ。」
芯に灯る、その言葉が頭の中をに駆け巡る。俺を盾にしながら、逃げろと。
ズシン、ズシンと近づいてくるドラゴンの足音を聞いて、ご主人様がライフルを構える。震えた手で引き金を引く。
いつも聞いている銃声がやけに弱く聞こえた。焼け爛れた皮膚がとても痛々しい。
「怖く・・・て、動けな・・・いのか。敵に・・・かこ・・・まれたら死ぬぞ・・・といつも・・・言っているだ・・・ろう。」
ご主人様が私の方を向いて、しかめっつらをしてふっと笑った。仕方の無いやつだなとでも言うように。
私はその言葉に、表情に今まで感じなかった深い愛情と、今まで思っていた全ての言葉を悟ってしまった
いつもそうだった。戦場で座り込んでしまう私の前に立って、背中から私の後ろに敵を通したことがないのも。。
思えば私の傍からはなれたことがないのも、危険な任務に連れて行ってくれないのも
敵が私に近づけば、嫌悪感をさらけ出して敵を惨殺するのも
ゲートに入る前に異常に震えて、汗を噴出していたのも、私に危険が及ぶのを心配していたから。
他のマーシナリーだって、傷くらいはあるのに、私にはないのは・・・
「守ってくれているからだった」
239 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
03:12:18.68ID:J5Tx8yIy
涙がぽろぽろと地面に落ちていく。今頃になって気付いた優しさで胸が一杯になるのと、後悔で一杯だった
そんな思いもすぐに現実に引き戻される。頬をつたう風圧。ドラゴンが尻尾を振り回して周りをなぎ払うその攻撃で。
感動と恐怖と混乱で動けない私の傍に、血を噴出しながら、かけより、その尻尾をガードするご主人様。
興味がなさそうにドラゴンがあらぬ方向へと、振り向く。
「ごおっ・・・ああああああああっ!。」
メギィっ!嫌な音がして、ご主人様の腕が変な方向にヘシ曲がり、口から大量の血を地面へと降らせる。
ああああっ・・・ああっ・・・この人が・・・ご・・・
「ご主人様っ!ご主人様っ!」
私は叫んでいた。いつもと違う、張り裂けそうな思いで、ご主人様を呼ぶ。
「け・・・が・・・は・・・ない・・な?お・・・ちつけ。いい・・か?言うことを・・・聞け・・・。」
不器用に、折れた手でゆっくりと頭を撫でられる。
「はいっ・・・はいっ!なんでも聞きますから、ご主人様っ・・・死なないでっ!死なないでっ!。」
「いい・・・から、立て・・・るな?。」
私はその言葉を聞いた瞬間、恐怖で動かなかった足が、すぐに力を取り戻した。
「よ・・・・し・・・その・・・まま・・・後ろへ・・・ゆっくりと逃げて・・・いくんだ・・・。
ヤツが・・・俺に攻撃を加えたら・・・一気に森の中へ・・・ゴフッ!。」
こんな時にまで、私の方に体を向けて、ゆっくりと説明するご主人様。動いただけでも血が流れ、凄まじい痛みのはずなのに。
私に450のような大きな治癒機能がついてなかったのを呪った。どうして私はいつもドジで・・・戦場では役に立たないのだろう。
それを知っていたはずのご主人様は、今まで役立たずとは一言も言ったことはなかった。その思いに気付いて、また涙が出た
私は・・・私は・・・狙撃しかできないのに、戦場では座ってばかり・・・
それが私の体を突き動かした。
もうライフルを持ち上げる、力も残ってないご主人様の、手を一生懸命持ち上げる。
「な・・・に・・・をしているっ!早く逃げろ・・・!。」
「およばずながら、援護いたします」
ご主人様の腕を肩に乗せて、私の二倍はある手を私の小さな手で包む。そしてそっぽを向いてるドラゴンの頭に狙いをつけた。
「バ・・・カ・・な。よせ・・・何の為に俺がお前・・・を・・・。」
「ずっとずっと・・・守ってくれて、ありがとうございます。」
私は引き金を引いた。怖さを忘れる度に・・・引き金一つを引くたびに、ご主人様と精一杯叫びながら。
「ご主人様!ご主人様!ご主人様!ご主人様っ。」
無機質だと思っていたご主人様の体温を傍に感じる。これが最後でもいいとさえ思えるくらいに、暖かかった。
涙でかすんで、ドラゴンに上手く、狙撃できている事もよく分からなかった。
「グギャアアアアアアアアア!!!!!。」
数秒後、ドラゴンが、悲鳴をあげながら、空中へと飛び去る。倒せはしなかったが、予期せぬ方向から狙撃を受けて、
逃げる選択肢を選んだみたいだった。
「・・・ミッション・・・失敗・・・だ・・・な・・・。だが・・・よく・・・や・・・ッ・・・た。」
「死なないでっ!死なないでご主人様!ちゃんと狙撃もしますから!座ったりしないですから。」
「・・・いい。お前は・・・その・・まま・・・で・・・いい・・・。」
私の頬に手を添えたまま意識が途切れたご主人様を抱きとめる私。ご主人様の、ポケットを探って、通信機を取り出す。
「本部・・・応答えぐっ願いま・・・すっ!。」
「こちらパルムガーディアンズ本部・・・。」
そこからはよく憶えていなかった。力が抜けて私も気絶していたみたい。奇跡的にもご主人様は回復し、また戦場に立てるのだという。
冷え切ったグレーのルームはもう、依然の雰囲気はなかった。机の上には、ノートの切れ端とえんぴつが転がっている。
題名は・・・・「お前の名前。」
240 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
03:17:57.14ID:J5Tx8yIy
空気ブッタ切って投稿。シリアスだけど、深夜だしいいよね?
見吉よりはきっとマシな作品だと思うから・・・
241 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
04:54:12.46ID:dpScUB1i
>>240
気が向いたら、また描きにきてくれ
何となく、いつも店番をしてるうちの430の事を思い出してしまったよ
242 名前: 224の続き 1/4 2007/02/08(木) 05:16:59.15 ID:QWWDSmfc
ヒュマ男「お待たせしました、何をお探しですか?」
部屋の主であるヒューマンの男性がショップスペースに戻ってきた。
その声に、ショーケースの前で何やら言い合っていた中年のヒューマンと440が振り返る。
中年ヒュマ「ああ…いや、俺達は客じゃなくて…こういう物だ」
中年ヒュマが身分証を差し出す。
ヒュマ男「ガーディアンズ情報部…?」
中年ヒュマ「そうだ、その中でもガーディアンズの隊員達からの情報収集を担当している」
440「私はこのおっさんのパートナーで、仕事の手伝いをさせて貰っている」
ヒュマ男「なるほど…情報部の方が来たと言うことは、何か事件でもありましたか?」
先程まで営業スマイル…とまでは行かずとも柔らかな表情だった部屋の主が少し真剣な顔つきになる。
中年ヒュマ「いやいや、心配は要らない、ただの実態調査さ」
軽く笑いながら中年ヒュマが否定する。
440「要するにアンケートだな。偉そうに『情報収集』なんて言ってもおっさんの仕事なんてこんなもんだ」
中年ヒュマ「…」
440「…」
中年ヒュマ「…今『ガーディアンズと所有PMの相互関係と及ぼし合う影響』ってのを調査してるんだが」
440「主従以外にどんな関係を意識しているのか、一緒にいて何を得るのかだな。
ウチのは、頼れるおっさんで得る物はないな。むしろ匂う」
中年ヒュマ「手間のかかるガキで得る物はないな。むしろ大飯喰らいで金がかかる」
440「…」
中年ヒュマ「…」
ヒュマ男「は、はぁ…」
コマ送りのように硬直する空気にヒュマ男がやや困惑する。
中年ヒュマ「…そんなわけで、お手数だが本部まで来て少し協力してくれないか」
440「調査は主人とPMに対してそれぞれ別々に行う。プライバシーは双方の間も含めて絶対に守る」
243 名前: 224の続き 2/4 2007/02/08(木) 05:17:29.98 ID:QWWDSmfc
ヒュマ男「それは構いませんが…今すぐはちょっと無理ですね」
居住スペースの方を一瞥するヒュマ男。
中年ヒュマ「そういえばPMの様子がおかしかったな…病気なのか?」
440「(おい、おっさん…!)」
440が小声で声をかけながら中年ヒュマの裾を引く…が、中年ヒュマは気付かない。
部屋の主は「いえ…」と言って苦笑する。
ヒュマ男「これですよ」
中年ヒュマ「何だそれは…モノメイト…?」
ヒュマ男「ええ…あの子が作ってくれた物です」
中年ヒュマ「モノメイト基板から…って訳でもないだろうな。それで泣きかけてたのか…」
ヒュマ男「そういうことです」
ヒュマ男はそう言ってまた苦笑する。
440「…」
中年ヒュマ「そうか…しかし、それで具合まで悪くなるのか?」
440「おいおっさん、そんな訳ないだろう。『そういうこと』したに決まって…」
もう一度裾を引く440。今度はしっかり聞こえたようだ。…部屋の主にまで。
中年ヒュマ&ヒュマ男「「…『そういうこと』…?」」
視線が440に集中する。
440「だから……いや…ほら……えーっと………な、何でもない」
散々口ごもった挙げ句顔を赤くして下を向く440。
男二人は顔を見合わせて『?』という反応をする。
244 名前: 224の続き 3/4 2007/02/08(木) 05:17:49.76 ID:QWWDSmfc
ヒュマ男「…?…えーと、星霊祭の飾り、ってご存じですか?」
中年ヒュマ「いや…星霊祭は知っているが、飾りにまで詳しくはないな」
ヒュマ男「あれのことです」
部屋の主が指さす先には、部屋の両壁に合わせて一つずつ配置された大きな飾り。
中年ヒュマ「ほう…これは見事な物だな」
ヒュマ男「これを作って貰っていたんですよ」
中年ヒュマ「で、モノメイトができ…っと失礼」
ヒュマ男「はは…。まぁそれで、これはニューデイズ観光局の基板で作るんですが、
素材がニュー・アッシュ50個で」
440「ご、ごじゅ…」
下を向いたまま話を聞いていた440がびくっと反応する。
中年ヒュマ「それじゃ、失敗したら泣きたくもなるわな…」
ヒュマ男「いえ、それは良いのですが…普及規格にそのまま従っているので、合成時間が15分なんですよ」
中年ヒュマ「15分…そういえばルームグッズは15分が基本だったな…って、木材50個をか」
ヒュマ男「そう言う事です…ゆっくりやって良いって言ってるんですが、根が真面目な子なので…」
再び扉の方を見る部屋の主。そしてその視線が目の前の440の方へ向く。
ヒュマ男「…その440のさっきの反応を見るに、やっぱりあの状態は異常なんでしょうね…
主人といえ、体を壊すような無理のさせかたは…失格だったかも知れません」
440「え、あ、いや、『そいういこと』ってのはそうじゃなくて、その」
真面目に悲しそうな顔をして溜息を吐くヒュマ男を見て焦る440。
440「ってことは結局誤解か、あうあう」
真っ赤になってまた下を向く。
中年ヒュマ「…主人の資格か…難しい、そして永遠の問題かも知れないな…」
全員黙ったまま、少しの間。
245 名前: 224の続き 4/4 2007/02/08(木) 05:18:18.10 ID:QWWDSmfc
再び口を開いたのは中年ヒュマだった。
中年ヒュマ「…まぁ、あんたがPMの事を大切に思っているのは良く分かった。
良かったら調査にも協力してくれないか、見直す良い機会になるかもしれんし」
ヒュマ男「…ええ、すぐでなくて良いのでしたら、喜んで」
440「大丈夫、まだ暫く続く調査だから、本部の受付で言ってくれれば担当者が出てくる」
中年ヒュマ「とはいえ、折角の縁だし、時間が出来たら俺に連絡をくれないか、用意しよう」
パートナーカードを送信する中年ヒュマ。部屋の主もカードを送る。
ヒュマ男「ありがとうございます」
中年ヒュマ「じゃ、俺らは次の部屋に行くよ。あの子を見ててやれ」
440「時間を取ってすまなかったな」
ヒュマ男「では、近日中にまた」
部屋の入り口で会釈をして、二人が出ていく。
それを見届けるとヒュマ男は早足で居住スペースに入っていった。
ヒュマ男「おーい……っと…」
ベッドで寝息を立てている441。
その主人である男性は、側の椅子に腰掛けると優しく涙の跡を拭ってやった。
246 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
05:19:05.59ID:QWWDSmfc
…変だなぁ。今回は短く終わらせるつもりだったのに、やっぱり続編が長い。
ともあれ次で漸く質問に答えますよ!
因みにこれだけ前置きして置いて普通に一問一答で済ませます…やめてリアルハンドスピアで突くのはやめて
途中でヒュマ男が問題提起っぽいことを言ってますが、これについて展開させるつもりは当面ありません。
(失敗したのは事実…orz…なので少しぐらい会話に出るかも知れませんが、本題にはしません。)
勿論中年ヒュマと440に何か言わせる予定もないので、
この件についての二人の反応は>>195氏の暇つぶし投稿用ネタに、と言う事で…
>>226
ぐは、逆でしたか…
何だかんだかなり似たもの同士っぽいイメージだったから、どっちにどっちをやらせるか迷ったんですが、
最終的に「勝手に誤解してあんな事やこんな事を考えるのが中年ヒュマの方だと嫌だな…w」という理由でこっちに…
420の件もあったし。
……というか今回は440のキャラを壊してしまったような。重ね重ね申し訳ないorz
>>225>>227
そのほうが「良い」からに決ま(ry
…一応本人もかなり無理のある作業なのは把握してるから、
少しでも熱の蓄積を抑えるために上着だけ脱ぎ捨てている。と言う設定。うん、設定。
>>240
久々にシリアス一直線な短編を読んだ気がします…GJ
ライアもこの位『他者との繋がり』を感じさせるエピソードを演じてくれればなぁ…
247 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
05:20:08.04ID:aHHZlm2k
冷たく突き放してるようで実は守ってる、良い奴だなぁ・・・w
主人公のパシリは台詞とライフル撃ってた辺りから430ってとこだろうか
まあ何にせよ良いストーリーだったw
ただ一つ言わせて貰うともう少しスペース空けたほうが読みやすくていいと思う
望ましいのは少し間が空いた時、場面が切り替わった時、ナレーションと台詞の合間などなど(俺の場合空けすぎな気もするが)
50行の制限がある分凝縮したくなるのもわかるがここはSSスレ、その点は気にしなくても大丈夫
長くなるならいっそ5~6レス使うくらいの気で投稿してもいいんだぜ(それ以上になる場合はテキストで何処かにアップが望ましいが)
まあでもストーリーはよく出来てるしネタが出来たら是非また投稿して欲しいw
248 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
05:33:50.69ID:aHHZlm2k
アンカー付け忘れた、>>247は>>240へのレスで
>>246
ほぼヒュマ男だけが回答してる感じだw
>少しでも熱の蓄積を抑えるために上着だけ脱ぎ捨てている。と言う設定。うん、設定。
なるほど、それなら納得・・・出来るかどうかは怪しいがw
まあ俺もその方が「良い」んだg やめてガミサキはやめて
249 名前: 240 2007/02/08(木) 08:12:34.61 ID:J5Tx8yIy
>>241あぁ・・・書いたのが報われる言葉です。ありがとう
>>246ライアさんは自分が一番綺麗ですから、他が見えないのです。
>>247確かに詰めちゃった感があるけど、一気に読んでもらうのが本望だったので。
間を空けるとなんとなく冷めちゃうかなと。引き込めるような文章を書くにはまだまだ遠い・・・
アドバイスthxです。
読んでくれた方、感想くれた方、どうもですー。つ基板/スケープドール
250 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
11:07:32.39ID:J5Tx8yIy
やっぱり明るいのを書けるのはいいなぁ。自分のとは違う、こう軽やかさがある。
中年ヒュマと440の関係が、くすぐったいようで楽しいぜ・・・
251 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
11:13:49.92ID:uavVbKgp
>>231
ナイス夢落ち
わくわくしながら読んでしまったです
このままアニメ化希望…ってかソニチと入れ替わってシナリオ担当になってくだせいw
やっぱしわんわんサンドが勝つんだろうとか読めるのも、このスレのおかげですし
優勝寸前に小ビス子の抱擁を妄想して自爆とか膨らんで考えてしまうのも
各キャラ創造主諸氏のすばらしさゆえと感謝です
252 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
18:24:12.75ID:kSIF/Wwm
>>236 氏
ページリンクについては、私もよくわからなかったため、
内容をコピーした新たなページを作製し、リンクさせておきました。
応急処置ですので、wikiに詳しい方は、正しい編集よろしくです。
253 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
19:52:10.81ID:QeZb+aNR
>>249
>一気に読んでもらうのが本望だったので
>間を空けるとなんとなく冷めちゃうかなと
一気だとスピード感はあるけどそれが長く続くと読み手も疲れるからほどほどに
調整の勘は自分で読んで直しての繰り返しか他人に読んでもらって感想貰うとかで覚えるしかないと思う
まあ要するに何事も経験あるのみw
254 名前: マスターズサイド 2007/02/08(木)
21:44:30.62ID:NncuvNWH
『Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?』
450c「って・・・これなに?」
ボケ主人「お題の様ですねぇ 一句捻ってみましょう。」
ボケ主人「移し身に 主を咽ぶ なごり雪」
店長「オマエ・・・それ意味不明だから。」
450c「なんで店長が居るの? PMの主人が対象なのに」
店長「良く判らんがこっちの部屋に案内された。」
つかつかとお題が張り紙され赤色の警告ラインが点滅する扉をコツコツと叩き。
王子「この部屋のお題をクリアしないと次の部屋には行けないようだな。」
450c「じゃ私から ぽこ(GH420)は我が子です。」
店長「それだけ?」
450c「うん それだけ。」
ボケ主人「私はもう言いましたよ。」
店長「俺は対象外のはず。」
王子「俺か・・・俺にとっては人質かな。」
店長「人質関係? どんな関係だ?」
王子「失った時に気が付く関係さ あれは俺の人質だったのだと。」
店長「抜け始めて判る長い友達みたいなものか。」
ガコン。耳慣れた音を立てて警告ラインがグリーンに変わり扉は開く。
『Q2:相手から何か学んだ事がありますか?』
王子「これが次のお題か。 俺が俺のPMから学んだ事・・・主は主たる責任がある。」
王子「だから従者を見捨てる主には主たる資格は無い・・・・。 だが」
王子「主でも従者でもない対等な立場になってこそ求められるモノがある事を学んだ。」
ボケ主人「背負う子が 無間の闇へ 花の道」
店長「質問の答えになって無い気がするんだが。」
450c「お金を手に入れる方法かな? ぽこは沢山食べるから食費が大変で・・・・。」
450c「で、お金は自分で稼ぐより 持ってる人からせしめる方がいいって学んだよ。」
店長「オマエの答えも微妙に質問の意図とは違う気がするぞ。」
ガコン。3つめの部屋への扉が開く。
『Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?』
450c「特に変化はないかな 目に見えなくてもいつもそばに居るのが家族でしょ。」
王子「2、3日なら顔を見なくても平気だが、それ以上となると気になるか。」
ボケ主人「獅子の谷 汗拭く我子に 思いはせ」
450c「で、さっきの話の続きなんだけど。」
450c「店長ってPMの主人でも無いのにどうしてここに居るの?」
店長「さぁな 何かの間違いだろ?」
450c「ふーん。そうなんだ でも、店長って母さんと一緒に居ること多いよね。」
店長「コイツは歩く核爆弾だからな 誰が一緒に居ないと何しでかすかわからん。」
450c「母さんがいつもそばに居ないと不安?。」
店長「知るか。」
ガコン。最後の部屋の扉が開いた。
255 名前: スレイバーズサイド 2007/02/08(木) 21:45:38.14ID:NncuvNWH
『Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?』
450d「これは何なのでしょうか? 強制参加のミッションだと聞いていたのですが。」
450c「なんか、PMと主人の意識調査みたいなんよ。」
450d「具体的には何をどうすればいいのでしょうか?」
450c「向こうの部屋はお題に答えて次の部屋に進めばよかったから」
450c「こっちも同じでいいんやないの」
450b「つまりこの部屋の様子を監視している悪趣味な奴が居る訳だ。」
450d「あの失礼ですがどちらさまでしょうか?」
420p「かーさん この人 足が無いよ」
450b「みぃたなぁ。」
420p「無い足をどーやって見るの?」
わいわい がやがや
無印「・・・・・・・。@リ*゚ -゚*ノ|」
450c「えっ?お題を答えろ? あっえーと・・・。母さんは一応私の指導教官。」
450d「主人は母で赤の他人と言う関係です。」
450b「旦那は・・・・私の未練かな? うん きっとそう。」
420p「かーさん しゅじゅーって何味?」
450c「犬でも食べない程の酷い味らしいんよ。」
420p「だったらあたし しゅじゅーなんていらない。」
ガコン。耳慣れた音を立てて扉が開く。
『Q2:相手から何か学んだ事がありますか?』
450d「”私が”主人から学んだ事は全て忘れてしまいました。」
450b「そうねぇ ”学んだ”が学習したって意味なら 旦那は馬鹿な奴って事かな。」
420p「えへへぇ カニの味です。」
450c「母さんから学んだ事? やっぱゴキブリ精神なん?」
無印「・・・・・・・。@リ X -Xノ|」
そして次の部屋へと。
『Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?』
450c「これが最後のお題なんよ。」
450b「旦那が一緒に居てくれない時間は、旦那の馬鹿さ加減が身に染みるなぁ。」
450b「だからもっと効率のいい稼ぎもあるでしょとか」
450b「他のガーディアンズはもっといい装備してるでしょとか・・・・・。」
無印「・・・・・・・。@リ ? -?ノ|」
450c「450になってからは とーさんはいつも一緒に居てくれるから忘れたって?」
450d「結構良からぬ考えが悶々としてきます。 私の本当の主人は・・・とか。」
450c「まぁ・・・母さんから独立して結構たんつんで、ホームシックとかは無いんよ。」
420p「かーさん あたしお腹すいた。」
ガコン。最後の部屋へと。
256 名前: エネミーズサイド 2007/02/08(木) 21:47:00.63ID:NncuvNWH
主人とパシリが合流した最終部屋にて。
???「諸君らの協力により貴重なデータがえら・・れ・・た・・・・」
店長「なんだ、急に居なくなったと思ってたらそっちの部屋に行っとんたんか。」
450c「もぅ、PMと主人の掛け持ちしてる身にもなって欲しいわ。」
???「よって、しかるに、ということで・・・・・・。」
440「おっさん誰も聞いてないぞ。 そういや最初の説明の時も誰も聞いてなかったな」
ボケ主人「・・・・あれがボスですか?」
王子「ボスみたいだな。」
450d「ボスを倒せばミッションクリアですね。報酬はどのぐらいでしょうか?」
ボス(仮)「おい・・・お前ら人の話を・・・・・。」
450b「ま、旦那にはそれなりに恩もあるから少し稼いでくるか・・・。」
無印「・・・・・・・。@リ *゚ -゚*ノ|」
互いに顔を見合わせるボス(仮)と440。
440「・・・・・おっさん・・・すまね。」
440はくるりと一同の方に向き直り。だだだーっと一同の方へ駆け寄ると
440「みなさん助けてください!! 私は捕まえられてたんです。」
420p「かーさん あたしお腹すいた。」
450c「ぽこ あれを食べるとお腹こわしますよ。」
ジリジリとボス(仮)に迫る一同。
ボス(仮)「ちょっと・・・・おい・・・・・・アーッ!!。」
440「まあ ザコですね。」
-------------------------------------------------------------------------------
時間無いわ、アクセス規制はかかってるわでやっと書きあがったよ。
257 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木) 22:01:02.77ID:b1tXoSFv
おっさん…永遠に…(´;ω;`)
しかし無印は一体何を学んだというのだろう…w
258 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
22:32:27.21ID:vLKSNk6E
>>246
もしよろしければ何処が問題提起なのか教えてくれないか
俺の読解力のなさ故に全くわからんかった
教えてくれればそれに答えるネタを書くつもりだぜ
440のキャラはハッキリ言ってGJ
自分で誤解して赤くなっちゃうなんて440かわいいよ440
>>250
主人が助かって本当に良かった…
これで主人がパシリをおいて…なんてことになったら目から汁が出る所だったぜ
実は中年ヒュマには暗い過去があって、普段は哀愁漂うおっさんなんだぜ?
もう書き上がってるから隙を見て投下する予定
>>256
~~~~~~~~~~
中年ヒュマ「440、危ない!」
中年ヒュマ「うっ」
OSSAN(オッサン)は死亡しました。
~~~~~~~~~~
440「という展開になるのかと」
中年ヒュマ「ならねぇ。勝手に殺すな」
哀れ中年ヒュマ。全治1ヶ月と見た
しかし日付の人のキャラ勢揃いで応えて頂けるとは…
本当に一つの大家族を見ているようで和んだ
259 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 12007/02/08(木)
23:24:57.98 ID:+6NcAVBP
…くろいねこさん、おなかいっぱい
…しろいねこさん、ともだちいっぱい
照明器具が一つも作動していない真っ暗な部屋の中、ビジフォンだけが明かりを灯していた。
その無機質な四角の光が、コンソール前の小さな人影を映し出している。
微動だにしない人影。ただ、コンソールパネルの上を、まるで派手なダンスのような激しさで、
指が動いている。微動だにすることを止めない「彼女」と同じく、いつまでもいつまでも。
…ぶちのねこさん、しあわせいっぱい
…とらじまねこさん、ゆめいっぱい
あるいは、彼女が呟くように歌い続ける、その言葉の羅列のように。
たんっ! と、何かの一区切りを付けるように、彼女の指がパネルのボタンを強く叩く。
アクセスコード認識中。ビジフォンの前の彼女は、軽く頭を上向けると、何かを思い出した
かのように、背後を振り仰ぐ。…ベッドの上には、一人の男性が眠りに就いていた。
彼女は知っている。断言出来る。…白目を剥き、口から泡をこぼす彼は、もう二度と目を覚まさない。
「…些細な量ですね? ヒューマンの致死量とは」
ぱきんっ。小気味良い音を立て、彼女の前歯が板チョコを割る。
それは、彼が口にし、絶命した、猛毒入りチョコレート。
彼女はその甘味を心ゆくまで堪能し…、
小さな電子音と共に反応を示したビジフォンへと再び視線を戻す。
認識完了
にっこりと、彼女は笑った。なるほど流石に大したものだ。
甘い毒で殺してあげて良かった。最後のご褒美には丁度良かっただろう。
彼はガーディアンズであると共に、名うてのハッカーだった。度が過ぎた「お遊び」のせいで、
何度も情報管理局から大目玉を食らっては笑っていた。
彼の「遺品」は、自分の「道具」とするには十分だった。…ありがとう、それとさようなら。
『二ヶ月ほど成り代わらせて貰った』名も知らぬGH-440と、その主に、お礼と決別。
そして当然のように、彼女はそんな彼らを忘れる。ただ電源を切るように。
メインコンピューターの中心にまで辿り着ければ良い。
そこまで行ければ自分の「能力」を発揮出来る。
彼女は再び物言わぬ彫像と化し、猛烈な勢いで十指を動かし始める。
…たくさんのねこさん、たくさんいっぱい
…ちいさなねこさん、なにもない
彼女の唇からは、再び歌が。
…ちいさなねこさんかんがえた いっぱいいっぱいかんがえた
…ぼくはとてもちいさいから、きっとだれのかわのなかにもはいっていける
…ちいさなねこさんおおいそがし
…ころして、はいで、かぶって、まねして、おおいそがし
歌が、言葉が、姿を変えていく。
260 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 22007/02/08(木)
23:25:35.11 ID:+6NcAVBP
…けれどもそれはだれかのしあわせ ちいさなねこさんのしあわせじゃない
…ちいさなねこさんはふりかえる じぶんとおなじねこさんがいたはずだから
…ちいさなねこさんはひとりぼっち
…いつのまにかほんとうにひとりぼっち
…じぶんとおなじねこさんは しあわせになっておりました
それは呪詛。音を成す呪い。幾重にも積み重ねられた怨嗟が織りなす、底なしのノロイ。
コンソールの上を踊っていた右手が、それまでの優美な動きとは一転、恐ろしく鈍重で
危うげな動きを見せながら、コンソール脇に置いた板チョコレートへと伸びていく。
ガタガタと震えながら、コンソールとチョコとの間にある全ての物を無造作になぎ払いながら、
その手はようやくチョコレートに触れ…、――べきぐきぐしゃちゃぁっ!
その指は、まるで加減の効かない鉄の義手のように、一瞬でチョコレートを粉々に握り潰した。
チョコレートは、砕かれるや否や、彼女の指が放つ猛烈な熱により、ドロドロに溶けていく…。
こくりと首を傾げ、彼女は不思議そうにその光景を見る。自らが成した光景を。
疑問符を浮かべる子猫のような、その愛らしい表情は…、その光景と合わせて見れば…、
寒気がするほどに、ただただおぞましい。
あまりにも無邪気で、理知に乏しい、純粋にして絶悪の極地。
「あっは」
唐突に、彼女は笑った。指先が放つ熱に溶け出したチョコを舌先に運びながら、彼女は笑った。
指からはとろけたチョコがしたたり落ちていく。それはまるで、血のように。
(いつまでこんなことやってんだい。…もう、アタシらがバケモノで、
そして、バケモノ通りの生き方しか出来ない世の中なんざ、とうに終わってんだよ)
「いつまで? どうして? なんで? そんなのかんたん」
耳元でうなる過去からの声に、彼女は笑って答えた。
彼女と死体と、それだけしかいない空間の中、右耳の方に聞こえた気がしたから、ふいと右を向いて、そして…、
バキィイイイイイイイイイイイイイイィッ!
チョコレートまみれの彼女の右手が、一瞬でビジフォンを叩き潰した。
一欠片の容赦もなく。己の右腕に返ってくるだろう反動すらも省みず。
バチバチと火花が散るマイルームの中、彼女は椅子から飛び降りた。
用は済んだ。もうこの部屋にいる必要はない。…ここの440に成り代わって二ヶ月。
程よく飽きてきた頃だった。何もかもが丁度良い。
手の甲を覆うチョコレートを、小さな舌でぞろりと嘗め上げ、
左手で、ずれた帽子を被り直し…、
「ただ…、そうしたくてたまらないからよ…!」
マイルームのガラスには、怨念そのものを顔面に張り付かせた…、
一人のGH-440が写っていた。
261 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 32007/02/08(木)
23:27:35.82 ID:+6NcAVBP
「一万年と二千年前から愛している~」
いつだかどこかで見ず知らずのガーディアンズが歌っていた歌を歌いながら、
私は私たちのタダレた愛の巣の掃除を進めていく。
「八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった~」
一度聞いただけだけど、どうにもメモリにこびりつてい離れない。
あれだ、多分これが「脳味噌周回ソング」っていうものなんだろう。
つくづく人間どもの文化というものは侮れない。
「一億と二千年あとも愛してる~」
いやもーだってこの歌、私のご主人様へ捧げる歌みたいなんだもん!
ぶんぶんと掃除機のホースを振り回し、私ことGH-430は独り悦にいる。
嗚呼、嗚呼、マイリトルストロベリー小ビーストご主人様。私は三億年経ったって
貴方の恋の奴隷です…! 近いうちのその立場を逆転させるつもりではありますが!
「君を知ったその日から、僕の地獄に音楽は絶えない~、っと」
「はぅー?」
びしぃっ! と掛け終えた掃除機の先端をライフルよろしく突き出して歌う私の真横を、
乾燥を終えた洗濯物を抱えたご主人様がきょとんとしながら歩いていく。
「430? なんのお歌です? はう? いちまんねん? すごい長いのです」
「あ、ははははははははぁっ! ななな、何でもありませんよぉー!」
うっわ超恥ずかしい…。かぁっ! と顔が真っ赤になるのがわかる。
「なんだかとても楽しそうでしたのです。教えて欲しいのですよ」
ふかふかのタオルの山を抱えながら、ご主人様がにっこにこと笑って言ってくる。
ぬ、ぬぬぬ、では…、
「えーとですね、一万年と二千年前から愛してる~」
「はぅ。いちまんねんとにせんねんまえからあいしてる~」
……
ぶばぁっ!
次のフレーズを教える間もなく私の鼻からはオイルが吹き出る!
「430!? つ、次は鼻血出さないと駄目なんです!?」
「ぢがいばず…! ぞうではないでずが…!」
だだだだだだ駄目です! そんな舌っ足らずなキュートボイスで「愛してる」なんて
歌われた日には私が物理的に生きて行けません! オイル空っぽになるぅうう!
「はうー、では続き教えてくださいなのですよ」
最近ってばご主人様もたくましくなっちゃって…。
私が鼻オイル吹いても日常茶飯事として受け止めてらっしゃられる…!
ああ! でも、ご主人様の声でこの歌うたわせてぇッ! 聞きてぇっ!
がんばれ私! 根性だ430! オイルはまだ残ってる!
「は、はっぜんねんすぎたごろがら…」
「はうー。八千年過ぎた頃から~」
随分と色々あって、随分と大量のオイルを補充したけれど、
やがて私たちの部屋は、私とご主人様の歌声で一杯になる。
私は…楽しかった。
ホントは歌ってる歌なんかどうでも良かった。一緒のお歌を歌えるということが、
こんなに嬉しいことだなんて知らなかった。
一緒に過ごすようになって半年以上になるけれど、私はご主人様と一緒に過ごす
生活に、まだまだ見知らぬ幸せがたくさんあることを知った。
262 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 42007/02/08(木)
23:28:08.51 ID:+6NcAVBP
「一万年と二千年前から愛している」
「八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった」
「一億と二千年あとも愛してる」
「君を知ったその日から、僕の地獄に音楽は絶えない」
ああ…、でも、…この歌でないほうが、良かったのかな。
掃除も洗濯も終わり、二人で並んで腰を下ろして歌を歌いながら、
私はそっと、ご主人様の横顔を盗み見る。
楽しそうに歌うご主人様。
きっと、音を追いかけるのが楽しくて、歌詞なんて気にしていないだろう。
…この歌は、そんなに楽しい歌じゃない。
私は今更ながら、この歌が自分のメモリにこびりついた理由に気が付いた。
この歌は…、昔の「私たち」と、今の「私たち」に、どこか通じているような気がするんだ…。
ふと、付けっぱなしのビジフォンが、バレンタインシーズンのCMを流していた。
「…もうそんな時期なんだなぁ…」
私はぽつりと呟いた。…ご主人様に一球入魂の渾身のチョコを贈るつもりだけれど、
どうもこの季節みたいに、お菓子が話題に上る時期になると…、
「アイツ」のことを、思い出す自分がいる。
「あのですね、430」
「はい?」
ふとご主人様に声を掛けられ、私は我に返る。
「時々ケンカをしても、…ずっと一緒にいましょうね」
「…え?」
振り向けば、ご主人様は私の隣で、優しく笑ってた。
…たまに、思う。
ひょっとしたら、ご主人様は、「私のこと」を薄々気付いているんじゃないだろうか、って。
「…430が、時々すごく遠くを見てるような時があるのです。…そんな時は、私は、
何でか、すごくすごく、気持ちにぽっかりと穴が空いてしまうのです」
「大丈夫です」
私は笑って、ぎゅうっと、ご主人様の小さな手を握りしめ、自分の胸に押し当てる。
「一億と二千年経ったって、私はずっと、ここにいますから」
もうすぐバレンタインだ。
しんみりしてるなんて、今の私には似合わない。
精一杯大騒ぎして、精一杯オイルでも吹いて、盛大なイベントにしなければ。
だから大丈夫。…うん、きっと、大丈夫…。
私たちの「地獄」は、もうとっくに、終わっているんだから。
263 名前: 名無しオンライン 2007/02/08(木)
23:34:22.50ID:+6NcAVBP
過去編でなく長編をやってみたくなってしまいまして…。
それなりに長く続いてしまいそうな予感がしますorz
位置的には「ストーリー最終エピソード」を意識していたりします。
最近ほんわかが多かったので、ちょっとまたシリアスがやりたい病がw
時々の更新になっていくと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。
「一万年と~」の歌は少々悪のりが過ぎたかとか思っていたりw
なんだか聞いていたらホントに頭から離れなくなってしまってw
>>252さん
ページ位置移動ありがとうございました! 助かりました~。
中年ヒュマと440の問答ネタもやってみたかったんですが、
どうにも面白いオチが出てきませんでした…orz 修行が足りないなー…。
264 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
01:29:14.40ID:jN73GauB
新手のワンワンサンドか!w
小ビス子氏はワンワンサンドシリーズの創造主だけにどんな奴が飛び出すのか今から楽しみだ・・・w
シリアスといえば俺も止まってるなぁ一つ・・・orz
265 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
02:10:57.37ID:SQFdjQyt
ヒャハア!久々 でもないけど投下
195を受けて勢いで描いた…沼子なのは自キャラだったりな訳で
#http://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu2359.jpg
おっさんを誤魔化してたり
本当は質問に答える形で描きたかったり
シリアス投下の中にこんなの投下もどうかと思ったが
いいよね!
このスレだけは無くなりませんよーに
266 名前: 245の続き 1/5 2007/02/09(金) 05:43:45.91 ID:vfd9Jjsu
ヒュマ男「こんにちは」
441「お邪魔します」
中年ヒュマ「おう、時間通りだな」
440「良く来てくれた」
ガーディアンズ本部情報課…その応接室の一つにやってきたヒューマンとGH441を、
中年のヒューマンとGH440が出迎える。
441「先日は失礼しました…」
中年ヒュマ「なに、気にするな、それより元気になったようで良かった」
441「ありがとうございます。一晩寝たらスッキリです」
441が微笑む。
440「本当に気にする必要はないぞ、おっさんは暇人だしな」
中年ヒュマ「全く、この440にもお前さんみたいな可愛いげが欲しいところだ」
440「…」
中年ヒュマ「…」
ヒュマ男「は、はは…お二人も相変わらずお元気そうで」
苦笑いで返すヒュマ男、この空気が初めてで少し焦っている441。
中年ヒュマ「…さて、折角来て貰ったことだし、さっさと用を終わらせようか」
ヒュマ男「そうですね」
440「終わったらおっさんが昼食を御馳走してくれるそうだ。しっかり頼むぞ」
中年ヒュマ「…待て」
440「あの飯店の飯は旨いぞー…441、お前はこっちの部屋だ、付いてこい」
441「はい、宜しくお願いします」
中年ヒュマ「…」
(調査部分は音声のみでお送り致します)
267 名前: 245の続き 2/5 2007/02/09(金) 05:44:31.03 ID:vfd9Jjsu
<441編>
440「質問は3つ、データとして集計はするが、保存は匿名で行う」
441「ご主人様には…」
440「勿論秘密だ。心おきなく答えてくれ。さて、他に質問がなければ始めるぞ?」
441「はい」
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
441「主従以外…?考えたことがないですが、何か意識するべきなんでしょうか?」
440「いや、特に何も思い当たらないならそれで良いんだが。お前にとってあの男性は『ただの主人』なのか?」
441「私はご主人様のパートナーマシナリーですので…あ、でも、『ただの主人』ではないかもしれません」
440「どういうことだ?」
441「もしも私が他のガーディアンズに配属になったとしても、
今のご主人様と同じように尽くしたいとは思わないと思います。
…単純な表現になってしまいますが『とっても素敵なご主人様』という感じですね」
440「ふんふん、なるほどね」
441「それと、この間『大切なパートナー』って言って貰えたのは嬉しかった(ぼそぼそ)」
440「(顔を赤くしてぼそぼそと…横道な可愛い奴だな…まぁ、記録だけして追求はしないでやろう)」
Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
441「戦い方…とかそう言う話ではないですよね」
440「それもアリなんだが、どちらかと言えば…考え方とか、精神面だな」
441「精神面…」
440「まぁ、難しいかもしれないな」
441「辛い気持ちになったときご主人様に助けて貰うことはありましたけど、私は何も身に着けていません…」
440「そうか…良い主人なんだな」
441「はい。私もいつかご主人様のように人を助けられる優しくて前向きな心を持ちたいです」
440「(これもある種の回答…か?なんか惚気の雰囲気も感じるが)」
268 名前: 245の続き 3/5 2007/02/09(金) 05:44:50.51 ID:vfd9Jjsu
Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
441「え、えーと、そのー……ミッションではぐれるととても不安な気持ちになります」
440「誤魔化さない。顔に出てるぞ。まぁ任意回答だから強制はしないが」
441「すみません……一日なら勿論平気ですけど、丸二日も帰らないとちょっと寂しく…逆に一緒だと落ち着きます」
440「恥ずかしがることはない。大体PMなんてみんなそんなモンだよ」
441「はい…でも、ご主人様に気を使わせたくないし…ただ、長く空けた後はそれを理由に甘えられ…じゃなくて…」
440「私だってあのおっさんが何日も帰らないと寂しいんだ(ぼそ)」
441「え、何かおっしゃいましたか?」
440「何でもないっ!えーと、二日も帰らないと寂しい、だな!」
441「お、大きな声で言わないで下さい(真っ赤)」
440「あ、すまない(か、かわいいっ)」
…
440「よし、質問は以上だ」
441「ありがとうございました」
440「いやいや、それはこっちの台詞だ」
441「えーと、じゃあどういたしまして。でも楽しかったですよ」
440「そうか、それは良かった。私もだよ」
440&441「……」
269 名前: 245の続き 4/5 2007/02/09(金) 05:45:06.54 ID:vfd9Jjsu
<主人編>
中年ヒュマ「さて…基本的なことはこの間話した通りだが、何か質問はあるか?」
ヒュマ男「そうですね…内容に質問はないですが…この調査、何を目的に企画された物なのでしょう?」
中年ヒュマ「ガーディアンズの生活環境の向上のための基礎調査、と言うことになっている。
…が、ここだけの話、俺はこの間のPM進化デバイス、能力制限緩和に関係あるんじゃないかとも思っている。」
ヒュマ男「なるほど…あれはかなり大きな変化でしたからね。
これがPM達に取っていい結果をもたらす調査になると良いのですが…」
中年ヒュマ「それは大丈夫だ、俺が意地でも悪い方には使わせないさ。さて、他に質問がなければ始めるぞ?」
ヒュマ男「はい」
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
ヒュマ男「そうですね…大切な無二のパートナーであり…そして、娘、みたいにも感じていますね」
中年ヒュマ「娘、か…その気持ちは俺も良く分かるよ」
ヒュマ男「まぁ、結婚もしていない私が娘云々言うのもアレですが、恐らくそんな感じなのではないかと(笑」
中年ヒュマ「うむ」
ヒュマ男「初期状態から育て、ずっと一緒に頑張ってきて、今もなお成長し続けている。
そしてこんな私を信じ、頑張ってくれている。決してただの従者ではない、大切な存在ですよ」
中年ヒュマ「そうか。大切にしてやれよ」
ヒュマ男「ええ。お互いに」
中年ヒュマ「ああ」
Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
ヒュマ男「他者を思いやる気持ち、ですかね」
中年ヒュマ「というと?」
ヒュマ男「あの子と出会う前の私は、一見当たり障りの無いようにしていても、かなり我が侭な存在だったと思います。
今でもまだまだ根は我が侭ですが、少し…ほんの少しだけ、相手のことを考えられるようになった。
これはあの子が教えてくれた気持ちだと思います」
中年ヒュマ「ふむ」
ヒュマ男「それに、昔の私はどうもピリピリしていて攻撃的でしたが、随分丸くなったと自分でも思います。
これもあの子の御陰でしょうし、他にも言葉では上手く表せないような多くのことを学ばせて貰いました。
本当に、今の私を形成する上で欠かすことの出来ない存在ですよ」
中年ヒュマ「なるほどな…」
270 名前: 245の続き 5/5 2007/02/09(金) 05:46:44.29 ID:vfd9Jjsu
Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
ヒュマ男「そばにいる時は和むというか…随分心が落ち着きます。ルームでもミッション中でもね」
中年ヒュマ「そうか…俺はミッション中は危なっかしくて落ち着かなかったりもするがなぁ(苦笑」
ヒュマ男「はは、勿論そう言う事もあるのですが、でも、パートナーが共に居るというのは心強いですよ」
中年ヒュマ「まぁ、それはあるな…では逆に、そばに居ないからどうなる、と言うことはあるか?」
ヒュマ男「そうですね…無事が分かっているのであれば、特に何か感じることは無いですね。
何か面白い物でもあればお土産にしようとか考えていますが(笑」
中年ヒュマ「それは楽しそうだな(笑」
…
中年ヒュマ「よし、質問は以上だ」
ヒュマ男「ありがとうございました」
中年ヒュマ「それはこっちの台詞だ、こっちの仕事だからな」
ヒュマ男「いえいえ、自分を見直す良い機会になりましたよ」
中年ヒュマ「それは何よりだ。さて、そろそろ向こうも終わっただろうし、応接室へ戻ろう」
…
441「ご主人様、お疲れ様です」
440「おっさん、お疲れ」
中年ヒュマ「おう」
ヒュマ男「441もお疲れ様、問題はなかったか?」
441「はい、丁寧に聞いていただけて楽しかったですよ」
440「全く問題ない、むしろ私も聞いていて楽しかった」
顔を見合わせて笑い会う440と441。
中年ヒュマ「なんだ、お前ら随分仲良くなったみたいだな」
440「同系列同士気が合うところもあるって事だ」
中年ヒュマ「俺にはお前らは正反対に見えるがなぁ…」
ヒュマ男「まぁ、仲が良いに越した事はないですよ」
中年ヒュマ「…そうだな…だがむしろ、やっぱり俺は440にも優しさとかだな」
440「さて、昼飯に行くか」
441「さっき話してくれた美味しい飯店ですね」
440「ああ、支払いはおっさんが持つから思う存分食べてくれ」
中年ヒュマ「…おい、まあ待て、話を聞け、早まるな」
271 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
05:48:02.23ID:vfd9Jjsu
と言う訳で、何とか終了。
基本的に441(元440)視点での主人とほぼ一対一の話だから、
こんなに主人の方に喋らせる機会が来るとは思わなかった…
読んでも面白くないかも知れないですが(申し訳ない)、私自身は書いてて結構面白かったですw
しかし、これで性格をまとめ直したし、書きかけの話は殆ど全修正かな…
>>258
440かわいいよ440(´・∀・)人(・∀・`)問題なかったようで良かった。
問題提起って程の物でもないのですが、『PMが倒れるほど大変な合成をさせるのってどうなんだろう』という話ですね。
上の見て貰えば分かるとおり441自身は喜んでやってる勢いなんですが、
おっさん…もとい中年ヒュマと440がこういうテーマで話すとどういう会話になるかなぁ、とか…
>>263
長編ktkr
しかし平和ボケで悲劇耐性低下中な俺は続きを読むのが怖いんだぜ…
でも続きwktk…そんなジレンマ。
>>265
首輪付けられてても幸せそうな450と暴走して怒られる440がどっちも可愛すぎる…ww
GJ!
272 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
07:07:21.98ID:FSjomhEp
あ~、ここはオアシスだな
PSUやっていけるのもここがあるお陰だ
各作者様いつも楽しく見てます
はぁ、キャラはいるんだし
私も何か書ければな・・・
273 名前: ヒュマ男と捨てポコ 1/4 2007/02/09(金)
09:50:12.99ID:MrvvMfmA
―2月14日
なんだか知らないが、旧世紀のバレンタインがどーのこーので
チョコレートがどーだこーだの日らしい。
なにやら恥ずかしそうな受付の女の子から、チョコを貰ったことは貰ったが、
別にこれといった彼女もいなければ当然彼氏もいない俺には何の関係も無い日だ。
そう、思っていた。その日の夜までは。
ざー ざー
今日も今日とて、ディ・ラガン(C)を狩って、労働の後の一杯を済ませた俺は、
夜のパルムの雨空の下を走っていた。
ついさっきまでは、快晴。しかしパルムのお天気の女神様は気まぐれのようだ。
ちょっと俺に意地悪をしたくなったらしい。
ぽつぽつとした雨が、今ではざーざーと降っている。
外見でも可愛ければ、写真にでも撮って愛でるのだが… 生憎俺は神様を見られるほど信心深くは無い。
ざー ざー
これはダメだ。どこかで雨宿りをしたい。
俺は辺りに目をやり、この雨を凌ぐ場所を見つける。
「ふぅ、酷い目にあったな」
誰にいうまでもなく悪態をつく。と、何かの声が俺の耳に入った。
「にー にー」
俺が居る建物の脇の路地からだ。
なんだろう? この声からしてもしかしたら捨て猫かもしれない。
自慢じゃあないが、俺は可愛いものが大好きだ。超好きだ。
以前にも何度かド可愛い捨て猫を拾ってきては、管理人に怒られた。
そして俺は、今日も懲りずに、そこにいるであろう猫を見るために、その路地を覗き込んだ。
「にー にー」
少し大きめのダンボール。
マジックで書かれた「どなたか拾ってあげてください」の文字。
字体から察するに、女が書いたようだ。
そして、その中にいた…眠るように丸まっていたのは…
「にー…」
雨に打たれて寂しそうに泣いている、
GH-420、通称にゃんぽこ。パートナーマシーナリーであった。
(か…… かわえぇ……)
274 名前: ヒュマ男と捨てポコ 2/4 2007/02/09(金)09:50:41.56 ID:MrvvMfmA
おっといけねェ涎が垂れるぜ。まあこの雨の下、そんなモノはわかりゃしないが。
と、唐突に
ぐきゅ~
腹の虫か? 俺じゃない。さっきコルドバサンド喰ったばかりだ。
ってぇことは、このにゃんぽこか?
俺はポケットを探り、受付の女の子に貰った包みを取り出す。
少々捨てPMにやるのは気が引けるが、すまん受付の女の子、どーせ義理だろ?
包装を開け、ポケットに仕舞うと、その中のチョコをにゃんぽこの顔の前に差し出す。
「ほ~れほれ、餌だぞ~ モギってもいいぞ~」
眼前に差し出されたそれに、くんくんと鼻を動かし、閉じていた目を開く。
ぽわ~んとした表情。ううっ、たまんねえな……
「にゃう~~ おいしそーな匂い~~ いっただっきまーす!」
かぷ
空腹なのか、ダンボールから飛び出すようにかぶりつくにゃんぽこ。
獲物は…………チョコではなく、銀色の頭髪に覆われた人間の頭部。所謂マイヘッド。
痛い………………
これが俺とコイツの、妙な出会いだった。
275 名前: ヒュマ男と捨てポコ 3/4 2007/02/09(金)09:51:56.74 ID:MrvvMfmA
プシュー
マイルームに戻る。迎えるものは誰もいない。
実は俺、パートナーマシーナリーを所持していない。
ガーディアンズ入隊の折、なにやらガーディアンズのほうで行き違いがあったらしく、
俺がパシリを受け取るのが伸び伸びとなっていた。
ガーディアンズに入隊する理由が、噂で聞いた4xxシリーズだった俺としては、
「ぶちころすぞ(´・ω・`)」的なおあずけを喰らっていたのだ。
「ふぇっくしょん!」
にゃんぽこに上着を貸していたからか、少々寒い。
「…ふに…ありがと」
頭から被っていた服をぱんぱんとして水を払い、俺に差し出すにゃんぽこ。
「おう。 ほらよ、身体拭きな」
そういってバスタオルを持ってくr
「ふに~~~~」
突然ブルブルっと身体を震わせあたりに水を撒き散らす。
「…お前な…そういうことは外でしろよ…… ほれ」
にゃんぽこにバスタオルを投げ、雑巾を探しに行く。
「ふに…ごめんなさい……」
ちょっと反省したのか、大人しく身体を拭くにゃんぽこ。
「で、お前なんであんなところにいたんだ?」
こぽこぽとコーヒーをカップに注ぎ、にゃんぽこに差し出す。
「ふに……あちち」
テーブルの上のカップをちょんちょんと指でつついて熱さと格闘するにゃんぽこ。
くっそう、細かいところまでラブリーだなコイツ…
「……あのね、ご主人、なんだかしらないけど、あたしの為にばいばいするんだって。
こんな"らぼ"にいてもいいことないから、いい人に拾ってもらいなさいって」
「そうか」
ちょっとしんみりする。
「で、なんだ、どうするんだお前」
内心「飼ってくださいご主人様(はぁと)」なーんて言葉を期待したが、
そう簡単にいかないのが現実ってもんだ。
276 名前: ヒュマ男と捨てポコ 4/4 2007/02/09(金)09:53:46.36 ID:MrvvMfmA
「……ふに」
なにやら俺をじっと見るにゃんぽこ。
「ねえ、パシリ、いないの?」
「ああ」
「…………」
また俺をじっと見つめる。
おま、あんまり見るな。可愛すぎる。
「あたし、ご主人のパシリになってもいい?」
きいいいいいいいいいいいいいいたああああああああああああああああ!!
イヤッホオオオオオオオオオウ ガタン!と立ち上がって叫びたいのをぐっと我慢して、クールに答える。
「あ、ああ。どこも行くところ無いのなら、ベ、ベベベ別にいいぜ」
カタカタとカップが震え、コーヒーが波打つのは秘密だ。
「ありがと~~~~ッポコ!!」
俺に飛びついて、ぎゅむーっと抱きつくにゃんぽこ。
ああ、俺、神様ちょっとは信じてみようかなァ…
―2月14日
なんだか知らないが、旧世紀のバレンタインがどーのこーので
恋する女の子が好きな人にチョコレートをプレゼントする日らしい。
その日、捨てパシリは俺からチョコレートを、俺は神様からにゃんぽこをプレゼントされた。
おしまい
277 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
09:56:20.78ID:MrvvMfmA
バレンタイン的になんとなく書いてみた。
にゃんぽこ分補給ってな感じで!(・∀・)
278 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
14:49:30.44ID:foftxTt8
>>263
小ビス子新シリーズキテター!
wktkしながら待たせてもらうぜ!
序盤のサイコな440って、ひょっとして「不死身」?
オハナミ編の時は理解のありそうなキャラだったような…。
それともまた違う440なんだろうか…。
>>271
中年とこの440はどこの話でも可愛いなあ。
自慢の娘にこんだけ慕われていれば
おっさんも本望だろう…。
>>277
捨てパシリ拾いてぇ…。
拾って育てて懐かれてぇ。
しかし、パシリも渡されずに、良く頑張ってきたなw
荷物とか持ちきれなくて大変だったろうになあw
「朝起きたら~」のSSスレが落ちていた…。
何とかパシスレだけは落ちないでくれ…。
279 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
18:20:44.95ID:q2cC7qma
440「よう、おっさん」
中年ヒュマ「何だ、仕事場まで来るなんて珍しいな」
440「迎えに来た。部屋にいてもすることないんだ」
中年ヒュマ「良い心掛けだ」
そう言って煙草を吹かし、440の帽子を取り、グシグシと頭を撫でる。
その様子を見た職場の同僚達はわざと聞こえるような声で話し始める。
「落ちこぼれはお人形さんごっこが好きらしいぜ」
「必要ねぇんだからさっさと処分すりゃいいのによ」
「いや、部屋でナニすんのに必要なんじゃね?独り身らしいし」
「バカ、リアル過ぎて洒落になんねーよ」
440は話している一団を信じられない物でも見るような目で見つめる。
話の内容を理解するにつれて怒りが沸いてきたようだ。
440「おっさん、ちょっと行ってくる」
中年ヒュマ「やめとけ。いいんだよ、気にしてねぇ」
明らかな蔑みの言葉にも、無表情に煙草を吹かすだけの中年ヒュマ。
440「でも…」
中年ヒュマ「いいんだ。ほら、さっさと帰るぞ。回れ右だ」
――――――――――
マイルーム内
440「なんで止めたんだ!」
中年ヒュマ「なんでって言われてもな。あそこで食ってかかるとあいつらの思う壺だ」
440「おっさんは悔しくないのかっ!?」
中年ヒュマ「仕事の方が大事だ」
440「あぁもう!」
中年ヒュマ「そういきり立つな。回路ショートすんぞ」
そこで440はピタリと動きを止める。別にショートが怖かった訳ではなく、何かに気付いた、気付いてしまったようだ。
440「まさか…情報部に入ってからずっと………」
中年ヒュマは答えず、黙ったまま。
440「嘘…だ………私のせいで…」
その場にへたり込む440。
中年ヒュマ「まぁ気にするな。お前がいなくたってこんなダンディーなおじ様、嫉妬されるに決まってる」
440「気にしないワケ…ないだろっ……」
440はワナワナと唇を震わせながら弱々しく答える。
それを見た中年ヒュマはハァとため息をつき、その場にどっかりと腰を下ろして言う。
中年ヒュマ「ちょっとこっち来い」
440「あ、…え?」
中年ヒュマ「いいからこっち来いよ」
ズルズルと足を引きずり、中年ヒュマの近くに寄る440。
中年ヒュマ「座れ。んで帽子取れ」
440はしぶしぶと言うとおりにする。中年ヒュマはいつものように440の頭をグシグシと撫でて言う。
280 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金) 18:22:30.23ID:q2cC7qma
中年ヒュマ「どんなに辛い事があっても、お前さえいれば耐えられる」
440「………」
中年ヒュマ「………一つ、話をしてやるよ。悲しいガーディアンズの男の話だ」
中年ヒュマはどこか哀愁の漂う表情で話し始める。
中年ヒュマ「そいつは警備部でそこそこ良い仕事をして、妻子持ちでニューデイズに家も持って順風満帆な人生を送ってた」
中年ヒュマ「だがその男には家族の幸せを思うあまり、仕事に熱心になりすぎるクセがあってな」
中年ヒュマ「それで長期のミッションにも積極的に参加していたんだが、あるミッション中に娘が急に倒れたという連絡が入ったんだ」
中年ヒュマ「男は焦った。ミッションの遂行場所のモトゥブの奥地からニューデイズまで丸二日はかかる」
中年ヒュマ「結局ニューデイズの自宅に着いたのは三日後だった」
中年ヒュマはそこで言葉を切り、煙草を取り出して火を付ける。
中年ヒュマ「その男が部屋に入ると、そこには娘が横たわっていたよ」
無表情に、しかしその内側にある強い感情を押し殺して言う。
中年ヒュマ「顔に…白い布かけられてな」
440「そんな…」
中年ヒュマ「男は己を呪った。そばにいれば娘の異変に気付く事ができたんじゃないか、と自問自答を繰り返し自分を責めた」
中年ヒュマ「女房は女房で『あなたがそんなに家族を顧みない人だとは思わなかった』とか言って去って行った」
中年ヒュマ「独り残された男に残ったのはニューデイズの自宅とガーディアンズの仕事だけ」
中年ヒュマ「自宅は人に貸してコロニーの宿舎に入った。そこで男は何を思ったのか、パートナマシーナリを育て始めたんだ」
中年ヒュマ「独りの寂しさからか、男は育成に夢中になった」
中年ヒュマ「そしてその男のパートナマシーナリが最後の進化をした時だ」
中年ヒュマ「男の目に映ったのは、死んだはずの娘だった」
中年ヒュマ「男は恐ろしくなって部屋から逃げ出した。幻影を振り払うかのようにミッションを受けた」
中年ヒュマ「そんな精神状態でまともに戦えるワケもない、結果的に男は瀕死の重傷を負った」
中年ヒュマ「内臓がやられたらしく、医者からは今後一切激しい運動はできないと言われた」
中年ヒュマ「更に退院して部屋に戻ると、警備部から情報部への移動命令が出されていた」
中年ヒュマ「男は絶望のどん底にいた。ここまで見事に転げ落ちるのか、と笑いさえ込み上げてきた」
281 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金) 18:24:00.38ID:q2cC7qma
中年ヒュマ「そんな時、力なく笑う男の後ろからパートナマシーナリがそっと抱き付いてきて囁いた」
中年ヒュマ「『大丈夫、あんたには私がいるから。大丈夫』ってな」
ここまで黙って聞いていた440の顔が急に赤くなる。
中年ヒュマ「こんな惨めな自分にも、まだ側にいてくれるヤツがいたのか」
中年ヒュマ「男の気持ちはギリギリの所でなんとか持ちこたえた」
中年ヒュマ「そしてどんな仕事であろうと、自分が生きるためにこなすことを誓った」
フゥーと大きく煙を吐き出し、灰皿にグシャグシャと煙草を押し付けながら言う。
中年ヒュマ「今でもその男は自分を救ってくれたパートナマシーナリのために生き続けているそうだ」
中年ヒュマ「ありふれた男の話…どうだ、泣けるだろ?」
440は赤くなった顔のまま中年ヒュマの顔を見つめ、
440「おっさんの話だってバレバレなんだよ、馬鹿」
そのまま440は顔を近づけていき…
――――――――――
440「しかしな、おっさんがバツイチだったとは」
中年ヒュマ「あ?まだ離婚はしてねぇ。女房は実家に帰るとか言って出てっただけだ」
440「えっ」
中年ヒュマ「まぁアレだ。可愛い娘が自分からってのを拒む理由はなくてだな」
440「娘…」
中年ヒュマ「娘じゃなけりゃこのおじ様の超絶テクでだな…」
ジャキっとショットガンを中年ヒュマに向けて構える440。
中年ヒュマ「あ?ちょっ…やめて腹の古傷はやめうわなにをすrアッー!!」
282 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
18:25:01.73ID:q2cC7qma
おまけ
中年ヒュマ「星霊祭の飾りか…お前、アレ作れるか?」
440「やれと言われればやるが出来ればやりたくないな」
中年ヒュマ「…全力で拒否されると思ってたんだがなぁ。アレか、おじ様の事が好きになっちゃったのか」
440「………そうだな」
中年ヒュマ「え、あ?マジ?」
440「最近可愛い自慢の娘だの私のために生きてるだの言われてちょっとアレだったが」
440「おっさん、あんたは調子に乗りすぎた。そういう訳で全力で拒否させてもらう」
中年ヒュマ「まぁたまたぁ、照れ隠ししちゃってぇ。このおじ様の厚い胸板はいつでも空いてるんだぜ?」
440「それが調子に」
中年ヒュマの懐に飛び込む440。
440「乗りすぎだと」
しっかりとためを作り、
440「言ってるんだ!」
渾身の右ストレートを中年ヒュマの古傷に叩き込む!
中年ヒュマ「おぐぁっ」
440「馬鹿!」
そう言い残して部屋から飛び出す440。
中年ヒュマはこれが原因でしばらく入院したそうな。
283 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
18:29:13.12ID:q2cC7qma
補足:情報部の主な仕事は各種情報収集と、ミッション中のガーディアンズに的確な指示を送ること
パシリは警備部ほど必要性がないのでそういう趣味の人ぐらいしか育てないので、印象はよくない、と
このような脳内設定で読むと幸せになれる…か?
>>263
小ビス子シリーズの1ファンとして誰よりも続きをwktk
あなたの書くシリアスが大好きです
ほのぼのも大好きです
もう全てが(以下略
>>265
おっさんの440が某440スレのネタのようになっててワロス
>>271
すまない、あんな話を振ったせいで修正させるような事になってしまって
それにおまけも話がズレてる上に肝心な所を話していないという…申し訳ない
回答編はほのぼのして読めた
内容もお互い気を遣いあっていてステキだ
440に友達が出来たみたいで良かったぜー
284 名前: ヒュマ男と捨てポコ 1/4 2007/02/09(金)
18:58:59.01ID:MrvvMfmA
重い。頭が重い。
別に病気じゃない。薬のせいでもなければ精神的なものでもない。
物理的に頭が重いのだ。
420「ッポコ♪ ッポコ♪ にゃ~んッポコ~」
妙な歌を歌って…ご機嫌だなコイツ。
420「ふに~ ごしゅじ~ん、なにしてんの?」
俺の頭にしがみ付いた、先日拾ってきたにゃんぽこが、ビジフォンの画面を興味津々で見ている。
ぶっちゃけ首が折れる危険性がある。そんなことになったら俺の人生はジエンドだ。
しかし、しかしだ。
俺の頭にしがみ付く、にゃんぽこのやわらか~い感触。髪にかかる息。
なんだこいつ、何にも教えてないし命令してないのに、ここまで懐いてくれますか。
一宿一飯のお礼ですか?猫はあまり懐かないとか聞いてたけど、スペック高っけーなおい。
にへらと緩みそうになる顔を締めて、キーボードを叩く。
ヒュマ「ああ、いやちょっとな」
画面には、ガーディアンズ達がよく利用する掲示板サイトが表示されている。
俺はそこでPMの登録申請方法を調べているのだ。
ヒュマ「…でだ、にゃんぽこ…っていうのも変だな。お前、名前は?」
420「ふに? 名前? うーん…」
なんだか言い辛そうだ。
ヒュマ「なんだ、どしたい?」
420「……笑わない?」
頭の上からちょっと翳った表情で俺の顔を覗き込んで尋ねる。
お前な、いい加減にしろよ。俺に床をゴロゴロ転げ回したいのか。
ヒュマ「笑わないから言ってみ」
420「しけんたいよんにーまるたいぷ」
ヒュマ「は?」
420「だから、しけんたいよんにーまるたいぷ」
ヒュマ「なんだそりゃ? 名前?」
420「わかんない。なんか、おじさん達がそう呼ぶの。
んで、そのおじさん達、いっぱい武器とかくれるんだけど、ちょっと使ったらすぐに取り上げられるの」
なんとなく解った。こいつは420タイプの装備品の、使用テストをするPMなんだろう。
なんだか少々キナ臭いが……まあ、別にいいか。
285 名前: ヒュマ男と捨てポコ 2/4 2007/02/09(金)19:00:19.92 ID:MrvvMfmA
ヒュマ「じゃあ、そう呼べば言いか?」
420「やーーーー…」
俺の頭の上で目を瞑って左右にふるふると頭を振る。
だからお前スペック高すぎるんだ。加減しなさい。
ヒュマ「じゃあ、名前つけるか」
420「うん!」
ヒュマ「じゃあ……………………………タマ」
420「やーーーーーーーーーーーーーー!!」
なんだか知らないが嫌らしい。俺の頭の上でじたばた暴れる。
お願いだからやめて。毛根に大ダメージを受けるから。
ヒュマ「じゃあ、何がいいんだよ」
420「かわいいの」
ヒュマ「………………じゃあ、女の子っぽく『美』をつけて、『タマ美』でどうだ」
420「うんっ!かわいい!それがいい!!」
ヒュマ「何が違うんだ…まあいい、略称はタマでいいな」
420「えーーーーーーーーーーー!」
ヒュマ「本名は『タマ美』だからいいだろ」
420「ぶー」
ぷうっと頬を膨らせるタマ。
ヒュマ「嫌なら別のにすっか?」
420「んーーーーー それでいい」
どっちだよ。まったく気まぐれな奴め。そこがまた可愛いが。
とりあえず名前は決まったが、本部への報告はどうするか…
………………報告したら、なんだ回収されそうだな……とりあえず報告は後回しにしよう。
タマ「ねー、ごしゅじーん」
ヒュマ「何だ」
タマ「おなかすいた…」
調べてるうちに、時間が過ぎてたようだ。
ヒュマ「…そろそろ昼飯か とりあえずタマ、頭から降りろ」
タマ「ふに」
ぴょこたんと床に音もなく飛び降りるタマ。
解放された俺はコルドバヌードルの封を開け、食事の準備をしようとする。
ヒュマ「お前もこれでいいか?」
タマ「うん~」
暫らくして、出来上がったコルドバヌードルを啜る俺。
その対面で箸でちょんちょんと麺をつついているタマ。
286 名前: ヒュマ男と捨てポコ 3/4 2007/02/09(金)19:01:14.80 ID:MrvvMfmA
ヒュマ「食べないのか?」
タマ「ん~ 熱いから…」
猫舌なのかよ…誰だこんなパシリ作ったのは!
ヒュマ「なんかインスタントですまんな。 ところでお前、どんな食べ物が好きなんだ?」
タマ「ふに」
ちょっと考えるタマ。
タマ「えと、プリンと、ゼリーと、蒸しパンと…」
タマが挙げるのは見事に柔かい食品ばかりだった。
まったく、こいつの食生活はどーなってんだ。可愛いからいいけど。
タマ「んー、あとね、おっぱい!」
ブフーーーーーーーー!!!
飛翔する汁、そして麺。アンドなると。
ヒュマ「な、なんですと!?」
噴出したスープを拭きながら聞き直す俺。
タマ「えとね、前のご主人にだっこしてもらうとね、ふかふかしてたの!」
ヒュマ「……」
こいつ………………スペックが高すぎる!!
本人はあれだ、悪気とか、エロエロとか、そういうんじゃなくて、
普通に柔かいもの、ぷにぷにしたものが好きなんだな!
まったく前の主人はどんな育て方してたんだ!!グッジョブ過ぎるだろ!!
タマ「あとねー、"らぼ"にいたパシリのみんな」
ヒュマ「ほう」
タマ「みんなとふにふにしてたの」
バフーーーーーーーーー!!!
…ダメだ、ダメだコイツ!!スペックが尋常じゃない!!
何?天然リリーワールドですか!?どんなところなんだラボ!
俺も行きてェ!!連れてってくれ!!いますぐ!!
287 名前: ヒュマ男と捨てポコ 4/4 2007/02/09(金)19:02:24.68 ID:MrvvMfmA
タマ「ふに?どしたの?」
ヒュマ「い、いや、なんでもない。………ところで、そのラボってどこにあるんだ?」
wktkしながら尋ねてみる。
するとタマが俺のことをじっと凝視する。
タマ「……」
ヒュマ「……な、なんだよ」
タマ「ご主人……」
ヒュマ「なんだよ」
タマ「……行きたいの?」
口元を片手で隠して、にへらと笑うタマ。
ヒュマ「……当たり前だ」
同じくにへらと笑って答える。よし、正直に答えたぞ。教えろ!
タマ「ふにゅ……おしえたーげない。 にはは!」
ヒュマ「て、てめえええええええええ!! 主人の言うことが聞けんのか!聞けないのか!!」
タマ「べーーーーっだ! おしえたげないも~ん! 『だんしきんせい』は男の人は入っちゃだめなのっ!」
ヒュマ「な、なんだとうー!! 場所を教えなくてもいい!どんなところだったか教えろ!!プリン買ってあげるから!」
タマ「ほんと!? んじゃ~ えっとねー」
ヒュマ「ほうほう」
タマ「んでね」
ヒュマ「ま、マジか!」
タマ「そんでもって」
ヒュマ「ブバッ!!」
拝啓、タマの前の主人様
あんた……あんたパシリにどんな教育を施したんだァ!!
俺の心の絶叫が、狭いマイルームに響き渡った。
END
-----------
緊急メンテのせいで急に暇になったので、>>276の続きを書いちゃった(´・ω・`)
全部ソニチが悪いんです。もうしませんから責めないでくださいwww
288 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金) 19:05:38.78ID:E4KmnFH5
>>277
420を捨てるなど認めぬ・・・w
てか捨て420なら1匹だろうが10匹だろうが喜んで拾うぜw
>>283
おっさんが渋い、そして440が可愛い・・・w
この440ってワルキャスの410と意見合いそうな予感w
289 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
19:12:32.61ID:E4KmnFH5
おおっと捨て420の続きがw
猫舌420かわえぇなぁ・・・w
てかラボって武器のテストするだけじゃないのか、何故男子禁制なんだw
そしてラボでは一体何を・・・これはヒュマ男じゃなくても気になる・・・w
290 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
19:21:22.59ID:MrvvMfmA
>>289
…そういやそうだな… 研究員のおっさんもいるのにw
あれだ、「男子禁制」なのは、タマ達パシリが普段の生活に使っているエリアのことなんだよ!w
んで、前の主人が「このエリアは男子禁制なの」とか言ってたんだ、きっと。
と事後説明になってスマソw
291 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 52007/02/09(金)
22:06:08.09 ID:JTEPgsKE
「はうー、はうー? はぅはぅ…」
「もーご主人様ー、ぱっぱと決めちゃいましょうよー」
アレを手に取ってはコレを手に取ってははぅはぅ悩んでいるご主人様の服の裾を
引っ張りながら、私は唇を尖らせる。
「はぅう、ではでは430、430はこれどう思いますです?」
「ゴージャス過ぎます。分不相応です。あんな連中に配るのなんかコレで十分です」
「は、はぅ…、ちっちゃい子のおやつではないのですよ…?」
「かさばらなくって良いじゃないですか? 30メセタですし」
「は、はぅう」
どこの食品ショップのレジ脇にも置いてあるようなミニチョコを指さして言う私の案に、
ご主人様は気乗りなされないようでした。ちぃ…。
ガーディアンズコロニー二階のショップスペースに臨時で設けられたこのブースは
大いに賑わっていた。それも女性ばかり。友達連れ、パシリ連れ、恋人連れ、その他色々に。
そう、ここはバレンタインシーズンに特別設置されたチョコレートショップ。
最近は商売人も心得た物で、ブランド品や宝石を展示するようなシックなデザインの店構えで、
そこに綺麗にラッピングされた色とりどりのチョコレートボックスを並べている。
「贈る」以前に「選ぶ」楽しさを前面に押し出した商売戦略は大当たりといったところか。
随分と広いショップだけれど、所狭しとチョコと女の子が溢れかえっている。
「はうー、ヒューマンさんはあんまり甘い物食べるイメージがないのです。
甘すぎないのが良いでしょうか。…はう、ブランデー入りのもあるのですね」
ひょいと一つ手にとってはまた別の商品に目移りし、
「箱さんはキャストさんですから、向こうのキャストさん用のチョコの方がいいですよね。
はぅ…、でもキャストさん用ってどんな味なんでしょう?」
両手にチョコの箱を取っては別の展示スペースのチョコを見るために背伸びして…、
な ん か こ う 、 む ち ゃ く ち ゃ イ ラ イ ラ す る。
「もー今持ってるのにしちゃいましょうよー。退屈ですよー」
「だめなのですっ。日頃お世話になっているお返しなのです。真心込めて選ぶのです」
純真で義理堅いご主人様です。最善の品物を選びたいのでしょうけれど…。
なんかもう、世間的には義理チョコを選んでいるわけですが、その熱意と言ったら、
本気チョコを探していると言っても過言でないくらい必死です。…むかつく。
それにしても、ご主人様ってば、カンッペキにバレンタインデーを勘違いしてるよなぁ。
「それにしても何で男性だけなんでしょうね。黒キャストさんにもお世話になっているのです。
はう、でも黒キャストさんは女の子さんですから贈れないのでしょうか?」
あー…、やっぱ勘違いしてるー…。
日頃お世話になっている男性に感謝の気持ちをってとこでしょうか。
日頃ちょっと気になっている男性に軽いジャブをが俗世的なセオリーなんでしょうが、
そんなことを説明して「はぅ…」とか赤くなられたらたまったものではないので黙っています。
「いえ、まぁ、女の子同士で渡したりするのも結構ありますよ」
くぁ、とあくびしながら適当に答えると…、あ、やべ、しまった…。
「はう! そうなのですか! それならお二人に加えて黒キャストさんの分も選びましょう!」
…やっちまったぁ…。
ぺたし、と顔面に手のひらを当て、私は呻く。これで+30分確定…。
ため息がてら、私は人でごった返す店内のボードを見上げる。
「バレンタインデーまであと二日!」
私もぼちぼち準備し始めないとならないよなー…。
そう! 超がつくほどド本命のちょこれぃとを!
292 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 62007/02/09(金)
22:07:37.17 ID:JTEPgsKE
PMには「お財布」という概念がない。
私たちは買い物用のカードを持っているが、それは所有者の口座に繋がっている。
当たり前だがPMたる私たちが単独で金銭を稼ぐ訳にはいかず、
私たちの買い物はつまり「主人の買い物」なのだ。
我々はおおよそ「おねだり」という必殺技で自分が欲しい物を手に入れるわけだが、
今回ばかりはそうは行かない。
何しろ私が今欲しいのは「ご主人様の為の私からのチョコレート」なのだ。
それをご主人様のお金で買ったら本末転倒である。
無論店で買うのではなくバリバリに手作りする気だが、それにしたって材料費だの
ラッピング材だののお金が掛かってしまう。
…だから。
「金貸してくれ」
「…そんなシュールな台詞を吐いた430は、GRM社史上、お前サンが初めてじゃないかねェ」
「そんなこと言うなよ450えもん」
「お前サンとは本気でどっかでケリつけないとならんのかもねェ」
ガーディアンズコロニー裏町。とある雑居ビルの四階。
…何のかんのと通っていたせいで、最近ではコイツの住処の場所も頭の中に入ってしまっている。
ニューディズの骨董品に囲まれるキングサイズのソファの上に悠々と鎮座ましますは、
頼みの金づる、GH-450サマ。こいつはぶっちゃければアウトローだ。
ガーディアンズでもなければ、PMの行動則に何一つ束縛されていない。
しかもたっぷりと金を持ってやがる。伊達にマフィアのボスを気取ってない。
「まぁ、お前サンがその為にやってくる、ってーのも、想像はしてたんだがねェ」
ぷかぁ、と愛用のキセルでタバコの煙を吐き出しながら、450はうんざりと笑った。
「なら話早ぇーじゃん、貸せよ、金」
「お前サンは自分の見た目と中身のギャップをもうちょいと考えてお喋りよ」
450は、たはぅ、と隠しもせずにため息をつく。…何だよ、こういう時に限って保護者面しやがって。
にしても…、
「アンタん家はいつからチョコレート屋になったんだ? マフィアは廃業か?」
「馬鹿お言いでないよ」
部屋に入った時から気になっていた。部屋の隅の方に積み上げられた大量の箱と…、
部屋の奥―居住スペースだろう―から漂ってくる甘ったるい匂い。
「ご主人サンに頼んで作ってもらってんだぃ。上手いんだよ、ウチのご主人サンは」
「ヤクザどもにでも配んの?」
「それこそ馬鹿な話さね。あんな連中がチョコなんて食う面かい」
「…450からチョコが貰えるなら死んでも良い、と全員泣きながら懇願してきましたが?」
ひょっこりと、奥の部屋から女ニューマン―450の主人だ―が顔を出す。
どうやらまたチョコが出来たらしい。両手に抱えてきた五箱ほどのチョコを、
部屋の隅のチョコ箱の山の上に更に積み重ねる。
「死なれちゃ困るしね。そんなら尚更くれてやるわけにはいかないねェ」
「同感ですね。貰うのは私一人で結構です」
くつくつと笑って言う450に、ニューマンは無表情にぺこりと頭を下げ、再び部屋の奥に消えていく。
…どうまとめてるのかと思いきや、こいつ結構ヤクザ連中に好かれてんだな…。
その時に、ふと…。
「アンタ、あのボランティアまがい、まだやってたのか…」
問い掛けに、答えはすぐに返ってはこなかった。
450はあぐらの上に肘を置いて頬杖をつき…、さりげない動作で顔を横向ける。
「…どうでも良いことさ。お前サンにゃ、関係のないこった」
沈黙が嫌だったのか、450は転がっていたビジフォンのリモコンを拾い上げると、
アンティークの中に設置されていた大型モニタのビジフォンを起動する。
…丁度、昼時のニュースの時間だったらしい。抑揚の無い無機質な声を聞きながら、
450は静かに目を伏せた。知った癖だ。…話すのが嫌だ、という、彼女の癖。
293 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 72007/02/09(金)
22:08:05.53 ID:JTEPgsKE
退役、もしくは殉職したガーディアンズを想い、本部からの帰投命令に従わないPMたちへの…、援助と、支援。
噂があるのだ。それは去年のクリスマス。
ひとりぼっちのPMの元に、オデンの缶詰を持った、ヤクザ言葉のサンタクロースがやってきた、と。
それも、ただの一人も残すことなく、一晩中をかけて、全員の元に。
それはそれはとても地味で、報われず、膨大な労力が必要で…、
おおよそ、派手な祭り好きの450にとって、一見すれば対極にある行為。
ちり…、と、彼女がふかすタバコの先端で、小さな火が灯る。
「ただ、アタシくらいは…、憶えていてやりたいんだ。ああいった連中のことを」
いずれ消えていく者たちだから。
暗にそう言った彼女の言葉に、胸の奥の一番底が、ずきりと…疼いた。
「言ってやりたいんだ。『アタシはいるよ』ってさ。誰一人いなくなっちまっても、
アタシはアンタとアンタの名前を忘れない、って。…自己満足だがね」
ふい…、と薄紫の煙が、彼女の唇から細く長く流れていく。
「直に…、それも終わるかもしれないけどね」
「…ん?」
いくらか声音が変わった気がして、私は彼女の顔を見る。
450はビジフォンを見ていた。昼時のニュース。…一目して、知った。
私も知っているニュースだ。最近決定したことで、広く世間に知られている。
ガーディアンズ本部は、未使用区画となった居住スペースの一部を
コロニーよりパージすることを決定し…
「随分小さくなっちまうねぇ、コロニーってやつも」
つまらない冗談に愛想で笑うように、450は退屈そうな笑顔を浮かべていた。
「居住区画No21から38。…そん中に、どんだけ『置いてけぼり』がいると思ってんだ…」
無機質に言い捨てているのは、言葉だけ。
私は、そういう450が、キセルをへし折らんばかりに拳を握りしめているのに気付いていた。
切り離され、消えていくのは、空間だけじゃない。
そこにあった暖かさ、そこに響いていた声、そこで紡がれた思い出。
そんなのが、全部、…消えていくんだ。
取るに足らない物として。
「私たちの思い」は、所詮、「人間の思い」ほどの重さとしては、扱われない。
私たちはPMだ。キャストですらない。…誰にどれだけ想われても、社会的地位なんて無いに等しい。
「…終わっても、出来るだけ、憶えててやれよ」
「…あん?」
「そいつらの名前とか、姿とか、言葉とか、声とか。
私らにも魂があるなら、生まれ変わりたいって言ったヤツを知っている。
誰か一人でもそれを憶えているヤツがいれば、…魂だって、戻って来やすいんじゃねぇかな」
私たちは、しばらく、適当な眼差しでニュースを見ていた。
甘い甘い、チョコレートの匂いに包まれながら。
「アタシらってのは、結局、どこに行こうとしてんだろうねェ」
ぽつりと言った450の言葉に、私は返事をすることが出来なかった。
294 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日2007/02/09(金)
22:12:22.12 ID:JTEPgsKE
ちょっと量がまとまってしまったのでひとまず投下。
今夜はあと一回投下するかも知れません。
ヒュマ男氏、箱氏、黒キャス子氏、ちょろっと出場w
オールスター物は大変そうなので、出来るだけ手前味噌でやっていきたいのですが、
状況によっては皆様のキャラをちょっとお借りするかも知れません。ご了承下さい。
…今書いてるとこですでにお借りしている節があるので…orz
295 名前: 名無しオンライン 2007/02/09(金)
22:25:55.42ID:CvuXBOip
キタ-
PSUもせずここはりついてる甲斐があるというもの
最後までwktk
296 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 82007/02/09(金)
23:44:17.08 ID:JTEPgsKE
ガーディアンズ情報局の執務室は、ここ数ヶ月味わったこともないような激務に追われていた。
「おい! グラールチャンネル5が今回のパージのことでコメント求めてっぞ!」
「担当者不在って言っとけ! 適当なコト抜かしたらクビ飛ばすぞ!」
「パージブロック内の情報端末の切断どこまで終わってんだおい!」
そんな中、
「…パージブロック内のPMのコメント取り、なんてな、許可されねぇだろうなあ」
ぷかぁ、と大きくタバコの煙を吐き出し、中年のヒューマンが首の骨を鳴らす。
PMに愛着のある人間にとって、本部のこの決断は…、心に痛い。
切り離される居住ブロックの中には、数百体近いPMが取り残されている。
様々な形で主を失った、それ以外の行き場を求めないPMたちだ。
GRMから納品されるPMの数は今では供給過多だ。採算的な問題からしても、
予算を割いてまで強引な回収を行いたくはないのだろう。
ガーディアンズも企業だ。仕組みは理解できなくもないが、納得出来るかと言えば別の問題だった。
コロニーから切り離され、パルムの大海原に激突、…大破。
『計算通り』の死が待つだけの空間に残るPMたちが何を思い、何を語るか。
それはおそらく心をえぐられる痛みを伴うだろうが、
せめて自分一人くらい、それを聞き、憶え、留めておいてやりたかった。
…暴挙を行う側の、人間として。
「おっさん」
はたと事務机の脇から掛けられた声に、我に返る。
「今日も暇だから来たぞ。忙しいか?」
「何、お前の相手が出来んほどではないな。…丁度飯時だ、なんか食いに行くか」
男は自分のPM、GH-440の帽子の上から手を置いてやる。
仕事場が度を超して忙しいというのもたまには便利だ。同僚どもも、聞こえる嫌みを言うような暇がない。
実際のところ、自分もその「度を超して忙しい」身ではあるが、…愛娘をないがしろに
するほどの仕事ではないのだ。こんなことは。
「あの442と422がいる店がいいな。美味いし」
「そーだな。この時間は混んでるかも知れないが、行くかぁ。順番待ちで暴れんなよ?」
ケタケタと笑って、事務机から立ち上がろうとして…、
「…あ?」
ふと、男は愛用のコンピュータに目を向けた。
パージプログラムのチェックと中央管制塔のCPUの稼働状況の確認を行っていたモニターの隅に、
小さなアラートアイコンが点灯していた。
「どーした、おっさん」
「いや、ちょっと待ってろ、これだけ確認する」
不正アクセスの足跡…か?
最近では暇を持て余したガーディアンズがビジフォンを通じて奇妙な悪戯をするようになったからタチが悪い。
…本当に、最近のガキはロクな遊びをおぼえない。
逆探を掛けて締め上げてやろう。…アクセス時間は…、昨日の深夜。
場所は…、
「またアイツか!」
数秒の待ち時間を経て表示された「犯人」の居場所に、男が呻る。
「知り合いか?」
「常連だよ。ったく、半端に腕が良いからって面白半分にあちこちアクセスしやがるんだ」
GRM社の未公開製品の情報にアクセスしてはバラ蒔いたりと、このガキは本当にろくなことをしない。
297 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 92007/02/09(金)
23:46:01.89 ID:JTEPgsKE
「今度は何処にアクセスしてやがったんだ。…各社に頭下げんのはオレらなんだぞ!」
どかどかと荒っぽい操作でコンソールを叩きながら、男は灰皿に突っ込んでいた消えかけのタバコを口にくわえた。
苛立つとどうしてもタバコが欲しくなる。
「楽しそうだな」
440はニヤニヤと笑っていた。男は440を斜めに見下ろし、くわえタバコのままにやりと笑い返す。
「ガキに説教くれるのはオッサンの仕事だかんな。…っと、おーし、出た」
あのガキ、今回は随分と手の込んだハッキングしてやがる。何枚防壁ブチ破って…、
ガタンッ!
椅子を倒して立ち上がる物音に驚いたのは、近くにいた440だけ。
他の誰も、仕事に忙殺され、そんな些細な音には気付かなかった。
「440! 悪い! 飯は後だ!」
「お!? おい!? おっさん!?」
蹴倒した椅子を飛び越え、人の合間を縫って猛烈な勢いで走り出す男の後を、440はちょこまかと走ってついていく。
男がそのままにして立ち去ったモニタには、ハッキングを通じてアクセスした場所が表示されていた。
ガーディアンズコロニー中央管制塔 メインCPU
「おいこらテメェ! ドコにアクセスしてやがる! 冗談で済む場所じゃねーぞガキ!」
低く轟く怒鳴り声を張り上げながら、男は、厳つい拳で鋼鉄製のドアを何度も叩く。
ガーディアンズ宿舎の一室。…不正アクセスを行っていた青年の部屋だ。
…応答が、無い。ドアはロックされているらしく、爆破でもしなければこじ開けられそうになかった。
「くっそ、…現在時刻12:51! 情報局員コードJ9-11024! 状況A-3につきマスターコード使用!」
男は襟元のインカムをたぐり寄せ、言い捨てるように言葉を残すと、
男は非常時の解錠コードをパネルに叩き込む!
中央管制塔への不正アクセスだと…!?
あの馬鹿ガキ、自分が何をやったのかわかってんのか…!
あそこはガーディアンズコロニーの心臓だ。
制御を奪えば、コロニー中の空調を停止させ、半日も経たずにコロニー内の人間を死滅させることだって出来る!
『ただアクセスしただけ』とはいえ、公になれば第一級犯罪だ。
だが…、そうだ、ガキのやったことだ。気付いたのも多分まだ俺だけ。
…何とか上手く取り繕ってやれるだろうか!?
ガキの馬鹿を何とか誤魔化してやるのも、年寄りの仕事なんだ!
だから出てこい…! 出てきて謝れ…! 今なら一発殴るだけで済ませてやる!
だから…、だから…、何なんだ…!
何なんだ、この、いけ好かない予感は!
298
名前:小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 102007/02/09(金)
23:46:57.00 ID:JTEPgsKE
あのガキは「常連」だ。何度も呼び出して怒鳴りつけた。
性懲りもなく不正アクセスを繰り返しては「オッサン、また会ったなぁ」とヘラヘラと笑いやがった。
馬鹿でどうしようもないが、悪人じゃねぇんだあのガキは!
一緒についてきてぺこぺこ謝る440を見ていると、なんだか自分の440が重なって見えて憎めなかった。
オレがガキの頃だってあんなんだった…、まだきっと何とかしてやれる!
やがて、何事も無かったかのようにぽっかりと口を開けた部屋の入口から溢れ出したのは…、
照明が付いていないが為の薄暗闇と…、
* * * *
胸を焼け付かせる程に甘い、チョコレートの匂いだった。
* * * *
「…なんだ…、これは…」
部屋の中央に立ち尽くし…、男は呆然と呻く。
明かりの無い空間。本や機械が乱雑に積み重ねられる荒れた部屋。
滅茶苦茶に潰れたビジフォン。部屋中を埋める、チョコレートの匂い。
そして、
とうに絶命している…、見慣れた青年…。
予感があった。事務室でその痕跡を見付けた、その瞬間から。
このガキは…、中央管制塔への不正アクセスなんて馬鹿はやらない。
度だけはしっかりわきまえていた。…だから、これは…。
誰かが、やったんだ…! 彼の道具を使って!
「おっさ…」
「来るな!」
不意に聞こえた440の声に、男は振り返らず絶叫する。こんな光景を、見せられるものか…。
男は羽織っていた上着を脱ぐと、ベッドで絶命していた青年の上半身に掛ける。
「何が…、あったんだ…?」
「来るなっつったろうが…」
ぎゅうっと手を握ってくる440に、男はやはり振り返らず、苦く呻いた。
「外出てろ…、お前にゃキツい」
「…ならおっさんも出るんだ。…ここは…、駄目だ」
「440?」
ふと…、男は、自分の手を握る440がガタガタと震えていることに気が付いた。
立ち位置で隠し、440に青年の死体は見せていない。…それで、何に…?
「…よくわからないけど、なんだか、わかる…。
ここには、…うん…、何て言うか…、バケモノがいた…。
私たちが絶対に関わっちゃいけないような…、そんな、バケモノ…」
「…何言ってるんだ…? 440…?」
震える手を握り返し、440を見下ろす。…440は、怯えたような眼差しで部屋の周囲を見回し、
やがて、ぽつりと…、熱に浮かされて呟く、譫言のように、
「…パートナー、マシナリー…?」
そう、言った。
そして、
「…おっさん」
ぐい、と440は男の手を強く引く。
299
名前:小ビス子と430 彼女たちの一番長い日 112007/02/09(金)
23:47:43.71 ID:JTEPgsKE
「どうした?」
「…壁…、なんか、書いてある…」
手だけでなく、男の下半身にしっかりとしがみつきながら、440は震える指で壁の一面を指さした。
「…ん…?」
男は上着のポケットからペンライトを取り出すと、440が指さした壁へと小さな光の円を向ける。
そこには、血…、ではなく、ドロドロに溶けたチョコレートで、壁一面に、
Saint Valentine's Day
その文字が、まるで呪いの言葉の如く、殴り書かれていた…。
「何が…、起こったんだ、この部屋で…」
男は、震える440を抱き寄せながら、ただただ呆然と、そう呟いていた。
300 名前:
小ビス子と430 彼女たちの一番長い日2007/02/09(金)
23:54:31.04 ID:JTEPgsKE
区分け失敗…、三回に入りきらなかった…orz
セカンドビューみたいな感じで中年ヒュマと440をお借り致しました。すみません。
「情報局員」というのがちょっと有り難かったので…w
私の悪い癖は大風呂敷を広げてしまうところかも知れない…orz
中年ヒュマ男氏に限らず、どこかで誰かをお借りするかも知れませんが、
なま暖かく看過して頂ければ幸いです。
どうにも長い話になってしまいそうですが、お付き合い頂ければ幸いです…!
301 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
00:08:22.80ID:/TSf67CY
やはりバレンタイン一色だなこれw
箱&450はネタが思いつかないので今年はスルーだn(ザクッ
みんながんばれーw
>>小ビス子の人
ああそういえば、箱が小ビス子と430に贈るチョコを買ってたwww
302 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
00:12:42.75ID:KlLp+/mg
小ビス子氏の執筆速度恐るべし・・・w
U縮小までネタに組み込こんで尚且つバレンタインのネタもしっかり絡ませてくる、とてもじゃないが俺には出来そうに無い芸当だ・・・w
しっかしこっからどう展開していくのか楽しみだ・・・w
303 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
01:20:18.36ID:MR/b//wl
wikiのわんわんさんどずを見て思ったのだが、
420型のわんわんさんどはいなかったっけ?
結構前のスレッドの何処かに、410,420,430,440,450すべてのPMの
ワンオブサウザンドが出てきたなー、ってレスがあったと思ったのだか…。
私の勘違いかのぅ?
304 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
03:10:22.29ID:/LWCP68M
>>288
おっさんも渋いと言って貰えたら本望なんだぜ
ワルキャスといえばワルキャスと箱と『』の悪巧み的なネタってまだ続いてるのか?
続きをwktkしてるんだが、まさかとっくに終わってるなんてことは…
>>300
おっさんと440が小ビス子氏の作品に出てる…
何かこう…感無量だ
使用許可などは気にせず、中年ヒュマの立場をフルに使ってやってくれ
そして続きをフルにwktk
>>303
たしか420話の人のニャンポコ?と小ビス子氏の430が戦ったっていうか絡んだ時にそういうレスがあった気が
でもその420はわんわんさんどじゃない…はずだ
305 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
04:58:48.92ID:KlLp+/mg
>>303>>304
その辺の話については実は今考え中だったりするんだけど
まあ420については今のとこはちょっと強い普通のパシリ程度の解釈でいいです
いや決して「ワンワンサンド420居ないからとりあえず奪ってやるぜへっへっへー」とか考えてはいませんぜ?w
普段ギャグだがシリアスな場面ではそういった話をちゃんと・・・(考えてるかどうかは不明
っと、ついでだし以前出ていたワンワンサンド420『舞姫』(これは小ビス子氏の考えではなかったはずだが一応)お借りします
と言っても出来上がるのいつかわからないんだけど・・・orz
306 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
08:18:38.75ID:u0SiPV7p
浮上ポコ
307 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
16:34:23.15ID:amQTgKqB
>>278
>何とかパシスレだけは落ちないでくれ…。
何度でも蘇るさ…。
>>282
おっさん渋いな…軽い台詞吐いて殴られたりして、それでも渋く見えるって相当良くできた渋キャラだ…
修正に関してはこちらが設定を練り込んでいなかったボロが出ただけなので倫理的におkってかむしろ感謝。
440に友達が~で思ったけど、PM同士の交友関係ってどんなもんなんだろう。
うちのとか(というか概ねのPMは)殆どルームに居るから全然友達居なさそうな…折角だし、仲良くしてあげて下さい。
>>287
タマのスペックの高さは異常wこれは可愛いw
主人の方の性格も地味にツボなので、密かに新作期待するんだぜ
>>300
素材の組み合わせ方が上手すぎて読んでて鳥肌が立ってくる…
そして話の筋も、この先の展開を予想しただけでドキドキ物…
つ[基板/ワクテカッター]
308 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
22:37:58.99ID:e/0kBO8d
パシリスレは皆が落ちないようにするだろうさ!
しかしあれだねぇここにいると「課金を止める」という行為が中々できないもんだねぇ
こうも生き生きとパシリが活動しているとそれを期待して課金してしまいますよw
ひとまず、500Kの埋め用として何か考えておくかな・・・
というわけで、容量埋めとして駄作が登場する『かも』しれませんので、
その時はまぁなんというか・・・触れないでスルーしてやって下さいw
と言う訳で、作者様の方々へ・・・・
新作&続編&おまけ編etcなんでも期待してます!!
詰まったら気分転換に横道にそれてみるのもいいかもしれませんよ!
ん~ネタとしては無いけど、シュールに「フト未来の自分を考える」なんてシチュエーションなんていかがでしょうか?w
というか、それぞれのキャラの「私が思う、私の未来」的なシーンってあったらイイかなぁ・・・ナンテ(///)
すべての作者と観覧者に「精霊の導きがありますように!」。
309 名前: 名無しオンライン 2007/02/10(土)
23:09:32.16ID:NzQ951Hm
課金はとめてるんだ…が妄想用に
エキストラをちまちまやってる俺が通りますよ
310 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
01:40:57.31ID:Xy2eoiDh
~黒キャス子と430~
黒キャス子「ねぇ、ラック」
すっかり暗くなり、窓越しに見るホルテスシティの明かりが美しい。
後ろを振り返らず、自分を追いかけて来たラックに問う。
黒キャス子「あたしは何をしようとしてるの?」
ラック「…」
黒キャス子「あの子の幸せを思って、心を鬼にして訓練したわ。そしてあたしの期待通りにあの子は強くなった」
黒キャス子「後はお金さえあればあの子は自由…。それで終わりのはず」
黒キャス子「でも違った。結局はあたしのせいでこんな事になった」
黒キャス子「全てはあたしが撒いた種…。あたしがPMの解析なんて事やり始めたせいで…」
GRMの製品であるPMの違法解析。
公になればただでは済まないし、その事実を知ったPM達は遅かれ早かれ解析される側に回る事になった。
ラック「全てがお前の責任じゃないさ。あん時、俺が止めてやれば良かったんだ」
気付けば、ラックが自分のすぐ横に立って、同じように夜景を見つめている。
黒キャス子「話す…べきなのかしらね」
ラック「あの嬢ちゃんに全てを受け止める精神力があるかどうか、だ」
黒キャス子「…怖いのよ、あの子があの子でなくなってしまいそうで。そうなればあたしも…」
ラック「…」
黒キャス子「仮にあの子が全てを受け入れてくれたとしても、あたしのやった事はあの子にずっとついて回る…」
黒キャス子「…いっそ、あたしなんていなくなってしまえばいいのかも」
自分の頬を何かが伝う感触。気付かないうちに涙を流していたらしい。
ラック「馬鹿な事考えるな」
ラックが私の肩を強く抱き寄せる。
次から次へと悪い考えが浮かんでくる。
私はラックの胸に顔をうずめ、声を押し殺して少し泣いた。
~~~~~~~~~~
430「そ、それでフィアーさんはどうなったんですか!?」
430は目をキラキラ輝かせながら、フィアーに話の続きを求める。
フィアー「あー、そりゃあ迫りくるキャスト達を千切っては投げ千切っては投げ…」
430「おぉー…」
フィアー「…嘘だ」
430「え…」
フィアー「あの時は自分の身を守るだけで精一杯だった。致命傷を回避するだけで、攻撃なんてできたもんじゃない」
430「そんな…」
フィアーの武勇伝を期待していた430は、絵に描いたようにガッカリする。
430「じゃあどうやってその場を切り抜けたんですか?」
フィアー「あー…、それはだな…」
おわり
311 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
01:48:22.33ID:Xy2eoiDh
忘れられた頃にサクッと投下
広げ過ぎた話題を縮めないと
このスレで黒キャス子の話を完璧に把握してる人はいないだろうなぁ。自分も含めて
黒キャス子の謎を納得できる形で書けるように頑張ろう…
312 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
04:08:29.08ID:RCu8X1FJ
>>311
久しぶりに投下ktkr!
完璧に把握できてない方のためにもWikiのほうの人物詳細に書くというのはどうでしょう?
といってみる
313 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
16:11:33.52ID:fu3WUi2d
_ ノノ ::::::;;;;;;;;;;;
ィ∩ ヘ`ヽ ::::::;;;;;;;;::: ノ∩
ァ!ノリノノ
)))〉;;;;;;:::: ⊂ >>xxx
| @#゚
匚:::;;;:: /( 。Д。)っ
|⊂)i卯!(つ:::;;;;;;:::: U ∨ ∨
..!ノく/_| 」 :::::;;;;;;;;:::
.ζ し'l_ノ ::::::;;;;;;;;;;;
314 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
17:20:23.47ID:fu3WUi2d
,.. 、
,´ノノノヽ)))
W@;゚ Д゚ノ
k_〉`イ_!〉
| ヽ ノ||
|__Y_||
从从从从
315 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
22:13:47.19ID:G1t+WU6a
絶望的だがage
316 名前: 名無しオンライン 2007/02/11(日)
22:33:16.33ID:r73j9abH
なんとなーく続きを書いちゃったので、需要無視で投下。
落とさせはせん!落とさせはせんぞ!
317 名前: ヒュマ郎と捨てポコ 2007/02/11(日)
22:36:01.49ID:r73j9abH
「うにゃ~~~!!」
「ふにーーーーーーーー!!」
奇妙な鳴き声を聞きながら、俺は草原に座りほのぼのとしていた。
あっちのほうでは、背中にタマを乗せ…いや、タマに背中に乗っかられ、
ブギューブギュー鳴きながら右に左に緑の中を走り抜けてく真っ赤なコルドバ。
ヒュマ「あー、やたら元気だな~~」
かれこれ3時間ほどここでこうしてタマの行動を見ている。
今日も今日とてディラガンを倒すべくミッションを受け、
スタート地点から左の洞窟を抜けた広場でタマを眺めながらほのぼのとする俺。
うん、いい天気だ。ぬくぬくだ。
タマ「よーしコルドバー、目標あそこのご主人~!」
ブギューブギュー!!
ヒュマ「な!? おぶぁっ!」
無理矢理方向を固定され、ドドドドと走ってきたコルドバの
轢き逃げアタックをモロに喰らい吹っ飛ばされる俺。
ヒュマ「こらタマっ!! ほのぼのしてる人にコルドバはいけませんっ!!」
タマ「ふにぃ……ごめんなさぃ……」
怒られてしょんぼりしたタマがコルドバを解放する。
やっと久方振りの自由をゲットしたコルドバが涙を振り撒きながら森の中へ消えていった。
ヒュマ「まったく、ここに何をしに来たと思ってるんだお前は……」
タマ「…………ふにぃ………………何しにきたんだっけ?」
ヒュマ「…………………………………………………………」
タマ「……………………………………ふにゃあ…………」
はしゃぎ過ぎて疲れたのか、アクビをひとつするタマ。
ヒュマ「…………面白かったか?」
タマ「うん!」
ヒュマ「よし帰るぞ」
タマ「うんっ!」
そう言うと、タマが俺の身体をよじよじと登り、
指定席である俺の頭へとしがみ付く。
ヒュマ「…………あのさ、タマよ」
タマ「なにー?」
ヒュマ「どうして何時も移動するときは俺の頭に乗るんだ?」
タマ「……………………………………………………ふに」
いや理由無いのかよ!いいけどね!いいんだけどね!!スペック高いからいいんだけどね!!
タマ「……………………………………だめぇ?」
そう言って、これまた何時ものように頭越しに俺の顔を覗き込む。
ヒュマ「…………あんまり暴れるなよ?」
タマ「うん!」
逆さまで俺の目に入ってくる満面の笑み。
ヒュマ「んじゃ、疲れたしミッション放棄するか」
タマ「うん! ねえ、ご主人、あたしプリンたべたいー」
ヒュマ「ああわかったわかった。ホルテスの、売り子の女の子が結構可愛いオープンカフェにいこうな」
タマ「やったー!」
なんとなく続く
318 名前: 1/3 2007/02/12(月) 01:09:04.45 ID:S7bAWKYC
自分の不安を誤魔化すために書いた。スレの皆さんには、先にお詫び申し上げる。
--------------------------------
パパーン。パパーン。パパーン。
マイルームに乾いた音が響く。
私は取り出したアルテリック3つを、無言でご主人様に差し出した。
「はは…は。作れるじゃないか…」
ご主人様はそれを慎重に受け取ると、うって変わって乱暴に床に置いた。
「良し…もう一回だ…」
それを聞き、私は無言で倉庫にアクセスし、
『基板/アルテイリ』三枚にイムフォトン、ガモタイト、アセナリン、ニュー・ウッドをセットする。
ご主人様が手に持った端末を操作する。
その端末からは数本太いコードが出ており、私の背中にある端子に繋がっていた。
コードから送信されてくる、何とも言えない不思議な信号が私の中を駆けめぐる。
そして15分が経った。
「さあ430、取り出せ」
私が合成結果にアクセスすると、アルテリックが3つ出来上がっていた。
パパーン……
――合成は、私達パートナーマシナリーの仕事だ。
内蔵の合成キットにメーカー製の基板をセットし、指定の素材を合成する。
そして、合成が終了すると、それを一旦メーカーに送り、
不良品になっていないかのチェックを行う。
メーカーのお墨付きを貰えれば、ガーディアンズに登録され、晴れてご主人様が使用できる。
…この課程に、大きな不備が発見された。
メーカーに査定の転送を行うとき、暗号化された送信情報を少し改変するだけで、
メーカー側のシステムが異常をきたす。
具体的には、アイテム名を書き換えておくと、査定後に返送されるアイテムがそれに入れ替わってしまう。
…送ったアイテムが…合成したのがアルテイリでも、返送されるのはアルテリックなのだ。
ご主人様は、これを実行するツールでアルテリックを量産していた――
319 名前: 2/3 2007/02/12(月) 01:09:35.24 ID:S7bAWKYC
「ふふふ…ははは…次は、コヒブミテリでも作ってみようか…?」
不意に、涙が溢れてきた。
虚空を向いていた視界が、歪む。
「…おい、何を泣いているんだ」
ご主人様は一瞬ギョッとしたような顔をする。しかしすぐ察したのだろう。私を睨んだ。
「俺は合成で損をしない!お前も失敗して怒られる心配もない!」
ご主人様は大声で怒鳴り立てる。
「何も悪いことはないじゃないか!むしろこれでやっと正しいだろ?!」
でも、その目はきちんと私を睨めていない。
「俺が悪いんじゃない!!悪いのは完璧でもない基板でぼったくる企業とガーディアンズどもなんだよッ!!」
まるで、自分自身に言い聞かせるかのような叫び。
ご主人様は…変わってしまった。
確かに私は、アルテリックの合成に関して、公称の確率値から見たら、
天文学的確率になるような連続失敗を犯した。
それでも、ご主人様は、材料を買ってきては私に託してくれた。
意地で続けていたのは確かだとは思う、でも、ご主人様は前向きだった。
そして、この間一回だけ成功したんだ。
またその後は失敗だったけど、あの時はとても喜んでくれたし、その後もまた素材を集めてくれた。
320 名前: 3/3 2007/02/12(月) 01:10:42.36 ID:S7bAWKYC
私は、ご主人様の役に立ちたかった。ご主人様を喜ばせたかった。
でも、それは合成マシーンとしてじゃなかったんだ。
私はどんなに怒られてもいい、例え体罰を受けたって…デバイスZEROで消されたって構わない。
どんなに辛くても、頑張るご主人様、それを応援して、何とか成功させる。
そして二人で喜ぶ。
そんな生活が、大好きだったんだ。
――夢だ。
――これは夢だ。
――こんなの、夢に違いないんだ。
――もう嫌だ、こんな夢…もう嫌だ…もう、見たくない。
――こんなご主人様…もう見たくない…。
――夢なら…。
私は、音もなく愛用のビームガンを取り出す。
――痛くないよね、醒めるよね…。
ビームガンの銃口を、そっと自分のこめかみに当てる。
――さよなら、私の悪夢。
ご主人様がまた何か怒鳴っている。でももう聞こえない。
――さよなら…悪夢のご主人様。
涙が勢いを増す。
分かってる。
夢なんかじゃないんだ。
でも……もう……
この状態で、喋れるかな…
「…ありがとう、ございました」
--------------------------------
最悪でも、夢オチ(ロールバック)で終わって欲しい…
321 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
01:33:37.68ID:5tYhMcEF
>>318-320
投下乙
強化・合成スレのアルテリック成功率1/23の人かい?
322 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
02:09:05.58ID:S7bAWKYC
>>321
いや、別人です。あの氏の書き込みに触発されたのは事実だけども。
323 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
04:26:15.08ID:LHUOoEM+
>>320
あれについては賛否のどっちの意見もないがパシリのイメージが入ると感情が入ってくるなぁ
もはや俺も重症か・・・w
324 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
05:23:38.68ID:kjONeyo8
>>317
http://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu2437.gif
こんな情景が浮かんだ。
>>320
これは唸る内容だな…
ま、ご主人様がぶっ壊れちゃうのも仕方ないっちゃ仕方ないんだがな…
あれ、目から変な汗が…
325 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
09:09:13.50ID:M6hqSTp6
>>320
合成で作られるわけだからこういうことなんだよなぁ…
パシリ達が心配になってしまった私も重症らしい…w
326 名前: (1/4) 2007/02/12(月) 11:05:04.08 ID:M6hqSTp6
と、ここで投下。
>>195氏の質問に今更回答デス。
―――――――
今日はご主人様がガーディアンズ本部に呼び出されました。
珍しく「PMも同伴」とのことで私も一緒に来ています。
主「えっと…この部屋ね。」
プシュー。
中年ヒュマ「よく来たな、俺はガーディアンズ情報部所属の中年ヒュマってもんだが」
440「いらっしゃい。こいつのことはおっさんと呼んでいいぞ」
主「えっと、私は(ずっと名前がないのもやりにくいので)S子よ、よろしく。」
コジ「失礼します。パートナーマシナリーGH450のコジローです。」
中年ヒュマ「…今『ガーディアンズと所有PMの相互関係と及ぼし合う影響』ってのを調査してるんだが」
440「主従以外にどんな関係を意識しているのか、一緒にいて何を得るのかだな。
ウチのは、頼れるおっさんで得る物はないな。むしろ匂う」
中年ヒュマ「手間のかかるガキで得る物はないな。むしろ大飯喰らいで金がかかる」
440「…」
中年ヒュマ「…」
440「いくつか質問をするからそれに答えてほしい」
中年ヒュマ「そういうこった」
S子「なるほど、それでコジローも一緒なのね。どんな質問なのかしら?楽しみだわ。」
コジ「私でお役に立てるなら喜んで答えさせてもらいます。」
中年ヒュマ「なお、この質問は所有者とPMにそれぞれ行う」
440「じゃあ始めようか。君はこっちの部屋だ」
327 名前: (2/4) 2007/02/12(月) 11:05:51.33 ID:M6hqSTp6
<GH450コジローの場合>
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
コジ「『ハブとマングースの関係』でしょうか…ほんといつも私がどんなヒドイ目にあっているか。」
コジ「でも私だってやられっぱなしじゃないんですよ、やるときはやります!」
コジ「ハブが勝っちゃうことだってたまにあるらしいですよ?そういう意味でも『ハブとマングースの関係』なんです。」
440「いや力説されても…それってどんな関係なんだ…?」
Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
コジ「えーっと、『笑顔は時にどんな武器より恐ろしい凶器になる』ということでしょうか。」
コジ「ご主人様がにっこりしながら近づいてくる時は、たいてい悪巧みしてる時です。」
440「なんだか普段から大変そうだな…。」
Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
コジ「ご主人様がミッションにでかけている時でも、油断はならないです。」
コジ「でも実際のところご主人様がいないとそれはそれで退屈なんです。」
コジ「他のご主人様より研究で部屋にいる時間が長いと思うので、贅沢な悩みなんでしょうけどね。」
コジ「やっぱり私ご主人様と一緒にいたいって思ってるんですね…。」
440「ふーん、なんだかんだ言いながらも上手くやってるってことなんだな。」
328 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
11:06:37.19ID:29wMN54N
>>320
なんだろうね、涙出てきたよ。
戻らないのなら、たぶん私も引退。辞めたくなんかないのに…
ごめんね、皆。
ごめんね、私のGH-430。
329 名前: (3/4) 2007/02/12(月) 11:06:47.90 ID:M6hqSTp6
<研究者 兼 ガーディアンズの主人の場合>
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
(表の建前)
S子「とてもかわいい妹みたいなものよ、よくスキンシップもとってるしね。」
中年ヒュマ「家族のようなもんってことではウチも同じようなものだな。」
(裏の本音)
S子「気がつくとついついいじめたくなっちゃうわね。かわいいんだもの、うふふ。」
S子「それが私たちのスキンシップみたいなものなのよw」
Q2:相手から何か学んだ事がありますか?
(表の建前)
S子「『苦難に前向きに立ち向かうこと』かしら。」
S子「結構あの子前向きだから私も影響受けるところはあるのよ。」
中年ヒュマ「俺もそういう部分はあるな。PMにはそういう力でも宿ってるのかもしれないな。」
(裏の本音)
S子「『ポジティブシンキング』かしらw」
S子「いつも予想よりも前向きに立ち向かってくるのよね、それでこそこっちも燃えてくるってものだわw」
S子「あとは『男装している女の子』という新分野かしら?w」
Q3:相手がそばにいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
(表の建前)
S子「こういうこと(研究)してると結構気が滅入る時ってあるのよ。」
S子「いてくれると気持ちが『安らぐ』みたいなものはあるわね。」
S子「いない時は…心がぽっかり空いてしまって寂しい、みたいな感情が少しあるわね。」
中年ヒュマ「PMの主人ってのは多かれ少なかれそういう気持ちを持っていそうだな。」
(裏の本音)
S子「いない時はなんだか私の嗜虐心が満たされないというかw」」
S子「気が滅入った時なんか、からかうと『ストレス発散』になっていいわねw」
S子「そもそも私は一人でコツコツ研究とか出来ないから、誰か話し相手とかいないと進まないのよ。」
S子「そういう意味ではコジローと一緒になってから、行き詰っていた研究も立て直したし、感謝しないとね。」
S子(あれ?裏なのになんか良さそうな事言ってるw)
330 名前: (4/4) 2007/02/12(月) 11:07:27.51 ID:M6hqSTp6
440「これで調査は終了だ。おつかれさま。…どうしたおっさん。」
中年ヒュマ「いや…見えない何かに触れてしまったような気がしてゾクっとしてな。」
S子「お役に立てたかしら?」
コジ「また何かあればいってくださいね。今日はなんだかスッキリしました。」
中年ヒュマ「ああ、ご協力感謝する。」
440「また何か調査があったらよろしく頼むよ。」
ガーディアンズ本部からマイルームへ帰り道。
私とご主人様が歩いてきた道のりはまだ短いけれど、
これからもっと長い道のりを一緒に歩いていきたいな、なんて思いました。
S子「コジロー。さっきの『スッキリした』点についてちょっと詳しく聞きたいわね。」
今日も今日とて茨の道のようですが。
331 名前: 名も無き孤高の・・・・・ 2007/02/12(月)13:04:19.19 ID:mf8P6IA+
「今更“武器よさらば”でも無いと思うんだけどな あんたはどう思う?」
パルム ホルテス・シティの東側フライヤーベースのゲート前。
そこで大道芸を披露している俺の前でゲートに出入りを繰り返している男に尋ねてみた。
この男は巷で起きている事を知らずに原生生物鎮圧でラッピーマップを引き当てようしているのだろう。
「不正対策なんて6年前に通過済みの筈だったんだがな。ノウハウを何処に忘れてきたんだか。」
それだけを答えて男はまたゲートに入って行った。
俺の故郷でも同じ様な問題が起きた事はあった その時の対策で成功したと言えた物は・・・・。
不正行為を無意味な物にしてしまう事。
不慮の事故で全てのアイテムを失っていた事態でも装備品は残るようになり。
対価を支払えば武器に属性が付けられ、防具にスロットを追加できるようになった。
正当な対価を支払えば不正をするまでも無く望む物が手に入るようになった。
闇雲に規制するのではなく、それにルールを持たせた上で認める。それが唯一成功した不正対策だった。
その男がまたフライヤーベースのゲートから出てきた。男のことが少し気になった俺はまた尋ねてみた。
その男の事が気になったのは、男がGH450を連れていたせいだったのかも知れない。
「なぁ、あんた不正合成の話を知ってるか?」
「ああ。 まぁ自慢の不正対策を3日で破られた6年前に比べたらまだ可愛いものさ」
この男は今の不正事件を知っていて、その上で呑気にラッピーマップを探してるのか?
「あんたイベント用のラッピーを探してるのか?」
「そうじゃないんだが、折角ならラッピーが出た方が野営基地に行くにもワクワク出来るじゃないか。」
・・・それだけ、たったそれだけの為にこの男はゲートの出入りを繰り返していたのか。
一時期の隆盛を失い今更感すら漂う野営基地に行くのにわざわざ・・・・。
「今更野営基地にか? ふとキラーシュートを手に入れようと思い立ってね」
「で、俺がソロでS評価を取れるSクラスミッションはドラSだけ」
「ついでにLV上げとPA上げと職ポイント上げとエボン工をやっておこうと思ってね」
ここまで今更感のある物を揃えるとは 呑気と言うべきか、達観していると言うべきか。
「あぁ。もともと不正合成の話だっんだったな。」
「十分な食物が無く腹を空かしてパンを盗んだ奴を責める事ができるのか?」
「日々のパンの為に人が不正に手を染める“武器よさらば”の時代より悲惨な状況さ。」
「俺の様にソロのみなら、コイツの作った強化C武器だけで何処へ行って困りはしないんだが」
「パーティ組むのにも他人の装備見て選別するような御時世じゃな。仕方も無いさ。」
「ソロでまったりやる分にはそれなりに楽しめるんだが・・・・あーもパーティがギスギスするとだな。」
男はぽんとそばに居るGH450の頭に手を乗せながら またフライヤーベースのゲートへ入っていく。
「荷物がいっぱいになるまでドラSを周回したらさっき拾った☆6のサバイバー基板を合成してみるか?」
「材料は確か全部倉庫に溜まってるので間に合うはずだ。初のB武器合成だな。どうだ楽しみか?」
「・・・・・・・。@リ *゚ -゚*ノ|」
332 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月) 13:06:26.98ID:mf8P6IA+
>>320
今回の事件の私なりの見解はこうかな。
ただ・・・コイツだけは登場させたくなかった。(しかしソロ専なのはコイツしか居なくて・・・。)
ちなみに、劇中の“武器よさらば”はチートとレアイテムを題材にしたPSOの名作SSです。
#http://freett.com/naknak/game/buki.html
(保管庫より)
333 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月) 13:42:33.81ID:wNCevQBj
泣いた
334 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
15:02:09.25ID:vitgtYHP
>>331
>>「今更野営基地にか?~
パシリが450ってとこ以外は、まるっきり俺を見ているようでフイタw
サバイバーのくだりとかほとんど同じ…
せっかくFTなのに、ドラSを1日1~2周して満足してる俺はやっぱりマイノリティだったのねー
335 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
16:55:30.70ID:OyTu9aBn
ネタが思いつかないよママン
336 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
17:01:02.21ID:pVr50hEJ
>>332
どうでもいいが、わざわざ武器よさらばを引っ張り出してこなくていいと思うが。
過剰にPSUとPSOを結びつけるのは如何なものだと思うぞ。
>>334
よう俺。こちらはfGだがw
ドラSはまったり出来てそこそこの報酬だからよく利用してるw
337 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
18:14:49.44ID:Q+ySlLTn
ラグオルから移って来たキャラなんだから
結び付けるも何もPSOとの関わりは切れないだろうに
338 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
19:31:35.15ID:KlCkgJ2P
俺の記憶に間違いがなければ、PSUとPSOは直接関係してなかったような
エレノアが伝説のキャシール扱いされてたりするけど、その伝説って
こっちでいう神話みたいなもんじゃなかったっけ?
339 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
20:09:33.50ID:g0zhQQeR
中年ヒュマ「せっかくのインタビュー…だってのでお前かよ」
ワルキャス「せっかく美人情報課とナカヨクなろうってチャンスなのにおっさんかよ」
中年ヒュマ「まあなんかの縁だ、よろしくたのむわ」
ワルキャス「へいへい…さくってやってくれさくっと!」
440 「…知り合いか?」
410 「さあ? しらね」
Q1:主従以外にどんな関係を意識していますか?
ワルキャス編
ワルキャス「そーだなー…意識なんてかたッ苦しい事考えたことねーや」
中年ヒュマ「まったくもってお前らしいな…」
ワルキャス「ん~…こうもっとエロスバディなパシリになってくれれば、
俺も、イケナイ事の一つや二つや三つや四つ…」
中年ヒュマ「言っとくが、これが全年齢版だから言葉選べよ?」
ワルパシリ編
410 「どんな…関係…ねぇ…こう駄目な奴を放って置けないというか…」
440 「あーっそれワカルワカル!」
410 「まあもうちょいイイ体なら…まぁアンナ事やコンナ事やソンナ事…」
440 「言っとくけど、これ全年齢版だからな?」
340 名前: 名無しオンライン 2007/02/12(月)
20:11:58.88ID:7cet1wTc
Q2:相手から何か学んだことがありますか?
ワルキャス編
ワルキャス「…あぁ、パシリにバレないでガーディアンズの子と@#!とか、
@#!?とかする方法とか…」
中年ヒュマ「おいおいだから言葉選べって…後で詳しく! 詳しく聞いてやろう!」
ワルキャス「ふふふっ…ぬしもワルよのう!」
中年ヒュマ「ふふふっ…おまえもな!」
ワルパシリ編
410 「…あぁ、戦い方は見て覚えたなぁ…あとは@#!とか@#!?とか…」
440 「ちょ! バカッ! 引っかかるってば!」
410 「あぁーもちろん、ワルキャスのビジフォンを調べてだな…
あ、男なんて皆そうだぜ? 隠し場所はだな…」
440 「ふんふんっ! それでそれで!」
Q3:相手がそばににいる時といない時で精神的にどんな変化がありますか?
ワルキャス編
ワルキャス「まあ一人より、二人のほうが楽しいわなぁー」
中年ヒュマ「まあなぁ…」
ワルキャス「まあ、いないならいないで…おっさんおっさん、いい店あるか?」
中年ヒュマ「おいおい、お前のほうが詳しいだろう?」
ワルキャス「HAHAHAHA!」
中年ヒュマ「HAHAHAHA!」