猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

なぜなにこちむい03

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なぜなにこちむい!! からだのヒミツ III



 召使いがいい感じにとろけてきたので、マナは召使いから視線を外し、
ギャラリーに振り返りながら言う。勿論指は小さく蠢かせ続けているままである。
 「リナ、前立腺ってどこにあるか知ってるかにゃ?」
 不意に話を振られた赤毛のネコ姫は目を白黒させる。
 「う・・・あ・・・あのその・・・」
 「膀胱の真裏で、尿管と射精管が合流する付近にあるんですの――っ!」
 医療系の副業をしているユナがすかさず言う。
 「そうにゃあ、膀胱の下にあるからこうやってアナルに指を入れて体の内側からじゃないと
前立腺を触ることが出来にゃいにゃ・・・まずは指をズンズンしやすいように入り口をよ~く
こうやって慣らしとくにゃ・・・」
 「うっ、ひあっ、あっあっ・・・」。縛り付けられる召使いは反応よく、炙られるように
体を蠢かせる。マナは指の締め付けを痛いほどに感じながらユナに言う。
 「じゃあ何で前立腺を触るとイクなるかわかるかにゃ?」
 「え?・・・えと・・・わからないですの~」
 今度はユナがしゅんとして言う。マナはニヤリと笑って言う。
 「実はなんで快楽が得られるかというのはまだはっきりしてにゃいにゃ・・・オンナのGスポットが
発達して実体を持った器官とも言うし・・・もう一つは・・・」
 てろりと唇を舐めてマナは異様な講義を中断する。
 「にゃふ、だんだん馴染んできたにゃ・・・ネットリ絡み付くようになってきたにゃあ・・・
オトコのコのクセにずいぶん名器のアナルにゃあね」
 「ん~っ!! む~っ!! 」
 声を漏らすまいと唇を食いしばって首を振りたくる召使い。しかしマナの遠慮ない指が一際奥を
蹂躙すると白い喉を仰け反らせ悶絶する。それを見たネコ娘たちが熱のこもった溜息を出し、
召使いの認識の外で密やかにテンションを上げて行く。
 召使いを羞恥でいたぶるマナ。他愛の無い戯言を言いながらも指は『くっくっ』と細かく
探るように動き、次第に机に固定された召使いのの奥深くへと徐々に埋没されていく。涙を滲ませ
声にならない悲鳴を上げながらワナワナと「ゆるしてゆるして」悶える召使い。

 「あ、ちなみにタマタマで作られるのは『精液』じゃにゃいって知ってるきゃ?」
 「あ、姉上・・・セーエキ、ではないのか?」
 おずおずと聞くリナ。マナは次のステップとばかりに指を小さくねじりながら続ける。
 「ちょっと違うにゃ。ちなみにタマタマで出来るのは『精子』にゃ、オタマジャクシの
カタチをしたお馴染みのヤツにゃね。もちろんタマタマで出来た『精子』はタマタマに溜まるにゃ」
 「ええっ!? じゃあ精液っていうのは・・・」
 せっかく欲情していたのに振ってわいたような解剖の授業に目を白黒させるリナ。マナは
拘束された召使いの後ろを念入りにかつ大胆に責めながら奇怪な講義を続ける。
 「ちなみにその『精子』はサラサラしてるにゃ、ドロドロだとタマタマにある精液が通る
細い管につっかえちゃうからにゃ・・・で、その精子の栄養分としての糖分と酸性の膣内でも
中和作用で長生きさせるためのアルカリ分を補給するところが・・・」
 「前立腺なんですの――っ」
 ふに落ちたようにユナが言う。医薬品の卸をしてるだけあって理解が早い。
 「そうにゃ、そこで出る前立腺液が『精液』・・・。『精子』と『精液』が混ざってやっといつものが
どぴゅどぴゅ出てくるわけにゃ」
 にっと笑いながらマナ。そのまま指を深々と挿入したまま召使いの耳元に口をよせ言う。
 「だからちんちんから出るのは『セーシ』でも『セーエキ』でもにゃいにゃぁ・・・出てくるのは
『ザーメン』にゃ、『ザーメン』・・・」
 召使いが不意の深い指の挿入に背筋を海老のように反らせつつも、お姫様はこんな下品な言葉を
言ってはいけませんとばかりに首をぶんぶんと横に振るが意に介さずマナは召使いの耳に卑猥な
コトバを流し込む。
 「こうやって外部から前立腺を刺激すると『精液』が分泌されるにゃ、そうすると『精液』が
無駄にならない内に、ミックスさせる『精子』をとっとと出すように脳が快楽物質をドバドバ
だすにゃあ、射精しないのにあふれるほどの快楽・・・これが前立腺の快感にゃあ・・・ふふ、ここにゃ・・・
指の腹でさすさす・・・」
 『びくん!! 』。召使いの細いが形のいい顎が『くんっ』と上を向き、体を震わせる。白い滑らかな
下腹がヒクヒクと震える。
 「ふう゛っ、きゅふぅ!! 」
 薄い桃色の唇が毒々しい色のボールギャグを割れよとばかりに噛みしめる。マナはその様子を
満足そうに見ながらゆるゆると指をピストンさせつつ召使いを追い詰めていく。
 「どうしたにゃあ?指を動かすたびにこんなにわたしの指を食い締めて・・・アナル気に入ったきゃ?」
 襲い来る快楽に負けず、健気に首を横に振る召使い。マナはその答えを予期していたかのごとく、
すかさず言う。
 「ウソつくにゃ、お前のアソコはもう反応し始めてるにゃよ・・・あんなに出したばかりにゃのに
欲張りなチンチンにゃあ・・・アナル、気持ちいいにゃ?指、増やして欲しいにゃぁ?」
 『ブンブン』と首を横に振る召使いだが、隣で無情にも激しく脳波形のアラームが『ピーピーピー』
と鳴り始め、召使いを絶望に突き落とす。脳波計がウソではなく激しい責めに対して反応しているのを
もちろん判っていながらマナは召使いを追い詰めていく。
 「にゃふふ・・・そんなウソつかなくてもいいにゃよ・・・も~っとして欲しいにゃね・・・」
 「む゛~っ!! む゛~っ!! ひきっ!? 」
 首を振る召使い。しかしいったん指先まで引き抜かれた指は2本に増えてまたゆっくりと戻される。
二本の指がぎちぎちに締め上げられたのは一瞬で、あとはやわらかい抵抗と共に熱い胎内に沈む
感触にマナは陶然となる・・・
 
 「くふっ・・・ん!ふぅん゛~っ!!!!」
 指がいったん引き抜かれ、冷たい汗に塗れながらぼくは体をゆすって抵抗する。しかし所詮
目隠しでテーブルに縛り付けられている身、あっさりとまたご主人様の指の侵入を許してしまう。
今度はさっきよりもっと圧倒的な圧迫感と異物感がぼくを責める。頭の中では暴れて逃れようと
するものの、下手に動くとお尻が裂けてしまいそうな気がして腰は恐怖感のせいでしびれたように
動かない。それをいいことにご主人様の指はぼくの中を好き勝手に動き出す。
 「こうやって抜いたり出したりして・・・にゃふふ、お前のアソコ抜こうとするたびに
『抜かないで~』って絡み付いてくるにゃあ・・・」
 「うぐぅ~、むっ!んっ、んっ、ひむっ!! ・・・」
 体の中心を串刺しにされたような感覚にうめくぼく。ボールギャグのせいで大量に唾液が出て
出す声を濁らせる。すごく怖い・・・出し入れするたびに何か違う新たな感覚が出現してきはじめた
のが・・・。
 「にゃふふ、こうやって中で指バタバタ~」
 「ひきゅふ~っ!! 」
 「指、二本重ねてぐりぐり~」
 「あ゛、あ゛っ!ひう゛んっ!」
 「深く入れて中でチョキとかできるかにゃあ?」
 「お゛っ!ん゛!う゛あああああ゛~」
 悶絶するぼく。背骨の下のほうが熱い。
 「ほ~ら、『お尻気持ちいい』って言うにゃあ、はしたなくおねだり出来たらもっと凄いご褒美
あげるにゃよぉ・・・」
 耳元で囁くご主人様にぼくはカッとして、残る理性を総動員して言う。
 「ふ、ふざけないで下さいっ!! 今なら許して上げます!今度こそ毎日ネコまんまにして三時の
おやつは毎日パンの耳にお砂糖かけたのにしちゃうんだからっ!だから早く、止め・・・やめっ・・・
ひっやっ、りゃ、りゃめええええぇ~っ!! くっああああっあっ!らめぇっ、
ズコズコりゃめなの~っ!」
 ぼくの強気は二本の指の遠慮の無い激しいピストンで瞬く間に爆散されてしまう。たっぷりと
お尻を犯され、瞼の裏に火花が散り、自由にならない体をそらせて大量の汗に塗れる・・・。こんな・・・
こんなトコロ、間違った使い方なのに『ビクビク』と体が勝手に震えて・・・ぼく、感じてるの・・・?
 
 いつしかあれほど白濁を放出した召使いのシャフトはまたもや勢いを取り戻し屹立して・・・いや、
前よりも更に怒張してビクビクと脈動している、そんなその目隠し召使いの様子を見て淫欲に塗れた
溜息をつくネコ娘たち・・・
 マナはオーバーヒートしてきた頭を冷ます代わりに召使いに噛ませたボールギャグの穴から
『こぽり』と溢れた唾液を少しざらついた舌で舐めとる。そして二マリと笑いながら言う。
 「にゅふふ・・・ちゃ~んと『トコロテン』までやって、明日からはわたしの魔法で出したフタナリ
ちんぽで一晩中犯してやるにゃあ・・・じゅるり・・・」
 と心に秘めておいた恐ろしい計画をつい口に出して言ってしまうマナ。しかし召使いは迫り来る
快楽に耐えるのが精一杯でその言葉に気がつかない。
 「にゃは――っ!! ここをこんな風にクイクイして・・・ほら、もっといい声で鳴くにゃあ、後で
イッちゃうオンナノコになっちゃえにゃあ・・・」
当初の目的を忘れ、自分の密かな野望にまい進するマナ。一通り召使いの弱点をマスターしたのか
的確に召使いを巧みな指使いで追い詰める。細かく指を蠢かせるたびに召使いのシャフトの先端から
尋常でないぐらいの先走りが『ぴゅぴゅっ』と潮を吹くように撒き散らされる。
 召使いはあまりの快楽に目茶目茶になりながら叫ぶ。
 「ひあっ、らめ、りゃめ~っ、ぼく、ぼく、オンナノコになっちゃう~!! ひあっ、
ほあああああああああっ・・・」
 ボールギャグをしたままのくもぐった悲鳴は自らの顔に唾液を卑猥に塗りたくっただけに終わる・・・
 「ほ~ら、もうあとちょっとで堕ちるにゃ・・・にゃふふふふ・・・」

 と、そんなエキサイトするマナの肩を後からちょんちょんとつつく指がある。
 「・・・あの、私の番・・・」
 リナである。目元を酔ったように赤らめてマナに訴える。
「なんにゃ、今取り込み中にゃ・・・にゃふふ~ほら、ここかにゃ~」
 召使いを弄ぶのに忙しいマナ。振り向きもせずに言う。
 しかし今度は指でなくマナの肩に手が置かれる。
 「・・・で、でも・・・もう・・・」
 大好物の召使い君を前にしてリナには生殺しのようなモノなのだろう、目隠し姿で悶える
召使い君を見ては『ふお~』とか不穏な溜息を発している・・・
 「にゃにゃ!! しつこいにゃよ、今イイトコロにゃ・・・うっ!? 」
 『ミスミス・・・』
 と、マナの肩から破滅一歩手前の音がした。
 「な゛っ・・・にゃぐっ・・・」
 痛みに悲鳴も上げられないまま慌てて振り向くとそこには瞳をウルウルさせつつも興奮しきった
リナがいて、マナの肩を凄い力で握っていたりする。
 「姉上・・・私の番なのに・・・」
 「そ、そうだったにゃ、そうにゃあ・・・」
 肩から下がリナの握力で一気に血の気がなくなっていたが、必死で振り払い場所を空けるマナ。
流石に姉妹喧嘩により、シュバルツカッツエ城を半壊させてまで意地を張るつもりはない。そんな
マナにユナがひそひそと言う。
 「ちょっと、いいんですの~?あんなになったリナを召使い君にけしかけて・・・」
 「にゃにゃっ!! じゃ、じゃあユナが止めるにゃあ・・・」
 「そ、それは・・・ですの~・・・」
 ごにょごにょと口ごもるユナの横に座るマナ。涙目になりながら指の跡がついてしまった肩に
『ふーふー』と息を吹きかける。玉のような肌に真っ赤な跡がついてしまっている。
 
 「ハァー・・・ハァー・・・」
 ゆっくりと縛り付けられた召使いに近寄るリナ。それは飢えたトラが肢を怪我した草食獣に
忍び寄るような感じで・・・
「えっ?何・・・?や、やめて・・・やめて下さいっ・・・ご主人様!! た、助けてっ・・・イヤああっ・・・!? 」
 一難さってまた一難と言うべきか。目隠しをしていてもそのただならない雰囲気、というか
本能的な危機が感じられるのか、召使いは必死でお尻で後じさりするが手足を縛られている以上、
無駄な努力にすぎない・・・
 閉じられない足を必死で閉じようと内股になっている召使いの足元にペタンと座り込むリナ。
召使いのいるテーブルとリナの床の段差により荒くなった息は召使いの内腿をくすぐり、召使いの
体全体を未知の恐怖に総毛立たせる。
 「ああっ・・・すごい・・・こんなに、こんなにぃ・・・」
うっとりとたおやかな少年の太ももから飛び出した場違いなようなシャフトに目をやり呟くリナ。
焦らしに焦らされたのは召使いだけでなく、リナもそれ以上・・・
 「ふおぉ・・・今、楽にして・・・」
 ローションのフタを空け、もどかしい手つきで自分の手に持つオリジナルオナホールにその
粘液を流し込む。何度も仕損じ、こぼしながら準備を完了させる。そしてドラキュラの心臓に杭を
打ち込むがごとく大きく振りかぶり・・・
 
  『ぢゅぶっ!! 』
 
 一気に根元までぶちこんだ。
 肉厚の、丁度神社のおみくじの六方箱のようなスケルトンレッドの石油化学ナマコの中に召使いの
シャフトが標本のように現れたのは一瞬。そのまま鷲づかみのリナの手が力任せに上下し、
シャフトを情け容赦なくしごきたてる。
 
 「ひゅっ・・・う゛びゅああああああっ!! むあああああっ!! るぁめっ、そんなっ、焼へる、
焼へちゃう!? コワれるっ!! おああああっ!!!!!!!!!」
 ボールギャグのまま絶叫する召使い。リナの凄まじい握力も、マナの開発した新素材によって
力が分散され、内部のシャフトには絶妙の力加減となって召使いの小脳の快楽中枢をキック
しまくっていく。
 『ジュポ、ジュポジュポジュポジュポジュポ・・・』
 「ふうああ゛~っ!! おあっ!! あっ、ひっ、うあああああああ――っ!!!!!」
 空気とローションの絡まる卑猥な音が部屋いっぱいに響くとそれをかき消すように召使いの声が
絶叫となって高まっていく。さんざん後を悪戯された召使いの絶頂は早かった。
 「ひゅああ゛ああっ!? イクっ、イク~っ!!!!!!!」
 『びゅっ!びゅっ!びゅっ・・・!』
 さっきから絞られているにもかかわらず、真っ白な白濁がスケルトンレッドの中身をたちまち
塗りつぶす。
 
 『ジュポ、ジュポジュポジュポジュポジュポ・・・・・・』
 
 「ひ・・・うあっ!? イ、イきました!ぼく、イきましたっ!! や、やめてっ!止めてっ!! 許して、
許して~っ!! 」
 暴走したリナは止まらない、シャフトが放出の余韻に浸ることも許さずに更に激しくしごきたてる。
激しく身をよじる召使いに構わずピストンされるオナホール。
 「ふおお~っ!! 召使い君、たくさんたくさん出すのだぞ・・・はむっ、んっ、んむぅ・・・」
 しごくだけでは飽き足らず、そのままひくつく根元の袋を噛み付くように口に含むと子供が飴を
口に入れたときのような多幸感につつまれた表情で舐め、吸いつき、舌でねぶり回す。それだけでは
飽き足らず、リナのもう一方の手は、長いリーチを利して召使いの胸の乳首を摘んで弄ぶ。手は
オナホールに入れるときにローションがかかっていたので絶妙に『にゅくにゅく』と召使いを責める。

 「ふゅぎぃいいいっ!! い゛くふぅああああああっ!! あ゛っあ゛っ、
あ゛あああああっ!!!!!!!」
 目隠しのため何をされるかわからない召使い。自分の陰嚢にリナの歯が当たり、噛み付かれる
のではと錯覚してしまい恐怖感に蝕まれる。同時にネットリとした快楽が怒涛のように押し寄せ
脳を塗りつぶす。口腔奉仕をしているのはリナなのに全く逆で、確実に召使いを責め、追い詰めて
いく。
 激しい叫びのために召使いの顔は涎で汚れ、なおかつ溢れた涙が目隠しに吸い込まれ黒いシミを
作っている。全身は汗でテラテラとぬめり、召使いは全身の体液を絞り出してよがり狂う・・・
となりの脳波計はアラームが止まらず、針は最大を振り切り、エンドピンにガシャガシャと激しく
ぶつかり折れそうなほど・・・
 「ひぐっ、ひぎゅうううっ、なんかくりゅっ!! ああ゛っ、イクっ、イ゛クっ・・・」
 召使いは腹筋を使って起き上がろうとするがロープに阻まれる、しかし手首にロープが食い込む
のも構わず無理やりに起きようとして・・・一気に反動で仰けに引き戻された。『ゴツン』と天板と
頭がぶつかって結構な音がしたが強烈な快楽に犯されているせいかあまり痛みを感じてないらしい。
更にはひきつけを起こしたように食いしばった歯のせいでなんとボールギャグの固定紐さえ
噛み切れ、悪趣味な色の猿轡が絨毯に落ちた。
 「あっ、ひああああああ――っ! あ゛っ、お゛おおおおおぅ――っ」
 弾みで抜けるオナホール。同時に跳ねるシャフトからほとんど透明な液体が『びゅっ、びゅーっ』
と大量にふき出た。そのままがっくりと崩れ落ち失神する召使い。
 「にゃにゃっ!! 」
 「し、潮ふいたですの・・・」
 呆然と顔を見合わせるネコ姫。もう二人のゲストは声も出せないほど圧倒されていた。やっと
プレゼンは終わったかに見えた・・・
 
 
 「・・・と、というわけで新商品の威力は一部暴走もあったけど、十分過ぎるほど判ったはずにゃあ」
 最後のドタバタをとりなすようにマナが言う。後でユナは縛られたまま意識の失った召使いの脈を
取りつつ召使いの体を拭いており、リナは首から『反省中』の札を下げて部屋の隅っこで正座
させられている。
 「そうですわねぇ・・・ずいぶん優秀な商品とは思いましたけど・・・」
 正座させられてシュンとして俯いてるリナを横目に見て、『ホントにこの姫が無双のリナなの
かしら・・・』などと思いつつマナに答える店長。熱気に当てられたせいで浮いた汗をきっちりと
きめた化粧を崩さないよう慎重にハンカチで押さえる。
 「にゃにゃっ!! それならちょっとイロをつけて欲しいにゃあ・・・」
 すごいプレイを間近に見せられ危うくフラフラとサインしそうになったが、後隣で無言の圧力を
かけてくれる本社の取立て屋に力付けられ、寸でのところで駆け引きを思い出す店長。
 「イロねぇ・・・まあ所詮ホンモノと比べればオモチャなんて一段落ちるのでしょうけど・・・」
 店長の挑発にあっさりと乗るマナ。
 「にゃ、にゃにおぅ・・・この製品はホンモノより、ホンモノより・・・にゃぐぐ・・・」
 言いながら口ごもるマナ。このままでは『オナホール(怪しげ魔洸化学製品)>マナリナユナ
(ピチピチ30代ネコ娘)』が成り立ってしまう事に気がついたのだ。しかしマナはくじけない。
 「にゃにゃっ!! にゃら、今度はわたし達じゃにゃくてお前らがホンバンやってこいつに意見を
言わせればいいにゃっ!! ウソ発見器もあるしにゃあ」
 「ひいいっ!! もうやめて~!! 」
 ボールギャグがとれた召使いが目隠しのまま悲鳴をあげる。それに構わずにマナが言う。
 「お前等の代表が召使いとヤッてオナホールより早くイカせてみればいいにゃよ、そしたら
好きな値段で買っていくといいにゃぁ!それじゃあ、相手は・・・にゃふ・・・」
 マナが考えて指を突きつけたのは店長・・・の期待に満ちた目を見たので方向を変えて借金取り。
どっしりと座って微動だにしていなかった借金取りはたったいま目が覚めたように気がつくと
その場で座ったまま垂直に飛び上がった。
 「にゃにゃっ、ジョジョの男爵みたいにゃ・・・」
 「ウ、ウチでっか・・・」
 借金取りは顔が蒼いを通り越して白くなって呟く。
 「ち、ちと急用が・・・」
 そそくさと立ち上がろうとしてそっと両肩に手を置かれる。『グン!』すごい力でへたった
ソファに引き戻された。いつのまに移動したのか気配を消した背後のリナがささやく。
 「良かったな、借金取り・・・姉上の召使いくんと性交できるとはな、羨ましくて殺意まで
湧きそうだぞ、ま、さ、か、断るわけ、ないよな・・・」
 「ひょええええ・・・」
 『大陸無双』にたっぷりの毒息を吐かれ、身を震わせるどころか恐怖にヒョコヒョコとはねる
借金取り。隣ではのんきに店長がぬるくなったティーカップに肉厚の唇をあててからゆっくりと言う。
 「あら、羨ましいわぁ・・・自慢できるわよ、ヒト奴隷・・・それもお城のお姫様所有の奴隷とエッチ
できたなんて・・・」
 「うっ、ううううう~」
 涙目の借金取り。そして不意にいきなりがばっと土下座する。
 「か、かっ、堪忍したってくださいっ、う、ウチまだおぼこなんやあ~っ!! 」
 「にゃにゃっ!」
 「「「へっ!? 」」」
 一瞬静まり返るリビング。同情した顔をしたのはリナとユナだが、悪魔のように邪悪な目つきに
なったネコ娘が約二名・・・
 借金取りの一方の肩に手を置いてうわべだけ優しくマナが言う。
 「にゃふ・・・遠慮することにゃいにゃあ・・・わたしはお前がバージンでも全然問題にゃいにゃあ・・・
初めてがヒト召使いなんてめったににゃい体験にゃよ・・・なかなかレアな映像が撮れそうにゃあ・・・
にゃふふ」
 「ひいいいいっ・・・」
 もう一方の肩には店長がうわべだけ優しく手を置き・・・
 「良かったじゃない、クリスマス過ぎて処女なんてもう相手のオトコにとっては不要な
オプションよ。いい機会だからここで破ってもらいなさいよ・・・ちょっとシュチュエーションは
特殊だけど、かえって一生の思い出になるわよ・・・」
 「ひいいいいいっ!」
 いつも人を見下したような本社付きの借金取りに対する心の奥に仕舞っていた子会社の店長の
黒い気持ちがここぞとばかりに顕れる・・・実に悪魔のような二人であった。
 
 と、その時であった。
 『ポンポンポンポンポン』
 玄関のチャイムが連打される。初めに無視しようとするマナだったが、執拗に押されるのと
チャイムの鉄琴が壊れているのとで実に耳障りである。
 「にゃあっ、いったい何にゃ・・・」
 マナを始めほぼ全員が玄関の方に目をやった瞬間・・・
 「う、ウチ、帰らせてもらいまっ!」
 ダッと飛び出す借金取り。部屋の中は騒然とする。
 
 「ちょっと、どうしたんですかっ・・・」
 要領を得ない密談に不安を煽られている目隠しのぼくはオロオロと声に出すが誰も答えてくれない。
ドタバタとした足音と叫び声が狭いリビングに響く。
 「にゃっ!? 捕まえるにゃっ!! 」
 「うわっ!! 」
 「きゃあですの~っ!! 」
 リナ様とユナ様がぶつかってもつれる音。借金取りさんは二人をうまくすり抜けたのか、玄関の
鍵をガチャガチャといわせ、立て付けの悪いドアを開く音がした。ぼくは心の中で不幸な
借金取りさんを応援する。その時、ぼくの傍のご主人様が救われたように玄関に向かって叫ぶ。
 「にゃっ!? そいつを捕まえるにゃっ!」
 「のわわああっ!! 」
 『ズダンッ!』「きゅう・・・」
 何か叩きつけられる音と共に借金取りさんが静かになる。ご主人様は邪悪に笑って言う。
 「にゃふぅ・・・手間取らされたにゃあ・・・お前はふん縛って、さっきわたしの召使いが使ってた
このボールギャグをと・・・」
 「や、やめて~っ!! は、離してっ!いやああああっ・・・むっ、むぐぐぐぅ~」
 借金取りさんの女の子らしい悲痛な声が響く。ぼくは必死で言う。
 「ら、乱暴はやめてあげてください、代わりにぼくが・・・」
 「にゃふふ・・・言われなくても今から役にたってもらうにゃあ・・・」
 目隠しの向こうでご主人様が邪悪にほくそ笑んでいる。ぼくはじっとりとした疲労感に包まれ
ながら更なる災厄の予感に机の上に縛られたまま身を震わせるだけ・・・

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