せんせいと変なテンションとチヨコ
ねえ、せんせい。近くない?・・・ちょっと、落ち着きませんね。肩があたる
し・・・せんせいだって書きづらいんじゃないの?・・・あ、ああ・・・バッチリです
ね・・・。え、あ、読めないです・・・適当に言ってすみません・・・。
は、あ、初体験。そんなことよりも、うえ・・・旦那様が倒れ・・・。見てました
けど。カルテボードのカドがうまくはいりましたね。情けないですか。や、で
も男女差が・・・関係ないですか・・・。ねえ、なんか腫れてません?
//処置 シップ一枚200センタ
200センタ?たかっ!はあ・・・寄付・・・。私が払うわけじゃないんで・・・。そ、
そんなせんせい・・・少女漫画みたいな・・・。べろちゅー・・・。や、その、他に言
い方なかったのかなーと。
くちびるちょっと荒れてますね、せんせい。クリームつかいます?いい香り
がするの買って貰ったんです。手作り?せんせいは器用ですね。へえ・・・そん
な果物が・・・。寝る前用のアフア入りクリーム?おはだつるつる・・・。げ・・・ち
ょっと匂いが独特ですね・・・。苦手かなー・・・。これがアフアの?えー・・・ちょ
っと遠慮したいです・・・。あ、でもおはだつるつる・・・。や、いーですよ。せん
せいが使ってよ。ぎゃ、あのっ、手のひらにいっぱいつけて近づかないでっ・・
・
<しみで文字が滲んでいる>
診断:保留。
・右足経過良好。頓服で鎮痛剤処方。
・義足検討なし。飼い主は反対。
・幻肢痛いまのところなし。
・左足が少々萎えてきている。運動をするよう指導。
・問診が不完全なので、再来が必要。
・寝てる間に帰った。あれぶっころ
珍しく顔をひきつらせ、いやがるチヨコの太腿にクリームを塗りこむ。たし
かにアフアの臭いはヒトには不快かもしれないが、アフア成分入りということ
以外はまじめに作った保湿クリームだ。少し乾燥していたチヨコのはだは油分
を得て光っている。診察だからとズボンを脱がせていたのは正解だった。丈の
長いブラウスからちらちらと下着が覗いている。
「ね、せんせいやめてよ。うっ、あまり手を近づけないでほしい・・・」
困り顔はよく見ているので、罪悪感にかられるということもない。手をつっぱ
って私を遠ざけようとするチヨコのくちびるにも塗る。すごく不快げな顔はは
じめてかもしれない。首や耳の裏にも塗る。眉がより、鼻の上にまで皺をよせ
てうめくチヨコ。これはぶさいくなんだろう。でも、チヨコはかわいい。なんだこ
れが欲目というのか。
「ま、まずい・・・せんせいなにこれちょーまずいですよこれ」
「舐めなきゃいいだろう」
「や、喋ったら舌とか歯とか、あたるじゃないですか」
そう言う間も嫌そうな顔だ。かわいい。にやける顔を抑えたら耳がひくひく動
いてしまった。音をたててキスをして、チヨコの嫌がっているくちびるのク
リームを舐めとる。ううむ・・・たしかに、他の材料と混じって妙な味がする。
一応食べても平気なものしか入れていないはずなのだが・・・。
私のほうに移動してくる唾液をじゅるじゅると吸う。だらだらと綴っていたメ
モに触れたので投げ捨てる。クリームの油で触れたところが透けていた。チヨ
コの背に腕をまわしながら、横目でアレが沈んでいたあたりをみる。大丈夫、
まだ寝ている。ブラウス越しに下着をはずすと片眉がはねた。今日のチヨコは、
飼い主とは違って意識がはっきりしている。大変よろしい。爪弾くようにして
背骨をたどる。以前よりも肉がついたが、まだ痩せている。身じろぎして避け
ようとするのを、体重をかけ押し倒すことで阻止する。ろくに力をいれずとも
チヨコは簡単に倒れる。現在のチヨコは背もたれが無いと座っていられない。
まだ身体か頭が足の長さに慣れないのだろう。
舌をからませ唾液を押し込みながら、ブラウスの裾を引きずり出し手を入れる。
自分の肌に触れるような、違和感のない体温が心地よい。チヨコの肌が手のひ
らに吸い付いてきて、その肌をなかなか滑りよく撫でられない。クリームをつ
けすぎたのかペタペタする。腰骨の内側、柔らかな肉を親指で円を描くように
ゆっくりなでる。男にはない質感だ。目をきゅっとつむり喘ぐチヨコから唇を
離す。チヨコの半開きの口からは、飲みこぼした唾液が頬を伝って落ちていた。
舌で自分の口からチヨコの口まで垂れ落ちる唾液を絡めとる。唇の形をなぞる
ように舌で舐めあげ、唾液のあとを辿ってやわらかな薄い耳朶を食む。
「ひぃ、ぃあっ」
チヨコの泣き声が私の耳を刺激する。
「せんっ、せっ」
そう、何度も私を呼ぶがそれどころではないのだ。答えない私を不審におもっ
たのか、泣きそうな顔までする。今日は本当に、表情が豊かだ。
舌と唇で耳の形を確かめるように何度も何度もなぞりながら、ブラウスのボタ
ンをはずしてゆく。身体をはなし顕わになった腹部に手をあてる。あざはすっ
かり薄くなって、目を凝らさなければわからない。が、意味深な欝血痕がちら
ほらと目に入る。その痕にちりっと爪を立てて掻く。
「せんっせっ・・・っ」
胸を隠すような位置にある肘にどうしようもなく苛立った。腹部からくすぐる
ような手つきで胸まであがり、下着を押し上げる。私よりも大きい乳房がふる
んと揺れた。やはり、白い胸にも赤茶のあざがあり、殺意のような静かな、そ
れでいてざわざわとした苛立ちが沸き起こる。乳首をこね、つまみ、はじく。
以前のように反応は鈍くなく、すぐに返ってくる。こんなに反応が好いのはア
フアのせいに決まっている。
「ひっ、あっ、せんせぇ、もっ・・・とぉ」
「ひっかくのか?舐めるのか?」
チヨコは答えないので、両方同時にしてみる。ほとんど悲鳴のような声だった。
あごを伝った汗か涙が、鼻先にたれた。
腰を撫でながら太腿にキスをしていく。時折チヨコを見ると、首まで赤く染め
上げて私をみつめている。期待のこもった目だな。前に私もこんな風な表情で
チヨコをみていたのかと思うと酷く恥ずかしかった。ヴァギナの形に浮き上が
るほど濡れた下着を引く。チヨコが脱がしやすいようにと腰を浮かしたので、
思わず口が釣りあがった。
「えっち。すけべ」
「すけべなのはチヨコだろう。糸をひいている」
「せんせいだってっ、びちゃびちゃのくせにっ」
そうだ。股の間がぬめって仕方がない。触って欲しいと思うが、それよりもチ
ヨコのものを舐めて、かき回して、いかせてみたかった。今回はこちらにイニ
シアチブがあるのだから。チヨコを相手にしていたら上位をとれる日が来る気
がしない。足を開いてまじまじと見る。薄い茶色の肉を掻き分けると中は鮮や
かなピンクで、ひどくやわらかかった。舌を突き出して壁をなめる。しばらく
続けると、にじみ出てきた愛液が私の口周りを湿らしていた。今、私のそこも
このような感じなのだろうか。べろりと大きくなめあげる。するとチヨコが私
の頭をのけようと、手をのばすのでもうひと舐め。尻肉をつねる。一際大きく
喘いで身を捩った。真っ赤になって包皮から飛び出したクリトリスを吸い、つ
つく。
「あ、あ、あ、は、は、あ、は、」
ぬかるむヴァギナは指を一本、二本と飲み込んでいく。このような感触の布団
があったら死んでしまえるなと思う。最高に気持が良いけど、最悪に気持が悪
い感触だ。指を取り込もうとするヴァギナの壁をたたく。ない足の先までも震
わすように、腰を高くあげてチヨコは果てた。
尾で足の裏を撫でる。
「チヨコ?」
「いっ!や、やめ・・・」
達したばかりのぼんやりとした瞳が私をみる。なんだか妙な達成感と充足感が
私の胸を占めていた。もうすっかり興奮は醒め、下着も冷たくなっていた。
「チヨコ」
「・・・なあ、に」
「私は寝る。帰るとき起こせよ。痛み止めはあのみどりのひきらし。わかるらろ」
「え」
眠い。ものすごく眠い。頭を前後にふりながら、チヨコの服を直すと私は自室
に向った。ふとん。まくら。コタツも畳もないけどふかふかなんらお。
蛇足
「ウエダさーん。てんちょー。マスター。ごしゅじんさまー。マサルさーん。
だんなさまー。おきてくださーい。もう暗いですよー」
「・・・・・・んあ!え!何時!?本気で寝ちゃったよ・・・身体がすごいバキバキ言
うんだけど」
「寝たふりなんかするからですよ」
「チョコもなかなか冷たい目をするよね・・・女中服(和)着ない?」
「着ませんよ。せんせいは体調不良のようなので帰りましょう」
「挨拶しなくていいの。あ、起こしたら悪いほどひどい?」
「死にたいのなら行けばいいと思います」
「・・・・・・・・・帰ります」
声を掛けなかったので、後日ウエダ(仮)はせんせいに切られて縫われました。