猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

ただツンデレとかしっぽとか

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ただツンデレとかしっぽとか

 
「ご主人様、この薬高いやつじゃ……」
「何か文句があるのか」
「いえ、私、奴隷なんですけど」
「ならば俺の命令にははいとだけ答えろ。
そもそもお前は奴隷だけでなく実験動物でもあるんだから
薬の効き目を試してもおかしくないだろ。
奴隷のくせに余計な気を回すな」
「わ、わかりました。飲みます」
「最初からそう言え」
「申し訳ありませんご主人様。昼も夜もお仕事できなくて」
「モノに謝られてもうれしくない。お前は寝てろ」


あー気持ち悪いぐるぐるする……助けてお母さん……もういないか。
……ご主人様まだ部屋にいる。たまたまだよね……この部屋にも本とかあるし。
あ、ご主人様のしっぽぴこぴこしてる。
ご主人様猫の癖にうさぎしっぽなんだよね……かわいいなぁ。
前に言ったら眉間にしわ寄せてにらまれたけど。
気にしてるんだ。かわいいのにな。
あ、ご主人様のしっぽ見てたらまぶたが重くなってきた。
これは催眠か。もはや目が開けられない。
意識が沈む沈む。脳裏に夢っぽいものも現れてきたぞ。
……だれか、私の頭撫でてる? 夢、かなあ。きもちいい。
夢だったら起きたくないなぁ。しあわせ。


「やっと寝たか」
「×××――」
「ん? 起きてるのか?」
「×××――たすけて」
「寝言か? 熱に浮かされてるのか。誰だよそれは」
「×××――」
「……ふう」

 

 

 

 (まあ、どうでもいいか)
 (どうせ俺じゃない)
 (俺には、『飼い飼われ』の関係から彼女を救ってやることはできないのだから)

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