猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

荒野のテンプラナイト3

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荒野のテンプラナイト



第4話

 

ネコの国の田舎道を荷馬車がのてくてと進んでいました。
幌のない二頭立ての馬車にはたくさんの樽と4人の人物が乗っていました。
一人はヒトの少年。手綱を握り、馬が疲れないペースで馬車を進めます。
一人はネコのマダラの少年。質素な服に身を包み、地図を持って御者席のとなりに座ります。
残る二人はネコの少女。樽の上に寝藁を敷いた即席ベッドでひなたぼっこを楽しんでいました。
端から見れば「盗賊さん襲って下さい」と言わんばかりの馬車でしたが
だれも警戒するそぶりも見せません。
なぜなら昨日、馬車の上の槍を持った女性、ニャンパラリが
この辺最大の盗賊団を返り討ちにしたからでした。
「あーでも惜しい事したにゃー」
仰向けになっていたニャンパラリが突然声を上げます。
それに同意するように、もう一人のネコの少女(商人でこの馬車のオーナー)も声を上げます。
「全くだニャー。領主のヤロー盗賊のお宝までもっていきやがって、ゆるせんニャー」
「いい加減諦めて下さい!もともとここの領民の物なんだから返却するのが当然でしょう!」
「いいじゃないですか、謝礼ももらえたわけですし……」
「銀貨一袋より、あいつらのお宝の方がぜってー多かったニャ!」
「てゆーか、不心得者を改心させてやったんだから、悪財を徴発したうえで金貨一袋よこすべきにゃ」
「いーこと言うニャー。さすがは神殿騎士様だニャー」
「ちっともよくなんかないですよ!ニャンパラリ様を平均的な信徒と思わないで下さい!!」
「うむ、徳の高い信徒だにゃ」
「それもちっがああああああああああう!!」
マダラの少年、トッテンパラリは流石に突っ込み疲れたのか大きく肩で息をします。
その様子を見かねたのか、ヒトの少年が水袋を差し出しました。
トッテンパラリはお礼を言ってそれを受け取り、一息吐きます。
「……ニャンパラリ様が二人になった気分です」
「あはは。ボクもです」
少年二人が心の交流をしている頃、荷台の上の美少女ふたりもヒソヒソ声でニヨニヨしていました。
「美少年×美少年……。背徳の香りがするニャア」
「ときにあのヒト召使いにゃけど……。夜の方はどうなのかにゃ?」
「ふっふっふ、そりゃーもうあーんなことからそーんなことまでばっちりケイケン済みニャア……。
で、そちらのマダラショタの方はいかがな感じかニャ?」
「そりゃあもう、にゃーの指と舌が触れてないところがないくらいしっぽりと……」
「おおう、そりゃ素敵ニャね……。どうかニャ?今夜あたり……」
そういって商人の少女は人差し指と親指を立てて、手をくるっとひっくり返す仕草をしました。
「にゃにゃ、スワッピングとはまた背徳的にゃね……。明日はトッテンパラリのお説教確定だにゃ」
心躍る提案に、ニャンパラリは悪い笑みで答えました。
少女達の悪巧みが合意に達しようとしたとき、馬車の数メートル先に何かが投げ込まれました。
「うわっ?」
御者をしていたヒト召使いは反射的に手綱を引き、馬車を止めました。
投げ込まれた何かは乾いた地面で砕け、道をふさぐように火柱を上げます。
どうやら火炎瓶のようでした。
「むっ、何者にゃ!」
ニャンパラリはひらりと地面に降り立ち、火炎瓶が投げ込まれた茂みに向けて槍を構えます。
その誰何に答えるように茂みから一人のネコの女性が現われました。
カウボーイギアに身を包み、ブラウンの髪と耳をテンガロンハットの下から覗かせ、
そして腰の両脇にはパーカッション式リボルバーを下げていました。
「名乗るほどのもんじゃないさ。ただ、そこのオスヒトと馬車を譲ってもらおうと思ってね」
「ニャッ!?ふざけ……」
パァンと音が響き、寝藁が飛び散りました。
馬車の主人が飛び起きた瞬間、その両脚の間を弾丸が通過していったのでした。
「ニャ、ニャアァ……」
「支払う物は鉛玉しかなくてね……。ただで譲ってくれるならそれに越した事はないんだけどね」
抜く手も見せないクイックドロウとその迫力に、馬車の主人はへなへなとへたり込んでしまいます。
代わりに叫んだのはヒト召使いでした。
「コルトネイビーの二丁拳銃……。もしかして、“列車強盗(トレインレイダー)”マイラ!?
あのB級国際犯罪者の?!」
「へえ、あたいも名が売れたもんだ。……で、どうするんだい?」
「そりゃあ、もちろん」
マイラの言葉に応えたのはニャンパラリでした。槍をマイラに向けて構えます。
「とっちめて、賞金がっぽりだにゃあ」
「そんな、ニャンパラリ様、相手は銃ですよ!?」
悲鳴を上げるトッテンパラリとは裏腹に、マイラは表情を険しくします。
「“伝説突撃(イデオンゲージフルチャージ)”ニャンパラリか……。いろいろ噂は聞いてるよ」
マイラから余裕が、いや、油断が消えました。
「まずあんたから殺す必要がありそうだね!」
右で抜いたままの銃によるダブルタップがニャンパラリに撃ち込まれました。
二つの銃声とほぼ同時、二つの金属音が響きました。
ニャンパラリが正中線を守るように構えた槍に弾丸がぶつかり、弾かれて後ろへ流れていきました。
「うわあっ!?」
ヒト召使いの足下に跳弾が当たり、あわてて彼は馬車の陰に隠れます。
トッテンパラリと商人の女性も同じく馬車の影に転がり込みました。
「銃弾を受けた?」
「槍も銃も直線を突いてくるものだにゃ。槍を見切れるにゃーが弾道を見切れないと思うのにゃ?」
かなり無茶な理論を展開しながら、ニャンパラリはじりじりと間合いを詰めます。
「くっ!」
マイラはバックステップで後退、同時に右の銃をホルスターに戻し、左の銃でファニング(あおり
撃ちと言われる射撃法。トリガーを引いたまま逆の手でハンマーを弾くことによってシングル
アクションの銃でも連射が可能になる撃ち方)による五連射を行いました。
ニャンパラリは適度に散らしたその五発の弾丸の内三発を身じろぎする程度の動作で避け、
残る二発を槍で弾きました。
左の銃を撃ち尽くしてマイラは唸ります。
(本来六連発ですが暴発防止の為、一発分の弾倉を空けてそこにハンマーを合わせてあるのです。
こうしておかないと、転んだり何かが当たったときハンマーが雷管を叩いてしまい
自分の足を撃ってしまうことがあるんですね。撃ちたいときにはハンマーを起こせば
シリンダーが回るので問題ないのです。皆さんも工作精度の低いリボルバーを携帯する
時にはフルロードしないように気をつけましょう。まして自動拳銃の薬室に弾を入れっぱなし
にしないように!皆さんと筆者との約束です)
「一体どういう絡繰りだい?弾道を予測するだけじゃ今のは防ぎきれないはずだ」
「シュバルツカッツェ正統槍術リナ道場の秘伝だにゃあ……。集中する事によって時間感覚を
遅らせる。雫穿ちと言うにゃ」
「……似たような話を聞いた事があるよ。たしかバレットタイム(弾丸の時間)だっけね。
文字通り弾丸が止まって見える思考の加速。死ぬ寸前に見ることがあるとかいうけど。
……だとしても、肉体まで加速する訳じゃない」
マイラは構えを変えました。
右手はグリップに添えるような位置に、腰を少し落とし、全身から力を抜きます。
その姿を見たニャンパラリは警戒の度合いを増しました。
「ニャるほど。カウンター狙いかにゃあ」
「他に方法もないだろう?」
どうやらマイラはニャンパラリが攻撃に移る一瞬を狙ってクイックドロウで勝負するようです。
いかなニャンパラリと言えど攻撃しながら銃弾を弾くことはできません。
ですが、その一瞬を見切れなければマイラの負けです。
二人の間の緊張が高まります。
ニャンパラリが間合いを1mmずつ詰めていきます。
マイラが精神を研ぎ澄ましていきます。
ニャンパラリの槍の間合いまであと紙一枚。
其処まで二人が近づいたとき、思わぬ所から声が上がりました。
「にゃあぁぁん」
「うわ、ちょ、ご主人様なんでいきなり!?」
「からだが、からだがうずうずして我慢できないのニャア……」
「やめてやめてこんな命のピンチにズボン脱がさないでー!?」
あまりに予想外の事態に、二人の女戦士は顔面を地面に埋めてマジズッコケします。
「なんだいなんだい!いきなり盛りやがって!!」
「今夜貸してくれる約束のはずにゃー!フライングは神に誓って許せねえにゃあ!!」
起きあがって馬車を見た二人に、トッテンパラリの姿が映ります。
瞳は潤み、頬は紅潮し、息を荒くして前屈みになったトッテンパラリは馬車を指さしていいます。
「にゃ、ニャンパラリさまぁ……。あの樽から変な匂いが……ぁ」
「にゃ?」「ん?」
二人の女戦士が馬車に目を向けると、樽の一つに流れ弾が当たり、そこから強いアルコールと
マタタビの香りがしてきました。
「にゃっ!?しま……あぁん」
「な、なんでマタタビなんか、ぁあ、積んでるの、さぁ……」
戦闘の緊張が解けたところに流れ込んできたマタタビの香りに、二人の女戦士の腰が砕けます。
「おかしいにゃあ……積んでいるのはチョコレートのはずにゃぁ……あんっ!」
「はぁ、も、もしかして。きゅぅぅんっ!密輸の片棒を、うんんっ、担がされた、のかも……。
うわあぁん!ず、ズボンに擦れちゃ、あんっ!」
息も絶え絶えになりながら、トッテンパラリはなんとか馬車から離れようと必死に歩きました。
ですが、その前に二匹の雌猫が立ちはだかります。
「ズボンに擦れて大変なんだな?じゃあ早く脱がさないと!」
「そうだにゃ!これは緊急避難の応急処置なのにゃ!」
「ひあっ!?」
二人がかりによる進清十郎張りのタックルを喰らってあっけなくトッテンパラリが押し倒されます。
ズボンを止める腰ひもをぶちりと引きちぎられ、年相応に小さいながらもいきり立ったトッテンパラリ
のおちんちんが二匹の獣の前に放り投げられます。
「はむっ」
「ちゅ、ちゅ、ちゅばっ」
ニャンパラリは亀頭に食らいつき、マイラは胴に食らいつきます。
奉仕すると言うよりも味わい尽くそうとするその愛撫に、トッテンパラリの我慢はすぐに限界を迎え
ました。
「うっうあっ。だめ、だめです、ボクーーーっ!!」
たまたまニャンパラリの舌がエラを舐めている時に、トッテンパラリのおちんちんが暴発しました。
二匹の雌猫の顔と胸に白い粘液が降りかかります。
数秒の間その粘液のシャワーを浴びてうっとりとしていた二人でしたが、マイラの方が先に正気を
取り戻し、トッテンパラリの上にまたがろうとします。
「ちんちん……ちんちん……毛も生えてない男の子のちんちん……」
すっかりイっちゃった顔でぶつぶつと呟きながらマイラがトッテンパラリをくわえ込もうとしたとき
思い切り後ろから突き飛ばされました。
「きゃあっ!?」
「にゃーが先にゃ!!」
意外に可愛い悲鳴を上げて前にマイラが前に突き飛ばされて、入れ替わるようにニャンパラリが
トッテンパラリの腰の上にまたがります。
そしてそのまま幼いともいっていいおちんちんをくわえ込んでいきました。
「にゃーっ!!」
入れただけで軽くイってしまったニャンパラリでしたが、身体は本能的に腰を動かし始めました。
「あ、ああ、お願い。なめてぇ……切ないの、くうぅん!」
マイラは前に出た勢いでトッテンパラリの顔の上に腰を下ろし、クンニをおねだりします。
いつもだったら断るはずのトッテンパラリの理性も、今はマタタビと女体のせいでマヒ状態です。
ざらざらした猫舌を尖らせていきなり奧へと突き刺します。
「はあっ、んんー……」
すっかりできあがったマイラの身体は舌を受け入れ、更に奧まで引き入れようと蠢きます。
そんなマイラの目の前に別のおちんちんが突きつけられました。
「あ……」
「ねえ、その大きなおっぱいで挟んでくださいよ」
「うん……」
2ラウンド終えたヒト奴隷とその女主人が3Pに乱入してきたのでした。
ヒト奴隷の標準より大きなおちんちんを胸肉にこすりつけられて、マイラは頬を染めながらパイズリを
始めてしまいます。そして女主人はこっそりとニャンパラリの背後に回りました。
「ふいっ!?」
「んにゃあっ!!きゅ、きゅうにおっきくなったにゃあ!!」
女主人はニャンパラリの背後に回ると、トッテンパラリのお尻の穴に指を這わせ蟻の戸渡りを舌先で
くすぐったのでした。
もう既にお尻の穴でも感じるようになってしまったトッテンパラリの身体には、刺激的すぎる攻撃でした。
更に女主人は左手を回しニャンパラリのクリトリスをいぢくります。
「ニャニャ、スワッピングの約束ニャア。早くイって替わるニャア……」
「にゃ、にゃあぁぁぁあああん!!」
一声高い声でニャンパラリが啼き、トッテンパラリとマイラもそれに併せて絶頂してしまいました。
ですがそれでは終わりません。5人はまた相手を変え、体位を変え、三回戦を始めます。

こうしてこのバレットタイムデイは、夜が更けて、また明けるまで続いたのでした。

おしまいおしまい

 

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