「暑すぎるわね海行こう!」
私は今年度最高のフィジカルで提案した!
「ゴメン!私、アキラ君と行く約束しちゃったから・・・」
!?親友の約束を無下にするのか!?つか何にも聞いてない・・・。
「ゴメンね?」
要芽の、幸せで、恥ずかしそうな、女の子の顔。けっ、アオカンか?アオカンなのか!?
「避妊は・・・」
「あ、仕事行かなきゃ」
「・・・」
一人で行くか。
「二人のバカ・・・」
白い砂浜!灼熱の太陽!まるで無限みたいな青い海!!そこには人っこ一人居ませんでした☆
「さ、流石に早いか・・・ま、本気泳ぎしに来ただけだし。本当よ?」
一人言を潮風が吸い込む。いや、切なくないよ?
「どりゃああぁぁ!」
最新素材で極薄!この薄さが抵抗を少なくする!そんな宣伝に駆られて購入したセパレートタイプにみを包んだ私は、本気で海に突撃!
「ひぁ冷たい!」
こりゃダメだ!
「くそが!」
私は一応持参したパーカーを羽織り、体操座りで震えていた。滴る海水がぺたぺたと張り付く。こりゃまるで・・・。
「熱くて白いの大量ぶっかけだね☆」
突っ込みは無い。
「うう・・・寂しい・・・」
ふと見詰めた防波堤に、知っている陰を見る。ん?あいつは・・・バイト発見!ぐへへ、飛んで火に入る・・・。
「ナントカだこらぁ!」
一瞬で距離を詰め、素早くその背骨に肩を入れ、動きを奪い引き倒す。
「こ、この動きは!?」
「ココナートでしたぁ」
「うわぁ助けて!食われる!!」
「未遂で終わったでしょ!?ちょっと寂しいからかまってよ」
「だから仕事がっ」
馬乗りのまま動きを止めた私は、ふっと目を臥せ、言いにくい言葉を紡ぐ。
「いいじゃん・・・一人は、寂しいよ・・・」
髪から落ちた水滴が、彼の頬に当たる。
「す」
「す?」
「少しだけ、なら」
目を逸らし、赤くなる犬の顔は、最近私の中で存在が大きくなっている男の子を思わせた。
「ありがとっ」
引き起こす。
繋がれた手はそのまま。
あ。と言うバイトの声。
「歩こっ?」
私は構わず、少しだけその逞しい肩に擦り寄り、歩き出す。グヘ、計画通り。
「そう言えば」
「な、何です?」
私は砂浜に座りながら、笑顔を浮かべる。
「君の名前、まだ知らないからさ?教えてよ」
「俺は、俺はエルジンです」
相変わらず中々目を合わせないバイトが答える。
「エルジン。良い名前じゃない」
「ど、どうも」
別にどうでも良い、何て事の無い会話。私はそれなりに楽しく、久しぶりにきちんと笑った気がした。
エルジンの緊張も解け、中々可愛らしい笑顔を浮かべ出した時、私の眼鏡を雨粒が叩いた。それは瞬く間に質量を増やし、咄嗟に逃げ込んだ海の家の物置きをバシバシと打ち付けた。くっそ最悪だ!
馬鹿みたいに狭い密室で、私達はピッタリとくっついている。股に当たる彼の膝は、水着越しにもはっきりと、熱くなっている。
「せ、狭いですねっ?」
「うん・・・ちょ、あんまり動かない、で?」
「ごめんなさいっ!」
さて、ここまでは良い感じ、後一押しなんだよなー。あームラムラする!こ う な れ ば !
「きゃっ」
私は雷に驚き、抱き着く。思わず触れた彼の股間は、かちかちになっている。にふふふ、後はちょちょいと・・・。
「擦ってやれば」
「!?っ・・・うぅ!」
「この密度なら逃げられないよ?エルジン」
「た、謀ったな!?」
「汚い言葉はだぁめ」
裏筋からお尻まで、一気に指を這わせる。
「んあぁあっ!」
エルジンの身体が大きく跳ねる。
「エルジンちゃんは、女の子みたいな声で喘ぐから、可愛いっ」
私は彼の唇を奪い、腰を落とすまいと壁に張り付けていた手を取り、私の胸を掴ませる。
驚くエルジン。
ゆっくりと、握力が高まる。
水着の中で胸が歪み、擦れた先端がピリピリと痺れる。
「乱暴にしちゃだぁめ、優しく、ね?」
「は、い」
「んっ・・・そうっ、ああ!」
男の子の部分を直接触る私と、たどたどしく胸を触る彼との間には、多少のアドバンテージは有る物の、私の下半身はどんどん切なくなっていく。
「ねぇ、欲しい・・・」
私は珍しく、赤面しているのが自分で解る。
「でも、俺初めてで」
「好きにイッていいから、欲しい。もう」
我慢できない。それを言い切る前に、私は水着を手繰り、隙間から、一気に押し入れていた。
快楽に歪むエルジンの顔が、私をもっと刺激する。ゆっくりと腰を使うと、案外良いサイズなのが解る。やば、硬・・・!
「気持ちイイ?」
私が聞くと、コクコクと頷く彼。
「気持ち良くしてあげる。出したくなったら、出して、ね?」
言いながら寸前まで腰を引き上げ、一気に落とす。くらくらする・・・!
「ココ、うあっああ!」
「んっ?え、ええもう!?っ・・・ぁっ!」
不意にエルジンが叫び、強く付かれた。瞬間、奥に大量の精子を注がれ、その勢いに私も軽くイッてしまった。
「はぁっ・・・っあ、ごめんなさい!」
「だ、大丈夫だけど・・・あっ、まだ出てるっ」
「だ、だって、ココナートさんがっ」
「ふふっ、もっとエルジンが欲しいって事」
汗ばむ額にキスしてやる。
「ほら、また硬くなってきた、今度は、私を沢山気持ち良くして・・・?」
「ああ!イイわエルジン!もっと、もっとぉ」
「うわぁ、ココったらお昼寝して戻って来ないと思ったら、枕相手に、随分と・・・」
「カナ、ココはどうした?」
「アキラ君は見ちゃだめ!」
「お、おう?」