概要
TTXは、アメリカに本拠地を置くNumark(ヌマーク)社から発売されているターンテーブルである。ここでは初代であるTTX1、現行モデルであるTTX with USBモデルについても記述する。
TTX1(初代)※後述の製品は型番は異なるが外観は同一。
Numarkが独自のリサーチを重ね(たとしているが詳細不明)、2004年に発売したモデルである。
当時のモデルの中では全体的なスペックの数値上最上位とも言えるモデルであったが、何よりもフォノイコライザーを本体内に搭載しライン出力とキーロック(マスターテンポとも。ピッチを変えても音程が一定となる)機能、コアキシャル・タイプS/PDIFのデジタル出力端子を搭載した事が話題となった。
TTX
マイナーチェンジモデルであり、“TTX”シリーズの基礎を確立したモデル。
主な変更点として本来から高い数値のトルクを更に引き上げた事(3.7kgから4.7kgへ)加えトルク可変機能の搭載(2.5kgのライト、3.7kgのミドル、4.7kgのハイの3モード)が挙げられる。その他本体放熱スリット追加も行われている。
TTX with USB
2007年5月頃発売。最大の特徴としては、名前の通りコアキシャル・タイプS/PDIFのデジタル出力端子を廃した替わりとしてUSB出力端子を備えたモデルである(クラブ等の現場に於いても一般的にもS/PDIFは殆ど使われない事が主な理由)。
単体でPCへ直接アナログレコードの音を送り、付属のフリーソフトウェアAudacity(オーダシティ)を用いての録音が出来る様になった(PCではオーディオI/Fとして認識される。故にソフトウェアの代替は利く。なお、これ一台でのDJプレイは出来ない)。
海外、主にアメリカとフランスに於いては一定の人気がある。
特にフランスではDMCフランス支部の公式スポンサーがヌマークである関係上、関連するDJバトル・コンテストではTTXが使われる事が多い。(世界大会へ直接繋がる類は確実に除かれるが、ほぼ確実に優勝賞品としてTTXが授与される模様)
スペック表・TTXUSB
モーター
- ダイレクトドライブ方式
- 起動トルク(調整可能) 2.5kg/3.7kg/4.7kg・cm(TTX-1は最高3.7kg)
- 起動特性 0.2s(33 1/3r/min 時)
プラッター
- 低フリクション仕様ダイキャスト・アルミ製
- ワウフラッター 0.15% W.R.M.S.(カートリッジ等アクセサリ無装着時)
トーンアーム
- S字形トーンアーム/ストレートアーム(交換可能・両アーム同梱)
- 高さ調節 最大6mm
寸法/重量
- 幅 460 × 高さ 135 × 奥行 370mm 約12.6 kg
電源
付属CD-ROM
Windows必要最低システム条件:
- Windows 2000/XP/Vista/7 64bit対応 USB1.1ポート
Mac必要最低システム条件:
- Mac OS X 10.4以上 USB1.1ポート
価格
- 75,000円前後(新品・TTXUSB・発売当時)
- 49.800円前後(新品)
最終更新:2019年02月18日 20:13