概要
NAMM2013にて発表されたミキサー。国内販売価格で18.000円程でありながら、高品質の非接触型クロスフェーダー「Mini innoFADER」を搭載(単体販売品の
Innofaderにアップグレード可能)、 アナログ・デジタルを容易に使い分けられるDVS IN/OUT等を備えている。
国内では当初、OTAI RECORDと池部楽器店Power DJ's渋谷店・池袋店、サウンドハウスで取り扱っていたが後に他店でも取扱を開始した。
※この機種は
ヘッドフォン・モニター出力でマスターの音を聴くことができず、そのままでは
スピーカーを使わないヘッドフォンだけのスクラッチ練習が出来ない。そのため、ステレオRCAオス→6.3㍉(あるいは3.5㍉)メス変換ケーブルを使い、ミキサーのLINE OUT部にRCA側、6.3㍉、もしくは3.5㍉側にヘッドフォンの端子を繋くとマスターの音を聴くことが出来る。
DIF-1S
※本国でDIF-1W(後述)が発売された際“DIF-1S V2”にアップデートされた模様。どうもクロスフェーダーがそれまで搭載されていた組み込み用から単体製品版のMini innoFADERに変わったぽい。
DIF-1W
2015年3月3日発売のホワイトカラーバージョン。この製品の販売に関しては発売直前に破産し活動を停止した「
Vestax」へのリスペクトの意味も込められているとか。
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以下レビュー |
3バンドEQ有りとはいえシンプルな2chミキサーのためサイズは小さめ。金メッキコネクタではなかったり、正規輸入品だが電源ケーブルはUS仕様の3芯タイプのままなど随所にコストを抑える努力あり。しかしノブ・フェーダーにぐらつきは無く必要なところはしっかりしている。
普通の2chミキサーであり特に可もなく不可もない印象。
音質としては値段なり。クロスフェーダーの切れ・剛性感はさすがmini Innofader 。
2万円以下(発売当時)でDVS IN/OUTと3バンドEQ、mini Innofader 搭載と考えるとバーゲンプライス……のはずですが、正直個人的には微妙。というのもこの製品mini Innofader 搭載なのにマスター/モニター切り替え機能がないためヘッドフォンでのスクラッチ練習がそのままでは不可。スクラッチ用途で使うなら1万円程度でベスタの05や06が買えるのでこちらの方が経済的。であればミックス用途と言いたいところだが基本スペックは何も付いてないただの2chミキサー、これを購入するならベリンガーのNOX202あたりの方がエフェクター付きで1万円程度とお得。
なぜマスター/モニター切り替え機能を付けなかったのか……付けても対して値段変わらないだろうに。実際後継機種のDIF-2S(発売予定)では上記機能がついてるようです。
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{スペック表・DIF-1S・メーカーサイトより引用)
DIF-1S製品仕様
製品概要
■電力供給 AC 100V~240V、50Hz/60Hz
■消費電力 ≦8W
■入力・出力のインピーダンスと感度
CD 入力 -13dB ±2dB
ライン入力 -17dB ±2dB
フォノ入力 -61dB ±2dB
DVS 入力 -13dB ±2dB
マイク入力 -40dB ±2dB
ブース出力 +15dB ±2dB
マスター出力 +15dB ±2dB
ヘッドホン出力 31mW
■周波数特性
ライン, CD 入力 15Hz~20kHz +1dB/-2dB
フォノ入力 15Hz~2.2kHz +17dB/-3dB
マイク入力 15Hz~20kHz +1dB/-3dB
製品概要
■歪み率
ライン, CD 入力 0.2%以下
■最大入力レベル
ライン, CD 入力 6V
フォノ入力 0.04V
マイク入力 0.6V
■クロストーク
ライン, CD, フォノ入力 65dB 以上(2 チャンネル間)
■ノイズ特性
ライン, CD 入力 6V 未満
フォノ入力 0.6mV 未満
■チャンネルイコライザ
12dB ±2dB, -28dB 以下 (700Hz)
12dB ±2dB, -28dB 以下 (980Hz)
12dB ±2dB, -28dB 以下 (10kHz)
※製品の仕様は、改良のため予告なしに変更することがありますのでご了承ください。
■価格
最終更新:2018年11月14日 17:43