エミュレイター(Emulator)または侵魔(Shinma)とは、異世界(裏界)から地球にやってきた魔物のこと。
おとぎ話に出てくるような鬼や妖怪などの多くがエミュレイターであるとされる。
エミュレイターの分類
魔王級エミュレイター
魔王とは、裏界の支配階層である高位エミュレイターのこと。
自力で己の望む姿を表の世界に具現させるほどの力を有している。
「魔王」の名は、実質的に分類の上での呼称に過ぎず、裏界での地位を表す「爵位」によってさらに細かく区分される。
高い爵位を有するものであれば、一般的な意味合いでの「魔王」、あるいは「神」にすら相当する力を持ち、逆に分類上ギリギリ「魔王級」に数えられるような「雑魚魔王」もいる。
特に強力な者は「大魔王」を自称することもある。(*1)
しかし、雑魚魔王クラスでも一般人には手も足も出ない危険な存在であることに変わりはなく、また下位の魔王であっても、上位の魔王にはない特異な力を有する者もいるため油断はできない。
アニメでは「雑魚魔王」の多くが割とあっけなく倒されているが、それは柊らがかなりの使い手であったり、単にアニメの尺の都合だったりする。
一般的には、物語の中ボスや大ボスをつとめていてもおかしくはないレベルのはずである。
それ以外のエミュレイター
魔王級に分類されないエミュレイターも多い。魔王によって尖兵として地球へと送り込まれる場合もある。
存在の力(プラーナ)が希薄。
地球には不定形の精神体として現れ、地球上の物質や生物に取り付くことで怪物として具現化する。
例えば「狐憑き」は人間に下級エミュレイターが摂り憑いた代表的な例である。
特に、最下位のエミュレイターのことをクリーチャーと呼ぶことがある。
エミュレイターの一覧
魔王級エミュレイターに分類される者たちについては、登場人物を参照。
- スカルナイト(ガイコツ剣士)
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第1話で登場。白骨化した死体が怪物になったもの。痛覚が無いため完全に破壊されるまで戦い続ける。
スカルナイト(ガイコツ剣士)の名は「ファミ通キャラクターズDVD vol.4」による。 - ゴブリン
- 第1話で登場。常に群れて行動する最下級の邪妖精。
- キマイラ
- 第1話で登場。獅子・山羊・蛇の三つの頭を持ち、獅子と山羊の頭による連続攻撃や、蛇の口から放たれる魔法相当の火炎による攻撃を行う。
- レッサーデーモン
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第2話アバンタイトルで登場。典型的な悪魔の姿で具現した怪物。下級悪魔とはいえ、その魔力は並のウィザードより強力である。
ちなみにC/Vは後藤邑子らしい。 - ゴーレム
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第2話で登場。土塊から作った人形型エミュレイター。
伝承通り、ヘブライ語で אמת と額に記されており、 א を削ることで死に至る。(ただしアニメに登場した文字は誤字のようだ) - デュラハン
- 第3話で登場。首の無い騎士の姿で具現した邪妖精。瘴気をまとっており、周りにいる者の身をすくませ動きを阻害する。
- うさぎ型エミュレイター
- 第4話で登場。実際は小型エミュレイターにウサギの着ぐるみを着せただけの代物。ジョー=ガの趣味か。
- 風魔&雷魔
- 第5話で登場。かつて安藤来栖とユウが立ち向かい敗北したエミュレイター。名前の通り、風と雷を操って攻撃する。安藤の魔剣を借り受けた柊の一閃により斃れる。
- 三つの僕
- 第8話で登場。黒豹・怪鳥・巨人の三体からなるバベルの塔の番人。強力なゴーレムの類と推測される。なおTRPGでは、選択次第でプレイヤーキャラクターがアイテムとして「三つのゴーレム」を所持することができる。