十悪(じゅうあく)とは 身・口・意の三業(さんごう)の中で、とくに著しい十種の悪い行為のこと。
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殺生
- 生きものを殺すこと
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偸盗(ちゅうとう)
- 人のものを盗むこと。盗人。
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邪婬(じゃいん)。
- よこしま、みだらなこと
- 仏教では、夫または妻以外の異性との情事など人の道に外れた性交為
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妄語(もうご)
- うそいつわり
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両舌(りょうぜつ)
- 二人の人に対して異なることを言って仲たがいさせること。二枚舌。
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悪口(あっく)
- 人を悪くいうこと。また、その言葉。
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綺語(きご)
- 真実にそむいて、言葉を巧みに偽り飾ること。また、その言葉。
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貪欲(とんよく)
- 強い欲望を持つこと。たんよく。次々と欲を出し満足しないこと。非常に欲張りである事。
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瞋恚(しんに)
- 怒り・憎しみ・恨みなどの憎悪の感情。また、怒り恨むこと。腹立ち。
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愚痴(ぐち)
- 因果の理法を否定する誤った考え。よこしまな考え。
このうちで前三が身業、中四が口業、後三が意業である。またこれらを離れるのが十善である。