エレボス・ドリアー

【名前】エレボス・ドリアー
【性別】男
【年齢】34歳
【所属】『紅月の教団
【容姿】
一般的な黒のスーツを着用し、髪は白髪であり、全体的に実年齢より少し老け気味の印象を与える。
身長は176cm、体重は55kgと細い体型の持ち主。

【性格】
『紅い満月』を愛してやまず、神を盲信している。
『紅い満月』は神の具現といった考え方を持ち、それ故に『紅い満月』を愚弄する輩は絶対に許さない。
また、この盲信はほぼ狂気に近く『紅い満月』を信仰しない、異教徒や無神論者といった存在に対して常日頃から殺意を持っている。
しかし、同じ教徒には優しいといった一面もある。
異教徒・無神論者の不幸や絶望が大好きであり、目的の為なら容赦ない手段を取る冷酷な性格の持ち主。
教団の活動をする際はピエロを仮面を被るといった不思議なポリシーを持つ。

【異能力】
身体から触手を生やし、それを駆使する異能。
触手の硬さや長さ、丸みや鋭さなど変幻自在であり、本人の意思で自由自在に操れる。
また口から汚水を吐き出すこともでき、これを浴びれた場合は強烈な痺れと痛みに襲われる。
しかし、射程距離は短い。

【概要】
『紅月の教団』の教徒の一人。
『企業』に対して不満や怒りを持つ母と父が、自分達のストレスを発散させるためにDV専用として産み落としたといった経緯があり、異能力を手に入れるまで様々な肉体的・精神的DVを受けてきた。
DVを受ける中、何故自分がこのような目に合わなければならないのか考えた末、たどり着いた結論は『企業』の存在と『自分に争う力がないから』ていうものだった。
母親と父親、そして両親がDVを行う原因である『企業』を強く恨み、同時に自分の力のなさに絶望した彼は、ただひたすらに力を欲した。
そんなある日、とある事情で久方ぶりに家の外へと出された彼は、奇跡的に『紅い満月』を視認する。
生まれて初めて見た、あまりにも不気味で不吉な満月に思わず、魅力されたエレボスは心の奥底からこう思った。
『美しい』と。
これを機にエレボスは隙を見ては、家の中から『紅い満月』を見続けるようになった。
彼が二十歳になった年、人生で初めて母と父が誕生日パーティーを開いてくれた。
どういう風の吹き回しかと疑いながらも、差し出されたケーキを前に僅かながらにエレボスは困惑した。
普段は見ることの出来ない母と父の満面の笑みは、エレボスの知る不愉快な笑みとは違い、純粋に喜びに満ちていた。
しかし、彼にとってそれは普段以上に不気味な笑顔に思えた。
震える手を無理やり動かし出された手作りケーキを食べた刹那、エレボスの身体を支配したのは激しい痛み。
生まれて初めて体験した、これ以上ないほどの痛みにエレボスは声を上げた。
朦朧とする意識の中、聞こえる父と母の笑い声。
曰く、ケーキの調味料は『紅い満月』の光を長い間、浴び続けてきた虫や動物の肉、不純物を混ざった水。
エレボスはただひたすらに憎んだ。
憎み、憎み、憎み続けた。
痛みを味わいながらエレボスは力を欲した。
こいつらを殺したい、殺すための力が欲しいと。
文字通り神に願った。
そして今のエレボスへと至る。

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最終更新:2016年10月11日 22:52