舞台
•『アーストン』
世界有数の超規模な都市。何でもある。ある『企業』が実質的なこの街の統制を担い、自治を行っている。
『企業』の他にも無数の企業・組織が存在し、利益を手にせんとしのぎを削り合う、非常に経済が活性化した街である。
突如として確認された『紅い満月』は、この街に決して無視できぬ大きな波を作りつつある。
•『紅い満月』
"クリムゾン・フルムーン"。
近年アーストン周辺でのみ観測され始めた月。常に真紅に染まっていて、その美しさから観光スポットとしての需要も高い。
その赤い月光を視認した人間は、ごく稀に人ならざる『異能力』に目覚めるという。また紅い光に曝された物品が特異な力を宿す現象や、月光に紛れて、見た事もない人間や生物なども確認され始めた。
どんな原理で、なぜアーストン区域にだけ発現したのかは、企業の技術力でさえ解明できなかったとされる。
とりあえず健康に害はないとされ、この問題は半ば受け入れられつつある。
主な組織
•『企業』
潤沢な財力・経済効果を持ち、多岐にわたる分野で大きな影響力を誇る企業。
この街における実質的な自治権を握っているが、ここまで膨張した経緯の裏には様々な闇も多く見られ、ひとえに清廉潔白な組織とも言いがたいのも事実である。
街の治安を守る『警備部隊』なども擁しており、もはや一企業を超えた存在と言えるだろう。
【アーストン警備当局】
『企業』管轄の準軍事組織であり、治安維持のための警察部隊。
主に大都市の裏に渦巻く犯罪の取り締まりや暴動の鎮圧などを目的とする組織である。
『紅い満月』の出現と共に激増した『異能力者』ぐるみの犯罪に対抗するため、ある特別チームが設立された。
『特別警備部隊(通称:「新月」)』
異能力犯罪に対抗するべく緊急設立された、異能力者によって構成される特別治安維持部隊。
志願制で、異能力者、かつ街を守る意思があるならば誰でも参加する事ができる。
『教団』などの謎多き新興勢力の出現もあってか、人手を必要としているのだろう。支給も多く、金稼ぎ目当ての層も取り込んでいるのが特徴である。
業務内容は『異能犯罪の鎮圧』。警備当局の手に負えない内容と判断された場合、こちらに割り振られる。
事件、とりわけ異能による凶悪犯罪における関係者の殺害、尋問、捕縛などの裁量は部隊員の情状酌量に委ねられる。
犯罪者達は、未だ一般的とも言えぬ『異能力』という力を振りかざし、一方的に力なき市民を虐げる脅威であるからだ。
月明かりに充てられ、力を驕る者達は、隠された新月の前にこそ倒されるだろう。
部隊長は
ジェイク・オブレッシン。
•【紅月の教団】
『紅い満月』とそれにより齎される力を『神より与えられた』とし崇める宗教組織。
ただの宗教組織ではなく、企業から危険団体として認定を受けている『悪』の組織である。
設立したのは主に企業の闇を浴びせられ、虐げられていた者達である。
どれだけ苦しもうと抗う術のない彼らにとって、『紅い満月』と異能力はまさしく救済であり
またそれらにより発生した闘争は希望だった。闘争の中では須くが殴れば痛み、殺せば死ぬ。まさしく平等であり、彼らの理想郷だった。
故に、彼らは『紅い満月』による全ての混乱をこう受け取った――――――『戦え。理想郷を顕現せよ』という、神の命令なのだと。
すなわち組織の目的は『全世界を闘争という理想郷へ導く』事である。
目的のための行動方針として
・教徒を集め、組織を拡大する事。
・信仰を拒むもの、教団に逆らう者は積極的に殺害する事。
が掲げられており、つまり殺人、テロ行為が彼らの主な活動である。
成り立ちはどうあれど、市民達の平穏と幸福を脅かす組織であり、打ち倒されるべき
『悪』であるのは間違いない。
"教皇"は
アイクリース・ハルキナト。
•【ブラックサン・シンジケート】
『紅い満月』によって、アーストン周辺地域でのマフィアの勢力図は著しく混乱した。
組織力の差を嘲笑う異能力者の暴威が、既存の秩序を完全に破壊し尽くしたのだ。
凄絶な抗争の中で下克上と統廃合の嵐が吹き荒れ、殆どの組織は強大な異能者が実権を握る形で再編された。
ブラックサン・シンジケートは、新生した闇の社会において無視できない影響力を持つ団体だ。
この組織の最大の特徴は、雑多な二次組織を統率する正規構成員がすべて異能力者であること。
少数精鋭の上層部と容易に切り捨てることが可能な下層部からなる構造により、一網打尽を狙うのは困難を極める。
またその資金源は密輸や薬物の売買、賭博や売春と言った裏稼業に留まらず、社会の表側とも深く繋がっている。
一説にはアーストンを牛耳る『企業』の中にすら、ブラックサンとの癒着があると言われている。
ブラックサンが組織犯罪に手を染める理由は飽くまでも利益であり、紅月の教団との関係は非友好的。
警備当局を掻き回してくれる分には手を出さないが、テロ行為による著しい損失が想定される場合には交戦もあり得る。
無論、教団側は経済によって甘い蜜を吸う側であるブラックサンを激しく敵視してくることだろう。
•
【アーストン解放軍】
『企業』が自治権を握るまで存在したアーストンの市兵隊にルーツを持つレジスタンス組織。
「人民のためのアーストン」の実現を目的とする幾分理性のある組織で、『企業』や他の過激的反社会組織に敵対している。
総司令官は
パーシヴァル・キンケイド大将。
アイテム
『聖遺物』
【カテゴリ】特殊礼装
"他宗教の宗教的物品"や"超人的人物の逸話を持つ品"などが、紅い満月の影響下で覚醒し、異能力じみた力を手に入れた物の総称。
その性質から、詳細は"
紅月の教団"によって把握されているものが多いが、"何らかの信仰を受けてきた品"ならばそれだけで聖遺物たり得るのだという。
『スウィートドリーム』
【カテゴリ】アッパー系違法薬物
見た目は砂糖菓子のような違法薬物。
色は着色料により様々。
口に含むと砂糖菓子のように溶ける。
経口摂取後すぐにとてつもない万能感と陶酔感に浸れる。
この万能感が曲者で犯罪行為に結びついたりする。
もちろん違法薬物なので強い依存性もある
禁断症状は強い倦怠感など。
この禁断症状から万能感と陶酔感を求めまたスウィートドリームを買うという
サイクルになってしまう。
なお、値段は砂糖菓子のように小さいもの1つでこの世界の初任給の1/3が吹っ飛ぶ
名前の由来は元々使われていた客がこの薬物を買う時の暗号「甘い夢を見させてくれ」から
最終更新:2016年09月23日 02:46