シェリル=ツェペシュ

【名前】シェリル=ツェペシュ
【性別】女
【年齢】16
【所属】『紅月の教団
【容姿】
金色の背中の中程まで伸びた髪に、燃えるような深紅の瞳。胸と腰の前の部分が大きく開いた赤と黒を基調としたドレスを愛用している。
身長は低い方で身体の起伏には乏しい。

【性格】
冷酷残忍、「教団」に背く者には容赦なくその命を刈り取る為に行動する。
高飛車で自分に逆らう者にも容赦はなく、ただ興味を持った人間を見逃すことがあるなど気まぐれなところもあり「教団」からは彼女のそういったところが問題視されることもある。

【異能力】
『凄惨なりし串刺し公(ディアボリック・ドラキュリア)』
自らの血液を固体化・硬質化させ様々な形状に変化させる能力。他者の血を摂取すれば傷の回復速度を一時的に増幅させることができるが直接、しかも口から摂取しなければならないため戦闘中に行うことはできない。
たとえ少量であっても武器程度ならば造り出せるが大掛かりな攻撃にはそれ相応の血液が必要、ただそれでも血液の消費は少ない方でその理由にあたっては彼女自身がこの能力に適性があったことに起因する。(後述)
しかし他者の血液を操ることは不可能、だからこそ"同様"の能力を持つ者であったとしてもシェリルの血の支配権は揺るぐことは無く、よって彼女の血液を操作することは出来ない。
基本的な戦闘方法は武器を作成して戦う近接格闘が主となる。シェリルが愛用する武器は槍であり、複雑な形をしたシェリルの身長よりも少し短い程度。本来ならばそのような形を取る必要はないのだがこれはシェリルの趣味によるものでただの血液の無駄遣い。
またトドメには地面に自身の血をばら撒き、そこから血液を杭のようにして相手を串刺しにするという残忍な方法を取っており、それは昔に存在したという"串刺し刑"を彷彿とさせる。

【概要】
彼女の"ツェペシュ"という名は元々付けられていたものではない。シェリルは元貴族の家柄であり、いわゆる"没落貴族"であった。
シェリルの家は古くから存在したと言われる名家の一つであったが、彼女シェリルの生誕によりその運命は反転した。シェリルには生まれ持っての特殊な衝動が宿っていた。それにシェリル自身が初めて気付いたのは7歳の頃であった。
母が怪我をして血を流しているのを目の前にしたとき──────ふと、胸が疼いた。その後、血を拭き取った布をこっそり持ち出しその匂いを嗅いだ瞬間電撃が走った。
それからシェリルはその言い知れぬ魔力に惹かれていく。友人の血を「友人の証」と称して隠れて血を吸ったりなど様々なことを試していた。動物の血も試してはみたもののどうにも合わずやはり人の血へ。
しかし子供の身のシェリルがそれを完璧に隠しきれるはずも無く、ついに両親に発覚してしまう。そしてその噂は周りにも広がりやがてシェリルは「悪魔の子」と蔑まされることとなってしまう。当然その風当たりは両親の元へも響き、仕事などのことにまで悪影響を齎すこととなる。やがて両親の関係は段々と崩れていき、両親はシェリルへも強く当たることが多くなっていく。
ある日のこと、ついに両親は離婚を決定する。しかし両親の二人ともシェリルを引き取ることを嫌がり、もうこの家に嫌気がさしていたシェリルはある日失踪を決意し家を出た。
しかし両親の二人は捜索願を出すことも無く、そしてシェリルは家を出て行くことに成功するのだった。
そしてシェリルの心はどんどんと歪になっていき、更に血へと依存してしまう。家を出る際に今まで物に無頓着であったシェリルはお金を溜め込んでいて、更に両親から掠め取ってきたお金を使い生計を立てていた。血を吸わせてもらっていた友人はこれまでと変わりなく隠れて血を吸わせてくれて問題は無かった。
しかしある日、その友人が引っ越すこととなり、遂に血の提供先が無くなってしまう。その日だった。シェリルが『紅い満月(クリムゾン・フルムーン)』を見たのは。
体内に他者の血を摂取してきたシェリルは、能力の影響もあり更に吸血衝動が増加してしまう。しかしそれを引き換えにシェリルの体内の血液の濃さは常人より遥かに色濃く、しかしそれで正常を保てているのはまさに"異能力"の力によるものだろう。そんな能力を手に入れたシェリルは、昔に読んだ本に出てくる吸血鬼、その元となった人物から名を取り自身の名を"シェリル=ツェペシュ"とした。
そして街の人間の血を吸い求めているうちにシェリルは『紅月の教団』に出会う。神などを信じてはいないがその目的には酷く共感し彼女は入団する。
その出逢いは更にシェリルを歪めていくのだった──────

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最終更新:2016年10月12日 22:36