「マジシャンとは、魔法使いを演じる役者である」
"A magician is an actor playing the role of a magician"
『〝ジャン・ウジェーヌ・ロベーヌ=ウーダン』
―――≪人物≫
カノッサ機関の幹部、〝六罪王〟が一人で、〝奇術師〟を名乗っている20代の青年
性格は非常に馴れ馴れしく、それでいてペラペラと喋る為に非常に鬱陶しい、軽そうな外見もそれに拍車をかける
部下などは一般兵以外持っていないようで、常にビジネス用の手さげ鞄を持ち歩いて単独でブラブラと放浪している
放浪先では無料公開のマジックショーなどを開催している、子供受けもまぁまぁいいらしい、本人の手品の実力は普通のようだが
カノッサに与する目的は、国家転覆と富を貪る富豪層の抹殺であり、一般市民にはほとんど手を挙げない
だが、一度作戦行動に入れば丁寧な口調も消え去り、遂行の邪魔をする者を冷徹に粉砕する
全ては虐げられた民の為、と大義名分を抱えているが、悪戯に体制を破壊する行為に、秩序などない
結局は、自分の、エリートや富豪層に対するコンプレックスを解消するための言い訳に過ぎないと考えられる
これは、
緋沙にも看破されており、そこを言及されたが、全く意に反さず、その場を立ち去った
ただ、世界を混沌に導くための道化という事になるが、それこそ奇術師である彼にはお似合いの役割かもしれない
個人行動で〝六罪王〟までのし上がったその実力は確かで、全く隙のない異能を有している
多数の軍勢を率いて、
櫻の国首都を攻撃、最後の砦である〝開山城―――天守閣頂上〟にて
秋雨 楓と
アンジェル・ベルジュロンと戦闘
両者を相手に終始圧倒したが、一瞬の隙を突かれた一撃で、行動不可に陥り、左腕と右足を切断され、天守閣より落下し、行方不明となる
そして、謎の人物に助けられ、〝ある場所〟へと向かうのだった
欠損した箇所は、精巧な魔道義手、魔導義足で補われているが、やはり多少は行動に無理があるようだ
〝ある人物〟の協力の元
氷の国の最奥地、〝天獄門〟に存在する、超常的な力を用いて、古代兵器ラインの乙女を発動しようとする
そして、匿名のタレコミを受けた自警団から派遣された
アンジェル・ベルジュロン、
秋雨 楓、
ジャッキー・ハートグレイブス、
陶春
、
ウィズダム・ノーマッドの五人と、アーネンエルベ大聖堂中枢部で戦闘する
天獄門の力をその身に取り込み、肉体を鋼の如く硬質化、さらに黒化させ、〝魔人〟へと変貌、さらにラインの乙女自律防衛システム〝レプリカント・オメガ〟を起動し、その圧倒的な力を持って、終始五人を圧倒するが、肉体の限界を超えた力を取り込み過ぎたため、崩壊
最後は全員の全力の一撃をその身に受けて、自虐的な言葉と共に、窯の奥へと落下し、エネルギーの放流に飲み込まれた
〝セロ・ワンダーショット〟は完全に死亡した―――だが…
―――≪容姿≫
【鮮血を浴びたような真紅の長髪をオールバックにして、一本だけアホ毛が伸びている】
【同じく赤い瞳に、両耳には複数の金製だろうか、輝く金色のピアスが付けられて】
【赤褐色のストライプが入ったワインレッドのビジネススーツを着て、その下には黒いシャツ】
【真っ赤なネクタイに黒いベルト、足には踵にローラーが着いた高級そうな革靴を履いている】
【そんな、全身を真っ赤に染め上げた180cmはあろうかと言う長身の青年】
―――≪異能・装備・技≫
≪〝波動万象〟/ウェーブ・ジョーカー〟≫
自身の肉体から波動を放出し、それを用いて様々な現象を発生させたり、自身の肉体を強化したり出来る能力
波動は全方位に展開できるが、自身の周囲しか不可能であり、一部に集中して放てば、他の箇所の密度が薄くなり
平均的に割り振れば、あまり高い相乗効果は生まれず、全身に100%の波動を纏えば凄まじい負荷がかかり、命を削る事になる
だが、その応用性、〝攻〟〝防〟〝速〟揃ったバランスは、非常に強力と言える
波動を与えた物質は、その硬度変化、不規則操作など自由に行う事が出来、打撃に乗せて行えば
相手の体内を貫通する、凄まじい衝撃波が発生する、一撃一撃が非常に重たい一撃となりうる
が、セロ自体の元々の身体能力などはあまり高くないので、波動を纏っていない部分は、非常に脆弱である
系統的には
ゴッド・サム氏の神罰の、威力が減って応用が利くようになったverと言ったところか
『千本無符/レッド・リッパー』
隠し持った刀身が真っ赤に染まったナイフを投擲する、ただそれだけのスキル
それなりに精度、速度は高く、波動を纏えば滞空させて待機させる事も可能だが、所詮は牽制用である
『絶掌』
八極拳のように、強い踏込み、凄まじい発破を行って、相手に直接波動を打ち込む技
足の波動で加速しているので、かなりのスピードで懐に入って放つ事が出来る、衝撃は、相手の体内を貫通し
大ダメージを与える事が出来るが、発動中は、腕と脚以外の波動が薄れ、そこを突かれればこちらが大ダメージを負う
ちなみに、八極拳自体は、ネットの動画を見て練習しただけであり、全く様にならない
『終焉/デットエンド』
足のローラーに波動を伝え、超加速し、ボディブローを相手に放つ技
その後にさらに加速し、相手をそのまま柱や壁に叩きつける、そのため、まともに決まれば特大ダメージだが
自身の隙も大きく、装甲も薄くなっているので、カウンターや決死の一撃を受ければ自身も大ダメージを受ける
『神の投石/ゴット・ストーン』
大気に波動を打ち付け、圧縮し、それを一気に噴射し、その加速を用いて降下と共に一閃蹴りを放つ
当然、発動する高さに比例して、威力は上昇するがその分だけ自身の身動きも制限される
降下中は全く他の行動が出来ないため、標準を合わせて迎撃されれば威力を相殺されてしまう
『風停一掃/スケルトン・リバーネイジ』
周囲へ波動を拡散し、瓦礫などを浮遊させ、空中で静止させる
その後に指定した方向へと打ち上げた瓦礫を一斉に散弾のように放つ
範囲、スピードはかなりのものだが、強度は使用した物体に依存する為、威力は微妙である
また何もない空間では全く意味がない
『風撃の鎮魂歌/アネモイ・レクイエム』
脚部のどちらかに集約した波動を、腰の捻りだし、脚の強烈な踏込と共に撃ちだし
強烈な旋風を巻き起こし、射線上の相手を吹き飛ばす
スピードと、衝撃波の威力はあるが、直線軌道しかないため、回避されやすい
『堕落/ヘルゲイト』
地面へと自身の波動を流し込み、周囲一帯を波動で満たす
その時、地面を流れる波動に触れてしまえば、その触れた部位を中心に、肉体を強烈な重量感が襲う
身体を動かすのが困難になり、スピードが大幅に減少してしまう、まさしく石化の呪いと言った所か
『風帝滅界/ジェノサイド・ストーム』
周囲の大気へ波動を伝え、自身を中心に螺旋を描くように大気の断層を発生させてそれを一気に解き放つ
解き放たれた大気は、凶悪な暴風となって、周囲の物体を削り取るように蹂躙し、薙ぎ払っていく
周囲に、瓦礫などの物体があった場合、さらにそれらも撃ち放たれ、威力が+されてしまうだろう
反面、打ち終えた後は、酷く消耗し、全く動くことがままならなくなってしまう
最終更新:2012年02月20日 12:06