はじめに
まずはじめに、そもそもどうして「ぬいぐるみ病院」というものが生まれたのかについてですが、そこには以下のような背景があります。
- 現在、糖尿病や高血圧に起因する病気など、いわゆる生活習慣病が大きな社会問題となっている。
- 医療現場において、子供からのインフォームド・コンセントを得ることが非常に困難な現状がある。
- 子供の、医療に対する漠然とした恐怖心が、医療をスムーズに行うことを妨げている。
- 医療者が子供自身の、病気に対する理解や考えなどを学ぶ機会が十分ではない。
- 核家族化に伴い、子供達が看病や介護の場に身を置くことや、死と向き合う機会が減り、ケアの気持ち養うことが困難な現状がある。
以上のような背景があり、現在日本では複数の大学の医療系学生によってこのぬいぐるみ病院が行われており、我々医療系学生は以下のような目標を掲げています。
ぬいぐるみ病院の目的
- 子供達に身体や健康について興味を持ってもらい、小さな内から正しい生活習慣を身に付けてもらう。
- 私達医療系学生が、将来に向け子供達に理解できるような病気の説明や健康教育ができるようになる。
- 健康な子供たちが抱く、普段触れることのない医療に対する恐怖心を軽減する。
- 私達医療系学生が子供自身の病気に対する理解や考え方などを知る。
- 私達医療系の学生が子供達と共に、看病やケアの気持ちを養っていく。
以上のような目標のもとに私達はぬいぐるみ病院を行っています。
私たちの思い
私たち杏林大学医学部同好会は、このプロジェクトの目的を達成するために、今までの他大学での実施例を参考にし、アドバイスもいただきながら、私達なりのぬいぐるみ病院を行っていきたいと思っています。しかし、まだまだ医学を学んでいる最中の私たちには、知識やコミュニケーション能力は十分とはいえません。そのため、今後も顧問である小児科教授の先生にご相談、ご協力を頂き、準備としての勉強会を重ねていきたいと思っています。もちろん、実施後の反省会などを必ず行い、より良いぬいぐるみ病院にしていくための努力を忘れることのないようにしたいです。
私たちは、「子供たちから学ばせてもらう」という姿勢をもち続け、医療関係者の方々からのご指導を願い、保育園や幼稚園の先生方、保護者の皆様のご理解、ご協力をいただきながら、子供たちの健康に対する理解を深めていきたいと思っています。
本プロジェクトを通して得た経験が将来医師となる私達の大きな財産となり、より良い医療に繋げることができればと考えます。