伏線の張り方
伏線を張ること自体は難しくはない。それがあからさまなものか、あるいはそれと気付かせないよう巧妙なものかといった部分で書き手の力量が問われはするものの、物語全体の構成が決まってさえいれば、物語中盤〜終盤にかけて起きる出来事などの情報を、それよりも以前で描写しておくだけだからである。
ただ注意しなければならないのは、「伏線を張る」のと「思わせぶりな叙述で物語(読者)をあおる」のとはまったく違う、という点である。やってしまいがちなのが、あれもこれもと欲張って伏線のようなものを提示するだけしておきながら、物語が破綻してしまい、それらの収拾をつけることができなくなる、という事態である。
これは
物語の構成を最後まで作っておけば防げる類のミスだが、往々にしてやってしまいがちなので注意すること。
最終更新:2007年04月29日 11:01