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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

case02-01

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nwxss

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case2:6にんめ


「貴方には言っておいた方が良い。とこの書物に書いてあったので言います。実は私は…異世界の存在です」

正直に言おう。俺はその言葉を聞いた時、驚く反面、ああ、やっぱりなと思った。

状況がそろい過ぎている。

いつもの不思議探索でハルヒの奴が連れ込んだ、新しい団員と2人きり。
既に3回ほど覚えがあるこの状況なら、この展開もあり得るだろうな、と。

前々から少しだけ疑問に思っていた。宇宙人、未来人、超能力者。
これだけ揃ってるんだからむしろいない方がおかしい。
…おかしいと思うようになってしまった自分が少し嫌だが。
「…あまり驚かれないのですね?」
「あ~、うん。なんて言うかだな。この手のはもう、4回目なんだ」
キョトンと首をかしげる群田(むろた)さんに俺は溜息混じりに答えた。

さて、なんでこの自称異世界人こと群田理生(むろたりお)さんが物好きにもSOS団なんてものに入っているのか。
その話の始まりは、例によって例のごとく、我らが団長、涼宮ハルヒであった。

―――

「ねえ見てこれ!怪しげな本でしょ?電車の中に置いてあったんだけど、さっぱり読めないのよ!面白そうだと思わない!?」
その、題名も何も無い怪しさが零れおちそうな本を手に嬉しそうに言うハルヒに、俺は溜息をつきながら答える。
「落ち着けハルヒ。それは置いてあったんじゃなくて忘れものだ。さっさと警察にでも持って行け」
「一体どこの言葉なのかしら?古泉君もみくるちゃんも読めないって言うし」
「ううすみませ~ん」
「いや面目ない。英語以外の外国語にはあまり詳しくないもので」
無視かよ。
「ねえ?有希はどう?それ、読める?」
ハルヒの奴は俺の振ってもつまらないと判断したらしく、長門に本を手渡して反応を見る。
長門がそれを受け取るとパラパラとめくる。そして一通り目を通し終えるとパタンと本を閉じ、ただ一言、呟いた。
「…分からない」
その言葉を聞き、俺は驚く。
あの長門ですら読めないなんて一体どんな本なんだ?
「ねっ?誰にも読めない本なんて不思議だと思わない?もしかして、すっごい秘密とか書いてあるのかも知れないわ!
 今日の午後はこれの解読に挑戦に決定ね!」
そう言って嬉々として図書館へと向かうハルヒ。
まあ、午後もあちこち適当に歩き回るよりはマシか。そう考えて俺も含めたSOS団の面々が続く。
「…なあ、長門。お前の言ったこと、マジなのか?」
図書館へ向かう途中、俺はハルヒに聞こえないように長門に尋ねる。
正直、信じられない。長門でも読めないなんて。
だが、長門はいつもの無表情で、淡々と答える。
「…本当。あの本に書かれている内容は何らかの意味を有していることは確認した。だけどその意味は理解不能」
「つまりただの意味のない落書きとかじゃあないと」
「そう。それに…」
俺の言葉に頷きながら、長門は驚くべき発言をする。
「あの本には、情報統合思念体が求める答えが記されている可能性があると判断された」
マジか。一体あの本はなんなんだ?

それから俺たちは色々調べてみたりして本の解読を試みてみた。
だが、それはさっぱり進まず、やがてハルヒも解読を諦め始め、SOS団にいつものだらけた雰囲気が帰ってきた。
そして、俺が本のことをすっかり忘れ去ったころだった。

「はーい!みんなちゅ~も~く!あの本の持ち主が見つかったわよ!うちの学校の3年で群田理生さん!
有希とキャラかぶってるのが気になるけど、今日からうちの団員になるから、みんな仲良くするように!」
あの本の持ち主である群田さんが現れたのは。

―――

「本来ならば、書物を回収し、すぐに帰るつもりでした。この姿と名前は、あくまでも接触をたやすくするための仮のもの。
しかし…ハルヒの能力によって、私の存在は固定されてしまいました。この世界の高校3年生にしてSOS団の団員『群田理生』として」
すっかりトレードマークと化した例の本を抱きながら、群田さんは淡々と語る。
「え~っとつまり?」
「ハルヒの私への認識がSOS団の団員の1人『群田理生』である限り、私は群田理生として生きるしかないのです。
本来の力も大幅に制限され、裏界に帰ることもできない、この状態で」
群田さんはよく見るとちょっとだけ震えていた。まあ、不安になるのも分かる。
見も知らない異世界にたった1人で放り出されたってことだし。
「それは…その…大変ですね。困ったことがあったら言ってください」
かける言葉が思いつかず、適当な言葉でお茶を濁す。
だが、そんな適当な言葉でも少しは足しになったらしい。群田さんはわずかに微笑んで
「…ありがとう」
と小さな声で返事をしてくれた。

―――

それから、群田さんは有希と一緒になって本を読んでいたり(元々読書が好きらしい)、古泉と一緒になって怪しげに微笑んでいたり、
ドジこいた朝比奈さんを抜群のタイミングでフォローしたり(何でも異世界の友人に似ているそうな)、ハルヒの暴走をやんわりと止めてみたりと、SOS団に割と馴染んで

いる。
本人いわく、いずれ時が来てSOS団が解散されれば本来の力も戻るとかでそんなに急ぐことも無いかなとのことだ。

ちなみに、群田さんにとって涼宮ハルヒとはと聞いたところ
「…強力な裁定者。恐らくこの世界のすべてを決める権限を有している」
とのことだ。いや、よく分からんのだが。

―――

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