ネフィリム(Nephilim)

旧約聖書創世記』に記載される神の子(天使)と人間の娘たちの間に生まれた子ら。
70人訳聖書や欽定訳では巨人として訳される。
ネフィリムは複数形で、単数形では「ネフィル」という。
神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。(6章1節)

当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たちのところに入って生ませた者であり、当時の名高い英雄たちであった。(6章4節)
この後人類の悪の増大が語られ、ノア?の大洪水のエピソードが続く。

キリスト教徒にはネフィリムが天使と人間の子であることを否定する解釈もある。
天使が霊であること(ヘブライ人の手紙1章14節)、「復活の時には、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ」(マタイ22章30節、マルコ12章25節、ルカ20章34節)というイエスの発言が根拠となっている。

しかし新約聖書『ユダの手紙』には以下の一節がある。
一方、自分の領分を守らないので、その住まいを見捨ててしまった天使たちを、大いなる日の裁きのために、永遠の鎖で縛り、暗闇の中に閉じ込められました。
ソドムやゴモラ、またその周辺の町は、この天使たちと同じく、みだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求めたので、永遠の火の刑罰を受け、見せしめにされています。(1章6-7節)
堕天使に対して、神に忠実な天使の原則をあてはめるのはおかしい、とは言えるだろう。

参考文献

新共同訳 聖書

参考リンク

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最終更新:2010年04月14日 11:19