人を食ったりとかするほか、市に出たり、里の人間の紡績の手伝いをするという
ハベトロットに似る(だけで双方オリジナルな伝承になり完全に違っとるが)仕事をしている。
山姥の他、山父や山丈(ジョウは「じじい」の漢語)、山母、山童までワンセットでいると語られることから、柳田國男は『
妖怪談義』で、「大和民族渡来前の異俗人」が山の中で生活しまた郷の者と接触した伝承ではないかという可能性又、狼の信仰が「人間の女性の形をした神」として伝えられていたのではという方を示唆している。
参考文献
柳田國男『
妖怪談義』
村上健司『日本妖怪大事典』335頁
最終更新:2021年07月03日 13:17