万葉集
日本最古の歌集。
20巻から成り約4500首の和歌を収めている。
成立
初めから20巻本として成立したわけではなく、別々に編纂された歌集が徐々にまとめられて現在の形になった。
最終的な成立の時代は奈良時代末期(8c末期)~平安中期(10c最初期)とのように、諸説によって幅がある。
編者
主な編者としては大伴家持があげられている。
万葉仮名
万葉集にはいわゆるカナがなかったため、漢字をアルファベット風に用いた独自の仮名遣いが使われている。
これを一般に万葉仮名と呼ぶ。「ヒ」や「ミ」に使われる字が、互換性のあるものとない者に分かれるので、橋本新吉以来「甲音と乙音」の二種ある文字の存在が唱えられている。
内容・構成
ここでは、サイトの嗜好に合わせて万葉集の伝説歌・歌物語について解説する。
万葉集の伝説歌
巻9と巻16には伝説歌が多く収められている。
伝説歌の多くはき旅歌(旅中に歌われた歌)であることから、土地の伝説を歌うことがその土地を言祝ぎ旅中の安全を祈ることにつながると考えられている。
高橋連虫麻呂は伝説歌人と呼ばれ多くの伝説に関わった歌を歌っている。
虫麻呂の作ともされる伝説歌には、
浦島太郎について歌った「水江の浦島子」がある。
主な伝説歌
万葉集の歌物語
歌が詠われ伝承されてきた背景に物語が存在していたものがある。
例えば、謀殺されたと言われる
大津皇子?についての諸歌は、大津皇子の鎮魂のための物語を語るために大津皇子自身やの周辺人物に仮託されて詠まれたとの説もある。
万葉歌人
主な参考文献
『万葉集ハンドブック』 多田一臣編 三省堂
万葉集
最終更新:2021年05月23日 10:43