アトラス
ティタン族が敗北し、戦争が終わった後、アトラスだけは他の
ティタン族のように幽閉されず、
特別な罰として、たった一人で天を支えるという苦行を負うこととなった。
ある日、
メデューサ退治を終えて帰還する途中の
ペルセウスと出会ったアトラスは、
メデューサの首を
自分に見せてくれ、と言い出した。
ペルセウスが望みどおりに首を見せてやると、例に漏れずアトラスもまた、
石化することとなった。アトラスの体が変化するに従い、彼の肌は岩山に、体毛は樹木へと変化し、最終的にアトラスは巨大な山へと姿を変えた。これが現在のアトラス山脈になったと伝えられている。
アトラスが山へと姿を変えたことで、天はアトラスの肩の上で安定と均衡を保つようになったということである。
なお、アトラスは
ヘラクレスの伝説にも顔を見せている。
十二の功業の内十一番目、
ヘスペリデース姉妹の花園にある女神
ヘラの所有物である黄金の林檎の木の枝を取りに行った際、
ヘラクレスはアトラスが
ヘスペリデース姉妹の父親であることに目をつけ「少しの間天を代わりに担ぐから、枝を2,3本持ってきてくれ」と交渉し、目的の枝を手に入れている。
最終更新:2005年08月13日 13:02