サラスヴァティ Sarasvati


インドにあったサラスヴァティ河を神格化した女神。その名には「水を持つもの」「優美なもの」の意味がある。仏教に入って弁財天となった。

図像では主に四臂の姿で表され、2本の手でヴィーナ(琵琶の原型)を爪弾き、残りの二臂で聖典と数珠を手にした姿で描かれる。そして蓮華の上に座し、孔雀または白鳥を従えている。

ブラフマーが生み出した存在であり、四方のどこにいてもその美しい姿を眺められるように4つの顔を生じさせ、さらには天空に逃げたサラスヴァティを見つめる5つ目の顔を生み出したとき、サラスヴァティはついにブラフマーの后となり、人間の祖先を生んだという。

至高神の后である彼女もまた女神の中でもっとも高位にいると考えられ、リグ・ヴェーダにおいては女神としても河の神としても最上の神と称えられている。河のイメージから祭祀の場所を清める神としても崇められた。

そして言語の女神ヴァーチュの性質を取り入れ、ブラフマーの持つ弁舌や智慧、勉学や管楽の才などもつかさどる存在とも考えられていった。

プラーナ『ヴァラーハプラーナ』においては「アスラを撃退」したとか言われるので、平氏や北条氏が軍神として拝む*1

参考

学研 世界の神々の事典
学研 密教の本
新紀元社 密教曼荼羅
丸善株式会社『日本人と福の神』

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最終更新:2025年05月26日 13:03

*1 三橋健『日本人と福の神』129頁