タイムボカン2000 怪盗きらめきマンの第1話

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タイムボカン2000 怪盗きらめきマンの第1話 - (2023/02/17 (金) 19:56:06) の1つ前との変更点

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#center(){|&big(){&bold(){お宝はゴールドアイ}}|} 夜も更けたオーグオン・シティ。その一角で警察のサーチライトが輝いていた。 警官「いたぞ、あそこだ!」 メトロ「怪盗きらめきマン!」 メトロ「待て、怪盗きらめきマン!追え、追え!」 ルージュ、ヒエール、オンドレー「ウイウイサッサー!」 メトロ「何!?」 ルージュ「私たちの腕の見せ所よ!」 メトロ「待て、帰れ!戻れ!オーマイガー!」 きらめきマン2号が壁に階段の絵が描かれた幕をひく。オンドレーが追い付いてきた。 オンドレー「どっこやー、きらめきマン!おぉ!?いた!いた!いた!痛ーい!!」 オンドレー、案の定階段の絵に激突してしまい自滅。 ルージュ「オンドレーったら、あんな漫画みたいな手にひっかかって。」 ヒエール「ルージュ様、もうこっちが本物の階段なんだから!いつもひっかかっちゃうんだから。」 しかし、階段の下ではネズミ型ロボットたちが滑車を回し案の定続けているので、いくら駆け上がっても階段が下へ下へと下がってしまい、二人はなかなか階段を上がれない。 警官たち「どこだ!」「追え!」「逃がすな!」「追い詰めろ!」 ルージュたちはなんとかきらめきマンを屋上に追い詰めた。 ルージュ「よくも、あんなに走らせてくれたわね!」 ヒエール「おかげでルージュ様こんなにスマートになっちゃって厚くお礼申し上げます。」 ルージュ「お礼言ってる場合じゃないの!きらめきマン!覚悟してなさい!」 ルージュ「もう逃げられないわよ。」 しかし、きらめきマンは屋上から飛び降りて逃走。 ルージュ「なに見とれてるの、早くこっちも飛び降りるのよ!」 オンドレー「ハッ、ウイウイサッサー!」 オンドレーが屋上から飛び降り、きらめきマンを捕まえようとする。 ヒエール「あらー、後先考えない勇気ある行動! オンドレー「待てー、きらめきマーン!」 しかし、きらめきマン1号と2号は手をつないで逃走していく。 オンドレー「いぃ!?わぁっ、そりゃないで~!」 捕まえ損ねたオンドレーは頭から墜落して気絶。 メトロたちはルージュたちを置いてきらめきマンを追いかけて行ってしまった。 メトロたち「あっちだ!」「急げー!」 ヒエール「僕ちゃんたち仲間からも徹底的に見捨てられてますね。」 ルージュ「ぐやぢぃ~!怪盗きらめきマン、いつかつかまえてやるわ~!」 ルージュの叫びが夜空に響く。そして翌朝。 ナレーター「ちょこっとだけ教えちゃおう。ここは超スーパーリッチな人々が住む街、オーグオン・シティ。そしてここが、」 オデコロン署長宅 リップ「あーっ!!やばい、遅刻だ遅刻!もーママったらなんで起こしてくれなかったよのよー!」 オデコロン「おはよう。いってらっしゃい。」 ママ「あリップ、きちんと朝ごはん食べなきゃダメじゃありませんか」 パフ「スピード違反です。」 リップ「パフのわからんちん!」 そこへ、ルージュたちの乗るミニパトカーが接近してきた。 ルージュ「やっぱパトカー使うと通勤が楽よね。ところで、ミニパト改造しちゃって大丈夫かしら?」 オンドレー「せやせや。」 ヒエール「通勤にミニパト無断使用してる方が問題じゃでしょうか。」 オンドレー「せやせや。」 ヒエール「オンドレー!オンドレーはどっちの味方なんだよ!」 ルージュ「ヒエール!身も心もヒエールようなダジャレやめて!」 寅さんクマ「寒けりゃ、コート着た方がいいぞ皆の衆。」 ヒエール「何よコイツ、ムカついちゃうなー!」 寅さんクマ「ムカつく?そいつぁいけねぇな、胃薬もあるぞ、お大事に。な。」 三人「スー!!」 ナレーター「ちょこっと教えちゃおう。実はこの三人、市民の安全な生活を守る正義と真実の使徒、警察官なんだけど」 ナレーター「」 三人「ズカー!!!」 ここはルージュたちや彼らの上司であるオデコロン署長、メトロたちの職場であるジュテーム署である。 ナレーター「でもって、ここが彼らの勤務先なジュテーム署。そして、この世で一番出来の悪い警察官を三人も抱えた不幸な警察署長、」 オデコロン「びゃーっくしゅん!」 ナレーター「オデコロン署長。ちょこっとリップの家で見たよね?そう、リップのパパさんだ。そしてそして、ここが花の捜査一課…なんだけどね?」 コマンタレ「コーヒーどうぞ。」 メトロ「メルシー。」 ヒエール「コマンタレちゃーん、こっちにもコーヒー三つ頼むよ!」 コマンタレ「自分でやってください。私、花の捜査一課のマスコットですから。」 ヒエール「あーもう、僕ちゃんたちだって捜査一課のれっきとした刑事でしょうが!」 コマンタレ「でもドアに捜査ス課って書いてありますけど。」 ヒエール「へえ?あ、あ、そうすか?」 メトロ「なんで俺があいつらの上司なんだ…?オーマイガー!」 オンドレー「オーマイガー!なんつってますけど。」 ヒエール「僕ちゃんじゃないですよ。」 ルージュ「のことでもないわよね。」 メトロ「うるさーい!お前らだ、窓際刑事トリオ!」 三人「しょぼぼーん…」 オンドレー「けんど、デカトリオってハリウッドのスターみたいでマンネン。」 ヒエール「それはデカプリオ。」 ルージュ「あんたたち…恥ずかしくない?」 オンドレー・ヒエール「恥ずかしい…」 ルージュ「窓際刑事トリオから花の刑事トリオに大変身したくない?」 オンドレー・ヒエール「したーい。」 ルージュ「だったら、やっぱり怪盗きらめきマンを逮捕するっきゃないでしょ!」 オンドレー・ヒエール「なーい!」 オンドレー「でもどうやるでマンネン?」 ヒエール「すべてはこの天才ヒエール様にお任せありだぜ。ドグリン様からもまたたっぷりと資金を援助してもらったしな、勝利の女神は我らに微笑んでいるのだ!」 オデコロン署長宅では、 パフ「キラメール、今度のゴールドアイ情報おしえてよ。」 キラメール「パフよぉ、たまには自分たちで目星つけてみたらどうだ?俺ばっかり頼んないでよぉ。え?おい。」 パフは目に星をつけようとする。 キラメール「何やってんだよ?」 パフ「目に星つけてるの。」 キラメール「死ぬまでやってろ。」 パフ「おぉやってやる!目星、目星、目星目星、目星、目星 はぁ…。」 キラメール「なんだよおい、もう終わりかよ?短い一生だったな。へっ。」 パフ「そんなこと言わないでキラメールくん、僕は君が頼りなんだからさ」 キラメール「しょうがねぇなあ。いつまでも甘えてばっかりでよ。」 ルージュ「『予告状、国立博物館にあるルイーベ十世の王冠を頂く、午後4時参上!』」 オンドレー「しっかし、泥棒のくせしてもホームページ持ってるなんて、ふざけたやつらでまんなぁ。」 ヒエール「所詮やつらは我々花の刑事トリオの引き立て役、あら、何じっと見つめているんですか?」 ルージュ「んー、君が言うとね、すごーく説得力あるわ、特に鼻のでかっていうところが。」 ヒエール・オンドレー「スカー!!」 ヒエール「なんてこけてる場合じゃないのよ!とにかくねきらめきマンを逮捕してスターになっちゃいましょう!」 ルージュ・オンドレー「オー!!」 リップ「ごめーん、日直で遅くなっちゃった。」 パフ「すぐ出発できますか?」 リップ「もちろんよ!」 その頃、国立博物館では、ジュテーム署の警官隊が警備についていた。 ナレーター「こそっと教えちゃおう。パフとリップこそが、怪盗きらめきマンだったのです。その頃、国立博物館では」 アリ「ん?おっ、おぉー。いやー、アリ一匹入る隙間がありませんなー…。」 オデコロン「ジュテーム署の名誉のためにも必ず王冠を守ってちょうだいね。」 メトロ「はっ、オデコロン署長。」 ルージュ「んー、宝石って、いつ見ても女心をくすぐる輝きを持ってるわー。うふー。」 メトロ「なんでお前らがここにいるんだ!じゃまだろうが!外へ行け外へ!」 3人「だって私たちも捜査…」 メトロ「スカ!ジュテーム署の粗大ゴミ!中身が空のカラーテレビ!大穴の開いた靴下!残高0の預金通帳!」 ルージュ「なんですそれ?」 ヒエール「全部使い物にならないものばっかりです。」 ルージュ「あはは、うまいこと言うのね…、感心してる場!合じゃないの!」 ヒエール「いやいや言ったのは僕ちゃんじゃありませんよ!」 メトロ「とにかく!お前らは邪魔なんだよ!外に行け外に!」 すると、突然けたたましい警報ベルが鳴り響いた。 メトロ「ん!?出たな怪盗きらめきマン!」 しかし、それはオンドレーが王冠のケースに触れたせいだった。 オンドレー「いや、その、すごい仕掛けになってまんな。これじゃ、さすがのきらめきマンも手がでまへんね。」 メトロ「ハウス!」 ルージュ「犬なの?私たち…。」 3人「アンアンアゥーン…」 そのころ、街の上空ではおでかけキャットが国立博物館を目指して飛行していた。 ナレーター「おやおやなんでしょうかね、このかわいらしい空を飛ぶ猫は?ズバッと教えちゃおう。おでかけキャット、超ウルトラスーパーデラックスメカなのです。」 リップ「おでかけキャット、トッタルニャンモードチェンジ!」 リップの合図をトリガーに、傘が収縮され、おでかけキャットが変形を開始。 ナレーター「あらあらどうなってるの、これからどうなるの?」 両腕が背中寄りに移動し、帽子から下の胴体がスカートの中に収納される。 ナレーター「あらららららら。うわー、これはいったい何たる猫。ナレーターの私も知らなかった。」 正面のパーツが左右に開いて顔が出現、続いて両腕と尻尾が展開して、トッタルニャンへと変形完了。 トッタルニャン「トッタルニャン、ゴー!」 怪盗きらめきマンは窓から博物館に侵入していた。 きらめきマン2号「へへっ、この万能キーさえあれば、どんな鍵でもチョチョイのチョイさ。」 天井裏を伝い、王冠の展示されているエリアにたどり着く。 きらめきマン1号「あれね。」 きらめきマン2号「トッタルニャン、頼むぞ。」 トッタルニャン「お任せニャン。」 トッタルニャンが目からきらめきマンの立体映像を映し出す。 「「ハハハハハハハ」」 警官「んん?」 シネマ「誰だ!」 「花の都で大評判、不景気風も、なんのその」 「心ときめき、頭ひらめき、力めきめき」 「怪盗きらめきマン1号」 「同じく2号」 「「予告状通り、ただ今参上!」」 (KIRAKIRAのポーズを決める.) ナレーター「皆さんはもうお分かりと思いますけど、これは敵を欺くためのホログラム、立体映像なんですよ。ほら、目が光ってるでしょ。あそこから映し出しているんです。」 メトロ「逃がすな!追え、追え!」 警官たち「待て待て待て待てー!」「きらめきマーン!」 警官「署長!きらめきマンが現れました!」 オデコロン「何!?ネズミ一匹猫の子二匹でも博物館の中に入れちゃダメって言ったのにー!」 きらめきマン1号「上手く行ったわね。」 その時、花の刑事トリオが現れる。 ルージュ「ようこそ、子猫ちゃん。」 ルージュ「右も左も真っ暗闇の20世紀も世紀末」 オンドレー「西に不正がはびこるならば駆け付け叩いてぶっ潰し」 ヒエール「東に悪がのさばるならばやめなさいよと肩叩く」 ルージュ「平成の世にキラリと輝く三ツ星」 「「「天に代わって悪を討つ!」」」 きらめきマン2号「で、その三ツ星の方が僕らに何かご用ですか?」 ルージュ「ご用も六用もないの!あんたたちは捕まる運命にあるんだから。二人とも、やーっておしまい!」 ヒエール・オンドレー「ウイウイサー!」 ヒエール・オンドレーが捕まえようと突進してくるも、きらめきマン1号がエレスティックを取り出し、オンドレーとヒエールに電流を浴びせる。 きらめきマン1号「エレスティック!」 オンドレー「ぎゃー!びりびりばびでぶ~…。」 ヒエール「どうせ、やるならこっちの肩をやってちょっと肩こってるのよね、ぎゃー!!なんだなんだ…。」 ルージュ「ぴよよんぴよよんぴよよんよーん!よーん!」 きらめきマン2号「さあ、今のうちだ!」 きらめきマン1号「えぇ。」 きらめきマン1号がエレスティックで王冠のガラスケースを切り裂く。 板抱きマン「板、抱きマン。」 きらめきマン1号「トッタルニャン、作戦完了。お迎え頼むわよ。」 トッタルニャン「分かったドラニャン。」 トッタルニャンの目の光が消えて、立体映像の偽物が消える。 メトロたちは、ヘトヘトに疲れ果てていた。 警官たち「消えた!」「消えたぞ!」 メトロ「はぁ、はぁ、もう年かな、疲れた…。」 トッタルニャン「ニャーンゴー!」 メトロ「ん!?あれはきらめきマンの…。ということは…!」 きらめきマン2号「ルイーベ十世の王冠はいただいた!」 きらめきマンがトッタルニャンに乗り、撤退していく。 メトロ「オーマイガー!」 一方、花の刑事トリオの三輪自動車、ワンダーブルがトッタルニャンを追いかけていく。 ナレーター「あれあれ、なんでしょねこれ、ブルドッグに似てますね。じゃあちょこっとだけ教えちゃいましょうかね。実はこれ」 ヒエール「シャラーップ!あんたうるさいよ!僕ちゃんの傑作ワンダーブルに変な解説つけないで頂戴!こいつは千の顔を持つマシンですからして、じゃあ今週の大変身行ってみよー!プチッと…あ、と、その前に僕ちゃんたちにこんなお便りが届いてますの。」 「元気だがー?ひさしぶりに3人の活躍テレビで見れるから楽しみー。応援すっから、頑張りなさー。」 ルージュ「誰?この人。」 ヒエール「昔の女子高生ファンですよ、懐かしいなあ。」 オンドレー「お嫁に行って幸せに暮らしてるみたいやね。」 ヒエール「そんな幸せの中から僕ちゃんたちを応援してくれちゃってるんですよ、嬉しいなー。」 ウッス団長と団員「ウーッス!それでは、三人の活躍を祈って、ウッス、ウッス、ウッス!」 ルージュ「あ~れ~!」 ヒエール「それでは改めて、いくぞ大変身!プチッとな!」 ワンダーブルの車体から放たれた電気が空に穴を開け、その穴から大量のパーツが飛んできて次々合体し、ロボットのボディを構成していく。 ナレーター「おやおや、空が割れて、あら?なにやら飛び出してきましたけど、いったい何が起きたの?息をのんでみていようね。」 組みあがったボディとワンダーブルが合体し、警察犬型ロボット、ドーデルマンになる。 ヒエール「警察犬メカドーデルマン。やつらどうでるまん?どう?ルージュ様強そうでしょ。」 ルージュ「流石ね流石ねさすがねヒエール。」 ヒエール「そんなに褒めないでくださいよ。」 おだてブタ「ぶたもおだてりゃ木に上る。ブー!」 ヒエール「さあ行くわよ、めきめきマンじゃなくてきらめきマン!」 ドーデルマンが首輪からミサイルを発射し、ミサイルがトッタルニャンに命中する。 トッタルニャン、墜落しかけるもうまく着地。 ヒエール「すごーい、さすが猫ですね。」 ルージュ「感心してどうするの!」 ヒエール「まだまだ手はありますって。相手は猫なんですからして。」 今度はドーデルマンの口からネコジャラ舌が飛び出してユラユラ揺れる。 ヒエール「ネコジャラ舌ですな。」 トッタルニャン「じゃれたいニャー、ンニャー!」 それを見たトッタルニャン、ネコジャラ舌めがけて突進。 トッタルニャン「だって、オイラ猫だから動くもの見るとじゃれたくなるニャー!ニャー!」 ヒエール「どうです?このままネコジャラ舌にじゃれつかせて燃料を無駄遣いさせちゃいましょう。」 オンドレー「そりゃいいでんな。すんばらしい考え。」 ルージュ「でもなんかセコくない?もっと、大きい手でババンと派手に勝ちたいな~、ルージュ様としては。」 ヒエール「はいはいはいはい、もう分かりましたよ。」 ネコジャラ舌が切り離される。 トッタルニャン「ニャン?」 ルージュ「大きい手でババンと!」 トッタルニャンが罠と気づいたときには時すでに遅し。ドーデルマンの前足の突起が大きな手に変形し、トッタルニャンをぶっ飛ばす。更に尻尾を伸ばしてトッタルニャンを拘束し、グルグル振り回して岩にたたきつける。 ルージュ「これよこれ、このスケールの大きさやればできるじゃない。これからどうするのヒエール?」 ヒエール「こうするんです!行けー!首輪爆弾!」 ドーデルマンの口から首輪爆弾がトッタルニャンの帽子にセットされた。 ヒエール「あの鈴は、一鳴りするたびに大きくなるんです。」 ルージュ「ん~。」 ヒエール「やがて大きくなって外すに外せなくなりますの。」 すると首輪爆弾の鈴が巨大化し始めた。 きらめきマン1号「どうしよう、パフ…」 トッタルニャン「こんなものこうやって振りほどいてやるニャン!」 ルージュ「無駄無駄ー、そんなことしてたってね、外れないわよ!」 するとトッタルニャンの帽子が脱げて吹っ飛んでいった。 ルージュ「あら抜けた。大きくなる前にはずれちゃったじゃない!」 ヒエール「だはははは、たまには計算違いもある…」 ルージュ「うわぁ!!」 そのとき、ドーデルマンが帽子を追いかけだした。 ルージュ「なになに、どうしたのさ!」 ヒエール「分かりました、こいつフリスビーと勘違いしているんですよ。」 ドーデルマンは首輪爆弾がセットされた帽子をくわえてしまった。 そうしてる間にも首輪爆弾の鈴はますます巨大化していく。 ルージュ「離して、離すのよ!」 ヒエール「ダメですよ、褒めてあげないと!」 ルージュ「何でここで褒めるの!」 ヒエール「そんなこと言ってる間にどんどん大きくなって重くなっちゃいます!」 オンドレー「もうダメや~。」 そして首輪爆弾はついにタイムリミットが来て爆発してしまい、ドーデルマンも大爆発。更にワンダーブルも吹き飛ばされて大破し、ドクロ雲が昇る。 オロカブ「愚か…ブ。」 さて、リップとパフは自宅で今回の鑑定の結果を待っていた。 パフ「今回の仕事、楽勝でしたね。」 リップ「でも、またパパが責任を取らなくちゃならないなんて、複雑だなぁ。あの王冠のゴールドアイが偽物だといいんだけどな。」 パフ「そろそろ鑑定の結果がキラメールに届くはずですよ。」 キラメール「本物、偽物、紛い物。干物、曲者、舶来者。ピタリと当てる鑑定人の結果が届いたぞ。…む、オレが何でこんなことしなきゃなんねぇんだ?え?おい。」 鑑定人「これはゴールドアイにあらず。残念でした。またどうぞ。」 しかし、結果は残念ながら偽物だったようだ。 パフ「ああ…」 リップ「パフ、後から博物館に戻しに行こう。」 パフ「はい。」 リップ「パフ喜びなよ、まだ僕と一緒にいられるんだから。」 パフ「そうですね。署長さん辞職願い出さなくて済みますしね。」 リップ「でも、本物のゴールドアイってどこにあるのな。」 パフ「本当ですね。」 その頃、ルージュたちはというと… ヒエール「ルージュ様があの時『大きい手でババン』って言わなけりゃ勝ってたんじゃないでしょうか。」 ルージュ「んん、君の作ったドーデルマンが犬の性格だったから負けたんじゃないの!」 ヒエール「それを言うなら『正確な犬メカを作った』と言ってほしいな。」 ドグリン「責任の擦り合いはやめい!お前達の愚かさはお見通しでドグ!」 そこに、ルージュたちの影のスポンサーの土偶型ロボ、ドグリンが出現する。 ルージュ「あらぁ!?」 ヒエール・オンドレー「「ドグリン様!!」」 ドグリン「またきらめきマンを捕まえられなかったドグ!資金援助ストップしちゃうから覚悟するだドグ!」 ヒエール「あー、待ってドグリン様ー!待って!」 ルージュ「あたしたち頑張りまーすー!あたしたち反省してますとても!そうだ、反省よ。反省。ここはやっぱり反省しなくちゃ。」 「ということで、「「今週の反省会!」」」 「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」
#center(){|&big(){&bold(){お宝はゴールドアイ}}|} 夜も更けたオーグオン・シティ。その一角で警察のサーチライトが輝いていた。 警官「いたぞ、あそこだ!」 メトロ「怪盗きらめきマン!」 メトロ「待て、怪盗きらめきマン!追え、追え!」 ルージュ、ヒエール、オンドレー「ウイウイサッサー!」 メトロ「何!?」 ルージュ「私たちの腕の見せ所よ!」 メトロ「待て、帰れ!戻れ!オーマイガー!」 きらめきマン2号が壁に階段の絵が描かれた幕をひく。そこへ、オンドレーが追い付いてきた。 オンドレー「どっこやー、きらめきマン!おぉ!?いた!いた!いた!痛ーい!!」 オンドレー、案の定階段の絵に激突してしまい自滅。 ルージュ「オンドレーったら、あんな漫画みたいな手にひっかかって。」 ヒエール「ルージュ様、もうこっちが本物の階段なんだから!いつもひっかかっちゃうんだから。」 しかし、階段の下ではネズミ型ロボットたちが滑車を回し続けているので、いくら駆け上がっても階段が下へ下へと下がってしまい、二人はなかなか階段を上がれない。 警官たち「どこだ!」「追え!」「逃がすな!」「追い詰めろ!」 ルージュたちはなんとかきらめきマンを屋上に追い詰めた。 ルージュ「よくも、あんなに走らせてくれたわね!」 ヒエール「おかげでルージュ様こんなにスマートになっちゃって厚くお礼申し上げます。」 ルージュ「お礼言ってる場合じゃないの!きらめきマン!覚悟してなさい!」 ルージュ「もう逃げられないわよ。」 しかし、きらめきマンは屋上から飛び降りて逃走。 ルージュ「なに見とれてるの、早くこっちも飛び降りるのよ!」 オンドレー「ハッ、ウイウイサッサー!」 オンドレーが屋上から飛び降り、きらめきマンを捕まえようとする。 ヒエール「あらー、後先考えない勇気ある行動! オンドレー「待てー、きらめきマーン!」 しかし、きらめきマン1号と2号は手をつないで回避してしまい、失敗。 オンドレー「いぃ!?わぁっ、そりゃないで~!!」 捕まえ損ねたオンドレーは頭から墜落して気絶。 メトロたちはルージュたちを置いてきらめきマンを追いかけて行ってしまった。 メトロたち「あっちだ!」「急げー!」 ヒエール「僕ちゃんたち仲間からも徹底的に見捨てられてますね。」 ルージュ「ぐやぢぃ~!怪盗きらめきマン、いつかつかまえてやるわ~!」 ルージュの叫びが夜空に響く。そして翌朝。 ナレーター「ちょこっとだけ教えちゃおう。ここは超スーパーリッチな人々が住む街、オーグオン・シティ。そしてここが、」 今作の主役、リップの自宅であるオデコロン署長宅である。 リップ「あーっ!!やばい、遅刻だ遅刻!もーママったらなんで起こしてくれなかったよのよー!」 オデコロン「おはよう。いってらっしゃい。」 ママ「あリップ、きちんと朝ごはん食べなきゃダメじゃありませんか」 パフ「えぇ?またですか?」 パフ「スピード違反です。」 リップ「パフのわからんちん!」 そこへ、ルージュたちの乗るミニパトカーが接近してきた。 ルージュ「やっぱパトカー使うと通勤が楽よね。ところで、ミニパト改造しちゃって大丈夫かしら?」 オンドレー「せやせや。」 ヒエール「通勤にミニパト無断使用してる方が問題じゃでしょうか。」 オンドレー「せやせや。」 ヒエール「オンドレー!オンドレーはどっちの味方なんだよ!」 ルージュ「ヒエール!身も心もヒエールようなダジャレやめて!」 すると、運転台から寅さんクマが出現する。 寅さんクマ「寒けりゃ、コート着た方がいいぞ皆の衆。」 ヒエール「何よコイツ、ムカついちゃうなー!」 寅さんクマ「ムカつく?そいつぁいけねぇな、胃薬もあるぞ、お大事に。な。」 三人「スー!!」 ナレーター「ちょこっと教えちゃおう。実はこの三人、市民の安全な生活を守る正義と真実の使徒、警察官なんだけど」 ナレーター「」 三人「ズカー!!!」 ここはルージュたちや彼らの上司であるオデコロン署長、メトロたちの職場であるジュテーム署である。 ナレーター「でもって、ここが彼らの勤務先なジュテーム署。そして、この世で一番出来の悪い警察官を三人も抱えた不幸な警察署長、」 オデコロン「びゃーっくしゅん!」 ナレーター「オデコロン署長。ちょこっとリップの家で見たよね?そう、リップのパパさんだ。そしてそして、ここが花の捜査一課…なんだけどね?」 コマンタレ「コーヒーどうぞ。」 メトロ「メルシー。」 ヒエール「コマンタレちゃーん、こっちにもコーヒー三つ頼むよ!」 コマンタレ「自分でやってください。私、花の捜査一課のマスコットですから。」 ヒエール「あーもう、僕ちゃんたちだって捜査一課のれっきとした刑事でしょうが!」 コマンタレ「でもドアに捜査ス課って書いてありますけど。」 ヒエール「へえ?あ、あ、そうすか?」 メトロ「なんで俺があいつらの上司なんだ…?オーマイガー!」 オンドレー「オーマイガー!なんつってますけど。」 ヒエール「僕ちゃんじゃないですよ。」 ルージュ「のことでもないわよね。」 メトロ「うるさーい!お前らだ、窓際刑事トリオ!」 三人「しょぼぼーん…」 オンドレー「けんど、デカトリオってハリウッドのスターみたいでマンネン。」 ヒエール「それはデカプリオ。」 ルージュ「あんたたち…恥ずかしくない?」 オンドレー・ヒエール「恥ずかしい…」 ルージュ「窓際刑事トリオから花の刑事トリオに大変身したくない?」 オンドレー・ヒエール「したーい。」 ルージュ「だったら、やっぱり怪盗きらめきマンを逮捕するっきゃないでしょ!」 オンドレー・ヒエール「なーい!」 オンドレー「でもどうやるでマンネン?」 ヒエール「すべてはこの天才ヒエール様にお任せありだぜ。ドグリン様からもまたたっぷりと資金を援助してもらったしな、勝利の女神は我らに微笑んでいるのだ!ワハハハハ!」 オデコロン署長宅では、 パフ「キラメール、今度のゴールドアイ情報おしえてよ。」 キラメール「パフよぉ、たまには自分たちで目星つけてみたらどうだ?俺ばっかり頼んないでよぉ。え?おい。」 パフは目に星をつけようとする。 キラメール「何やってんだよ?」 パフ「目に星つけてるの。」 キラメール「死ぬまでやってろ。」 パフ「おぉやってやる!目星、目星、目星目星、目星、目星 はぁ…。」 キラメール「なんだよおい、もう終わりかよ?短い一生だったな。へっ。」 パフ「そんなこと言わないでキラメールくん、僕は君が頼りなんだからさ」 キラメール「しょうがねぇなあ。いつまでも甘えてばっかりでよ。」 ルージュ「『予告状、国立博物館にあるルイーベ十世の王冠を頂く、午後4時参上!』」 オンドレー「しっかし、泥棒のくせしてもホームページ持ってるなんて、ふざけたやつらでまんなぁ。」 ヒエール「所詮やつらは我々花の刑事トリオの引き立て役、あら、何じっと見つめているんですか?」 ルージュ「んー、君が言うとね、すごーく説得力あるわ、特に鼻のでかっていうところが。」 ヒエール・オンドレー「スカー!!」 ヒエール「なんてこけてる場合じゃないのよ!とにかくねきらめきマンを逮捕してスターになっちゃいましょう!」 ルージュ・オンドレー「オー!!」 リップ「ごめーん、日直で遅くなっちゃった。」 パフ「すぐ出発できますか?」 リップ「もちろんよ!」 その頃、国立博物館では、ジュテーム署の警官たちが警備についていた。 ナレーター「こそっと教えちゃおう。パフとリップこそが、怪盗きらめきマンだったのです。その頃、国立博物館では」 アリ「ん?おっ、おぉー。いやー、アリ一匹入る隙間がありませんなー…。」 オデコロン「ジュテーム署の名誉のためにも必ず王冠を守ってちょうだいね。」 メトロ「はっ、オデコロン署長。」 ルージュ「んー、宝石って、いつ見ても女心をくすぐる輝きを持ってるわー。うふー。」 メトロ「なんでお前らがここにいるんだ!じゃまだろうが!外へ行け外へ!」 3人「だって私たちも捜査…」 メトロ「スカ!ジュテーム署の粗大ゴミ!中身が空のカラーテレビ!大穴の開いた靴下!残高0の預金通帳!」 ルージュ「なんですそれ?」 ヒエール「全部使い物にならないものばっかりです。」 ルージュ「あはは、うまいこと言うのね…、感心してる場!合じゃないの!」 ヒエール「いやいや言ったのは僕ちゃんじゃありませんよ!」 メトロ「とにかく!お前らは邪魔なんだよ!外に行け外に!」 すると、突然けたたましい警報ベルが鳴り響いた。 メトロ「ん!?出たな怪盗きらめきマン!」 しかし、それはオンドレーが王冠のケースに触れたせいだった。 オンドレー「いや、その、すごい仕掛けになってまんな。これじゃ、さすがのきらめきマンも手がでまへんね。」 メトロ「ハウス!」 ルージュ「犬なの?私たち…。」 3人「アンアンアゥーン…」 そのころ、街の上空ではおでかけキャットが国立博物館を目指して飛行していた。 ナレーター「おやおやなんでしょうかね、このかわいらしい空を飛ぶ猫は?ズバッと教えちゃおう。おでかけキャット、超ウルトラスーパーデラックスメカなのです。」 リップ「おでかけキャット、トッタルニャンモードチェンジ!」 リップの合図をトリガーに、傘が収縮され、おでかけキャットが変形を開始。 ナレーター「あらあらどうなってるの、これからどうなるの?」 両腕が背中寄りに移動し、帽子から下の胴体がスカートの中に収納される。 ナレーター「あらららららら。うわー、これはいったい何たる猫。ナレーターの私も知らなかった。」 正面のパーツが左右に開いて顔が出現、続いて両腕と尻尾が展開して、トッタルニャンへと変形完了。 トッタルニャン「トッタルニャン、ゴー!」 怪盗きらめきマンは窓から博物館に侵入していた。 きらめきマン2号「へへっ、この万能キーさえあれば、どんな鍵でもチョチョイのチョイさ。」 天井裏を伝い、王冠の展示されているエリアにたどり着く。 きらめきマン1号「あれね。」 きらめきマン2号「トッタルニャン、頼むぞ。」 トッタルニャン「お任せニャン。」 トッタルニャンが目からきらめきマンの立体映像を映し出す。 「「ハハハハハハハ」」 警官「んん?」 シネマ「誰だ!」 「花の都で大評判、不景気風も、なんのその」 「心ときめき、頭ひらめき、力めきめき」 「怪盗きらめきマン1号」 「同じく2号」 「「予告状通り、ただ今参上!」」 (KIRAKIRAのポーズを決める.) ナレーター「皆さんはもうお分かりと思いますけど、これは敵を欺くためのホログラム、立体映像なんですよ。ほら、目が光ってるでしょ。あそこから映し出しているんです。」 メトロ「逃がすな!追え、追え!」 警官たち「待て待て待て待てー!」「きらめきマーン!」 警官「署長!きらめきマンが現れました!」 オデコロン「何!?ネズミ一匹猫の子二匹でも博物館の中に入れちゃダメって言ったのにー!」 きらめきマン1号「上手く行ったわね。」 その時、花の刑事トリオが現れる。 ルージュ「ようこそ、子猫ちゃん。」 ルージュ「右も左も真っ暗闇の20世紀も世紀末」 オンドレー「西に不正がはびこるならば駆け付け叩いてぶっ潰し」 ヒエール「東に悪がのさばるならばやめなさいよと肩叩く」 ルージュ「平成の世にキラリと輝く三ツ星」 「「「天に代わって悪を討つ!」」」 きらめきマン2号「で、その三ツ星の方が僕らに何かご用ですか?」 ルージュ「ご用も六用もないの!あんたたちは捕まる運命にあるんだから。二人とも、やーっておしまい!」 ヒエール・オンドレー「ウイウイサー!」 ヒエール、オンドレーがきらめきマンを捕まえようと突進してくるも、きらめきマン1号はエレスティックを取り出し、オンドレーとヒエールに電流を浴びせる。 きらめきマン1号「エレスティック!」 オンドレー「ぎゃー!びりびりばびでぶ~…。」 ヒエール「どうせ、やるならこっちの肩をやってちょっと肩こってるのよね、ぎゃー!!なんだなんだ…。」 ルージュ「ぴよよんぴよよんぴよよんよーん!よーん!」 きらめきマン2号「さあ、今のうちだ!」 きらめきマン1号「えぇ。」 きらめきマン1号がエレスティックで王冠のガラスケースを切り裂く。 板抱きマン「板、抱きマン。」 きらめきマン1号「トッタルニャン、作戦完了。お迎え頼むわよ。」 トッタルニャン「分かったドラニャン。」 トッタルニャンの目の光が消えて、立体映像の偽物が消える。 メトロたちは、ヘトヘトに疲れ果てていた。 警官たち「消えた!」「消えたぞ!」 メトロ「はぁ、はぁ、もう年かな、疲れた…。」 トッタルニャン「ニャーンゴー!」 メトロ「ん!?あれはきらめきマンの…。ということは…!」 きらめきマン2号「ルイーベ十世の王冠はいただいた!」 きらめきマンがトッタルニャンに乗り、撤退していく。 メトロ「オーマイガー!」 一方、花の刑事トリオの三輪自動車、ワンダーブルがトッタルニャンを追いかけていく。 ナレーター「あれあれ、なんでしょねこれ、ブルドッグに似てますね。じゃあちょこっとだけ教えちゃいましょうかね。実はこれ」 ヒエール「シャラーップ!あんたうるさいよ!僕ちゃんの傑作ワンダーブルに変な解説つけないで頂戴!こいつは千の顔を持つマシンですからして、じゃあ今週の大変身行ってみよー!プチッと…あ、と、その前に僕ちゃんたちにこんなお便りが届いてますの。」 「元気だがー?ひさしぶりに3人の活躍テレビで見れるから楽しみー。応援すっから、頑張りなさー。」 ルージュ「誰?この人。」 ヒエール「昔の女子高生ファンですよ、懐かしいなあ。」 オンドレー「お嫁に行って幸せに暮らしてるみたいやね。」 ヒエール「そんな幸せの中から僕ちゃんたちを応援してくれちゃってるんですよ、嬉しいなー。」 ウッス団長と団員「ウーッス!それでは、三人の活躍を祈って、ウッス、ウッス、ウッス!」 ルージュ「あ~れ~!」 ヒエール「それでは改めて、いくぞ大変身!プチッとな!」 ワンダーブルの車体から放たれた電気が空に穴を開け、その穴から大量のパーツが飛んできて次々合体し、ロボットのボディを構成していく。 ナレーター「おやおや、空が割れて、あら?なにやら飛び出してきましたけど、いったい何が起きたの?息をのんでみていようね。」 組みあがったボディとワンダーブルが合体し、警察犬型ロボット、ドーデルマンになる。 ヒエール「警察犬メカドーデルマン。やつらどうでるまん?どう?ルージュ様強そうでしょ。」 ルージュ「流石ね流石ねさすがねヒエール。」 ヒエール「そんなに褒めないでくださいよ。」 おだてブタ「ぶたもおだてりゃ木に上る。ブー!」 ヒエール「さあ行くわよ、めきめきマンじゃなくてきらめきマン!」 ドーデルマンが首輪からミサイルを発射し、ミサイルがトッタルニャンに命中する。 トッタルニャン、墜落しかけるもうまく着地。 ヒエール「すごーい、さすが猫ですね。」 ルージュ「感心してどうするの!」 ヒエール「まだまだ手はありますって。相手は猫なんですからして。」 今度はドーデルマンの口からネコジャラ舌が飛び出してユラユラ揺れる。 ヒエール「ネコジャラ舌ですな。」 トッタルニャン「じゃれたいニャー、ンニャー!」 それを見たトッタルニャン、ネコジャラ舌めがけて突進。 トッタルニャン「だって、オイラ猫だから動くもの見るとじゃれたくなるニャー!ニャー!」 ヒエール「どうです?このままネコジャラ舌にじゃれつかせて燃料を無駄遣いさせちゃいましょう。」 オンドレー「そりゃいいでんな。すんばらしい考え。」 ルージュ「でもなんかセコくない?もっと、大きい手でババンと派手に勝ちたいな~、ルージュ様としては。」 ヒエール「はいはいはいはい、もう分かりましたよ。」 ネコジャラ舌が切り離される。 トッタルニャン「ニャン?」 ルージュ「大きい手でババンと!」 トッタルニャンが罠と気づいたときには時すでに遅し。ドーデルマンの前足の突起が大きな手に変形し、トッタルニャンをぶっ飛ばす。更に尻尾を伸ばしてトッタルニャンを拘束し、グルグル振り回して岩にたたきつける。 ルージュ「これよこれ、このスケールの大きさやればできるじゃない。これからどうするのヒエール?」 ヒエール「こうするんです!行けー!首輪爆弾!」 ドーデルマンの口から首輪爆弾がトッタルニャンの帽子にセットされた。 ヒエール「あの鈴は、一鳴りするたびに大きくなるんです。」 ルージュ「ん~。」 ヒエール「やがて大きくなって外すに外せなくなりますの。」 すると首輪爆弾の鈴が巨大化し始めた。 きらめきマン1号「どうしよう、パフ…」 トッタルニャン「こんなものこうやって振りほどいてやるニャン!」 ルージュ「無駄無駄ー、そんなことしてたってね、外れないわよ!」 するとトッタルニャンの帽子が脱げて吹っ飛んでいった。 ルージュ「あら抜けた。大きくなる前にはずれちゃったじゃない!」 ヒエール「だはははは、たまには計算違いもある…」 ルージュ「うわぁ!!」 そのとき、ドーデルマンが帽子を追いかけだした。 ルージュ「なになに、どうしたのさ!」 ヒエール「分かりました、こいつフリスビーと勘違いしているんですよ。」 ドーデルマンは首輪爆弾がセットされた帽子をくわえてしまった。 そうしてる間にも首輪爆弾の鈴はますます巨大化していく。 ルージュ「離して、離すのよ!」 ヒエール「ダメですよ、褒めてあげないと!」 ルージュ「何でここで褒めるの!」 ヒエール「そんなこと言ってる間にどんどん大きくなって重くなっちゃいます!」 オンドレー「もうダメや~。」 そして首輪爆弾はついにタイムリミットが来て爆発してしまい、ドーデルマンも大爆発。更にワンダーブルも吹き飛ばされて大破し、ドクロ雲が昇る。 オロカブ「愚か…ブ。」 さて、リップとパフは自宅で今回の鑑定の結果を待っていた。 パフ「今回の仕事、楽勝でしたね。」 リップ「でも、またパパが責任を取らなくちゃならないなんて、複雑だなぁ。あの王冠のゴールドアイが偽物だといいんだけどな。」 パフ「そろそろ鑑定の結果がキラメールに届くはずですよ。」 キラメール「本物、偽物、紛い物。干物、曲者、舶来者。ピタリと当てる鑑定人の結果が届いたぞ。…む、オレが何でこんなことしなきゃなんねぇんだ?え?おい。」 鑑定人「これはゴールドアイにあらず。残念でした。またどうぞ。」 しかし、結果は残念ながら偽物だったようだ。 パフ「ああ…」 リップ「パフ、後から博物館に戻しに行こう。」 パフ「はい。」 リップ「パフ喜びなよ、まだ僕と一緒にいられるんだから。」 パフ「そうですね。署長さん辞職願い出さなくて済みますしね。」 リップ「でも、本物のゴールドアイってどこにあるのな。」 パフ「本当ですね。」 その頃、ルージュたちはというと… ヒエール「ルージュ様があの時『大きい手でババン』って言わなけりゃ勝ってたんじゃないでしょうか。」 ルージュ「んん、君の作ったドーデルマンが犬の性格だったから負けたんじゃないの!」 ヒエール「それを言うなら『正確な犬メカを作った』と言ってほしいな。」 そこに、ルージュたちの影のスポンサーの土偶型ロボ、ドグリンが出現する。 ドグリン「責任の擦り合いはやめい!お前達の愚かさはお見通しでドグ!」 ルージュ「あらぁ!?」 ヒエール・オンドレー「「ドグリン様!!」」 ドグリン「またきらめきマンを捕まえられなかったドグ!資金援助ストップしちゃうから覚悟するだドグ!」 ヒエール「あー、待ってドグリン様ー!待って!」 ルージュ「あたしたち頑張りまーすー!あたしたち反省してますとても!そうだ、反省よ。反省。ここはやっぱり反省しなくちゃ。」 「ということで、「「今週の反省会!」」」 「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」

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